961. クレーヴの奥方(1999)
この作品、「90年代の映画の最高傑作!」っていう人もいるみたいですけど、イマイチ良さがわかりませんでした。ヒロイン役のキアラ・マストロヤンニはエレガントだったし、面白い手法(コンサートシーンで、音楽は聞こえるけど写っているのは楽屋だけ、とか。「家路」でも似たような手法のシーンがあった)もあったんですけどね。厳格な母親の影響で貞節にこだわってしまうヒロインってのにどーしてもリアリティが感じられなかったんですよ。僕の映画の見方がまだまだ甘いせいかもしれないんですけど・・・。うむ、人間、一生修行だな。 6点(2003-10-13 15:13:27) |
962. マイ・フレンド・メモリー
良い話だったけど、最後がイマイチ強引だったような・・・ごめんなさい。 6点(2003-10-13 14:46:40) |
963. レックレス・ケリー/向こうみずで行こう!
《ネタバレ》 B級、というよりZ級と言う方が良いような作風ですが、結構好きなんですよねー。見た者の開いた口がふさがらないメカデザインのセンス、とんでもないストーリー、あまりに豪快なホラの吹きっぷりには脱帽。あと、ヤッホー・シリアスの作品って「ヤング・アインシュタイン」なんかもそうですけど、おバカな話の中にアウトサイダーに対する愛情や優しさが見え隠れしていて、それがいいんですよねえ。ちなみに映画の最後に出てきますが、主人公のネッド・ケリーという人には実在した人だそうです。あとこの映画、「ロード・オブ・ザ・リング」や「マトリックス」にも出ているヒューゴ・ウィービングも悪役で出演してますが、彼のプロフィールからはこの作品は抹殺されてるみたいです(笑)。 8点(2003-10-13 14:41:31) |
964. ポップ・ギア
BS-NHKで放送されていたのを観ました。冒頭のビートルズのライブ映像はともかくとして、スタジオ撮り(しかも多分口パク)の方は今観るとダサダサです。しかも途中に入る変なダンサー達のパフォーマンスはそのまま「オースティンパワーズ」に入っててもおかしくないようなシュールさ!笑えます。んでもアニマルズの「朝日のあたる家」みたいな名曲も入ってるし、このころの音楽が好きな人は好きかも。 4点(2003-10-11 22:07:01) |
965. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
うーむ、基本的に「感動作」と銘打たれた作品に対しては素直に感動するほうなんですけど、これは何だか違和感を感じてしまいました。ちょっと「頭でっかち」な話に思えちゃったんですよね。どっちかっていうと「小説家を見つけたら」の方が良かったです。ごめんなさい。 5点(2003-10-11 21:32:30) |
966. カラー・オブ・ハート
うむ!非常に知的で刺激的な現代寓話ですね。ハリウッドって何だかんだいってこういう奇想天外なアイデアをきちんと映画化しちゃうんだから、侮れん。あのモノクロのプレザントヴィルってところはまるで絵に描いたような「古き良きアメリカ」だけど、実はそれって白人(特に、いわゆるワスプ)にとってのものなんですよね(本来マーガレットの彼氏になるはずの、いかにもな白人の名前が「ホワイティ」というのが象徴的)。あそこには有色人種はいないし(後半で色のついた人々を「カラード」と呼んでいたのには笑った)、多分ゲイとかもいないはず(というか存在が無視されている)。そう考えると、後半街のカラー化を阻止しようとする人たちっていうのはアメリカの保守層(ゲイや有色人種、あるいは多様な文化を嫌う人々っていう意味での)の象徴なんじゃないかな。ま、色んな解釈・深読みが出来ると思うんですけどね。個人的には「ただ過去を懐かしむんじゃなくって、現在と未来を肯定していこうよ」っていうメッセージが込められている気がして、そういう意味では「クレヨンしんちゃん・モーレツオトナ帝国の逆襲」に通じるものがあるんじゃないか、と思ったりもしました(ただし「モーレツ~」は「決して良い事ばかりじゃないけど、それでも俺たちは生きていくんだ」という「苦味を伴った意思」があったのに対し、この作品はちょっと楽観的過ぎるかなっていう気もしますが)。それにしても、この作品を「ファミリー映画特集」にこそっと紛れ込ませたBS-NHKの映画担当の人は良いセンスしてるなー(BS-NHKでの映画のセレクトに関しては【おばちゃん】さんが「マーズアタック!」のところでも指摘されてますけど、ひょっとして同じ人なのかな?)。 8点(2003-10-11 19:53:27) |
967. AIKI/アイキ
障害者を扱った日本の作品だとつまんない(わざとらしかったり、妙に説教くさかったり)のが多い、という思いがあったのですが、これは別。下半身麻痺で車椅子に乗っている主人公が合気柔術を学ぶ姿(それに「知りたがってるけど聞きにくい」事柄についても)が、実に丁寧に描かれていました(モデルになった方が「かっこ悪いところもきちんと描いてくれ、嘘はつかないでくれ」と要求したのだそうです)。脇を固める火野正平、石橋凌、桑名正博がいい味出してたし、ともさかりえも魅力的でした。ただ残念なのが後半の悪者格闘家(?)が出てくるシーン。それまでとても丁寧にリアルに作られていた話が、あそこから急にマンガチックになっちゃったんですよねえ。あたくしとしては、地味に静かに終わっても良かったと思うのだけれど、見せ場を作らなきゃって思ったのかなあ。でも、いい作品です。 7点(2003-10-08 21:29:29)(良:1票) |
968. ブラッド・シンプル
んー、僕が観たのは「ブラッドシンプル/ザ・スリラー」という、後で編集し直したやつだったんですけど(原題は同じ)、ちょっと面白さが分かりませんでした。登場人物同士の誤解からどんどん事件が起こっていくんですけど、つまり人間不信がテーマなのかなあ。映像的には面白いのかもしんないけど・・・。 4点(2003-10-07 16:10:03) |
969. 刑事ジョン・ブック/目撃者
タイトル観るとサスペンスみたいですが、実はしっかりした人間ドラマ。ルーカス・ハースも可愛いし、お母さんも清楚で気品のある感じが良かったです。中盤ちょっと中だるみしてるような感じもありましたが、ラストの車が去っていくシーンは渋くてかっちょ良い。ちなみにこの映画の役作りのためハリソン・フォードは実際に殺人課で仕事もしたそうです。偉いのお。 7点(2003-10-07 16:05:43) |
970. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
音楽はあんまり聴き慣れてるタイプじゃないけど、お爺さんたちはイカしてました。 6点(2003-10-07 15:58:43) |
971. 火垂るの墓(1988)
いい作品だし泣けるんですけど、高畑勲の絵と、野坂昭如のある種アナーキーな作風がちょっと合わないような気もしました(特に後半、野菜泥棒をするところとか)。あと、やっぱ主人公の男の子はちょっとわがままな印象が否めないです。 8点(2003-10-07 15:56:36) |
972. マルチニックの少年
1930年代、フランス領の貧しい村に住む黒人少年のお話。地味な作品ですけど、なかなか興味深い題材でした。色々書きたいけど、前に観た作品なもんで、いまいち記憶が・・・。他のレビュアーの方に期待しましょう(これぞ小泉純一郎秘奥義「丸投げ」!)。 6点(2003-10-07 15:31:17) |
973. ロスト・イン・ラ・マンチャ
これは見応えのある作品でしたねえ。モノを作るということは(っていうか、そもそも生きること自体が、かもしんないけど)闘いである、ということをまざまざと見せ付けてくれました。こういう「闘っている」人の映画を観ると、生きる勇気がモリモリ湧いちゃうんですよね。モノ作りってどんなものでも「血を流す」なんでしょうけど、特に映画というジャンルはたくさんの人がかかわるから、余計に大変なんだなー、と思います。トリュフォーの「アメリカの夜」なんかもそうですけど、こういう作品を観ちゃうと、ちょっと自分に合わなかったからといって簡単に「駄作!」と切り捨てることは出来なくなっちゃうなあ。それにしても、まるで無邪気な子供のように映画作りを楽しむテリー・ギリアムは本当に素敵でした。ジョニー・デップの役も今までなかったような三枚目で、この映画が完成したらなあ・・・。ちなみにこの作品、エンドロールの後まで観なくちゃ駄目ですよ。 9点(2003-10-07 15:23:29) |
974. きれいなおかあさん
「山の郵便配達」で中国映画に関心を持った頃に観たんですが、お母さん(「きれいな」・・・うーん、ノーコメント!)が厳しすぎるんで、観ながらちょっと引いちゃったんですよね。でも【交野の少将】さんの仰るとおり、あれは社会の反映なのかな。 5点(2003-10-07 15:04:36) |
975. イノセント・ボーイズ
うーん、こういう話は好きな方だし、マンガ(アメコミ)に自分の心情を投影するっていうのは良く分かるんですけど、いまいちとっちゃらかってる印象でした。フランシス役の男の子は今ひとつ役不足な感じだし、マコーレー・カルキンはなんだか顔が怖いし、ジョディ・フォスターの演じるシスターと主人公の男の子たちとの関係はずっと平行線だし・・・。でもヒロインの女の子はちょっと良かったかな。 6点(2003-10-07 14:59:28) |
976. 秋のミルク
あからさまな反戦メッセージは出てこないけど、興味深い作品でした。きっと都会はいざ知らず、戦時中の農村はこんな感じだったのかなー。ドラマ自体は、意地悪な姑と嫁、という「橋田ドラマ?」って感じでしたが。でもこれ、実話を元にしてるらしいです。 6点(2003-10-07 14:53:26) |
977. 彼方へ
ヘルツォーク(うむ、まるでヒーローものに出てくる悪の大幹部のような名前だ)の作品はこれしか観てないんですけど、なかなか見ごたえのある映画でした。登山家の話なんですが、映像が何と言うか、とってもストイックな感じで、観てるこっちも息をするのを忘れてしまうようでした。 7点(2003-10-07 14:49:29) |
978. かぼちゃ大王
これ、ビデオタイトルが「私が愛した少女」というので、ロリコン映画みたいなイメージを持たれるかもしれないんですけど、全然そんなことないですよう(あ、でも少女のヌードシーンもちょっとだけあるし、危うい雰囲気を持ってはいますけどね)。「かぼちゃ大王」っていうのはどうやら「ピーナッツ(スヌーピーが出てくるマンガって言った方がいいかな)」に出てくるらしいです(「らしい」とか言わずにちゃんと調べとけよな)。同じ監督による「黄昏に瞳やさしく」という作品がとても良かったんでこちらも観てみたのですが、不思議な温かさにあふれた映画でした。無精ひげのお医者さんと、ピッピという女の子がなかなか素敵です。 7点(2003-10-07 14:40:57) |
979. スカートの翼ひろげて
あり?そんなに悪い内容でしたっけ?確かに恋愛ドラマの部分は納得いかない部分もありましたが、全体的に爽やかな映画だったように思います。確か戦争中(第一次だったか第二次だったか忘れてしまった!)男たちが徴兵されて労働力が足りなくなった農村に女性が派遣されて、という話でしたが、のどかな農村の風景と音楽がとても合っていたように思います。ただ、登場する三人の女性がみんな知らない女優で、キャラクターを把握するのが大変だったんですけどね。今度もう一回観てみようっと。 7点(2003-10-07 14:27:46) |
980. エーゲ海の天使
確か、第二次世界大戦中のドイツの一小隊が、作戦のために上陸したエーゲ海の小島で素朴な島民と出会い・・・ってな話だったかな?随分前に観たんで記憶があやふやなんですけど、不思議な感じの映画でしたね。確か、映画の冒頭と最後で意味深なメッセージがあったような・・・。 7点(2003-10-07 14:18:13) |