941. ブラッド・シンプル
んー、僕が観たのは「ブラッドシンプル/ザ・スリラー」という、後で編集し直したやつだったんですけど(原題は同じ)、ちょっと面白さが分かりませんでした。登場人物同士の誤解からどんどん事件が起こっていくんですけど、つまり人間不信がテーマなのかなあ。映像的には面白いのかもしんないけど・・・。 4点(2003-10-07 16:10:03) |
942. 刑事ジョン・ブック/目撃者
タイトル観るとサスペンスみたいですが、実はしっかりした人間ドラマ。ルーカス・ハースも可愛いし、お母さんも清楚で気品のある感じが良かったです。中盤ちょっと中だるみしてるような感じもありましたが、ラストの車が去っていくシーンは渋くてかっちょ良い。ちなみにこの映画の役作りのためハリソン・フォードは実際に殺人課で仕事もしたそうです。偉いのお。 7点(2003-10-07 16:05:43) |
943. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
音楽はあんまり聴き慣れてるタイプじゃないけど、お爺さんたちはイカしてました。 6点(2003-10-07 15:58:43) |
944. 火垂るの墓(1988)
いい作品だし泣けるんですけど、高畑勲の絵と、野坂昭如のある種アナーキーな作風がちょっと合わないような気もしました(特に後半、野菜泥棒をするところとか)。あと、やっぱ主人公の男の子はちょっとわがままな印象が否めないです。 8点(2003-10-07 15:56:36) |
945. マルチニックの少年
1930年代、フランス領の貧しい村に住む黒人少年のお話。地味な作品ですけど、なかなか興味深い題材でした。色々書きたいけど、前に観た作品なもんで、いまいち記憶が・・・。他のレビュアーの方に期待しましょう(これぞ小泉純一郎秘奥義「丸投げ」!)。 6点(2003-10-07 15:31:17) |
946. ロスト・イン・ラ・マンチャ
これは見応えのある作品でしたねえ。モノを作るということは(っていうか、そもそも生きること自体が、かもしんないけど)闘いである、ということをまざまざと見せ付けてくれました。こういう「闘っている」人の映画を観ると、生きる勇気がモリモリ湧いちゃうんですよね。モノ作りってどんなものでも「血を流す」なんでしょうけど、特に映画というジャンルはたくさんの人がかかわるから、余計に大変なんだなー、と思います。トリュフォーの「アメリカの夜」なんかもそうですけど、こういう作品を観ちゃうと、ちょっと自分に合わなかったからといって簡単に「駄作!」と切り捨てることは出来なくなっちゃうなあ。それにしても、まるで無邪気な子供のように映画作りを楽しむテリー・ギリアムは本当に素敵でした。ジョニー・デップの役も今までなかったような三枚目で、この映画が完成したらなあ・・・。ちなみにこの作品、エンドロールの後まで観なくちゃ駄目ですよ。 9点(2003-10-07 15:23:29) |
947. 小さな泥棒
フランス映画、しかも十代の少女を主人公にした作品っていまいち苦手なんですけど、これは後半、なかなか良かったです。知的な中年とワイルドな若者っていうキャラクターはちょっと類型的かなっていう気もしますが。それにしてもおっさん、そもそも自分が浮気してるんだから相手の浮気も許せよ。<追記>↑でいってる「おっさん」とはあくまで劇中に登場する「おっさん」であってレビュアーの【おっさん】さんのことではありませんので誤解無きよう。 7点(2003-10-07 15:09:08)(笑:1票) |
948. きれいなおかあさん
「山の郵便配達」で中国映画に関心を持った頃に観たんですが、お母さん(「きれいな」・・・うーん、ノーコメント!)が厳しすぎるんで、観ながらちょっと引いちゃったんですよね。でも【交野の少将】さんの仰るとおり、あれは社会の反映なのかな。 5点(2003-10-07 15:04:36) |
949. イノセント・ボーイズ
うーん、こういう話は好きな方だし、マンガ(アメコミ)に自分の心情を投影するっていうのは良く分かるんですけど、いまいちとっちゃらかってる印象でした。フランシス役の男の子は今ひとつ役不足な感じだし、マコーレー・カルキンはなんだか顔が怖いし、ジョディ・フォスターの演じるシスターと主人公の男の子たちとの関係はずっと平行線だし・・・。でもヒロインの女の子はちょっと良かったかな。 6点(2003-10-07 14:59:28) |
950. 秋のミルク
あからさまな反戦メッセージは出てこないけど、興味深い作品でした。きっと都会はいざ知らず、戦時中の農村はこんな感じだったのかなー。ドラマ自体は、意地悪な姑と嫁、という「橋田ドラマ?」って感じでしたが。でもこれ、実話を元にしてるらしいです。 6点(2003-10-07 14:53:26) |
951. 彼方へ
ヘルツォーク(うむ、まるでヒーローものに出てくる悪の大幹部のような名前だ)の作品はこれしか観てないんですけど、なかなか見ごたえのある映画でした。登山家の話なんですが、映像が何と言うか、とってもストイックな感じで、観てるこっちも息をするのを忘れてしまうようでした。 7点(2003-10-07 14:49:29) |
952. かぼちゃ大王
これ、ビデオタイトルが「私が愛した少女」というので、ロリコン映画みたいなイメージを持たれるかもしれないんですけど、全然そんなことないですよう(あ、でも少女のヌードシーンもちょっとだけあるし、危うい雰囲気を持ってはいますけどね)。「かぼちゃ大王」っていうのはどうやら「ピーナッツ(スヌーピーが出てくるマンガって言った方がいいかな)」に出てくるらしいです(「らしい」とか言わずにちゃんと調べとけよな)。同じ監督による「黄昏に瞳やさしく」という作品がとても良かったんでこちらも観てみたのですが、不思議な温かさにあふれた映画でした。無精ひげのお医者さんと、ピッピという女の子がなかなか素敵です。 7点(2003-10-07 14:40:57) |
953. スカートの翼ひろげて
あり?そんなに悪い内容でしたっけ?確かに恋愛ドラマの部分は納得いかない部分もありましたが、全体的に爽やかな映画だったように思います。確か戦争中(第一次だったか第二次だったか忘れてしまった!)男たちが徴兵されて労働力が足りなくなった農村に女性が派遣されて、という話でしたが、のどかな農村の風景と音楽がとても合っていたように思います。ただ、登場する三人の女性がみんな知らない女優で、キャラクターを把握するのが大変だったんですけどね。今度もう一回観てみようっと。 7点(2003-10-07 14:27:46) |
954. エーゲ海の天使
確か、第二次世界大戦中のドイツの一小隊が、作戦のために上陸したエーゲ海の小島で素朴な島民と出会い・・・ってな話だったかな?随分前に観たんで記憶があやふやなんですけど、不思議な感じの映画でしたね。確か、映画の冒頭と最後で意味深なメッセージがあったような・・・。 7点(2003-10-07 14:18:13) |
955. 中国、わがいたみ
これは「小さな中国のお針子」と同じ監督が、やはり文革のマイナス面を描いた作品。確かその内容から中国での撮影が許可されなかったんですよね。題材は非常に興味深いのですが、ちょっと淡々としすぎていたかな?個人的には。 5点(2003-10-07 14:13:48) |
956. イノセント・ライフ
1920年代のスウェーデンを舞台にした、ユダヤ人で、しかも社会主義者の父を持つ少年の物語、ということでなかなか新鮮で興味深い題材でした。避妊具が反体制の象徴っていうのはちょっとびっくりしたけど、そっか、古いキリスト教の考え方からするとイカンのか。結構細かいところを忘れちゃっているのでも一回観てみたいなー。 6点(2003-10-07 14:08:14) |
957. 純愛譜
これ、深夜に民放のテレビで観たんですけど、ちょっとびっくり!なーんかぜんぜんパッとしない韓国人の男(でも元彼女はえれえ綺麗だったりする)が日本のエロサイトに出演している女の子を好きになる・・・ってな話でしたが、それって「純愛」っていうんだっけ?日韓合作っていう企画が先にあって出来ちゃったっていう感じでした。んー、日本と韓国はもっともっと仲良くなった方がいいし、映画の合作もどしどしやって欲しいとは思うのですが・・・。 2点(2003-10-07 13:57:11) |
958. ダミー
「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ主演ということで結構期待してたんですが・・・。うーん、なんか中途半端にB級っぽいし、パッケージはホラーっぽいし、腹話術の人形はやたら怖いし(アメリカ人の「可愛さ」の基準がよくわからん)、なんかぎこちない出来でしたねえ。大まかな筋だけ見ると結構好みのタイプなのですが・・・後何回か脚本を書き直せばいい作品になったんじゃないかなあ。 3点(2003-10-07 13:49:31) |
959. ムーンライト・マイル
んー、なんか日本では今ひとつパッとせずに公開が終わっちゃったって感じでしたが(強烈なウリとか見所がなかったからかな?)、結構良かったですよ。主演のジェイク・ギレンホールは、ちょっとトビー・マグワイアとキャラが被る感じはするけど、やっぱスーザン・サランドンとダスティン・ホフマンは貫禄ある感じでした。 7点(2003-10-07 13:42:44) |
960. 裸足の1500マイル
何よりもまず、アボリジニ政策についての歴史的事実に驚いてしまいました。白人との混血児をアボリジニの「野蛮な風習」から「保護」するために親元から強制的に隔離するとは・・・。より色が白い子供を「頭がいいから(つまり、優秀である白人の資質をより濃く受け継いでいる、はずだから)」学校に入れる、という傲慢な発想(しかもそれが善意からっていうのがタチが悪い)にはおぞましさすら感じます。しかも、そういう隔離政策が1970年(!)まで続いていたとは!そういう事実を知ることができただけでもこの作品を観た甲斐があった、と思います。ただ、純粋に映画として見ると・・・。もうちょっと工夫のしようがあったんじゃないかなあ、と思ってしまったのも事実(もっともこの作品を鑑賞したのが物凄い寝不足のときだったので、普通のときに観れば違っていたかもしれませんが)。でも、主人公の女の子たちの瞳の力強さは印象に残りました。 6点(2003-10-04 14:26:33) |