61. ジェヴォーダンの獣
《ネタバレ》 一応テーマとなっている「啓蒙主義批判」は解らない事もないですが、徹底的に消化不良という感じです。娯楽性だけ見ても中途半端。もっと実在のアフリカの動物を連想させるものであれば良かったのに。個人的にカンフーアクションは要らないと思いました。美術、映像がやたらと重厚で凝ってるだけに、中身のチープさが際立っていて、何だか勿体ない。 5点(2005-01-10 23:35:06) |
62. カンパニー・マン
センスのいい映像でしたが「CUBE」のように突き抜けた感じは無かったです。数ある地味な電脳モノの一つという印象。 6点(2004-09-18 20:41:46) |
63. キル・ビル Vol.1(日本版)
マンガ的発想?もここまで突き詰めれば一級のエンターテイメントになるんだなぁ…って感じで面白かったです。青葉屋のセットもイイ。やたら大味な殺陣が延々と続くのはちょっとダレました。確信犯的ワルノリや残虐性において、普通のアクションと「悪魔の毒毒モンスター」の中間辺りに位置する感じ。「バトルロワイアル」的な騒ぎが聞かれなかったのが不思議。 8点(2004-09-18 20:05:43) |
64. スコア
最後のどんでん返しもキレイに決まって上手くまとまった映画だと思います。激渋のデニーロ素敵。でも幾らスタイリッシュに決めても所詮ドロボウというのがどうも馴染めません。 7点(2004-09-07 23:47:54) |
65. アバウト・シュミット
日本と違ってアメリカでは老後の親と同居する習慣があまり無いそうだけど、そうなるとこういう人も居るんだろうなぁ・・・って感じ? ラストは救いなのか、或いは必死にやってきた挙句にこんな事しか残っていない悲哀を感じるべきなのか・・・製作者の意図が解らずリアクションに困った映画でした。 6点(2004-09-07 23:44:13) |
66. 極道恐怖大劇場 牛頭(ごず)<OV>
極道映画のような出だしからだんだんシュールになっていくさまは面白い。こういう変な人達が登場する脈絡のない話は好きです。本編のBGMがコントラバス一本だけというのもイイ。ただ最後は、もう少し何か「腑に落ちる感じ」がほしい気もします。 最大の謎は「間寛平は名古屋人なのか?」という事かもしれない・・・ 6点(2004-09-05 02:15:21) |
67. 郡上一揆
日本史上最大の農民一揆といえば…痩せて干からびた農民、鋤や鍬を持ち暴発する群衆、引きずり回される城主、炎上する城…という一大スペクタクルを想像していましたが…全然違いました。暴力的なシーンといえば直訴反対派との小競り合いくらい。でもこれが実際だったんでしょうね。「虐げられた悲惨な江戸時代の農民」というイメージがいかに想像の産物であるかがわかります。考えてみれば、訴えた側だけでなく訴えられた側(役人)も吟味の上同等に処罰されると言うのは、同時代の他国の封建制と比べても驚異的に公平な制度なんですね。 ただ映画としてはやや地味すぎという感じは否めず残念。映像はとても美しい。知り合いの郡上出身のおばあさんが「風景といい人情といいあの辺の感じがよく描けている」と絶賛してました。 7点(2004-09-05 01:48:43)(良:1票) |
68. ターミネーター3
小松左京じゃあるまいし今さらあのラストはちょっと… 加速器ネタは上手いと思ったけど、最後のやられ方も説明不足。液体金属なはずなのに。「エイリアン」シリーズも3作目で失速したのを思い出しました。ただ前半のアクションが物凄いので点数やや高め。 7点(2004-08-15 23:18:00) |
69. ボウリング・フォー・コロンバイン
イラクの大量兵器じゃないけど、敗戦に乗じて日本にでっち上げられた罪をそのまま信じ込んでいる所が、彼もヘストンと同じアメリカ人なんだなぁ…と感じました。(そういえば原爆に関する言及無かったですね。) それはともかく「何故だろう」を積み重ねていく展開の手法には、観る者を引き付ける力があると思います。分析がそれで正しいのか否かは判断できませんが、とりあえず「文句の言い易い政府」を批判してそれで事足れりとする今の日本のマスコミには見習って欲しい姿勢です。 7点(2004-05-30 00:36:58) |
70. WATARIDORI
「ナショナルジオグラフィック・ザ・ムービー」って感じ? 普通では見ることの出来ない爽快な映像を大画面で観れる、これだけで良です。 ストーリー性が不要であるのは言うまでもありませんが、「どの鳥がどこまで行って戻ってきたか」がもう少し解り易い編集であったらなぁ…と思いました。 9点(2004-05-29 21:44:17) |
71. アザー・ファイナル
「世界最下位決定戦」なんて悪趣味か偽善の極みかと思ってましたが、全然違いました。製作者、選手達、関係者等の姿勢も素晴しく真摯。普段ほとんど見ることのないヒマラヤの仏教国とカリブの小国の文化・風習も大変興味深く見れました。こういう平和的な文化交流もサッカーの醍醐味の一つですね。(…そう思うとあの世界の祭典をエゴと贈賄で汚してしまった某国は改めて許せない。) 何気ない街角をサッカーボールが転がっていく等のスタイリッシュな映像も良。 滅多に見ることの無い映像・内容のため1点プラスです。 9点(2004-05-29 21:39:36)(良:1票) |
72. CUBE2
《ネタバレ》 前作から何とか工夫して面白くしてやろう、という意欲は買いますが、いかんせん「超立方体」のアイデアを消化しきれてないのが難。結局なんで脱出できたのかよく解らんです。「軍の陰謀」とかを笑い飛ばしていた所も前作の新味だったのに、ラストも何か陳腐。 全体的にはそこそこ面白い。 6点(2004-05-12 00:13:54) |
73. ホワット・ライズ・ビニース
《ネタバレ》 これは要するにハリウッド版四谷怪談?うらめしや~ 5点(2004-03-28 11:00:02) |
74. ザ・セル
タイトルからしてあの「CUBE」のハリウッド版かと思ったら全然違った… 前半の映像は凄かった。馬の輪切りとかカーテンマントとか。後半はほとんどファンタジー映画と化してしまって残念。ジャンル混合ももう少し練ってやってほしい感じ。 6点(2004-03-14 22:45:56) |
75. ラスト サムライ
泣きました。明治だけでなく太平洋戦争から現代までをも視野に入れたであろう表現には素直に感服しました。 時代考証についてはインタビューで「この時代に武士が甲冑着る事はありえないので、あえて甲冑様式の時代色は排除した。」とか言っていますが、甲冑様式に突っ込みを入れられる位に日本文化に知悉してない限り、逆に製作者に笑われてしまいそうです。 不満がある点といえば、官憲が公衆の面前で勝元(子)の髷を削ぎ落とすシーン。元は彼らも武士であったり髷を結ってたりしたわけで、あれはあり得ないでしょう。ここら辺り日本人的感性への理解がもう一つという感じで少し残念でした。(逆に中国・朝鮮あたりの映画にはありがちなシーンですが…「捏造してもいいから相手を悪く言えば勝ち」みたいな。ああいうのとは一緒にしてほしくないです。) 9点(2004-03-08 19:05:07) |
76. シービスケット
乗馬シーンの迫力は中々でした。感動できる良い映画とは思います。ただ前半どうにも入り込み辛く苦労しました。もう少し編集してほしい感じ。 7点(2004-02-22 02:47:43) |
77. マイノリティ・リポート
コンピュータやリニアカーなど映像のアイデアは凄かった。絵の斬新性とは逆に「システム」のアナログさが何かミスマッチという感じ。いくら予知能力といっても会った事のない人物の顔までイメージできるわけないだろうし、一人でも死んだら機能しなくなるシステムに安全保障の全てを託すというのも変。 原作からの取捨選択をもう少し練ってほしかった感じです。映像もお話もイイ線行ってるのに確かにもったいない。 6点(2004-02-01 21:33:56) |
78. 少林サッカー
総本山のアメリカで盛んでないせいか、サッカー映画ほんと少ない…そういう事もあってかなり面白かったです。何百メートルも離れた壁うち練習シーンなど本当に良くできてると思います。ギャグも結構ツボでした。ただ不必要な暴力シーンがあまりに多いのは確かに不快。バーで袋叩きに合うシーンをあんなにじっくり描かなくても… 8点(2004-02-01 11:20:46) |
79. バトル・ロワイアル
戦闘時間が正味90分として1人当たり2分ちょっと…テンポが速すぎて訳わからない話になるんじゃないかと思ってました。2人が転校生である事や三村戦のセミファイナルへの格上げなどは、限られた時間枠の中、話を分り易くする手段として個人的に評価できます。ただ原作で感じられたアツさ、生命感がほとんど感じられないのが残念。 6点(2004-01-12 21:38:55) |
80. ザ・ビーチ(2000)
「伝説のビーチ」の美しさは素晴しかった。CG(かな?)にはこういう使い方もあるんだなって思った。ただそれ以外の共同体とかが魅力無いので、3日で飽きそう。わざわざ和を乱す言動を取るリーダーがよくわかりませんでした。 一世代前のヒッピーの理想郷という感じ。 5点(2004-01-11 22:57:07) |