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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2385
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1061.  サンセット物語 《ネタバレ》 
ナタリー・ウッドを主演に据えた『ウェスト・サイド物語』『マンハッタン物語』に続く『物語』三部作の第三弾、というのは冗談でして『ウェスト・サイド』以外は原題に“story”はなく日本の配給会社が勝手につけた邦題で、もちろん映画の内容に関連性はありません。でも『物語』以上に理解不能だったのは『サンセット』で、邦題を考案した人はどこからこの単語を捻りだしてきたのか一度じっくり話を伺いたい(笑)。 というわけで映画のプロット自体は邦題からは想像もつかない『スタア誕生』の様な手垢のついたバック・ステージものです。時代は1930年代(たぶん)でカリフォルニアの海岸でプロマイド屋を営んでいたデイジー・クローバーという15歳の娘がミュージカル・スターとして抜擢され一躍アメリカの恋人的な地位に登りつめるが、わずか2年で芸能界を去るまでがストーリーです。自分は60年代のナタリー・ウッドが大好きなんですが、この映画に出演した66年当時はその魅力が頂点に達していますね。さすがに当時28歳の彼女が15歳の役を演じるのは無理があるんじゃないかと思いましたけど、我の強い少女を違和感なく演じています。まあこういう奔放な女性キャラは素の彼女に近いのでやり易かったかもしれませんけど、この人の視線というか眼ヂカラの強さはずば抜けてます。映画の撮影シーンではウッドのミュージカルパフォーマンスが愉しめますけど、残念ながら唄は吹き替えです。実は『ウェスト・サイド物語』の“トゥナイト”を含めて映画での彼女の歌唱は全て吹き替えなんです、ダンスは素晴らしいんですけどねえ。 なんかこの映画の印象が悪くしてるのは、彼女を取り巻く映画界の面々たちの個性が活かされていないところでしょう。役名が同じで『ファントム・オブ・パラダイス』のスワンのモデルの様な撮影所のボスであるクリストファー・プラマーや母親役のルース・ゴードンはさすがに持ち味を出しています。でもこれが初の大役になるロバート・レッドフォードが、なんかヘンなんですよね。ウッドにちょっかいをかける気障な大スターなんですけど、こいつが何を考えているのかさっぱり意味不明ですし活躍もしません。ウッドと結婚しますが新婚旅行中に失踪してしまい、どこに消えたかと思えば何と男の愛人のもとに逃げてしまったのです。つまりバイ・セクシャルだったというわけですが、いくら駆け出しの頃とは言え天下のレッドフォードがホモのキャラを演じていたとはちょっとびっくりでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-01 22:00:46)
1062.  悪徳の栄え 《ネタバレ》 
ロジェ・ヴァディムの映画は全部観たわけではないですけど、特徴としてはとにかく“まず女優ありき”をモットーとしているところです。そして意外とオリジナルな脚本が少なく、ゾラやラクロといった古典的な作家の名作を現代に置き換えて脚色したストーリーが多いというとこでしょう。本作は題材をサド侯爵に求めてそのヒロインにカトリーヌ・ドヌーヴを引っ張り出してきましたけど、さて出来栄えはいかがでしょうか。 サドの『悪徳の栄え』と『美徳の不幸』をミックスして舞台をナチ占領下のパリに変更し監督は耽美的な映像が身上、これだけでもワクワクする様なプロットなんですが実は出来上がったのは退屈な凡作でした。正直言ってサド文学の映像化とはとうてい思えない生ぬるさに、「これのどこがサドやねん!」と激怒してしまいました。ナチズムとサディズムはとても親和性が強いと思うんですけど、登場する親衛隊の面々も何がしたいのかさっぱり伝わって来ず、これじゃ単なる“ナチごっこ”を見せられるだけでした。ドヌーヴは確かにハッとさせられる様な美に溢れていますが、まだ若いということを差し引いてもちょっと演技が下手過ぎですね。アニー・ジラルドにしても中途半端なキャラで、彼女のどこが“悪徳”なのか伝わってきませんでした。 後半古城のハーレムみたいなところに舞台が移ってからはかなり支離滅裂な展開で、城をフランス軍に攻められてナチたちとジラルドは全滅しますが、ドヌーヴだけじゃなくハーレムの女たちが皆救出されるというハリウッドも真っ青の超ご都合主義です。 けっきょくロジェ・ヴァディムのサド文学やナチズムに対する理解は、とっても底の浅いもんだったみたいです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-09-28 22:51:57)
1063.  くたばれ!ヤンキース 《ネタバレ》 
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化でまだ雇われの身ではありますけど、随所にボブ・フォッシーらしさが出てますね。何と本人まで出演して踊ってるのにはちょっとびっくりでした。でも何と言ってもこの映画はグゥエン・ヴァードンの魔女ローラ、有名な“ローラのロッカー・ルームの誘惑”のダンス・ナンバーに尽きます。いかにも50年代ミュージカルといった感じのまったりした構成ですが、このロッカー・ルームとフォッシーとペアでマンボを踊るシーンには、ちょっと時代の先を行く様なセンスが感じられました。ヴァードンとフォッシーはこの後フォッシーが死ぬまで連れ添う夫婦になるのですけど、彼女の魅力を最大限に引き出せたのはやはりボブ・フォッシーだったんですね。
[DVD(字幕)] 6点(2015-09-26 22:22:23)
1064.  わが青春のマリアンヌ 《ネタバレ》 
この映画についてはマリアンヌは実在したのかなどの議論がありますが、私に言わせれば彼女はヴァンサンの母親の象徴みたいな存在だったと思います。ヴァンサンが学校にやってくる冒頭のシーン、車の中の母親は最後まで画面には登場しません。ここに監督のこの作品に対する考え方が現れていると思います。中盤ではやはり車に乗ったマリアンヌがのお祭りを見に来るシークエンスがありますが、ここではチラリとですが窓から顔を覗かせます。これは顔すら見せずに去って行った母親に対するヴァンサンの哀しみを、彼自身も無意識なんですけどマリアンヌが代替してくれた様に見えました。また男爵と望まぬ婚礼を強いられるマリアンヌは、息子の気持ちを忖度することもなく大尉と結婚する実際の母親と見事に裏表の関係になっています。こうやって考えると、この映画は幻想的な寓話じゃなくて理詰めで計算された心理学的な脚本だと思います。 また全篇に漂うホモセクシャルチックな雰囲気がまた独特です。寄宿学校の生徒たちが普通に会話しているシーンでも、互いを見つめる視線になんかヘンな雰囲気が感じられてしまうのです。そんな濃密な男の世界に紛れ込んだ娘リーゼがだんだんと疎外されてゆき、最後は鹿の群れに踏み殺されてしまったのは当然の成り行きだったのかもしれません。 あと気になった登場キャラは男爵の用心棒兼ドライバー役の男で、あの太いまゆ毛が繋がった容貌はコントによく見かける西郷隆盛のパロディにそっくりです。彼の着ている制服をどっかで観た様な気がするなと気になったんですけど、気が付きました。松本零士がこの映画からインスパイアされてメーテルを創造したという話は有名ですけど、実は『銀河鉄道999』の車掌はこの西郷さんがモデルだったんじゃないかと思います(笑)。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-22 21:23:47)
1065.  鏡の国の戦争 《ネタバレ》 
ジョン・ル・カレの小説の映像化作品には良作が多いけど、原作が原作だけにどれも派手なアクションは皆無で渋いんですよね。中でもキャスト・スタッフの地味さのせいもあって、本作はその最右翼に位置するんじゃないでしょうか。でもトランペットをフューチャーした哀愁がこもった音楽はなかなかでしたし、ライザーが東独に潜入してからのロード・ムーヴィーっぽい映像も雰囲気が出てました。東独でライザーが出会う謎の女を演じているピア・デゲルマルクという女優がなかなか私好みの美形でしたし、そういやスーザン・ジョージも出てましたね。 若き日のアンソニー・ホプキンスも非情なスパイの世界で苦しむ情報部員を好演してました。スパイとしての価値が無くなったライザーが必死になって情報を送信してくるモールス信号を、お偉方たちは誰も聞こうともしないというシーンのなんと非情なことか。大人の世界です。
[DVD(字幕)] 6点(2015-09-21 22:30:58)
1066.  バニー・レークは行方不明 《ネタバレ》 
いかにも英国ミステリーらしさがあふれる一篇で、監督はハリウッドの異端児オットー・プレミンジャーだけど英国映画なんです。このプロットの映画は本作の前にも後にも幾つか撮られていて自分も何本か観たことがありますが(たとえば『フライト・プラン』とか)、この映画がやっぱりいちばん面白かったんじゃないかな。まず消えた女の子バニーを事件が起こる前に観客に見せないのが上手い。これが俗に言う「実存的不安」をかき立てる良い効果を出しています。いかにも変態っぽい家主のノエル・カワードや保育園の女主人マーティタ・ハントといった怪しげな登場人物たちがまたいい味出しているんですが、この人たちは伏線なのかと思いきや単なる賑やかし屋だったのはもったいない。でもキャロル・リンレーの不安げで神経症気味な演技は良かったと思います、サディスト監督の異名を持つプレミンジャーのことだから、そうとう彼女を追いつめる演出をしたんだろうな。大ネタばれになるのであまり詳しく書けないけど、終盤の彼女の演技というか脚本構成が実に巧みなのでぜひご覧あれ。 でもバニーの父親は実はあの人じゃないかというモヤモヤがどうしても残るんですけど…
[DVD(字幕)] 8点(2015-09-18 23:37:07)(良:2票)
1067.  不意打ち 《ネタバレ》 
善人がひとりも出てこない映画というのは、観ていてほんとに疲れるもんです。明らかな犯罪者もいれば他人に無関心な通行人、そして閉じ込められたオリヴィア・デ・ハヴィランド自身でさえラストでは「えー、こんな人間だったんだ」と幻滅させてくれます。強いて言えば「自殺します」と置手紙を残した息子は違うのかなと思うけど、彼については映画はほとんど語っていないので判断のしようがありません。 途中で止まってしまったエレベーターと言っても健常者なら多少怖いかもしれないが飛び降りれる高さだし、構造自体も密室性は皆無です。でもそこから逃れることが出来ないというシチュエーションは良く練られた脚本だと思います。日常の風景を見せながら不穏な雰囲気をかき立てるオープニングや時折挿入されるラジオの無意味なアナウンス、これらも逃げ出すことのできない不穏な社会情勢を暗喩している様な気がします。スーパーナチュラルな要素がいっさいなくてもホラー映画は撮れるという良い見本なのかもしれません。 余談ですが、オリヴィア・デ・ハヴィランドってまだ存命なんです、1916年生まれなので現在99歳!もちろんとっくに引退してますけど、『風と共に去りぬ』に出演した成人俳優でまだ生きている人がいたとはサプライズでした。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-14 17:48:26)
1068.  裸のジャングル 《ネタバレ》 
独特のテイストを持った戦争映画『ビーチレッド戦記』を撮ったコーネル・ワイルドが監督の忘れられた逸品、近年はメル・ギブソンの『アポカリプト』のパクリ元として一部では有名になっています。彼は元オリンピックのフェンシング代表選手からハリウッド入りしたB級映画専門のアクション俳優(経歴からするとジェイソン・ステイサムみたいですね)でしたが、それよりも俳優出身監督としてメル・ギブソンやイーストウッドの先がけ的な存在です。本作のプロットやエピソードは『アポカリプト』がそっくり真似しているそうなのでそっちを参考にして下さい、というわけにはいきませんよね(笑)。 コーネル・ワイルド扮するガイドが仕切る像狩りツアーの一行は、メンバーが侮辱したせいで原住民に捕まってしまいます。白人もポーターの黒人もなぶり殺しにされますが、ワイルドだけは素っ裸で草原に放たれ8人の原住民たちの人間狩りゲームの獲物にされてしまいます。厳密にはジャングルじゃなくてサバンナなんですけど、ワイルドはけっこう逃げ足が速くまず反撃で1人殺してとりあえずサンダル、次に殺した奴からパンツと武器を装備して態勢を整えます。 実はワイルドたちが捕まる開幕10分以降、この映画では英語のセリフは皆無になります。あとは現地人たちが喋るスワヒリ語(?)だけになり観客にコミュニケーション疎外感を味あわせるのが監督の狙いでもあるんですが、何とDVD版には現地人の会話に字幕が付くんですよね。彼らのセリフが判らなくても観てればだいたい判りますし、雰囲気を味わうためにも字幕オフをお奨めします。人間たちの追っかけっこのシーンと交互に野生動物たちの狩りの実写フィルムが挿入されるんですが、これがけっこうエグイんです。アナコンダがオオトカゲを絞め殺すところや大ガエルが小ガエルを共食いするなど、でも観てると人間狩りしている連中も同じ野獣なんだなと納得させられました。途中、アラブ系の奴隷商人軍団が原住民の村を襲って奴隷狩りするところに遭遇し、逃げ遅れた少女をワイルドが助けるエピソードもあります。この少女とのふれあいと別れは良く考えられた脚本で、ジーンとくるものがありました。 ラストはなんか清々しいんですけど、観れば判りますけどそっくり『プレデター2』がパクってます。こうやって考えると、この映画は後世の作品に影響を与えたり丸ごとパクられたりしていて、まさに隠れた傑作と呼ぶに相応しいと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2015-09-10 21:41:05)(良:1票)
1069.  愛と憎しみの伝説 《ネタバレ》 
70年代を通してもっとも輝いていたハリウッド女優は誰かと問われれば、それはフェイ・ダナウェイだという答えに異存ある人は少ないでしょう。そのまま活躍していれば今頃はメリル・ストリープに匹敵する存在だったであろう彼女のキャリアを、一瞬にして終わりにしてしまったのが本作です。公開されるや否やフェイ・ダナウェイを含めラジー賞を総なめして酷評の嵐だったんですが、今やすっかり正真正銘のカルト映画になっています。このたび目出度くTSUTAYAからDVDリリースされましたが、どうしてこの映画は皆に嫌われてしまったんでしょうか? 観終わりましたけど…正直これはきつかった。DVDで良かったですよ何時でも中断出来るから、もし映画館だったらこれを一気に見続けなければならないわけで、想像しただけでゾッとします。いえね、決して映画としての出来が悪いわけじゃないんですよ、冷静に考えれば俳優の演技もレベル高いし力作だと思います。でも幼児虐待もの映画が苦手な自分には(このジャンルが好きという人は貴重ですけど)、ジョーン・クロフォードの上映時間の三分の二にも及ぶ養女いじめの数々は観てて苦痛以外の何ものでもありませんでした。もうこのクロフォード=ダナウェイが凄すぎるのなんのと言ったら、あの伝説の針金ハンガーのシーンにいたっては心底ふるえがってしまいました。これが本当だとしたら、ジョーン・クロフォードという人は完全にビョーキです。またフェイ・ダナウェイの激似メイクと演技が凄まじく、お世辞抜きに本物よりもジョーン・クロフォードらしいと言いきってしまいます。 養女クリスティーナが成人してからも強烈なエピソードの連発ですが、昼メロに出演中のクリスティーナが入院したらすかさずTV局に売りこんで自分が代役におさまるというのはちょっと凄すぎです。63歳で28歳のキャラを演じるんですが、本作で唯一の爆笑シーンでした。 「いつ果てるともなく続く苦痛の連続」「休みなく観客を打ちのめし、もはやドラマにも娯楽にもなっていない」これらは公開時の批評ですが、まさにその通りです(笑)。でもジョン・ウォーターズだけは「この映画のクロフォードはサメやゴジラと同じでひとかけらの人間性も感じられない、でもこの映画はダメじゃないそれどころか完璧だ」と絶賛していたそうです。 さてあなたは本作を観てどのようなジャッジを下しますか、私は人にはお奨め出来ないんですがね。
[DVD(字幕)] 4点(2015-09-06 18:53:42)
1070.  空の大怪獣ラドン 《ネタバレ》 
東宝特撮で初のカラー作品。前半は他の特撮作品とは一味違うミステリー仕立て。炭鉱で連続殺人が起こり緊迫感が高まるが、実は犯人は甦った古代の巨大トンボの幼虫メガネウラだったというサプライズな展開。これだけで一本の特撮映画が出来そうなくらい秀逸なプロットで、炭鉱の事務所や坑道内のセットも造りこまれていて雰囲気が良く出ている。■ジェット戦闘機の本格的な空中戦映画を撮るのが夢だった円谷英二だけあって、ラドンとF86セイバー戦闘機の死闘はまさに元祖・大怪獣空中戦と呼ぶに相応しい。超音速で飛翔するラドンを巨大な飛行機雲の空撮だけで表現する映像、そしてそこに被さる伊福部昭のテーマがまた素晴らしい。それまでのゴジラやアンギラスの様な神話的な存在から離れて、ラドンには「巨大な鳥」としての動物らしさを見せる工夫が施されている。地中から出現したラドンが飛び立つ前に羽つくろいの様な仕草を見せるところなぞは、特筆すべき芸の細かさであろう。ただいくらサイズが巨大とはいえ、生物が超音速で飛翔するというのは物理的に不可能であろう。これはひとえにセイバー戦闘機と空中戦させるための無理筋の設定だったと解釈したい。■福岡で生まれ幼少期をこの街で過ごした自分にはラドンの福岡破壊は驚愕映像の連続で、初見の小学生のころは中州も天神も撮影時の風景からほとんど変化してなかったからである。実はラドンに破壊される天神の街並みに親戚の店があって、精密に再現されたその家が焼けおちてゆくのは良く知っているだけに恐ろしかった(さすがに看板は架空だった)。撮影時にはその界隈を東宝スタッフが挨拶して回ったと聞いたが、『ゴジラ』で燃やされた松坂屋に激怒されたという苦い経験から東宝も学習したのかもしれない。■操演のワイヤーが切れてラドンが溶岩に落ちたのでラストを変更したという話は今や伝説だが、二匹目のラドンも同じショットの中で落ちるのが腑に落ちない。でも製鉄所内で溶けたコークスを使った一発勝負の撮影なので、その場で円谷英二がつがいのラドンの死を決断したのかもしれない(二匹目は明らかに操演されている形跡がある)。だとしたら、さすが特撮の神様、と唸るしかないけど、これが東宝特撮映画のお家芸の「投げやりなエンディング」の始まりかと思うと複雑な気分である。あと平均的な東宝特撮ものと比べると本作は10分ぐらい尺が短い。これは何らかの事情でカットされたシーンの存在が推測される(二匹目のラドンの登場なんかはいかにも唐突)。でも上映時間が短い分、特撮映像の濃密さが増すという効果があったことは否定できない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-09-05 20:26:48)(良:1票)
1071.  逃亡列車 《ネタバレ》 
かつて陸軍には鉄道連隊という工兵部隊がありました。文字通り戦地で鉄道を建設・運営するのが任務で、悪名高い泰緬鉄道の建設なんかも鉄道連隊の仕事です。千葉の津田沼・松戸間を走る新京成電鉄は鉄道連隊が残した演習用路線を繋げて戦後開業したのがルーツで、平坦な地形なのに異様にカーブが多いのはその名残だそうです。この鉄道連隊の部隊を主人公(たぶん日本でこれ一本だけじゃないでしょうか)にした珍しいアクション映画です。 満州の場末に駐屯する守備隊が、終戦の混乱のなか中国ゲリラの追撃を振り切って復員船の待つ北朝鮮の港までいかに逃げ切るかというのがプロットです。部隊を率いる少尉は石原裕次郎で、士官学校出の職業軍人じゃないという設定みたいなんですがバクチはめっぽう強く拳銃撃たせりゃ百発百中、まさに日活お得意の無国籍アクションのヒーローそのものといった感じです。撮影は北海道あたりで撮ったのかと思えば実は山梨県の小海線で国鉄協力の元撮影されたそうで、あの雄大な景色は八ヶ岳の麓というわけです。小駅で女学生たちとともにゲリラに包囲された裕次郎部隊なんですが、肝心の機関車疾走シーンはラストのほんの5分足らずです。それまでにいかに苦労して機関車を走行可能にするかが焦点なわけですが、部下の玉川伊三男たちがあの手この手で修理しちゃう描写が面白い。また怪しげな中国人が伊藤雄之助で、もうこの人をキャスティングしたことだけで評価が100点満点中30点はアップしましたね。でも敵のゲリラの描写はちょっと雑なところが目立ち、包囲しているくせになかなか攻めてこないし、攻撃開始すれば弱小部隊に射的の的みたいに打ち倒されるだけで、まるっきり西部劇のインディアン状態でした。 とは言えやはり石原裕次郎はカッコ良いし物語のテンポも好調で愉しめる作品だったと思います。邦画の戦争映画は湿っぽいものが多くてときにやり切れなくなりますが、東宝の『独立愚連隊』シリーズに通じる本作の様なカラッとしたアクションは貴重です。今となっては実現不可能ですけど、60年代の石原裕次郎と加山雄三が共演する陽性戦争アクション映画を観てみたいものです
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-09-02 19:55:51)
1072.  魚が出てきた日 《ネタバレ》 
これは『その男ゾルバ』を観たときにも感じましたのですが、監督マイケル・カコヤニスの同胞ギリシャ人に対する眼差しは痛烈なまでに辛辣です。ぶっちゃけて言うと、孤島の欲の皮が突っ張ったギリシャ人たちがパンドラの箱を開けてしまったために世界が滅亡の危機に瀕するというお話しで、最近のギリシャ危機問題のことを考えますと鋭い予言じゃないかと思います。 ブラック・ユーモア仕立てなのでストレートな緊迫感を与える撮り方はしてないですが、昼も夜も狂ったように踊る観光客たちが迫りくる危機のメタファーになっています。この観光客たち、とくに女性たちのファッションと化粧がまた奇抜で、まるでパリからファッションモデルの団体客が押し寄せてきたみたいです。考古学者という役柄のキャンディス・バーゲンもあんなぶっ飛んだファッションで発掘調査に来る学者なんて世界中どこ捜したっていませんよ。この映画はなんとコスチューム担当が監督マイケル・カコヤニスで、それだけあの突飛な衣装には彼の思いがこもっているんでしょうね。それにしてもキャンディス・バーゲン、スタイルはいいのに凄い貧乳なのにはちょっと驚きました。 でも福島原発で苦しんでいる今の日本人には、核物質が海で拡散して魚が死滅して浮いてくるという絵は、ちょっと現実的過ぎてシャレになりません。
[DVD(字幕)] 6点(2015-08-30 00:19:00)
1073.  絞殺魔 《ネタバレ》 
リチャード・フライシャーの実録犯罪もの映画は本作と『10番街の殺人』の二本だが、どちらも怖い。職人監督としてあらゆるジャンルを手掛けた彼だけど、実は犯罪ものがいちばん得意だったんじゃないかな。 前半はスプリット・スクリーンを多用(乱用とも言える)して斬新な撮り方をしていますが、正直あまり効果があったとは思えません。ところが上映時間のほぼ半分あたりでやっとトニー・カーチスが登場してからはスプリット・スクリーンは使われなくなります。そしてヘンリー・フォンダの尋問が始まると前半の小細工感が満載だった撮り方はどこかに吹っ飛んでしまいます。とくにラスト20分、長回しを多用してトニー・カーチスに密着してゆき、カーチスもそれに応えるように彼の生涯一の演技で観る者を引きつけてしまいます。 実際の事件と比べると経過も単純化されアルバート・デサルヴォのことも家庭的な人間として若干美化していますが、事件を再構築して映画化するにはデサルヴォが二重人格だったというのは合理的で最良の脚本だったんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2015-08-28 20:49:09)
1074.  殺し屋ハリー/華麗なる挑戦 《ネタバレ》 
リキテンスタイン風の思いっきりポップなタイトル・ロールと続く“水中墓場”のオープニング・シーンは、この映画がカルトと呼ばれる所以です。そこに被さるTV放映版の藤村俊二のナレーションもいまや伝説となっていますが、残念ながら私は観たことがないので判りません。でも原語版ではリチャード・ハリスのちょっと諧謔味がするモノローグでして、これを藤村俊二にナレーションさせるってのは吹き替え版スタッフのセンスも大したものです。 実はジョン・フランケンハイマーは「この映画は私の生涯で最悪の仕事だった」とインタヴューで語っているんです。たしかに所々に散見されるナンセンス調のギャグ・シーンとフランケンハイマーらしいアクションがなんか上手く融合していない感じも有りますが、この全篇に漂うアンバランスさがいい味になっているんですけどね。脇を固めるのもくせ者俳優ばかりで、とくにブラッドフォード・ディルマン、いつも悪役か卑劣漢ばかり演じているイメージの彼が強烈で、「ウヒヒ」なんて感じで笑う脂ぎった敵ボスなんです。 散りばめられているギャグはナンセンス系で、片腕マシンガールみたいなチャック・コナーズがアタッチメントにガジェットをつけかえて娼婦を脅かすところ(『カジノロワイヤル』でピーター・セラーズがやったギャグのパクりです)や下水道に入ったら捨てられたペットのワニが巨大化してウロウロしているとか、センスが良いのか悪いのか良く判りません(笑)。でもラストのリネン工場での対決は自分には大受けでしたね。周りでハリーとギャングたちが銃撃戦を繰り広げているのに平気な顔で作業している従業員たちが、お昼のベルが鳴ったらこれまた平気な顔して食事に行っちゃうんですからね。 万人向けとは思えませんけど、毛色の変わった映画をお求めの方には超お奨めしたくなります。アクションからミュージカルまでこなした芸達者リチャード・ハリスの、唯一のコメディ(?)演技をご堪能ください。
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-08-26 20:54:51)
1075.  エディ・コイルの友人たち 《ネタバレ》 
何と言うか、とてつもなく地味な映画です。ですけどその人間描写はリアルでぐいぐいと引き込まれてしまうところがあります。 ロバート・ミッチャムが演じるエディ・コイルという犯罪組織の末端にうごめく中年男が主人公です。こいつは若造には見栄を張ってでかいこと言うけど、実際には仲間の悪事を当局に売っている情けない男なんです。でも彼は妻子をこよなく愛しゴミ出しまでしてあげる様な人間なので、観ていて切なくなってくるしとても憎めないキャラです。ロバート・ミッチャムはタフガイ役が多かった役者ですが、意外と彼は物静かで弱さが表面に出るようなキャラを演じさせたら上手いんです。『ライアンの娘』なんかも良かったですよね。実はタイトルの『友人たち』というのがまた痛烈な皮肉になっていて、類は友を呼ぶじゃないけど仲間たちもろくでもない連中ばかり、中でもいちばん親しそうなバーテンはライアンが垂れこんでいるのと同じ捜査官に彼のことをチクっている始末です。 冒頭からライアンが銃を調達してやった仲間たちが繰り返す銀行強盗が平行して描かれますが、これがけっこう緊迫したシーンの連続で引き込まれます。同時にライアンたち小物の悪党の生態を見せられるのですけど、この緩急をつけた撮り方が実に巧みです。この頃はピーター・イエーツの技量が円熟期を迎えていたのですが、彼は俳優から演技を引き出すのがほんと上手です。 けっきょくエディ・コイルは自分が犯した凡ミスで組織に疑われてしまい“友人”のバーテンダーに命を取られてしまうんですが、この死にざまもドラマチックな演出はまるでなく「えっ、これが殺しなの?」と言う感じなんです。でもね、このエディ・コイルの生きざま・死にざまを観て身につまされる人は多いんじゃないかと思いますよ。カタルシスは皆無ですが、そんだけリアルな映画だったということです。
[DVD(字幕)] 7点(2015-08-24 23:08:08)
1076.  ゴースト・イン・京都 《ネタバレ》 
珍品映画ながら日本の描写はしごくまとも、東映が協力しているみたいで日本ロケまでしてます。そしてスーザン・ジョージと服部まこという東西セクシー女優の共演ですから、二人ともきちんと脱ぎを見せてくれます。スタッフも手堅い人選で、音楽なんてケン・ソーンですからね。でも肝心の監督が『地獄のモーテル』のケヴィン・コナーだというのが致命的でした(笑)。 まあ突っ込みどころは満載ですけど、いちばん可笑しいのは三人の幽霊たちの意味不明な行動でしょう。不貞を見られて殺された妻と間男、そして自害して果てた武士なのに死後は妙に仲が良い三人組になっているんです。因縁の屋敷に住んだスーザン・ジョージ一家を脅かしていじめるのは判りますけど、ほんとにやりたかったことは彼らにそれぞれがとりついて、かつて自分たちが最期を遂げた事件の再現ドラマを演じることだったと最後に判って驚いてしまいました。後半のほんらい緊迫したシーンのところで、この半透明な幽霊たちが画面をうろうろしているとしか見えない光景も笑っちゃいます。娘を怖がらせる怪奇現象が沢蟹の大群の出現だというのも突っ込むところでしょうけど、その中に二匹だけいる異様にでかい蟹がまるで巨大タランチュラみたいだったのはちょっと不気味でした。 まあB級(かろうじて)ホラーとして観れば愉しく突っ込める作品だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-08-23 17:44:18)(良:1票)
1077.  地球爆破作戦 《ネタバレ》 
自分は今までTV放映で観たことはなく、と言うよりまったく予備知識もなく観てしまいましたけど、けっこう面白いじゃないですかこの映画は。 確かに本作はいろんな映画に影響を与えていますね、スパコン(?)・コロッサスは『ターミネーター』のスカイネットの原型と言えますし、なにより『フェイズⅣ/戦慄!昆虫パニック』にラストに味合わされる絶望感を含めて良く似ているなと感じました。低予算だったと思いますけど冒頭のコロッサスの全景は良く造りこまれたセットで美術スタッフのセンスを感じます。その後はサインボードに流れる電光メッセージだけで驚異のコンピューター・システムを表現してしまうのですから、製作当時としては素晴らしいアイデアだったと思います。科学者とコンピューターの心理戦も良く練られた脚本だと思いますけど、ちょっとコンピューター君は性格悪すぎ・趣味悪すぎです(笑)。最後にコロッサスが全世界に発するメッセージも、確かに理屈はあっているけどとても普通の人間には耐えられないといった類の理論で、なんかヒトラーが唱えたナチスの人種理論に通じるところがあります。 さすが職人監督ジョセフ・サージェント、いい仕事してます。
[DVD(字幕)] 7点(2015-08-22 19:00:17)
1078.  脱走四万キロ 《ネタバレ》 
バトル・オブ・ブリテンで撃墜されて英軍の捕虜になったフォン・ヴェラ大尉の、まさに“脱走バカ一代記”といったところでしょうか。カナダにまで送られてそこで三度目の脱走に成功しオンタリオ湖を超えて合衆国にまでたどり着き、なんと本国にまで帰還して軍務に復帰したというんだから戦史に残る偉業です。これは当時まだ米国が参戦しておらず中立国だったから可能だったわけで、ドイツの大使館などがその後彼がメキシコやスペインを経由して帰国する手助けをしてくれたおかげでもあります。 映画ではもうフォン・ヴェラ大尉の三度の脱走以外の描写は極力省いていて、おかげで上映時間の四分の三近くが脱走と逃走の描写で占めるというストイックさです。脱走の仕方もいろいろで、トンネルを掘るオーソドックスなところから外出中に警備兵のすきを突いて塀を乗り越えるだけといった人を喰った方法とバラエティに富んでいます。二回目なんてもう少しで戦闘機を盗めるところまでいき、これがほぼ実話と言うんだからまさに“事実は小説よりも奇なり”です。彼がなぜここまで脱走に執着するのかは、そういう演出プランなのかもしれませんが、観る者にはさっぱり伝わってきません。でも演じているのがハーディ・クリューガーだから何となく納得させられちゃいます。こういうバカの次元にまで突き抜けちゃう様な行動をするキャラには、この人はピッタリなんですよね。 帰還後に英軍の尋問官に「俺は賭けに勝った、賞品の煙草をくれ」とだけ書かれた大尉からの葉書が届いてラストですが、これはたぶんフィクションだと思いますけどなんかヴェラ大尉という人物の本質を上手く表現しているのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-20 21:26:27)
1079.  サプライズ(2011) 《ネタバレ》 
配給会社の担当者は、この映画のどこを観て『サプライズ』という邦題を思いついたんでしょうかね?、やはりあの殺人マシーン・女ランボーの彼女のことだったんでしょうかね。彼女の口からサバイバル・キャンプのことが語られるのを聞いたときには、あまりのご都合主義な脚本に思わず感心してしまいましたが、良く知らないけどあちらのサバイバル・キャンプって殺し屋教室なんでしょうかね。でも敵があまりにも弱すぎかつ頭悪すぎなんでつまらなかったです。いちおうスプラッター・ホラーの定石を再構築したいという意気込みは認めますけど、種明かしするのがちょっと早かったのも失敗でした。前半の家族兄妹のやり取りをみただけでも犯人フラッグが立っている奴は判りますけど、それがほんとのフラッグでしたという展開はこの手の映画としては珍しく、自分にはこれこそがサプライズでした。 それにしてもあの女ランボー、殺し方がほんとエグ過ぎです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-08-15 22:00:44)(笑:1票)
1080.  暁の7人 《ネタバレ》 
ハイドリッヒ暗殺とその後の報復虐殺事件の悲劇をストレートに映像化し、戦争映画史上に残るダウナー映画として名を残しています。本作と『ジョニーは戦場に行った』および『炎628』が私が選ぶ三大ダウナー戦争映画です。ティモシー・ボトムズはこのうち二本で主演しているというのはある意味凄いですね。 暗殺成功した後の報復を恐れる現地レジスタンスと、命令遂行しか眼中にないまるで青春物語のキャラみたいに脳天気な若い潜入組との対比が面白い。だいたい史実通りなんですけど、暗殺隊員たちのグダグダぶりはイライラさせてくれます。でも妻子持ちをメンバーに選ぶおえらいさん方もたいてい間抜けです。そんな杜撰な計画でも暗殺は成功してしまい、その後にメンバーたちとチェコのリディツ村の住民の悲惨な運命を見せられると、実に暗澹たる気分にさせられます。 映画ではハイドリッヒが全欧のナチ占領地の責任者になることを阻止するのが暗殺を急ぐ理由になっていますが、そんな事実はなくこれはウソです。本当は有能なハイドリッヒが飴と鞭の占領政策で労働者階級を味方につけるような情勢になって来たので、チェコ亡命政府が住民を虐殺される危険を承知のうえで決行した作戦でした。この政治感覚は、ヴェトナム戦争のヴェトコンと相通ずるところがあります。冷戦時なのにプラハでロケさせてもらえたぐらいですから、そこら辺の機微に触れる様な部分は改変せざるを得なかったんでしょうね。
[映画館(字幕)] 6点(2015-08-13 20:54:12)
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