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61.  ゼロ・グラビティ
お話のほとんど全てが衛星軌道上の無重力・無音空間で展開する。絵ヅラがとても新鮮でした。演劇の背景絵のごとくバックにずーっと映し出される地球の様相も、巨大台風があったり、夜になって夜景がキレイだったり、様々に変化してて面白い。たっぷりお金をかけた「アイデア一発もの」という感じでかなり好きです。 自ら命綱を外して同僚を助ける彼は、長いキャリアの中で自分も同じ経験があったんでしょうかね。自分を見失いかけのアメリカ人とそれをリードする力強いロシア人?というのは、最近のアメリカ人の心情を反映してる・・というのは考えすぎかしら。 他の方が仰られる通り、あそこで何故止まらないのかは意味不明でした。あと酸素の供給が無く対流も無いのにあの大火事とか・・。物理的にどれだけ根拠あるのかな。
[DVD(字幕)] 9点(2016-02-27 08:21:12)
62.  世界の果ての通学路
人間の子供版「WATARIDORI」って感じ。子供がてんでバラバラに登場してくるな・・・と思っていたら、時系列に登校時間に合わせてあるんですね。  自分も小学校の頃は片道4kmの道のりを通学してたので何か懐かしかったです。(自分の場合はお菓子我慢したらバスにも乗れましたけども。)特に下校時は延々2~3時間かけて繁華街、田んぼの中、神社の中、ススキヶ原、森の中等々を通り、遠回りして友達の友達の団地に寄ったり、森に作った秘密基地で遊んだり、開発で出来た断崖絶壁によじ登っては怒られたり・・毎日が面白くて仕方なかった記憶があります。(学区が改変され、家のすぐ近くに学校が建ってしまった時のガッカリ感と来たらなかった。)  ・・とにかく「通学路」に特化した点が本作の良さの一つでしょう。学校のカリキュラムなんて余分だし、そんなものを入れたら途端に陳腐なプロパガンダ臭を発してしまう。このような雄大な風景の中を、兄妹或いは友達と、毎日毎日通い続けたという事、その記憶自体が彼等にとっての財産となるのでは・・と思います。  欲を言うと、4チームのほとんどが広大な平原を進むってのが視覚的にもう少しバラエティが欲しかった気も。どこか南米だったか、ジャングルの山から山へ手作りの巨大なロープウェイを伝って通学する子供の写真を見た事ありますが、こういうのも入れてほしかったです。続編もあるといいな。
[DVD(字幕)] 9点(2015-05-31 10:41:32)
63.  ロスト・メモリー 《ネタバレ》 
ホラーやミステリー映画において、登場人物たちの納得の行かない行動パターン(例えば「何でとっとと逃げずにいつまでも居続けるの?」とか)は、「そういうもの」として諦めの境地で観ていた部分がありました。でも本作は違和感を感じた部分がラストですべて一気に回収されるのが素晴らしい。魚屋のオバサンの態度(名演技賞もの)とか、隣の大男の言動(「お前が彼女を連れてきた」等)とか、真相が解ってしまうと成程って感じ。ここまで鮮やか、というか丁寧に作られたホラー映画は久々に観た気がします。また今時の映画だと、穴に落とされて扉が閉まってエンドクレジット・・でも充分成立すると思いますが、そういう安直なラストを良しとしない姿勢もイイ。(ただ本当に精神病でない以上いずれバレるやん、とは思いますが。) こういった丁寧な作りは最早ハリウッド映画では望めない感覚かも。ドイツが今さまざまな分野で充実してるのだな・・というのを実感させられます。
[DVD(字幕)] 8点(2014-08-04 13:00:04)
64.  ひまわり(1970) 《ネタバレ》 
第二次大戦の欧州での主戦場・東部戦線を描いた映画として、ドイツ側から描いたものが「戦争のはらわた」、ロシア側から描いたものが「スターリングラード」、そしてイタリア側から描いたものが本作という事になるのでしょうか。主人公は徴兵を忌避する為に新妻と共謀して精神病を偽り→それがバレて最もキツイ前線に送り込まれ→行軍だけであえなくダウン→あまりの男前ぶりに一目惚れした現地のロシア少女に介抱され命を取り留め→そのまま結婚→戦後、情熱的な本妻に居場所を突き止められドロドロの三角関係に・・。 戦場の緊張感漲る前2作と比べると、何とも享楽的といおうか見事なまでのヘタレぶりw 「ヘタリア」だとか「次はイタリア抜きでやろうぜ」とか言われるのも御尤もって感じです。 ただし芸術的な感性は凄い。画面の1つ1つが絵画のように美しく、悲惨な東部戦線の描写も前2作より遥かに実際に近いイメージで尚且つ幻想的。映画としての美しさは他の2作の追随を許さないです。各民族にもそれぞれ一長一短があるのだな・・と思いました。まさに世界の放蕩没落貴族ですねイタリア。
[DVD(字幕)] 7点(2014-08-04 12:36:40)
65.  ボーン・レガシー 《ネタバレ》 
ジェイソン・ボーンはいつ出てくるのかな?ゼレンスキー大統領のエピソード長いな・・と思って観てたらこの人が主人公だったですか。相変わらずこのシリーズ話が解りにくい。 かなりの比率を占める大雪原を舞台にしたアクションを満喫できたのは良かったです。こういう絵面は本当に気持ちイイ。これだけでやや高得点。 ラストに満を持して出てきたエージェントがアジアのチンピラみたいなのは一体・・特段飛び抜けた能力持ってるようでもなさそうだし。最期はヒロインにひっぱたかれて鉄柱に激突して死ぬという歴代ヒットマンダントツのショボさ(遠景クルクル回転が「裸の銃を持つ男」のコントを思わせる)・・高品質の国産品を捨てて中韓製の粗悪品に切り替える最近の風潮のパロディかと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-29 21:45:58)
66.  ダーケストアワー 消滅
エイリアンの造形といい、モスクワが舞台な事といい、新鮮で良かったです。おじさんの発明品をそのまま軍の武器として流用しようとする辺り、ロシア軍という設定が効いてます。(これが米軍だったらあんまり説得力ない。) タルコフスキー監督の「ストーカー」の宇宙人ってこんなだったのかな?「ストーカー~ファースト・コンタクト」として作ったら、オリジナルとの格差も含めて「物体X」といい勝負だったかも。
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-04 11:26:26)
67.  トロール・ハンター
最近見たPOV映画の中では「●REC」に並ぶ良い出来。この手の映画はモンスターの造形が重要だけど、いきなり3つ首が登場したのは良。「他の首に見えるものは実は瘤で、威嚇や求愛のためのもの」という説明がもっともらしくてよかったです。科学技術争奪戦という側面がある宇宙人を政府が隠す…というのはそれなりに説得力ありますが、なんで単なる野生生物をそこまで必死に隠さないといけないのかが意味不明でした。 一番の収穫は、北欧の何気ない風景をドライブ感覚で満喫できた事。一般的なロードムービーに比べるともっと日常的な感じで気持ちよく、POVにはこういう見せ方もあるのだ…と1つ発見した気分。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-04 11:15:00)(良:2票)
68.  ロボット
「インド人もビックリ」というフレーズがありますが、確かに彼等をビックリさせるのは並大抵ではないかも。。ハリウッド映画の延長上の発想にありながらハリウッドが想像もしない、また合体ロボの元祖・日本のクリエイターですら考えなかったであろう(?)ラストのアクションシーンがスゴい。よくこんなの思いつくなw アジア娯楽映画に共通するゆる~い感覚は観るのに体力要りますが、音楽が何気にクオリティ高いのは流石インド。 ロボットを国軍に活用する=正義、ヨコシマな恋愛に流れる=悪…という健全な規範感覚も良。 しかし今時インターミッションのある映画を久々に観たけど、あちらではまだ映画は1日をかけた大掛かりな娯楽なんですかね。 あとタレントのローラがバングラ系ハーフというのに違和感ありましたが、この映画のヒロイン見て納得しました。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-04 10:52:22)
69.  プロメテウス
流石リドリー渾身の一作だけあって映像美は凄い。自然の造形物か人工物か分からない洞窟探検の雰囲気もイイ。…ただそれだけの映画。プロット・脚本はヒドイ。適当科学と人物の行動の納得のいかなさは、アルバトロスのC級映画でも滅多にお目にかからないほどのレベル。よくこんな企画通ったな…ハリウッドの意思決定機関てどうなってるんだろう。噂によると「ブレードランナー2」の話が持ち上がっているそうですが…監督もこれ以上自らの伝説を汚す愚挙は止めて頂きたいって感じ。個人的な希望ですが、リドリー監督にサッカー映画撮ってもらいたいな…。現代のサッカーでなく、中世イギリスの、何日もかけて行う村と村や山・川全体がフィールドなお祭り時代のを、歴史アクション風に。全世界サッカーファン時代にもマッチするし、「デュエリスト」的な監督のセンスが存分に発揮できて、良いもの出来そうな気がするんですが…。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-02 23:06:06)
70.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 
戦闘開始から黒人の少女が死ぬ辺りまでは緊迫感があって良かったです。この辺が「静と動」の「静」でここからアクションが盛り上がって行くんだろうな…と思って観ていたら、ずっと静のまんまで最後に犬みたいなのが出てきて終わり…何じゃこりゃて感じ。この手の話は「最後に生き残れるのは1人」なのに殺し合いたくない仲間がいる…この辺をどう収束させるのかが肝。それなのに「ルール変更で2名生き残れます」ってアンタ…。 元々の設定も変。「バトルランナー」のような凶悪犯ならいざ知らず、罪も無い我が子達の殺し合いをあんな見世物にされて民衆は楽しまないと思う。わざわざ反乱の種を撒いてるようなものでは。せめて民衆には立派なスポーツか何かと見せかけいて実はこうだった…てならまだ解りますが。そもそもが全体主義国家が…ってのも古いし。この手の原点「蠅の王」であれだけ鋭い視点の映画化があるのに今さらこれですか…って感じも否めない。 また言うまでもないかもしれませんがコレ「バトルロワイアル」のパクリでは。ハリウッドのパクリは今に始まった事ではないけど「ここまでのモノ作られては仕方ない…」と思わせるものがあったのも事実(どこぞの国と違ってw)。でもこれは酷い。日本で「バトルロワイアル」リメイクや「甲賀忍法帖」でも実写映画化すれば遥かに面白いものが作れそうなのに…。と、ここまで考えて、発展途上国以下のレベルまで墜ちてしまった今の邦画界の惨状を思い出し一層虚しくなりました。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-19 22:17:19)
71.  遊星からの物体X ファーストコンタクト
乗っ取る際にあんな大騒ぎするならとっくに誰か気付いてるはず…。クリーチャーも人面乗っけただけのこれ見よがしの怪物って感じで何か安直(ラストのそれは懐かしのシーマン思い出したw)。カーペンター版の「細胞一つ一つが自立した、得体の知れない生命体」から大きく後退してしまったのが残念。前は円盤を作った宇宙人も乗っ取られていた?…って所まで想像させられて説得力あったのに。 普通の怪物映画なら及第点だけど、物体Xの前日談としてはちょっと厳しい。
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-12 06:00:35)
72.  ザ・レイド
脱出サバイバルものを期待してカンフー?映画とは知らずに借りました。カンフーは何処で決着がつくのかの基準がよくわからんので苦手…。インドネシア俳優は意外と中々良かったです。好青年を絵に描いたような主人公、クリスチャン・バンダーそっくりさんの悪役…中でも組織No.2のおチビさんが一番好感持てました。正々堂々としてコッチを主人公にしたいくらい。描写は残酷。ナイフ滅多刺しのシーン多く、並みのホラーよりよっぽど注意が必要かも。
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-12 05:44:08)
73.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 
メデューサや海の怪物(クラーケン)の造形は今まで観たギリシア神話ものの中でも出色の出来でした。オリンポスの神々がみな黄金聖衣みたいな甲冑まとってるのは笑った。(日本漫画の聞きしに勝る浸透力…)アンドロメダはエチオピアの王女なので黒人なのでは…と思っているのですが、今回も典型的な白人美女で残念。 最後にイオと結ばれてしまうのは新解釈というより、限られた時間の中でアンドロメダとペルセウスとのロマンスまで持って行けなかった製作陣の単なる力量不足という感じ。
[DVD(字幕)] 6点(2013-02-24 09:17:40)
74.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
ウンコというのはあらゆる栄養素を取り去った残りカスなので2人目以降はすぐに衰弱して死にそう・・とか、尿道が繋がってないけど水分採りたい時どうするんだろう・・とか突っ込むのは野暮なんでしょう。 最後の自殺はアメリカとは違ったヨーロッパ人ならでの日本人観が垣間見えて興味深かったです。(でも監督、ヤクザってのはほとんどが日本人じゃないんだよ・・・) 最後に博士が死んでしまって、後ろの人はちゃんと分離して助かるのかしらん?というのが気になりました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-02-24 08:59:53)
75.  刑事マルティン・ベック 《ネタバレ》 
主人公と言える刑事が4人居てそれぞれの役割をこなす…というのが「LAコンフィデンシャル」みたい。淡々と地味ながらとても見応えがありました。最後に大活劇が用意されている事も良し。ただあまりに「反ヒーローもの」を意識した為なのか、作戦の出来が悪すぎで逆に不自然な気が。催涙弾撃込んで突入すればいいだけの話のように思えるし、最後に犯人を倒したのが志願の大工さん(素人)というのも何とも…針が反対の側にブレ過ぎた感じ。(伊藤四朗+ジャン・レノ)÷2的な風貌の刑事さんが味があって良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2012-02-05 14:28:13)
76.  CUBE ZERO<OV> 《ネタバレ》 
どうでもいい事ですが1作目を観て思った疑問は、1つのイベントが終わると死体をどうやって片づけるんだろうか?という事。 清掃用具を担いだオジチャンオバチャンがエッチラエッチラ部屋から部屋へ移動するんだろうか。無茶苦茶難儀な話だな…と思っていたら、その辺が説明されていて良かったです。蒸発システムか…なるほど。 しかし越えられない「続編はクソ」の壁・・。
[DVD(字幕)] 5点(2012-02-05 14:16:13)
77.  ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> 《ネタバレ》 
デッカードがレプリカントで4年の寿命だとすると、早く死ぬロイ(ハウアー)よりも新型って事ですよね。しかも抹殺専用に開発されてるから、あらゆるレプリカントの機能を体力・知力で凌駕してるはず。それなのにまともに自力で倒せたのは女性2体だけで「慰安用カワイコちゃんタイプ」にすら悪戦苦闘する有様。当時ヒットしなかった要因であろう「デッカードの弱さ」は、個人的にはいかにも人間ぽくていいな…とか思って観てたんですが。それどころか元々はタイレル博士ですらレプリカントという設定もあったそうな。ガラスのピラミッドの頂上に安置されるタイレル博士の遺体をロイが発見するシーンなどもシド・ミード氏によりデザインされていたそう。(さぞや美しいシーンになってたでしょう。)これはこれで「最後に世界がひっくり返る」という魅力的なオチですが・・。しかしこれだと、新たな肉体を用意して記憶を移植すればロイ達も延命できたという事に。抗う事の出来ない死に対峙してもがきながら全力で生き続けた…といったレプリカントに感情移入できる要素が大きく削がれてしまいます。単に「タイレルに騙された可哀そうな人」って話になってしまう。デッカードを助けた理由も、単に「仲間だと気付いたから」という解釈で片付いてしまいそう。その他諸々の点でデッカード=レプリカント設定は、劇場版にあったの多くの本作の本質的な魅力を犠牲にしてしまうようで個人的に嫌です。監督に軌道修正させてあの「劇場版」を完成させた会社や投資者側の人達に逆に拍手を送りたいくらい。当時の「投資者の口出し」というのも、単純に儲けのためだけでなく、それなりに真剣に作品の本質を熟慮した上での事だったんでしょうかね…。
[DVD(字幕)] 8点(2012-02-05 13:52:31)(良:2票)
78.  座頭市血煙り街道 《ネタバレ》 
今回は用心棒の雇われ刺客がいやにあっさり死んだな…と思っていたら、最後にこんな大立ち回りが用意されていようとは。これはイイ。シリーズ中最高傑作の一つというのも頷けます。事務方武士や職人の世界が、さりげなく的確に描かれているのも好感が持てます。
[DVD(邦画)] 7点(2011-12-05 23:34:49)
79.  切腹 《ネタバレ》 
何やらミステリーじみた出だしに、おぉ・・と見入りましたが、こんな展開になろうとは。まず違和感を感じたのが、子供が熱にうなされてるのになぜ直ちに町医者に駆け込まない?という事でした。普通は金の有る無いに係らずとりあえず診てくれるはず。そもそも「寺子屋の先生の坊ちゃんが大変」なのに長屋の人達は何で無関心なんだろう、一体どういう近所付き合いだったんだろう…とも思ってしまいます。製作者は落語の世界にでも浸ってもう少し江戸の下町文化について学ぶべき。また主人公が鬼の首を取ったように叫ぶ「事実無根で藩の取潰し」も変。幕府もそんな事でわざわざ内乱のリスクを高める事はしないでしょう。赤穂浪士でさえ廃藩には異論が無く、異議は「相手が無罪放免である事」。更に言えば、身分社会といえど武士から商人・職人・僧侶等への転職はゴマンとあるわけで、武士に未練無い筈の息子氏は竹光刺して何をしたかったのか意味不明。また、主人公が16年プラプラ遊んでた割にに強すぎるのは「関ヶ原で実戦を積んだから」の一言で片づけられますが、外国へ傭兵に行ったわけじゃあるまいし、関ヶ原経験者など譜代大名にもゴロゴロ居るはず。「いや、その中でも超人的に強い」のであれば、仕官など引く手あまただった筈で「上役に気を使わないで気楽でいいわい」と自堕落な生き様で同情を引くのは無理がある・・・等々、キリがありませんが、とにかく違和感だらけ。一見「とても酷い話」なのによく考えるとおかしな事だらけ、というのは何やら「我々は日本軍に強制連行されて来たニダ」に共通するものを感じてしまいます。内容0点、映像は良かったのでこの位かな・・。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2011-12-05 23:23:16)(良:1票)
80.  処刑島 《ネタバレ》 
孤島で若者が1人ずつ惨殺される…という話だと、犯人は大概はモンスターか、島に住む精神異常者か、仲間の1人が犯人か…のいずれかのパターンだと思いますが、そのどれでもない事が冒頭のエピソードで明示される。一人で島に住む怪しそうなオッチャンは最初の犠牲者だし、その殺され方はどう見ても凶暴な動物かモンスターだし、かと思えば隠れて口笛で訓練された猟犬を駆使して襲ってくる知性派だし、その時は同じ場所に全員が居たはずだし・・・犯人は分かってしまえばベタですが、それまでの「一体何なんだ」的ワクワク感が新鮮でした。本格ロケ風な島の映像は綺麗で良。ジャケが安っぽいCG感バリバリだったので、これは以外に収穫でした。 脚本はヒドイ。懲戒の島送りのはずが健康的なキャンプになってるし、主人公の人物描写が不足で感情移入できないし、一番の仇が一番の安楽死だし、お約束のように生き残ったヒロインは「あんた誰?」って感じだし・・。これなら全滅してオヤジが雄叫びでもハッピーエンドとして成立するような。「フロムダスクティルドーン」的な、前半ホラー・後半ランボーと全然違う映画にしても面白かったと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2011-12-05 00:57:19)
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