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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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821.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
 とても良い映画なんだってのは伝わってきます。しかし私はラグビーになじみがない。アパルトヘイトは義務教育で習った程度のことしか知らない。こーゆー映画を楽しもうと思ったら、最低限の予備知識というものが必要みたいですね。自身の勉強不足、知識不足により、物語に入り込めきれず。  この映画はきっと政治ドラマ。そしてスポーツもの。サクセスストーリの様相を呈しながら、伝記的意味合いも強い。そのどれもに均等に力を入れています。良く言えばバランスがとれていると言えます。めっちゃ悪く言っちゃうと、散漫。  映画が始まってすぐ、ネルソン・マンデラが全職員の前で演説をします。それを聞いただけで知りたくなる。『ネルソン・マンデラは祖国を変えるため、どんなことをやったのか。』でもそれは描かれません。マンデラがひたすらラグビーにのめりこむ人にしか映らないのです。アパルトヘイトの象徴であった白人主体のラグビーチームを国民全員で応援することで、黒人と白人の気持ちを一つに統一しようとする。それはそれで悪くない。でも他にどんな改革をしたのか。それが知りたくなっちゃうのです。  そしてラグビー。弱小国でスタート。となれば、当然強くなっていく過程が見たいじゃないですか。ありきたりな展開でも良いんです。サクセスはベタで良い。それが見たいのです。で、まずは大統領から激励。ふむふむ、それで。あれ?もう試合?しかも勝利。そこから先は全勝。そしてエンドロール。なぜそんなに強くなったのか。それが見たいのに。それが描かれていれば、もっと感動できたかもしれないのに。これでは精神論だけでワールドカップを制覇したように見えちゃいます。この作品ではラグビーが民族融和の媒体としてしか描かれていないのが物足りなかったですね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-04-10 08:27:20)
822.  EX MACHINA/エクスマキナ(2007) 《ネタバレ》 
 最初はもうとにかくかっこいいです。画面に釘付け。映像の美しさ。キャラクターのビジュアル。アニメーションが生み出す躍動感。そのどれもが芸術の域。すばらしすぎます。日本のアニメもここまできたかと、誇らしくなります。  サイボーグによるテロ活動から物語がスタートするのも大変グッド。アニメーションがこれだけイケているのだから、ストーリーはむしろ単純なほうが良い。オープニングのテロ鎮圧のシークエンスが一番好きです。デュナンが一番かっこいいのもこのシークエンスでしょう。  で、美人が3日で飽きるように、素晴らしい映像もずっと見ていれば次第に慣れてきます。やはり最後にものを言うのはストーリーの面白さ。キャラクターの魅力。で、個人的には『バイオロイド』の設定が蛇足。『人間』と『サイボーグ』、これだけで十分です。バイオロイドの設定が、物語の面白さに結びついているとは思えません。テレウスじゃなくとも良い。負傷したブリアレオスの代わりに配属されたイケメンルーキーがいれば、同じプロットでいけたはずです。  そして後半のメインストーリー。陰謀系でいくのであればそれもいいでしょう。ただその陰謀がふわっとしすぎです。『皆一つになれば、争いは起こらない。』は観念であり、そこから導きだされるテログループの目的はもっと具体的なものにしていただきたい。『人間もサイボーグもバイオロイドもみんな洗脳』、それはわかります。で、洗脳した人たちに結局何をさせたかったのでしょう。そこが大事なのに、そこが明らかにされないまま、みんながゾンビみたいになって、突然走り出します。みんな、いったい何を目指しているのでしょう。それがよくわからないので、どーゆー危機が迫っているのがピンときません。だから緊張感も半減。『1つになる』をバカみたいに連呼されてもねえ。
[DVD(邦画)] 7点(2019-04-07 22:28:28)
823.  サイレントヒル 《ネタバレ》 
 どうやら『現実世界』と『異世界』と『異世界の裏の世界』の3つがフィールドになっているようですね。  『異世界』が『死後の世界』なのか、それとも『生と死の境界』なのか、その辺がはっきりしません。ローズとベネット巡査が、交通事故により死んだのか、それとも生きたまま連れてこられた世界なのか、それさえもあやふや。冒頭『サイレントヒルでは大規模な火災事故があった。大勢の住民が死に、大勢の人間が行方不明のまま』と説明があります。とすると、アレッサが復讐のため、自分を焼いた人間たちを異世界に生きたまま閉じ込めた。そして異世界ではなぜか教会がアレッサも手を出せない聖域として存在し、住人達はそこへ逃げ込んだと考えるのが妥当かもしれません。教会はシャロンと同じように、アレッサの良心が具現化したものかも。  映像すばらしいです。クリーチャーも怖い怖い。冒頭の焼けた子供たち(おそらくアリッサをいじめた報いでしょう)。元用務員のクリーチャー。看護婦の格好した悪魔みたいなの。そのどれもが凄い迫力。特に序盤はわけがわからずひたすら怖かったですね。なのでホラー映画としては、もうかなりの完成度で満足です。  ストーリーに関しては、アレッサが自分勝手にローズとベネットを巻き込んだのがちょっと不満。ローズもベネットもあんなに頑張ったのに。なにより善人です。なのにベネットは殺されて、ローズは結局もとの世界に戻れないなんて可哀想じゃないですか。パパだって可哀想。バッドエンディングでも構わないと思うときももちろんあるのですが、この作品はハッピーエンドで良かったんじゃないでしょうか。アレッサはシャロンとなって、もう一度ローズ一家の娘となって幸せな人生をやり直すでいいと思うんですけど。後味悪いです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-04-06 14:11:49)(良:2票)
824.  レベル・サーティーン 《ネタバレ》 
 アイデアが凄く面白い。個人的にはかなり好き。エンターテイメント型サスペンス。テンポ良い。しっかり過程を見せるゲームもあれば、結果だけをさくっと見せるゲームもあり、その緩急のつけ方がグッド。ゲーム内容がバラエティに富んでいるのも高評価。他者を攻撃するもの。自分がダメージを負うもの。謎解き系。時間制限付きボランティア。さまざまです。  スヌーピーの監視カメラや、警察にもゲーム関係者がいるシーンを挿入し、かなり大きな組織であることを示唆する演出がすばらしい。細かい部分が丁寧です。  同僚の女の子の存在が良かったですね。もし彼女がいなかったら、陰湿なイメージが強くなりすぎていたかもしれません。プチットを思う彼女の気持ちが、劇中唯一の救いであり希望の光。程よい緩衝材となっています。  13個のゲームが何かわからないうえ、途中リタイアは全額没収というシビアすぎる縛りも良い。ただし、1ゲームクリアするたびに銀行に入金されているようなので、ATMでさっさと引き出しちゃえば途中リタイアも出来そうな気はします。それに、これだけバイタリティのある人間だったら、もっと営業で良い成績を出せるくらい頑張れたんじゃないかとも思っちゃいますね。
[DVD(吹替)] 8点(2019-04-05 03:56:17)(良:1票)
825.  HOUSE OF BLOOD ハウス・オブ・ブラッド 《ネタバレ》 
 B級要素がこれでもかっていうくらいぎっしりつまっている愛すべきB級映画。棒読みのセリフ。無駄が多くテンポの悪いストーリー。意味の無い会話劇。そのどれもが愛おしい。それでいて『深みのある人間ドラマ』みたいなものを頑張って盛り込もうとしたりして、健気にA級作品っぽくみせようと努力が見えちゃうのが物悲しい。  何と言っても凄いのが、1本の映画の中に、全く同じパターンを2度使うというストーリー構成。2度目はじゃあ何か違うオチになるのかと思いきや、オチまで同じとは恐れ入ります。こーゆー映画を作る人たちがいるとは世界は広いです。  グロ描写は結構力を入れていますが、なにしろ怖くないのですんなり見れます。『見てみたいホラー映画があるけれど、グロいの苦手でふみきれない。』なーんて方には、練習台にちょうどいいかもしんないです。
[DVD(字幕)] 5点(2019-04-04 03:33:29)
826.  ヒルズ・ハブ・アイズ 《ネタバレ》 
 『クライモリ』の砂漠バージョンみたいな映画。パクリかと思いきや、『サランドラ』という映画のリメイクのようですね。知らんかった。  クリーチャーのキャラでいけば、『クライモリ』のほうに分があるでしょう。本作品に出てくるのは、イカれてはいますが人間寄り。言葉は話すし銃も使う。普通の人間より生命力はあるし腕力も強いが、ちゃんと死ぬ。知性を感じさせてしまうので、クリーチャーとしての怖さは半減します。だから付け入るスキがあります。戦えます。すると希望が生まれます。『助かるかも』『勝てるかも』『何とかなるかも』。希望があるから、余計にハラハラします。希望が恐怖や焦燥感をさらに煽ってくれるのです。こーゆーストーリー構成は好きです。  この映画は完全なるバッドエンディングではありません。反撃のカタルシスを得られるのです。武闘派の元刑事ではなく、反撃するのは犬を殺されて泣く少年と、文句ばかり言う都会っ子のダグ。早々に死亡フラグが立っていたこの二人が最後まで生き残り、少年は姉を守るため、ダグは娘を救うため必死に闘う姿がもはやかっこいい。  両親や長女といった『良い人』が犠牲になり、ダグやブレンダといった文句ばかりのちょっとヤな人たちが生き残るってのは意外性があります。ホラーの定石を踏みながらも、犠牲者についてはホラーの定石から微妙にずらし、予測不能なドキドキ感を演出。全滅でもおかしくなかったプロットだからこそ、起死回生の反撃に胸躍ります。こーゆーホラーはかなり良いです。
[DVD(字幕)] 9点(2019-04-02 12:12:25)(良:1票)
827.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
 ポップで明るいゾンビムービー。主要キャラが誰も死なない稀有なストーリー。それでいてゾンビ映画としての終末感やドキドキ感もちゃんと味わえます。コメディ色が強すぎないのが良いバランス。  主要4人のキャラクターが非常に良い。姉妹の存在が、ゾンビムービーにまさかの青春的な味わいを添えます。  ゾンビ映画特有の『サバイバル感』も、割としっかり感じられます。車を調達したり、武器を調達したり。こーゆーささいだけど大事なところをきちんと押さえている丁寧さに好感がもてます。  コメディタッチでライトに仕上げつつも、ゾンビ映画特有の不安定な日常を感じられるのが良い。だからビル・マーレイの豪邸でのひとときで、心やすらぎます。ゾンビ映画のこーゆーインターバルのシークエンスが何気にお気に入りです。  ビル・マーレイを撃っちゃうシーンは評判良いようですが、個人的には悪ノリが過ぎた感じがします。撃たれたあとしばらくしゃべっちゃってるし。ぎりぎりのバランスだったのがここだけ壊れちゃってて、ちょっと気分が冷めます。  『遊園地を稼動させて、ゾンビを呼び寄せてしまう。』『あえて逃げ場の無いアトラクションに乗り込んで、自ら危機的状況を作っちゃう』など、終盤の姉妹の行動にイライラ。この4人は、したたかにこの世界を生き延びているわけだから、こんなミスするはずありません。無理矢理危機的状況を作っちゃうような安易なプロットにがっかり。  主人公が決めたルールもごく一部しか紹介されなかったのが物足りないです。主人公のルールにゾンビ映画あるあるをもっとぶち込んで、それが劇中機能するような痛快な演出を期待しちゃいましたね。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-31 02:24:54)(良:2票)
828.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 
 あおいと智也のキャラが良い。ストーリーそのものはなんちゃないんですが、映画は面白い。蒼井優、酒井若菜、小日向、佐々木蔵之介、脇を固める面々もはまり役。邦画特有の淡々としたドラマ。これといった山場なし。智也とあおいの心の交流を静かに、でもときに情熱的に描きます。その描き方が純粋で楽しくて、見ていて飽きることはありません。  大学生時代にあおいから、『人を外見で判断するやつは最低だ』とののしられる岸田君。岸田君が最初に好きになったレンタルショップの女の子も、今日子も千鶴も、皆女の子女の子している。ボーイッシュなあおいは対照的な存在。当然岸田君の恋愛対象からはずされるあおいさん。で、女の子の外見ばかり見てきた結果、レンタルショップの女の子にはあっさり捨てられ、今日子の彼氏から殴られ、千鶴のエピソードで痛い目を見る岸田君。痛い目をみたとき、いつもそばにいたのはあおいさんでした。いつも岸田君に厳しいあおいさんも、岸田くんが痛いめをみたときはとても優しいのです。まさに雨が上がった後の虹のような存在のあおいさん。虹の女神というタイトルにぴったり。そんなあおいさんは、劇中唯一内面の美しさを岸田君に見せていました。岸田君は、あおいさんの気持ちには薄々気付くものの、あおいさんの心の美しさ、自分の本当の気持ちには気付きません。岸田君がその美しさに気付いたのは、手紙に書かれたあおいの気持ちを読んだとき。そして1万円札の指輪を、今でもあおいが大切に持っていたとき。はじめて岸田君はあおいの心の美しさを感じ、あおいを好きになります。そして好きになったときにはもうあおいさんには二度と会えないという、あまりにも切ない恋愛。  これが岩井俊二テイスト。正直ちょっと苦手です。もっとわかりやすいハッピーのほうが好みです。
[DVD(邦画)] 6点(2019-03-29 12:59:31)(良:1票)
829.  マイレージ、マイライフ 《ネタバレ》 
 見ているときは面白い。見ているときは興味をひかれます。でも見終わったあとは、『だから何?』という気持ちでいっぱいになります。  起承転結の『結』の部分が、期待していた着地点ではなかったです。ビンガム(ジョージ・クルーニー)がラストで自分が今求めているものに気付き、アレックスを追いかける。そしてアレックスと結ばれる。安易でも良いので、そっちのほうがよほどスッキリします。アレックスには自分と違って家族がありました。自分と同じだと思っていた人が実は違う人種だったなんてことはよくある話ですが、そんなドラマは見たくないです。  パソコンを使った解雇通告の新方式。採用されれば出張は廃止。出張が生きがいのビンガムにとって、出張の廃止は『クビ』を宣告されるのに等しいのかもしれません。今まで散々人に説いてきた『新しい人生』というのを、今度は自分が考える番がまわってきたわけです。だったらここで、『新しい生き方』『マイレージを貯める以外の幸せ』を劇中で示して欲しいです。  ただ逃げ場所と遊び相手を求めていただけのアレックス。クビにした人間の自殺がショックで退職するナタリー。新方式が凍結され、出張の日々に逆戻りするビンガム。こんな終わり方じゃあ消化不良と指摘されても仕方ありません。  それから、個人的に妹の結婚式のくだりは中だるみしました。退屈で仕方がなかったです。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-03-29 02:58:22)(良:2票)
830.  SPIRIT スピリット(2006) 《ネタバレ》 
 キレのあるカンフーアクションで始まるオープニング。爽やかな出だしのストーリー。痛快なカンフー活劇?いやいや。前半は重く暗い内容でした。カンフー映画を見るときは、どうしても勧善懲悪、爽快な活劇を期待してしまいます。実話だから仕方ありませんが、そんな期待とはかけ離れている内容なので、前半は見ていて気持ちの良いものではありませんでした。確かに主人公の考え振る舞いは良くない部分もありますが、どれも1対1の正当な決闘。それに対し、母親と娘を殺すのはいくらなんでも非道すぎると思い、とても均等な罰には思えませんでした。  まあ前半はともかく、中盤以降、辿りついた先での村人との交流パートは良いドラマだったと思います。傲慢だった主人公が悲劇・破滅を経て放浪した末に辿りついた村。村人との交流を通して再生する物語。ありきたりだけど好き。  『イップマン』シリーズを見ていると、後半はなんだか既視感満載のプロット。中国人の誇りを取り戻すため外国人と戦う決意をする主人公。そしてオープニングへとつながっていき、クライマックス。よく見るケースですが、この展開は見慣れていてもアツくなります。惜しむらくは、四戦のうち三戦をオープニングで見せてしまったため、ラストで見せるアクションが一戦しか残っていないことです。しかもその一戦は毒を盛られちゃうので、純粋なバトルで終わりません。オープニングで見せるバトルを一戦くらいにして、残り三戦をラストにもってきてくれたら、観終わった後の感想もまた違ったものになりそうです。
[DVD(吹替)] 6点(2019-03-27 14:16:43)
831.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》 
 登場シーンと物語前半は、スーパーマンならではのワクワクがぎっしり。ここに不平不満を言う人は少ないでしょう。問題は中盤から後半の失速感。高速で飛んでいるのに失速感とはこれいかに、っていうくらい尻すぼみ。ビジュアル的に言えば後半も、ニューヨーク破壊から人々を助けるシークエンスや、船の破壊及び救出など、見所はあります。でも前半ほど盛り上がらない。「美人は3日で飽きる」と言いますが、素晴らしい映像も、ストーリーの面白さが欠けてしまうと飽きられてしまうのかもしれません。長時間がそのまま冗長に感じてしまいます。それに、ラブロマンスに力を入れすぎちゃったことで、エンタメ要素が犠牲になっている気がします。  故郷の星に帰るからって、黙って姿を消すスーパーマン。音沙汰無いまま5年ぶり、帰ってきたら彼女は既婚者。そりゃそーだよスーパーマン。悲しそうな顔をするんじゃない。いきなりいなくなって5年ほっときゃ結婚するよ。その後彼は黙ってスーパーパワーを使い、彼女を盗聴、そして盗撮。立派なストーカーになりました。寂しさを誤魔化すために人助けに励んでいるかのように見えちゃって、なんだかいいことしても爽快な気分になりきれません。  スーパーマンに人殺しさせるわけにいかないのはわかりますが、レックス・ルーサーたちの最後はあんなんでいいんでしょうか。正直自分は物足りませんでした。もっかい裁判になって、今度はスーパーマンが証人としてちゃんと証言台にたって、今度こそ無期懲役でぶち込むような洒落っけが欲しいですね。  個人的に後半ワクワクしたのは、息子の存在。実はスーパーマンの息子だったっていうのは嬉しいサプライズ。で、安易に子供がスーパーパワーを乱発するような脚本じゃなくて良かったです。ピアノのシーンは名シーン。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-03-26 02:11:37)
832.  スネーク・フライト 《ネタバレ》 
 正統派B級パニックムービー。愛すべきB級作品としてきっちり仕上がっています。  有名な俳優はサミュエル・L・ジャクソンくらい。あとはどっかで見たことあるけど、この人だれだっけ、っていう人ばっかり。でもそれが良い。舞台はほとんど飛行機の中だけ。で、蛇が襲ってきたから飛行機の前方へ避難。バリケードが崩れたから、今度はファーストクラスへ避難。今まで安全だった場所が少しずつ侵食されていくのって好きです。  ショッキングなシーンやグロいシーンが全く無いわけではありませんが、比較的抑え目。けど『蛇』『咬まれた人の救助』『飛行機の墜落』が同時進行で起きるので、結構スリリング。絶望的であればどんなシチュエーションでもハラハラします。ですので、ホラーの初心者から慣れた人まで、皆に楽しんでもらえるような、良いバランスに仕上がっています。コードがいっぱい。これはきっと蛇と見間違う恐ろしさってのを狙っているのでしょう。他にも子供が描いていた絵がヒントになって蛇の種類が特定できるなど、細かい部分の作りこみが丁寧。B級低予算ムービーではおざなりにされがちなディテールも丁寧に作られているのが好印象。ちっちゃい伏線でもつながると気持ちが良いもんです。  結構人は死んじゃいますが、生き残っている人も多いのが救い。死んじゃった人たちは気の毒だけど、それがバカップルだったり、性格の悪いオヤジだったりするので、嫌な気はしません。新婚夫婦はちょっとかわいそうでしたけどね。  サミュエル・L・ジャクソンが飛行機に穴開けちゃうとこだけがありえなさすぎて引きます。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-21 15:26:03)(良:1票)
833.  ワイルド・バレット 《ネタバレ》 
 久しぶりな骨太バイオレンスアクション。かなり血生臭い。でも子供が中心っていう思い切ったプロット。登場人物多め。多いけど個性が強いので混乱することはなし。大人は3人くらい除いてあとは悪人と狂人と病人しかいないっていう狂った世界。冒頭の撃ち合いから凄まじく、この作品はただ事ではないぞと一気にのめりこみます。  主人公はポールウォーカー演じるジョーイ。犯罪に使われた銃を始末するのがこの人の係り。地味そうな仕事に見えるけど結構重要なポジションらしい。戦闘力高め。で、この人が預けられた1丁の拳銃を子供が持ち出した挙句発砲しちゃったのでさあ大変。1丁の拳銃と子供を捕まえるため東奔西走するストーリー。これがなかなか上手くて、銃が次々といろんな悪党の手に渡っちゃう。いつも紙一重で手に入らないんですよね。  とにかくテンポが速く、エピソードの数が異常に多い。でもその一つ一つに手抜きは一切なし。おとなりさん。病院。トイレ。厨房。自動車整備工場。警察署。ファミレス。アイスホッケー。あらゆる場所でハラハラドキドキの連続。ある意味ジェットコースタームービー。しかしなんといっても強烈なのが、小児性愛好家で殺人鬼っていう最高クラスのサイコパス夫婦。しかも本編とまったく関係ありません。あまりの異質ぶりに、別の映画が無理矢理参入してきたかのような違和感。ここだけサイコサスペンス。  いやいや、メインストーリーも負けちゃいません。トニーがサツにタレこんだサルを撃ち殺してからは怒涛の展開。その迫力。その緊張感。どれをとっても1級品。その先には凄惨な殺し合いが待ち受けます。そしてついにジョーイの秘密が明らかに。ここでめでたくハッピーエンドかと思いきや悲劇は終わりません。  いやー、ポールウォーカーはやっぱりかっこいいですね。なんか感情移入しやすくて、応援したくなります。惜しい人を亡くしたものです。アクションとしてもドラマとしても見応えのある名作。他のサイトではレビュー数結構あるのですが、ここではあまりレビューされていないのが意外です。
[DVD(字幕)] 8点(2019-03-19 14:23:30)
834.  踏み切り 《ネタバレ》 
 こーゆーホラーはストーリーが破綻していることも多いのですが、なかなかどうして立派なホラーです。  幽霊ものかと思わせて、実は殺人鬼もの。もはやあるあるで、定番になりつつありますが、このパターンはやっぱり面白い。  そしてメラニーを演じる女優さんや、その妹が可愛いのもグッド。メラニーの過去の過ちがメラニーが信頼されない原因となり、良い意味でメラニーの行動を制限しているのが上手いです。周りの協力が得られにくい状況を自然に作り出しています。オープニングの回想シーンはもはや反則ですが、私達をミスリードするのに一役かっています。  で、これは言ってはいけないんでしょうけど、ジュリーが不必要に主人公を怖がらせすぎです。  子供たちの霊が最後に復讐を遂げるという大オチは良かったです。だからこそ、エピローグが本当に蛇足。ちょっと欲張っちゃいましたね。  なにはともあれ、殺人鬼の正体がわかるまでは単純なホラーではなくミステリーとしても楽しめますので、隠れた良作と言えるでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-18 04:13:51)
835.  ブライダル・ウォーズ 《ネタバレ》 
 大好きなケイト・ハドソンとアン・ハサウェイの共演。これは見なければ。ということで、二人を見たくて鑑賞。あれれ?ケイト・ハドソンってこんな太かったっけ?このときまだ30歳くらいのはず。それにしてはちょっと劣化が・・・。そしてアン・ハサウェイ。こちらは安定の可愛さですが、なにしろ『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが尋常じゃないくらい可愛かったので、本作ではそこまでの魅力は引き出せていないように感じます。こーゆー作品は主演をいかに可愛く撮るかも大事だと思います。  ストーリーはザ・ラブコメでテンポも良い。ただストーリーの核となる部分は異議あり。『6月にプラザで式を挙げる』『お互いの介添人になる』というのが二人の夢。で、6月6日に二人の挙式が重なっちゃって喧嘩になるわけですが、その喧嘩の過程で二人はそれぞれ別の介添人を見つけます。で、当日二人は同じ式場で式を挙げることができています。あれ?じゃあ喧嘩する必要なくない?二人がお互いの足を引っ張り合うほどのあの諍いはいったい何だったんだ。  で、もう一つのストーリーが、2組のカップルの対比。その結果エマとフレッチは破局させる。そういった展開は嫌いではないですが、この映画には蛇足だったんじゃないでしょうか。ストレートに2組ともめでたしめでたしで良かったんじゃないかな。エマは最後に新しい恋人ができて良かったですが、それは結果論。それに、リヴだけが全ての願いをかなえちゃったような気もして、なんか不公平。フレッチにいたっては可哀想過ぎます。決して悪い人じゃないのに。結婚して、お互いの嫌な面がわかって、でも長い時間を共にすることでそういったことも許容できるようになるのが結婚生活。リヴが二人の破局を招くきっかけを作ったのは間違いないのに、なんかハッピーエンドみたいなしめくくりでいまいちスッキリしませんでした。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-03-17 17:17:36)(良:1票)
836.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
 アクション映画としては及第点。ただストーリー、特に後半は裏切りが多くて疲れます。  007シリーズをそんなにたくさん見たことがあるわけではありません。でも今までに見たやつと比べても、大分シリアスなタッチで描かれているように感じます。死んじゃう人も多い。その描写も結構生々しかったり。お笑い要素は少なめ。  ガンアクション、追いかけっこアクションはなかなかのスピード感。見応えアリます。ですが序盤の『工事現場⇒大使館の追いかけっこ』に代表されるように、1つ1つのアクションがやや冗長。スピード感はあるのに、ストーリー的なテンポはいまいちです。  また、アクションに力を入れすぎて、スパイ要素が少なめ。『どーせばれてるから』って名前言っちゃったりするし。007ならではのスマートなスパイシーンを見たい人は、これで満足できるのでしょうか。  スリリングさは申し分ありません。それはそれで好きなんですが、ちょっとジェームズ・ボンドが殺伐としすぎている感じがするのは気のせい?もうちょっと余裕が欲しいところではあります。  序盤が評価が高いようですが、個人的には中盤から終盤にかけてがかなり好き。ポーカーは好きなカードゲームなので、見ていて面白かったです。ただポーカーって、ディーラーとプレーヤーがグルになって神業的イカサマとかがあれば面白いんですが、そうでなければ戦略性に欠ける単純なゲームなんで、そういった意味ではカジノバトルとして盛り上げにくい部分もあるのかもしれません。この作品でも駆け引きが重要と言っておきながら、結局は単純なパワーゲームがメインとなっています。  終盤、裏切りに次ぐ裏切りはちょっと引きますね。黒幕みたいな人たちが次から次に出てきて誰が誰やら。ラストくらいヴェスパーとボンドとマティス3人で乾杯して終わるようなスッキリ感が欲しいです。本来であれば血生臭いスパイの世界を、軽妙洒脱に描いたからこそ007シリーズはオリジナリティを出せたのだと思いますよ。まあ007シリーズとして見なければ十分楽しい映画です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-03-16 08:31:50)
837.  エグザイル/絆 《ネタバレ》 
 ちょっと説明不足気味の作品。説明しすぎってのも確かに良くないんですけど、説明が全然足りないってのも困ったものです。  『5人は若い頃からの親友』『ウーがボスに何らかの理由で命を狙われている』の2つは、ストーリーの背景として教えといてもらわないと。突然3人が撃ち合って、その後5人で仲良く食事して。『ああ、5人は仲良しだったんだ』って背景は感じ取れるものの、それ以上の感情が湧きません。  どうやら組織を裏切ったらしいウー。粛清か友情か。その狭間でゆれるかつての仲間であり友人たち。それがどうもこの映画の肝らしいですが、それに気付き、そして共感を覚えるのに、結構時間がかかっちゃいます。だから思い入れも中途半端なまま、ウーが殺され4人はあてもなく逃亡。そこから復讐するわけでもなく金塊狙って逃亡資金稼ぎ。確かに5人の絆みたいなものは感じられますが、信念みたいなものは感じられず。だからストーリーが中途半端に感じるし、アクションに至るまでの動機付けも中途半端に感じるし、それがラストのカタルシスにつながらない一番の原因かもしれません。  5人の戦闘力が高いため、アクションは及第点。ウーが殺されるシーンなどは残酷でなかなかショッキング。よって演出面は悪くありません。4人で夢を語り合っていた夜のシーンがあるから、ラストの哀愁が本来であればグッとくるはずだったのに、なんだか惜しい作品です。  ついでに言うと、射撃の上手い警察官や、お金を盗っちゃう商売女にウーの嫁さんとその子供。この辺りの使い方もえらく中途半端だと感じます。
[DVD(字幕)] 6点(2019-03-11 04:19:33)(良:1票)
838.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
 期待していたSFの感じとは趣きが大分違っていました。  『18年前から人類は生殖能力を失った』『世界最年少の若者が殺されて世界中が悲しむ』  このように、マクロの世界観で始まるプロローグに興奮。いったい、どんな世界が、物語が待っているのだろう。  しかし物語が進むにつれて、世界はどんどんミクロの世界へ。ラストはただの脱出劇になっちゃって、それはそれで面白かったのですが、見たかったものとは違います。  例えば、『生まれた赤ん坊が人類の大きな希望となって内戦が終結する』とか、スケールのでかいストーリーを期待しちゃいましたね。  それが、ずっと行動を共にしていた助産師が急に戦線離脱。あれよあれよという間になんか戦争ものみたいになっちゃって。  更にこの映画の設定がやや複雑なのも気になりますね。世界情勢もそうですが、通行証とか不法移民とか。子供が生まれなくなって人類は滅亡への道を歩んでいるはずなのに、それ以外の問題がクローズアップされすぎている感があります。  だから、はっきり言ってわかりにくいし、不親切な映画だと思います。そーゆー理由もあって、面白いとかいう以前に、こーゆー作品って好きになれません。
[DVD(字幕)] 4点(2019-03-08 04:53:31)
839.  東京フレンズ The Movie 《ネタバレ》 
 ドラマの特番って感じですね。DVD版を見ていない人は、登場人物に思い入れがないので、本当の意味ではこの映画を楽しめないのかもしれません。私もDVD版は観ていません。いつもだったら手を出さないであろう映画です。  ではなぜ見てしまったのか。それは大塚愛がいたからです。そして予告がちょっと面白そうでした。魔が差したとしか言いようがありません。  内容は大塚愛の壮大なプロモーション映画といったイメージ。なので個人的には満足。  ストーリーは全く面白く無いです。人気が出てきたアマチュアバンド、いよいよデビューの話が、というサクセスストーリーならまだ良かったのですが。以前のバンド仲間であり恋人の隆司が夢を失ったので、ニューヨークまで会いに行くという物語。  もっというなら、画家をめざす人。結婚に憧れる人。劇団員で頑張る人。それぞれの夢や、恋愛の価値観をそれぞれの視点から描いた群像劇。なので映画としてはこれ以上無いくらい薄味で、面白みや旨みといったものはほとんど感じ取れません。ただ薄味のわりに退屈はしなかったので、小粒ながら楽しめていたのでしょう。  『隆司に会って来ます。』『バンドはどーすんだ。男のためにバンド捨てんのか。』『一発殴ったらすぐ帰ってきます。』と言っておきながら、ニューヨークでいつまでも隆司といちゃいちゃしている玲にまったく共感できなかったのがイタい。それまでの玲は好きだったのに、ここで一気に熱が冷めましたね。  まだ元気な頃の小林麻央さんを見れたのは嬉しかった。
[DVD(邦画)] 6点(2018-07-20 14:52:33)
840.  セブンティーン・アゲイン 《ネタバレ》 
 『17歳の頃に戻って人生をやり直す』、タイムスリップ、もしくはバタフライエフェクト的映画かと思っていたのですが、体だけ17歳に戻るという設定。つまり、周りは何も変わらないわけです。だから、『自分の人生やり直す』とか、『未来を作り変える』とか、そーいった話ではない。  いじめられっ子の息子を助ける。息子の才能を伸ばす。娘とクズヤローとの交際をやめさせる。奥さんとの関係をやり直す。『人生失敗した』と思っていた男が、『実は失敗なんかしていなかった。大切なものを手に入れていた。』と気付くまでの物語。  体裁はコメディタッチでポップで楽しく。でもその中身は、真面目で道徳的なホームドラマ。  連続ビンタのシーンでは笑いを誘い、手紙を読み上げるシーンやクライマックスでは感動の涙を誘う。笑いと感動のバランスがとても良いですね。  ただ、あまりに毒がなさすぎで、パンチに欠けます。その分、カタルシスも弱い。弱いものいじめのスタンが、結局懲らしめられないまま放置ってのも、消化不良の一助となってしまっています。  決して悪くはない作品。でも、『何か惜しい。何か足りない。もう一押し。』って感じが残ります。  後味はすっきり爽やか。良い感じです。  でも営業トップの職場をやめて、高校バスケのコーチ就任だと収入は激減なんじゃ・・・と、余計な心配をしちゃいますね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-07-10 14:12:34)(良:1票)
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