61. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 華やかで贅沢な世界をひたすらテンポよく(都合よく?)進んでいく爽快感はある。でもそれだけな感じ。結論もちょっといただけないというか共感できない。それまで一生懸命やっていたことは間違った価値観のもとにあったといいたかったのか。それに戻っていった彼氏とはこれからも価値感を分かち合えるの相手なのかは疑問だ。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-28 00:13:35) |
62. アフタースクール
《ネタバレ》 「ウイークエンドブルース」や「運命じゃない人」とはまた違ったテイストですが今回も脚本がいいですね。やや荒唐無稽な展開はありますが、冒頭から前半にかけて入念に張られた伏線をどんでん返していく様は見事です。最初の先入観とは全く違う結末が待っています。そして、その結末もさわやかです。セリフの反復の利用もしゃれているなと思いました。これはいいですね。 [映画館(邦画)] 8点(2008-05-27 23:20:50) |
63. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 勝ち組を目指す父、自閉症気味の長男、自殺願望の叔父、ヤク中毒のエロい祖父と負け犬感あふれる家族(まともそうなのは母親だけ)が可愛い娘のオリーブのためにミスコンにともに向かう。それぞれの夢は旅の途中で敗れていくのが明らかになり、絶望のふちに落ち込むもお互いに慰めあい、オリーブをミスコンに参加させることが唯一の希望(それでも優勝は無理そうだが)となって団結していく。なんとなく痛々しく悲しくも見えていくのだけど、必死に希望を失うまいとする姿には心を打たれます。暗くなりそうな旅の中で光るのはやはり祖父の存在でした。つらいときもユーモアや前向きな心は必要なんですよね。それに、幸せはおそらく他人に決めてもらうことではないんだなという風刺も効いていて小気味よかったです。 [DVD(字幕)] 9点(2008-05-25 16:18:56)(良:1票) |
64. ALWAYS 続・三丁目の夕日
《ネタバレ》 今回は人にスポットがあたっている。強引な展開も気になりますが前作でまいた種をうまく回収したところは感心しました。昭和レトロも前作のグッズ見せから本作では街や電車へとスケールがアップして逆に自然に見ることができました。 [DVD(邦画)] 5点(2008-05-25 01:01:37) |
65. 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~
《ネタバレ》 キャラクターの表情の変化はないのですが、絵柄が個性的でいいです。 妙に壮大な舞台と人物が意外に小物でギャップが大きくて面白い。 漫才のような掛け合いも笑えました。ちょっと内輪受けのような部分も感じないではないですが、十分楽しめました。 [地上波(邦画)] 7点(2008-05-24 14:16:28) |
66. 茶の味
《ネタバレ》 美しい農村を背景に変な人々のオムニバス。割と典型的な邦画のスタイルでエピソードにはタイトルよろしくほろ苦い味もあるが全体的にバランスが悪い。風景は美しく郷愁感を誘うがストーリーが雑で浮いている。 特にシュールで不条理を狙ったと思われる極端に走った笑いのパートはツボにはまるかはまらないかで評価が分かれると思う。個人的には全くダメ。会話よりも変なアクションに頼っている感があり好みに合わなかった。 [地上波(邦画)] 2点(2008-05-24 12:36:40) |
67. 少林サッカー
《ネタバレ》 ギャグ映画なのに、あまり笑えるところがないです。話がかなり暗いような気がする。 カンフー映画の典型的な復讐劇っぽいストーリーは基本を押さえているが古い。だから、大げさな表現だけで楽しませることになっている。ただし、最初は新鮮だが、それだけでは2時間はやはり苦しい。 [地上波(吹替)] 4点(2008-05-09 23:11:34) |
68. 俺たちニュースキャスター
《ネタバレ》 くだらない。ひたすら話は薄く軽く漫画的である。しかしその軽さがとにかくツボにはまった。また、カメオ出演の俳優も豪華で見ごたえあり。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-05 23:02:35)(良:1票) |
69. チーム★アメリカ ワールドポリス
《ネタバレ》 ハリウッド娯楽映画から見るアメリカのイメージをこれでもかと切る痛快さがあります。 ちょっと空気の読めない正義の味方が深刻な問題をあちこちで起こしながらも、ラブシーンが唐突にでてきたりするあんな感じです。違和感あるなといつも思っているところを見事に突っ込んでくれました。音楽もオリジナルだそうですが、どこかで聞いたことあるようなメロディに毒の効いた歌詞が載っていて最高です。これを面白いと公衆の面前でいうのは躊躇してしまいますが、何かひざをたたいて納得する部分がありました。それにしても製作者は俳優のことがよっぽど嫌いなんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-05 15:32:12) |
70. パニック・ルーム
《ネタバレ》 犯人がドジをふんだおかげで、親子も反撃ができて緊迫した展開を楽しめたと思います。 ただ、2回見る必要はない映画ですね。 [地上波(吹替)] 5点(2008-04-27 23:01:16) |
71. サン・ジャックへの道
《ネタバレ》 世間での立場や抱える問題と無縁な舞台で、考える余裕もなく一つの目的に向かうという行為自体が人を振替って内省する機会になるのかもしれません。 本作でもいがみ合う兄弟が他の参加者へ心を開いていく中で兄弟の仲もわずかながらも変化させていくさまがさわやかでした。いい映画だったなと素直に思えました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-16 22:37:21) |
72. ターミネーター3
《ネタバレ》 救いのないラストもあってあまり評判がよくないのですが、タイムパラドックスが解決できて納得ができました。時代がやっとスカイネットを止められない理由を説明できる状態になったんでしょうね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-13 21:45:21) |
73. デビルマン
《ネタバレ》 評判が悪いので怖いもの見たさで見てしまいました。集団ヒステリーというかいじめとそれへの闘いになんとなく引き込まれました。刀で切りつけるシーンなんかはある種のカタルシスを得ることもできました。それにおそらく莫大な費用がかかったと思われる映像もかなりきれいでした。 演技は拙く、ストーリー展開は確かにあまり工夫がなく今ひとつでしたが、原作をよく知らず、テレビで見たことや心構えが既にできていたこともありダメージはそれほど感じませんでした。 おそらく原作ものでなければここまで平均点は低くならなかったのではないかと思いました。 [地上波(邦画)] 4点(2008-04-13 21:31:59)(良:2票) |
74. バタフライ・エフェクト2
《ネタバレ》 私も1作目が面白かったので期待してみてしまった口です。 1作目では過去を変えると誰かが幸福になってそのかわりに誰かが不幸になっているという 姿を見て主人公は何度も過去を変えにいこうとしていたのですが、今回はあくまで自分の 人生が思い通りにならないことへの苛立ちが主になっているような気がしました。 そのせいでだんだん不幸になっていく展開にも意外感がなく、主人公の動機に共感できないので残念ながら感動のラストといえません。ある意味1作目のアイディアを練られた良さを認識させてくれた映画でした。 [DVD(字幕)] 4点(2008-04-13 00:23:03) |
75. UDON
《ネタバレ》 結局なにをしたかったのかが分からない映画。 それぞれの人生の話をしているのであればUDONは結局は切り捨てられた存在。 「待っていたファンのお陰ではやりました」では、再建の努力と結びついていない。 全てにおいて過程の描写が貧弱なこともあって結果が唐突で「あれどうして?」と思うことばかりでした。 人間模様についても、恭子との関係も意味不明だし、最後は香助も結局芸人になってしまうとはついていけない。 ブーム編の存在意義はさらに弱い。フジテレビのコンテンツをこれでもかと持ってきたことや変なアニメはいらなかったのではと思います。 [地上波(邦画)] 3点(2008-03-23 20:06:08) |
76. 下妻物語
《ネタバレ》 「人間は一人で生きていくもの。友達なんて必要ない」と桃子はわが道を貫いていたのですが、人懐こいヤンキーのイチゴとの関わりの中でだんだんと心を開いていく姿が自然に描かれていたと思います。 偏屈ものがまわりの人に影響されてよくなっていくというテーマは割りとありがちではあるのですが、キャラクターの組み合わせがかなり個性的であり、舞台となった下妻の人々に明るさがあふれていてるところがいいです。 それに少女漫画っぽく本作はテンションが高い。でも変にしつこくもなく、映像の斬新さや音楽のよさもあって完成度が高いと思いました。 その中でも一番のよさは友情の爽やかさでした。この映画のおかげで元気が出ました。 [DVD(邦画)] 9点(2008-03-16 18:27:39) |
77. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 満員電車で通わざるを得ない身としては、真に身に詰まされる話。それぞれの自分の立場で見てしまうからかなり感情的になってしまわざるを得ないこともあるため、いい題材を選んだと思います。 ただ、面白かったかと言うとちょっと微妙です。2時間超の時間もそれほど長く感じなかったのは金子君の運命や如何にという感情移入をしてしまったためでした。 嫌なヤツに虐められて耐えているのを見せられているのと同じですね。後味が悪いエンディングを見た後も最後は自分にも同じ災難が降りかかったらと思い、他人におきた不幸をニュースで見ているような感覚となったのです。 でも夢中にさせたら作ったほうは勝ちかもしれませんね。 [地上波(邦画)] 6点(2008-03-02 00:30:57) |
78. 女はみんな生きている
《ネタバレ》 変なタイトルだなと思いつつ見始めたのですが、なかなか単純明快で分かりやすいストーリーです。多分ギャグの意味もあると思うが出る男が全てイヤなヤツかダメなヤツ。 それを主婦と娼婦がやっつけるというお話でした。男の私にとっては、男敵視感はちょっとやりすぎ感もあったりするんですが、度胸が据わってきたノエミとエリーヌの二人の活躍は痛快でした。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-17 22:23:23) |
79. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 強烈な手ぶれ映像の冒頭から躍動感を感じます。ストーリーもだれることなく最後まで気を抜けません。 子どもが銃を持ち、殺しあう姿はアフリカの民族紛争とも又違った形での衝撃を受けてしまいますが、ブラジル人が作るブラジルの映画であるが故か、この事実に対してよそ者の善悪の観点から切り捨てられていないと思いました。 また、深刻で暗い話しテーマにも関わらずあくまでも映画に流れる空気は明るい。それもまたよいと思いました。 よその国の話であるから見ていられたのも事実で、仮にこれが日本の話であればまた違った感じ方もあったかもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-17 18:49:18) |
80. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 長かった。実話に基づいているので予備知識があればもっと楽しめたかもというか 予備知識がないと全然楽しめないかもしれないです。 日本人にとってのグリコ森永事件とか3億円事件みたいな有名事件なんでしょう。 そのためか謎解きにしても追跡にしても表現は抑制が効いていました。 未解決の映画であることもあり踏み込んだこともできなかったのでしょうが、 消化不良です。知っている人には特定人物を犯人と匂わせたのであのラストでも 十分どきどきするんでしょうね。 ダーティーハリーのサソリのモデルだということも見た後で知ったので あの表現も楽しみそこないました。そういう意味で私は見方を間違えてしまった映画です。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-12 23:51:14) |