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まぶぜたろうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 178
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/mabuse-tarou/
自己紹介 人にはそれぞれ言い分があるのです 。

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81.  男の子の名前はみんなパトリックっていうの
可愛い可愛い可愛い映画。大好きっす。
10点(2004-03-08 12:55:48)
82.  おかあさん(1952)
川本三郎的というか、後ろ向きというか、日本映画を語る際の「ノスタルジック」な文脈、今はなき日本の風景を懐古する楽しみは、とりあえす私が老人になってからでもいいと思う。ただし、この作品は別だ。もちろんこの作品は私が生まれる20年以上前に制作され、描かれた風景はノスタルジーの範疇外のものである。しかし、この作品に描かれる風景のなんと懐かしいことか。銀座のバーや上流家庭、花柳界ではない、どこにでもある下町のごく当たり前の風景の心地よさ。職人さんが上がりがまちに腰掛け焼酎をすする。洗濯物を干す。店屋物を食べる。そんなごく当たり前の風景の中で描かれる「おかあさん」はあなたや私の母の姿のようだ。//もちろん、成瀬の技は冴えに冴えている。狭い室内で、田中絹代は主に目線を下にした立ち姿。絶妙な目線つなぎ、かっちょいい省略、季節の変化。例えば、加東大介と「おかあさん」を嫌悪の表情で見つめる香川京子、第三者の視線とナレーションとの見事な連携。しかし、そんなあれやこれやは途中から忘れてしまう。ただ泣きに泣く。//もし、あなたが成瀬作品を観たことがない幸福な観客だったら、「浮雲」ではなく、この作品や「石中先生行状記」から入るといいと思う。あるいは、「浮雲」を観てどんよりしてしまった若者諸君は、この作品で元気を取り戻して欲しい。この作品はただただ楽しくて愛しい、普通に泣け、普通に笑える極上の絶品だ。//そして香川京子が素晴らしい。香川京子(あるいは司葉子)を三船や自身の分身の添え物としか使うことの出来なかった巨匠に殺意すら抱くほど、成瀬作品の香川京子は素晴らしい。小さく舌を出してはにかむ、花嫁衣装に涙ぐむ、「私はお母さんが大好きです」と独白する…、恋人、岡田英次とたわいないやりとりを繰り返す香川京子の姿は、もしかしたら若い日の私の父と母の姿なのかもしれない。
10点(2004-03-08 12:29:32)(良:4票)
83.  しとやかな獣
こんなに面白い映画は、そうあるものではない。二転三転する練り上げられた物語、台詞、伊藤雄之助、山茶花究、小沢昭一、ミヤコ蝶々らの怪演、若尾文子の悪女ぶり、浜田ゆう子の助平、高松英郎のごりおし熱い芝居…、こんなに面白い映画はない、そう呟いていた観客は、ラスト近く、山岡久乃の冷めた不気味な横顔を目撃する。水を浴びせられたような瞬間。これは怖い。このような瞬間をこそ、私はもっと見たかったのだ。そして思うのは、面白すぎて物足りない、ということ。川島雄三のベストワークの一つでありながら、やはり私は「女は二度生まれる」などの奇形的な傑作を支持する。
10点(2004-03-05 11:57:20)(良:1票)
84.  ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり
「めまい」風のタイトルバック、バーナード・ハーマン風の音楽で、いきなりのる。スチュワート・ゴードンの、意外に細部を詰めた演出、とりわけ、照明を生かした演出に、おお、と思いつつ、この滅茶苦茶な話を丹念にきまじめに演じる、ジェフリー・コムズが素晴らしい。どんなにゴードンが凋落しようと、必ず復活するときは来る、そう信じて最高点を献上する。がんばれゴードン。最新作「ダゴン」はけっこういい出来でした。ラヴクラフト好きには石を投げられそうだが。
10点(2004-02-22 04:42:06)
85.  ヘルハウス
冒頭、日付、時刻を示すテロップがぱぱぱと入る、広角レンズを多用した異様な雰囲気、おお、70年代ドキュメンタリータッチじゃん、と思ってると、中身は古典的な怪奇映画。古典を現代によみがえらそう、という気合いが、広角レンズで歪んだ屋敷の情景にこもっている、と、とりあえずまとめてみた。ロディ・マクドウォールに涙してほしい。「アンドロメダ病原体」とならぶ70年代ホラーの大傑作。
10点(2004-02-22 04:20:04)
86.  O侯爵夫人
感情や、気持ちや、心理や、よーする、映画で描かねばならないとされてるあれこれを全く排し、ただ「お話」を語ることだけに特化した映画。だから、ここにカメラを置き、このレンズを使い、このような照明をし、役者はこう歩き、カットはこう割らねばならないのだ。「お話」がそうすることを求めているから、私は正しく、厳格に、夾雑物を排し、映画を創っただけだ。「説明」ショットだけっす、私は。ロメールがそう言うかどうかはわからないが、まず、この映画が素晴らしいのは、その「正しさ」にある。「正しい」ポジションに収まったカメラや照明や役者や編集を見続けることの快感。しかし、なぜ、このストイックな映画が、例えば「トム・ソーヤーの冒険」のようなわくわくを与えてくれるのか。ロメールで3本選べ、そう言われたら、私は迷わずこれを入れる。いや、映画史上の10本に入れるな。
10点(2004-02-21 23:59:01)
87.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
イーストウッドが素晴らしいのは、この映画に描かれた人生のすべてを、感情のすべてを、肯定していること。「復讐」を賛美しているわけでも、「教育」の重要性を啓蒙しているわけでもなく、ただ、そこにある人生を受け止めること。 継娘を殺された女性は、夫が間違って友人を殺してしまったことに善悪の判断を求めず、ただこれからの家族の幸せを願う。「あなたはこの街の支配者だ」と。そしてその夫は、心の底で罪の意識を感じながらも、多分、彼女の言葉通りに幸せに暮らしていくに違いない。あるいは、自分の夫を殺された女性は、その犯人だと知りながら金を貰い、息子の幸福だけを願って、同じ小さな街で生き続けていくのだろう。 イーストウッドが提示した幾多の人生は、まさに圧倒的だ。色を抑えたコントラストの強い画面の中で、役者たちは完璧にイーストウッドによって統御される。その人物の動かし方(カフェテリアでショーン・ペンを尋問する際のローレンス・フィッシュバーン)、どこを切り取っても完璧な構図(ティム・ロビンズとマーシャ・ゲイ・ハーデンの階段の上下での切り返し)、カッティングの冴え(死体を発見したケビン・ベーコンのアップから階段を上がるショーン・ペンのロングへのつなぎ)、そして、酒屋の親父(イーライ・ウォーラックだ!)から人生を放棄したかのような母親まで、すべての人物の圧倒的な存在感。 そしてパレードが行われる。ある男の人生を狂わせた場所と、ここは同じ通りなのだろうか。華やかなパレードの中で、父を失った息子は、父親と同じように背を丸めじっとうつむいている。母親を発見し、やっと彼は微笑みを母に向ける。悲惨と絶望の中の唯一の救い。 生きていくことは残酷で哀しく、善も悪も正義も大きな流れの中に混在している、そしてふとした偶然からその多くが変わっていく。もしかしたら変えることが出来たのかもしれない。しかし眼前の人生は必然だ。この世界はパーフェクトではない、それでも、ただ受け入れ、生きていくしかないではないか。
10点(2004-01-18 18:37:41)(良:10票)
88.  プラットホーム
ホウ・シャオ・シェンなら然るべき位置にカメラを据えると、そのフレームの中で静かに恋人たちは佇み、あるいは緩やかに自然に、フィルムが回されているその時々の感情に応じて体を移動させるだろう。 しかし、この監督はあくまでも構図の中に立ち位置を設定する、役者たちに動き方を演出する。スクリーンの左半分を占める壁の中に役者たちを行き来させながら会話を成立させ、双子の姉妹は完璧な構図の中に立ち、カメラはその片方をフォローしながらパンすると、彼女は再び完璧な構図の中にやや逆光気味で立ち止まる。 それだけではない。映画の前半の主要舞台である城壁に似た壁、その見事なロケーション。客観ショットと主観ショットの錯綜、ラスト2ショットの時制を越えたつなぎ、トラックから顔を出す役者の動きとそのショット内でのタイミング、長く会わなかった父の不在、そして、父が経営する店で、父の愛人であろう女が登場する、その長い長い間。 つまり、過剰なる「演出」。 例えばカサベテスならば構図などどうでもよい、映画的な演出などどうでもいい、と言い放つだろう。最も大切なのはシーンシーンで醸し出される人間の感情なのだ、物語などは後からやってくるのだ、と。 ところが、である。この30そこそこの映画監督は、そんな映画史など知ったことじゃないようだ。 主人公の別れた彼女が踊るシーン、フラメンコ、従兄が差し出す金、主題をシンボライズする楽曲、街を遠ざかるカメラ。それらのあからさまな抒情を映画に導入するためには、余程の覚悟と勇気、そして才能が必要とされるはず。 しかしジャ・ジャンクーはカサベテスやホウ・シャオ・シェンが無効にしたはずの「演出」を楽天的なまでに信じている。それがいいことなのかどうなのか私にはよくわからない。ただ、映画の力への確信が「プラットホーム」をかくも感動的に、完璧な作品としていることだけは確かだと思う。 涙果てるまで泣いた。20世紀の追尾を飾る傑作。
10点(2004-01-17 11:56:20)(良:1票)
89.  赤い天使
増村保造はあまり好きな作家ではない。あの「ぐいぐい」感がどーも淡泊な私には疲れる。好きな人にはたまらぬだろうし、これぞ映画だ、ってのもわかるが、もちょっと簡潔にいこうよ、って思う。ただし、「情念」ではなく、単に面白い物語を語る際には、その「ぐいぐい」感はたまらぬ魅力となる。この映画もそうだし、「妻は告白する」までの初期作品、「黒」シリーズ、「陸軍中野学校」あたりは大好きだ。まずお話が面白い上、クールでスピーディー、高松英郎や仲村隆らの濃いメンツが「ぐいぐい」押しまくるのを観ると、なんだか無類に昂奮する。若尾文子もいいが、増村の男たちもいい。で、不思議なのは「赤い天使」だ。この映画の無表情は一体なんなのだろう?戦争は人間性を剥奪する、多分、それがこの映画の無表情の理由だ。しかし、だからといって、これほどまでに無表情で、感情の起伏に乏しい人々を並べてしまってもいいのだろうか?ところが、そんな彼らがやってることは、いつもの増村タッチ。きわめて無表情に「ぐいぐい」行動するのだ。変な映画、理屈が映画を制御し、それ以外に余白はない映画。と、言ってしまうと悪口みたいだがそうではなく、この映画の「理屈」の徹底ぶりこそが感動的なのです。こんな映画、そうないっすよ。
10点(2004-01-17 11:41:44)
90.  川の流れに草は青々
ホウ・シャオ・シェン版「生まれてはみたけれど」。子供が生き生きしている、としか形容の出来ない大傑作。ふつうに面白く、ふつうに楽しい映画。ただわくわくと画面を見続けてください。このラインがお好きなら、「冬冬の夏休み」もどうぞ。この監督が後に「童年往事」や「恋恋風塵」、さらに「ミレニアム・マンボ」のような普通じゃない大傑作群を撮るんだから、映画は不思議だ。
10点(2003-12-30 15:04:01)
91.  ミレニアム・マンボ
日常の1シーンをただ切りとったかのような、何の作為も演出もみられない画が続く。観客は何を見てとればよいのか、ただ途方に暮れ、スー・チーの長い手足にのみ何らかの「感動」の残滓を読みとろうとする。その果てに、感情移入や物語や主題や演出や、つまり「映画」を巡るあれこれを突き抜けた、「透明」としか形容の出来ない叙情がある。これは感動的だ。身震いがとまらない。ホウ・シャオ・シェンの到達点であり、これは映画の臨界点だと思う。大傑作です。
10点(2003-12-30 14:52:34)(良:1票)
92.  昭和残侠伝 死んで貰います
↓なるせさんのように浮かれっぱなしで観るのが、この映画の正しい見方なのだが、結婚式ごっこの完璧な演出に涙するのを、忘れてもらっちゃ困る。このシーンにしろ、雨宿りにしろ、大きな木にしろ、人物の動かし方が完璧だマキノは。なんてことは言わずもがなで、卵焼きに泣けるよなぁ、とかやっぱ山本麟一でしょ、とか、なるせさんのように浮かれる映画なんだよな~、これ。
10点(2003-12-27 22:28:27)(良:1票)
93.  ハナ子さん
「鴛鴦歌合戦」が端正なミュージカルだとしたら、こちらは、まさに無茶苦茶、破天荒なミュージカル。よって、言葉にできません。今晩は浮かれてちょーだいな。
10点(2003-12-27 22:20:28)(良:1票)
94.  鴛鴦歌合戦
↓なるせさんのように浮かれっぱなしで観るのが、この映画の正しい見方なのだが、天気雨のシーンに涙するのを忘れてもらっちゃ困る。あの娘とこの娘の恋が望遠鏡でむすびつき、宮川一夫の柔らかな光が、干した傘に満遍なく注いでいる。この叙情、このご都合主義!
10点(2003-12-27 22:17:29)(良:1票)
95.  和製喧嘩友達
ごく普通のサイレント喜劇。と、思ってみていると、ラストの唐突な移動ショットに感動した。例えば縁日のシーンなど、その情感が目に浮かぶだけに、ほとんど現存していないのがもったいないっす。
10点(2003-12-15 10:08:58)
96.  風の中の牝雞 《ネタバレ》 
この映画の物語を、現在、素直に受け入れることは難しいかもしれないし、公開当時ですら小津の失敗作とされた作品です。しかし、社会的ともいえるテーマを個人の問題として提示し、それを骨太く構成する小津の技にはまったく驚きます。子供時代の何気ない思い出話が娼家のシーンに生き、それは笠智衆と佐野周二とのやりとりにつながっていく、その伏線の旨さ、それが生きてくる構成の妙。イメージのみが優先される今の映画にはない、古典的なドラマツルギーの力強さに感動します。それにしても、階段から転げ落ちた田中絹代が起きあがろうとする、俯瞰ショットの不気味さは何なのだろう。ラスト、佐野の背中をはいずり回り、祈りにも似た身振りを演じる、田中絹代の不気味な腕は何なのだろう。その不可解、触感、唐突が、古典的以上の何かを現在に残しているように思う。小津はやはり不気味だ。
10点(2003-12-15 10:02:13)
97.  大人の見る絵本 生れてはみたけれど
移動ショットを縦横無尽に駆使するリズムの良さ、子供たちを構図の中にスタイリッシュにおさめ、ミュージカルのように、振り付けたごとく、彼らの動きを演出する。小津は大家の域に入ったようだ。一方、子供たちの動きは自由奔放で、いかにも即興風、まさに自然な姿を見せてくれる。それは、まるで新人監督が撮ったかのように瑞々しい。巨匠と新人が共存する魅力と不思議。この映画は、松竹子役オールスターズによる、もはやアクション映画だ。
10点(2003-12-14 23:41:25)(良:2票)
98.  非常線の女
奥行きのあるスタイリッシュな構図と、移動ショットを組み合わせたテンポのいいリズム、ルビッチ伝来の省略の妙、ミスキャストとしか思えない田中絹代の、しかし妙にエロティックなドレス姿。ハリウッドスタイルのギャング映画が人情劇に移行する、その自然、粋、もはや大家の風格だ。この時、小津30才。ハリウッドから学ぶものはすべて学んだ、そんな風情が実にいい大傑作。
10点(2003-12-14 23:25:36)
99.  出来ごころ
この映画を観て、突貫小僧の真似をしない人は多分いない。そんな戯れ言しかこの映画には言えまへん。私に出来るのは、しみじみ泣いて、しっかり笑うだけです。大日方傳のかっこよさ、花火の音やビンタの音が聞こえてきそうなサイレント。それにしても、突貫小僧はなぜ眼帯をしてたんだろう?
10点(2003-12-13 00:45:12)
100.  戸田家の兄妹
「マトリックス・レボリューションズ」を観て「なんだい。こんな結末あるもんかい」(←「麦秋」の村瀬禅の声で読んでね)と思った若者諸君は、是非この映画でスカッとしていただきたい。胸がすく、痛快、そんな気分を味わいたいなら、これだ。「東京物語」の前身だが、ずいぶんメロドラマティックで楽しい小津です。佐分利信がハリー・キャラハンなみにかっこいいっす。今日というか昨日は小津の誕生日&命日なので、躊躇なく10点!
10点(2003-12-13 00:33:51)
02413.48%
163.37%
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