81. 友達の家
《ネタバレ》 試験的に制作したのではないかと思えてしまう作品。 №1のご意見に全く同感なので自分なりに想像した部分は省略しますが、結論のみ言わせて貰うならあまりにありがち過ぎて殆ど全て予測可能。なのでストーリー的には評価しようがないかなと。 それでは演出面はどうかと言えば、やはり特に意外性やオリジナリティは見出せず、トータル的には低い点を付けざるを得ないところです。 ホラー初心者向けお試し編としての2点献上です。 [インターネット(邦画)] 2点(2025-01-14 10:25:31)(良:1票) |
82. ザ・メガロドン 大怪獣覚醒
《ネタバレ》 ついにシリーズ第3作になりました。今回はより前作との関係性・連続性が明確です。前作で戦い切ったキング号が基地に帰るところですから。それにしては何故か艦長が殉死してて後継艦長が登場しますが。何か大人の事情でしょうかね? まぁそれはともかくとして、今作では謎に強気な科学者が登場、謎の技術で海底火山のエネルギーを取り出す計画を進めています。そのせいでまたしてもメガロドンを掘り出してしまうのですが、独自に活動している民間人のようでいてやってることはかなり危険な国家的プロジェクトだったりして良く分からない設定になっています。 で、今回も少なめのサメ登場シーンですが、サメCG自体はより自然体に描かれているように思えます。例によって良く見ると妙な点もありますが。ただし、スケール感がグダグダかも。60メートル級っていくらなんでもやり過ぎでしょう。サメが戦艦嚙み砕くって、そりゃやり過ぎでは? 内容を濃くしてシリーズのレベルアップを図ったように見えなくもない作品ですが、このあたりが限界なのでしょうか?もっとコメディ路線に振ったらどう?と言いたくなる作品でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-01-13 23:48:01) |
83. ザ・メガロドン 怪獣大逆襲
《ネタバレ》 前作(制作当時に次作を計画していたかは不明)とは少々趣を違えた巨大ザメ作品。 前作はロシアの潜水艦が登場、本作では中国の艦船が登場。国際問題を背景に巨大ザメの脅威を描く?いえいえ、政治的な中身はありません。あわや第3次世界大戦勃発?っぽい台詞はありますが、共通の敵はサメ!ってことで結局は共闘します。かと言って反戦映画では間違ってもありません。 前作絡みで姉妹関係を交えつつ軍の規律を背景とした人間関係を描き込んでいる、ようでいて何だかよく分からない人間関係とそれに伴う感情の変化だったりします。 で、肝心のサメは多発します。が、あくまでも設定上の話であって、ビジュアル的に大量のメガロドンが一気に襲って来る恐怖は描かれません。ただし、絵的には進化したかも。あまり登場しません(サメ映画なのに)が、時折登場する拡大ver.のCGは意外にも自然ぽかったりします。細かく見てしまうと適当な造りや動きだったりもしますが。 結局、最悪のピンチを突然小型潜水艇で、しかも単独で駆け付けた上司が魚雷1発で巨大ザメをやっつけてハッピーエンドなのですが、なんだそれ? 前作からの工夫の跡は好意的に見れば見て取れますが、基本的には散りばめられたヘンテコなところを笑いながら観るのが正解かも知れない謎作品でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-01-13 23:26:55) |
84. ハート・ショット
《ネタバレ》 ニッキーは、姉とともに殺し屋?として母親に訓練されて来たようですね。そして、その人生と決別したくて家を飛び出した感じ。しかし、母親は彼女を許してくれなかった。追手はサムの家に居たニッキーを見つけ出し捕らえようとするが、ニッキーは激しく抵抗。しかし追って来た姉に傷めつけられ気を失っている間にサムを連れ去られてしまう。何だか連続テレビシリーズのパイロット版の如き物語。どう考えても、これからニッキーはサムを奪還すべく姉、そして母親との戦いの場へと乗り込んで行く、みたいな続きがありそうです。 ニッキーが母親のもとを飛び出してどうやって今の生活をしているのかとか、何故気を失って抵抗できないニッキーを置き去りにして関係ないサムを連れ去ったのかとか、良く分からないと言うか納得出来ない部分はあるものの、ショートフィルムならではのスピーディな展開と解り易いストーリーには好感が持てました。ちょっと続きが観たいかも。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-01-13 22:05:25) |
85. 大怪獣グラガイン
《ネタバレ》 本編を劇中劇でサンドイッチするというアイディアは目新しいですね。劇中劇部分は矢鱈芝居がかったナレーションや大袈裟で一つ間違うとコミカルな演技、そして何より怪獣をパペットにして更にデザインや色彩も変えることで本編との差別化を図っていると言うか、まぁ非常に解り易い演出です。 そして本編も劇中劇も、懐かしの特撮怪獣映画を彷彿させる出来映え。予算や制作期間は知りませんが、相当な頑張りを感じます。もし子どもの頃にこの作品を見たならば、子どもの目にはメジャー作品と同じように見えていたかも、というのは褒め過ぎかも知れませんが。 そんな特撮部分を始めとして、脚本や出演者の演技等々、ある意味作り手には失礼かも知れませんが、観終わって何となく微笑ましくなってしまう作品でした。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-01-13 21:39:24)(良:1票) |
86. ヤツアシ
《ネタバレ》 非常に解り易いストーリー。シンプルな復讐譚ですね。童話や昔話を思わせるお話です。 見どころとしてはタコでしょうか。低予算ならではのアイディア。タコの物語を創作していて生のタコを使うことを思いついたのか、タコを使って何か作れないかと考えた末のタコ怪獣なのか。いずれにしてもこれは安上がりですね。ミニチュアセット(借り物?)を壊すこともなく(ぬめりを掃除するのは大変だったかも知れませんが)活きたタコを一匹お買い上げで殆ど特撮は出来てますから。もっとも、これを書いている昨今はタコの価格が急騰中。今だったらタコを使えなかったかも。じゃあ何を使う?などと余計な心配をしてしまいます。 まぁ、私も最後にニュース映像で並ぶ犠牲者が誰一人として可哀想に思えないというのはまんまと脚本に乗せられてしまったのか?さりとて全裸でタコにまみれる八芦君を哀れとも思えないあたりはイマイチ物語世界に入って行けず、と言うか入りたくもなく、生き残った二人に幸せになってくださいというのが観終わった後の素直な感想です。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-01-13 21:17:25) |
87. 戦慄怪奇ワールド コワすぎ!
《ネタバレ》 シリーズ未見です。アマプラの「あなたへのおすすめ」に引っかかって尺も手頃なので鑑賞。てか「あなたへのおすすめ」がこの手の作品ばっかってのも反省すべきか…。 いきなりのロケ地にビックリ。誰がどう見たって「カメ止め」じゃん。これはフィルムコミッション?と思ってググったら案の定水戸市のそれでした。そりゃ安くて(タダ?)低予算作品には最適ですね。有名観光資源を抱える自治体の提供となれば「映え」は必至ですしね。監督は「カメ止め」と同じロケ地を敢えて選んだということは否定しているようですがホントかな? で、肝心の中身はと言うと、シリーズ未見なだけに主要人物のキャラ設定には始めのうちはちょっとばかり引きましたが慣れてくれば「味」なのですね。心霊現象と見せかけてパラレルワールドとタイムリープをかき混ぜて、でもキチンと心霊現象も盛り込んで、更にはかなりマジな編集技術で纏め上げるとは。いや期待以上(正直全く期待してませんでしたが)の仕上がりじゃないですか! 正直なところこの手のジャンルは見るは見るけど途中でリタイアして本サイトでレビュー出来ないことが殆ど。でも、この作品に関しては大いに楽しませていただきました。本筋は結構悲劇だったりするので大笑いして観てはいかんかなという道徳観や倫理観が邪魔する?否、全く邪魔されることなく楽しめました。あくまでもおふざけとしての評価で6点献上します。 ちなみに、だからと言ってシリーズ過去作を観るかな?というと多分観ないかも。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-01-12 09:48:44)(良:1票) |
88. ソーセージ・パーティー
《ネタバレ》 なんて面白いんだろう。良い子は絶対見てはいけません。私は子どもじゃないから何回観てもOK。 キャラクター設定(デザイン含む)、脚本、演出、どこをとっても文句なしです。政治的、宗教的、或いは多様性的観点から見れば、そりゃあとんでもない、全くもってけしからん、不愉快等々、いくらでも言えるのかも知れませんが、たっぷり皮肉混じりのメタファーに次ぐメタファーはある意味相当鋭いブラックユーモア。そこに有名作品へのリスペクトを散りばめるとは。 あからさまなエロとさり気ないグロ。リアルにキメるカットもあるし。ラストの乱痴気騒ぎの大乱交大会は幻覚って訳にはいかないでしょ?これもまた人間の本質に向けた思いっきりブラックなユーモア。 重ね重ねお子様には見せられない代物であることは間違いありませんが、ピンポイントで大好物なジャンルなので高評価させていただきます。 ただし、大物制作陣に大物声優陣だからこそ成立しているというところはちょっとばかり、てか相当にズルい。もしインディーズでコレ作ったら袋叩きかも。なのでそこは減点要素です。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-01-10 16:13:45) |
89. つどうものたち
《ネタバレ》 これはネタバレしちゃうと殆ど意味がないように思えるので、「ネタバレ有」としつつもほぼ「ネタバレ無」の控えめに書きます。 ジャンルはホラーだと言うのでホラーのつもりで観ていたら、最後の最後に力業。そっちでしたか、という感じで楽しめました。が、ちょっと引っ張り過ぎかな?宴席での会話はもっと短い尺でも行けたかも。 上手く纏められた作品とは思いますが、アイディア自体は斬新とも思えないこともあり評価はほどほどにさせていただきます。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-01-10 10:05:18) |
90. 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
《ネタバレ》 見始めは殆ど感情移入出来ず。少々社会性に難ありのお金持ちエリートが、妻の突然の死を契機に自暴自棄になり恰もおもちゃ屋の床にひっくり返って泣きじゃくる駄々っ子の如く振舞う。しかし、経済的基盤が揺るぐこともなく、周囲の優しさに甘えて落ち着いて行く。みたいに受け止めてしまいました。 でも、何が違うんじゃないか?見落としてるんじゃないか?と思い翌日二度目の鑑賞。あぁ違う。もっと深いや。短絡的に観てしまったことを恥じつつじっくり鑑賞し直しました。 観れば観る程に身につまされる物語。否、勿論自分自身の人生とは全然違いますが、周囲との関わりの中で自らが被り続けている仮面、見て見ぬふりをしてしまう他人からの思いやり、隠しがちな本音等々、少なからず当てはまってしまう。 そのものズバリではないにせよ、作品が観客に語りかける言葉の数々は相当に鋭いと思います。そのものズバリではないことが寧ろ鋭さを帯びると言うか。 優れた脚本と演出、そして主な出演者が見事に役を演じ切っていること。特にジェイクさんとナオミさんは素晴らしいの一語に尽きます。 ただ、意図が解ってもなお、否、解ったからこそ尚更に、デイヴィスの破壊行為には観ていて息が詰まるものがありました。それが自分的には減点効果。それでも高評価せざるを得ない作品でした。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-01-08 22:20:30)(良:1票) |
91. 催眠術師の家で
《ネタバレ》 言って見れば120年以上前の実験映画、といったところでしょうか。スクリーン上の人物が動くこと自体が一般民衆にすれば驚異だった時代に、催眠術にかけられた女性が瞬時に着替えて行くなどということは、今で言えばイリュージョン、つまりは何らかのタネがあるマジック、なのでしょうけれど、当時の人々の目には魔法以外の何物でもなかったことでしょう。 もしアリス・ギイさんが現代のCGアニメや特殊効果を目にしたら…きっと驚く間もなく「これはどうやって撮っているの?」と探求し始めることでしょうね。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-01-07 15:37:55) |
92. 紅葉狩
歌舞伎には全くと言って良いほど縁のない私ですが、125年も昔の人物が生き生きと動き回る姿は感動的でした。惜しむらくは(当然のことながら)サイレント。視覚だけでなく、聴覚でも当時を感じ取ることが出来れば比較にならないほどの感銘を受けること必至ですね。 子どもじみた物言いになってしまいますが、「もしタイムマシンがあればもっと見てみたいし聞いてみたい!」そんな感想を添えたいと思います。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-01-07 15:10:38)(良:1票) |
93. ヒュービーのハロウィーン
《ネタバレ》 アダム・サンドラーさんのコメディは、自分的にはちょっとばかり合わないのです。アメリカンなドタバタコメディとか不適切表現の連発自体は結構好きだし大笑い出来る方なんですが、彼の出演作のちょっと醒めた感じ?シニカルな感じ?がイマイチ苦手です。 本作は事前に読んだプロットに興味を惹かれて鑑賞してみたものの、半分ぐらいまではどうにも作品世界に入って行けず鑑賞断念も考えたぐらい。ただ、やっとスピード感が出て来た感じの中盤以降はまぁまぁ楽しめた感じです。 物語的には極めてオーソドックスなホラー風味のコメディ。ちりばめられたギャグの数々は、お約束的ではあるもののスベリまくる感じはなし。意外なぐらいに悲劇なしのハッピーエンド。本来ならもう少し楽しめそうなんですがね。主役のキャラ設定?否、キャラそのものじゃなくて話しぶりとか身振りとかかなぁ? 兎にも角にも心からは楽しめず、とは言え全然ダメとは言い切れる訳もなく4点に留めます。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-01-07 09:33:14) |
94. エンド・オブ・ロード(2022)
《ネタバレ》 微妙でした。テンポよく話は展開するし、そこそこスリリングでもあるのですが、何かチグハグな感じが否めません。 ひとつには登場人物に全く感情移入出来ないからかも。主人公である一家の母親はともかくとして、娘も息子も弟も言動行動が馬鹿げてばかりいて好きになれない。子どもたちはまだまだお子チャマだから仕方ないとしたところで、百歩譲ってもレジーはいかんでしょ?思考力ゼロ、危機管理能力ゼロ、そんな出来損ないの弟を見捨てられないブレンダにも可哀想より「ちゃんとして!」と言いたくなる場面も多々。 人種問題絡みのエピソードも取って付けたように思えてしまう。本題に入る前に登場するエピソード。一家の抱えているものは精神的なダメージや経済的な危機だけじゃないんだよと言いたいのかも知れないけれど、この物語の流れの中で必要なんだろうか?しかも白人チンピラ二人組はブレンダに謝らせるだけで立ち去る。ブレンダの謝り方だって如何にもいやいや。人格否定すれば気が済む?日本人の私には理解出来ないだけなのかなぁ? そして無法者グループと立ち回るブレンダが強過ぎ。一体何者?切り札に大物犯罪者の名前出すのも手慣れた感じ。なんだか違和感たっぷりでした。 で、結局は自らの手を悪に染めてハッピーエンド?これ、後味悪過ぎるでしょ。そうじゃなくても警官夫妻殺しの疑いでとりあえずは手配されるだろうし。バレない?なんだかな。 他にも伏線見え見えで伏線になってないでしょ的な演出があったりとか、納得いかないこと満載の作品でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-01-06 10:36:16) |
95. Inheritance(原題)(2023)
《ネタバレ》 荒々しい活火山の有様を背景に訥々と語られる移民の苦しみ。時代も移り変わり世界の情勢も変わり、そんな中で暮らす私には、引き継がれてきたその心情について心から理解する術を持ち合わせていませんが、ひしひしと伝わってくるものは感じました。 正直なところ、何故?敢えて今?と思えてしまいましたが、短い尺の中にみっしりと込められた心情或いは心象風景は、シンプルに悲劇的なもののみとしてと受け止めるべきではないですね。幼い息子の純粋な心に触れ、彼は憂いを抱えながらも夢もまた追い続けることでしょう。心温まる作品でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-06 10:02:16) |
96. ファイナル・プラン
《ネタバレ》 今回も無敵のリーアムさん。実戦経験のない元海兵隊爆発物処理班を程よく強く演じていて爽快ですね。 ストーリー的には、少なからず陰のある元軍人が日々の暮らしに疲れ始めた矢先、新たな出逢いによって運命の人と愛し合うに至り、過去の悪行を償い愛を胸に生きて行こうとする。鉄板的で予測可能な内容ではあるものの、スピーディで迫力溢れる演出には目を奪われ、これぞ最強リーアムおじさんシリーズといった感じ。 セガールおじさんの「沈黙シリーズ」みたいに無理無理シリーズ化して、是非是非新シリーズ名を冠して今後も新作をお願いしたいところです。 意外性の無さ故の安心感。ではありますがアクション作品を何も考えずに観たいな、と思うときには最良の1本でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-05 22:57:48) |
97. バイオレント・ナイト
《ネタバレ》 これはドハマりしてしまいました。あの「サンタさん」がいくら「良い子」を救うためとはいえ情け容赦ない殺戮の嵐。ユニークなアイディアやパロディ的オマージュもたっぷり。サンタさんが「脳天潰し」を手にしたクライマックス以降は敵を一人仕留める度に大爆笑していた私は相当アヤシイです。イブの魔法で蘇ったあたりではウルっとも来たりして益々アヤシイ自分に困惑しました。 兎にも角にもピンポイントでツボにはまった作品。流石に満点はどうかと思いつつも高評価させていただきます。 ちなみに、是非是非他作のヒーローやヒロインに言って聞かせたい本作が示す教訓は「トドメはちゃんと刺しなさい!」途中までキチンと刺してたのにね。ま、お約束的演出なので止む無し? [インターネット(字幕)] 9点(2025-01-04 09:56:55)(良:1票) |
98. 地球最後の日
《ネタバレ》 むかーし地上波アナログで観た作品。懐かしさもあって鑑賞しました。 当時モノとして観るか今の時代に照らし合わせて観るかで大きく評価は異なりますが、あくまでも当時モノとして矢張り秀逸なSF作品ではないかと。 70年ほど前とは思えない特撮技術。ミニチュアの質感はハイレベルだし合成も見事、セットも大がかりです。(自分も含め)当時の人はさぞかしビックリしていたこと間違いなし。ゴジラ以前、もちろん一連の円谷ヒット作品以前というのが驚異です。 一方、今目線で物語そのものを見てしまうと相当なトンデモなさ。既にご指摘のある宗教的、あるいは人種的な問題を始め、科学者と富裕層が主導して国連は添え物的、他国の状況はサラっと触れるだけというそもそものシチュエーションは偏向かつ浅過ぎと言わざるを得ず、各論的には突貫工事でロケット作って未知の惑星に不時着してたった40人と僅かな家畜で種の存続?出来っこないですよね。不時着先の惑星の大気の成分どころか気候も資源も全く情報なしだし。誰かが劇中で言ってましたが、地球に残って死んだほうがマシとも思えてしまう。 とは言え、当時モノとしての制作力に敬意を表して6点献上。加えて、ヒロインが当時的コンピュータの微分解析器を操り、しかも手には何とも懐かしい計算尺、というカットに感動して+1点。7点献上します。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-04 09:37:48)(良:1票) |
99. グランド・ブダペスト・ホテル
《ネタバレ》 評価が大きく分かれそうな作品。好きな人は好き!嫌いな人は嫌い!といった感じが皆様のレビューにも明確に出ていますね。 私は大いに気に入りました。色彩、セット、衣装、登場人物の魅力、豪華な出演者、そして肩の凝らない演出とスピーディな展開。どれをとっても文句なしでした。 最近観たアンダーソン監督の作品と共通しているところですが、登場人物の飄々とした多弁ぶり、二次元的で平板とも言えそうなカメラワークから不思議と感じられる奥行きの深さ、随所に辛辣で過激ささえ感じられる悲喜劇が敢えて感情を抑えているかの如く勢いよく押し進められていく。惹かれます。 特に注文なしということで満点献上します。 [インターネット(字幕)] 10点(2025-01-03 15:37:40)(良:1票) |
100. LOU/ルー
《ネタバレ》 スタイリッシュな最強元CIAエージェントおばさんが活躍するドラマ。ただ、最強なんだけどそこそこ相手の攻撃も食らってしまうところがリアルでよろし。 娘を旦那に誘拐されたママも適度に最強。とは言えやっぱしめっちゃ強い訳じゃないし危機管理出来て無さ過ぎなところがリアルでよろし。 死んだはずなのに生きていた冷酷無比な筈の元特殊部隊のパパも意外と最強な戦闘能力はないし脇が甘いところもリアルでよろし。 クレバーで勇敢な幼い娘とクレバー極まりない主人公の愛犬、そして田舎者と思いきや頭脳明晰で頼れる存在の保安官もよろし。 要は登場人物(犬を含む)が存在感豊かで感情移入容易。そこが一番の魅力の作品かなと。 ストーリーは必ずしもオリジナリティ豊かとも言えないし無理やり感は否めないしエンディングもお約束的ですが(ジャックスの演技がいいです)、十分に楽しませてくれたのはひとえに登場人物(配役)の魅力故と言って良いかも。二組の親子関係(愛と憎しみ)も良いですね。J・J・エイブラムスさんが関わるとハズレなしといったところでしょうか? いかにも続編ありそうですがどうなんでしょう?8点献上です。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-12-31 21:50:41) |