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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1061.  ドリームランド 《ネタバレ》 
正直、マーゴット・ロビーが銃を構えてるポスター位しか前情報は入れてってねーのですが、それでも何となく「逃避行」系かな…とは思ってました(=クライム系だろーなと)。で、ソレは表向きには当たってたのですが、しかしながら観終わるってーと今作は本質的には青春もの・成長ドラマ・(あるいは)ロマンス、という方のドラマ映画だったと思うのですよね。そのドラマの部分は、少なくともソレが明確になって+そーいうお話として妥当なテンポで進み始めて・進んでゆく終盤30分位に関しては、まあまあ面白くなくもねーかな…て感じではあるのですよ。マーゴットはいつも通り演技も手堅いし役にも合ってるし美人だし、んで相手役の若い子も別に悪くはなかったかな…と思いますし。  ただですね…その残り30分までの1時間以上が、ま~とにかく相当にタルいのですよね。タルいのみならず、重ねて見た目はクライム系なのにどーにもそーいうヤツじゃない…という「得体の知れなさ」がまた長時間続くので、その部分は(「観方」が分からないという意味でも)至極心地が好くないのですよ⇒そして畢竟、重ね重ねソレが「長すぎる」のですよ!私の拙い「勘」に依るならば、ソレはソレ自体がたぶん「意外性」を狙った意図的なヤツだ…とも感じるのです、が率直にゆーてソレは「失敗」してたとも思うのですよね。他にも総じてソレを挽回し得るホドの優れたポイントとゆーのも見当たらず、結論的にはまァイマイチかな…と。  一点だけ、確実に観る価値が在ったモノは…と言えば、ソレこそ終盤のワンシーンでマーゴットのトップレスがバッチリ映りまくるコトでしょーね(極めて眼福)。そのコトに興味が在るという御仁を、私は止めるコトはありませんです。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-19 22:59:05)
1062.  めぐりあう時間たち 《ネタバレ》 
根本的には、非常にレベルの高い映画だと思いました。そもそも原作からして、高度な内容と緻密なテクニックの結晶…と言うべきモノであるのが十二分に察せますし、この映画化だってそのハイレベルな原作を精緻に表現し切った優れた文芸映画だとも思いますし、何より(映画表現としてはとにかく)超・豪華女優陣の演技とゆーのは総じて確実にオスカー級(のうちでも上位級)というモノだったと思います。観て損は無い作品だとゆーのは、私も絶対にそーだとは思うのですよね。  しかし個人的には、言葉を全く選ばずにゆーなら実に「イケ好かない」作品だったな…とゆーか、私なんかはモ~「置いてけ掘り」も好いトコロだったなあ、と。徹頭徹尾「女性の女性による女性の為の映画」だ…とゆーかソレ以上にココまで来ると最早「ミソジニーの逆」とでも言う他ないヤツだな、とも(⇒調べると、言葉としては「ミサンドリー」というらしいですね)。今作の登場人物たる女性たちの視点からは、男性とゆーのは唯ひたすらに「分かり合えない」存在として描かれているとしか見えなくて、でも、そもそも「分かり合えない」ってのはある部分では絶対に「お互い様」でしょ⁉とゆーのが実に強烈に際立って感じられた…と言いますかね(ソレは私が女性じゃなくて、でその面の見方もごく偏った方の人間だから、と思うコトは可能ではあっても)。  ただソレは、別に彼女らに何から何まで全く共感できない…というコトではないのですよ。ただ、その可能な共感とゆーのはあくまで彼女らの「境遇」に対してであって、其処において彼女らが採った「手段・解決策」に対しては微塵も共感できない、とゆーのが厳然たる事実なのですね(⇒結局、分かり合えないから諦めました…て、例えば死んだらソレは死んだ方が負けでしょ=悪いでしょ!と)。特にラストのジュリアン・ムーアなんて、私としては彼女そのモノはモ~「ホラー映画の中のナニか」だったと認識するしかない…という有様でしたですよ(怖い怖い)。  一つだけスカっとしたのは、結局この映画の「オチ」とゆーのが、そのジュリアン姐さまの振り下ろした鉄槌が(巡り巡って)メリル・ストリープの頭を叩き割った…と見えたコトですかね(ある種の「因果応報」だと)。でも、更にオーラスではメリルおば様は「でも私には同性のパートナーが居るからダイジョ~ブ~🧡🧡🧡」みたいなコトに為ってゆくので、また再び唖然としてしまいましたケドね(ナ~ンだこのハナシ???と)。
[DVD(字幕)] 5点(2023-04-04 23:46:20)
1063.  はらはらなのか。 《ネタバレ》 
ややコンセプトが見えづらいタイトルだと思えましたが、個人的にはたぶんコメディ、それもごくローコストな方のヤツかな…と思って観始めました。しかし観終わってみると、思ったよりも更にジュブナイルな感じではあったもののお話としてはごくマジメな方の青春映画で、かつ(私が予想していた様な)ローコスト映画というワケでも全くない、かなりしっかりとつくられた作品でしたですね。重ねて、根本的には主人公の女の子の「成長」を描くシンプルな青春映画ですが、同時に演出テクニックや表現技法として少しファンタジックで非現実感を醸す様なモノが多々取り込まれている、という作品ですかね(その意味でも、フツーの日常的青春映画よりは少~し手が込んでいる…という感じかと)。  ただ、個人的にはイマイチしっくり来ない…とゆーか率直に乗れませんでした。一言でゆーとどーにもパッチワーク的…とゆーか、諸々と少しボヤっとしている・焦点が絞り切れていない様に感じられてしまったのですね。主人公からして、一番メインな「子役から女優に成る」というお話…のみならず、亡くなった母と娘の話だとか「自我の統合」の話だとか描くべき様々なキャラを背負わされているのですし、で助演の松井玲奈とか同級生の生徒会長のコとかにもしっかりお話が在るのですし、その上で前述どおり演出の方でも日常とファンタジック・非現実を行ったり来たり…(+ミュージカルシーンだってチョコチョコと割り込んでも来るし…)となると、流石にちょっと「忙しない」と感じたのが正直なトコロですね(≒盛り込み過ぎ)。オペラを観慣れた身からすると、その表現技法の方にある種の「制約=縛り」をかけるのならば、ソレによって描くべき物語やキャラの方は(トレードオフ的に)多少シンプルにした方が無難かな…とも思いますかね。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-20 22:05:32)
1064.  妖女ゴーゴン 《ネタバレ》 
クリストファー・リー&ピーター・カッシング出演のハマーの怪奇映画で、またコテコテな内容だと言って好いでしょう(山のお城に化物が棲んでて、麓の村で怪異が…というヤツ)。んで、その殺しの手口があまりにオンリーワンすぎるが故に、別に隠そうともしてませんが犯人も最初からバレバレです(実は、その数千年前のギリシャの化物がそのまま城に居る…って話ではねーのですが、だとしても何が起こってて誰が犯人なのかも少なくとも中盤以降はバレバレでして)。とは言え、前半はまあまあテンポ好いですし、肝心のメゲーラ?ちゃんを最後の最後まで大写しにせずにチャンと観客を焦らし捲るのとか、あと最低限「どーやって倒すのか」にはワクワクしてゆけるハナシだとも思うのですよね。そこら辺、個人的にはオチまで+オチ自体も含め、フツーにそこそこは楽しめた…という感じです。後半が(逆に)テンポ悪くて盛上りにも欠ける…というきらいは在るものの、悪い作品ではねーかな、と。  ※とは言え一点だけ、前述どおり折角監督が我々を焦らし捲ってくれてるのに、DVDのジャケットには表裏どっちにも思いっ切りそのままの絵+写真を乗っけてるのは、率直にどーなのでしょーか?(ソニー・ピクチャーズさんには猛省を促したいですね。。)
[DVD(字幕)] 5点(2023-03-03 20:34:08)
1065.  ルート・アイリッシュ 《ネタバレ》 
ケン・ローチ監督作だから(確かに当然に)社会派作品ではあるのですが、本作は全体的にはごくシンプルなサスペンスであり(=状況設定自体は前述どおり高度に社会派ではありますが)かつそのサスペンス展開における主従(追及者と犯人)とゆーのも基本すべてがイギリス人なのですよね。その意味では、ゆーてそのテーマ的な部分てのは別にそんなに社会派的ではないかな…と思います(言っちゃあ全員が大きな意味での「加害者」側で、その方面の「葛藤」てのもごく添え物としてしか描かれないので)。いや、純粋にサスペンスとしては(その状況設定のユニークさも相まって)十二分に面白い作品だと思うのですケドね。  ただもう一つ、主人公の民間警備兵・ファーガスのキャラクターとゆーのが、個人的にはけっこう大雑把な描き方だな…とも思いましたね。前半ではこのイラクの惨状に対する軍人としての「諦観」も見せ付けつつも、ネルソンその他の非道に対してはごく強い怒りを示してゆく…がソレだってフランキーの死に対するソレと綯交ぜ・ごっちゃに為っている様にも見えて彼の本心・信念とゆーのはどーにも捉え辛い。その上に中盤以降、モ~錯乱状態に陥ったかの如くに無謀な行動を連発してゆき、最後には無駄な犠牲も出してゆく…個人的にはちょっと共感は出来そうにないキャラクターでしたですね。シンプルに、もう少し尺を取って状況説明やその心情の描写を足しても好かったのではねーかな…とも(特にラスト付近)。  蛇足ですがもう一点、ファーガスとレイチェルがそーいうコトになるのも、流石にそーなるの早すぎでしょ⁉と(数日でそーなってない?と)。
[DVD(字幕)] 5点(2023-02-24 11:11:53)
1066.  大コメ騒動 《ネタバレ》 
一見は非常にタイムリーかつ(ある意味)ホットな題材かと思ったのですよ。貧富の格差や戦争による物価高・社会不安、そんな理不尽に対して団結して炸裂するウーマン・パワー!という、むしろ今ならこそ大いに共感してゆけそーな(+ごくテンション高く観てゆけそーな)お話かな~と正直私もワクワクしてたのです…がナンでしょう、その意味で私がいちばん観たかったモノとゆーのはホントにホントの最後数分間で一発ダケで、ソコまでの100分間ってのは実にごく暗くて重くてローテンションで…と率直に全く気分を盛り上げてゆけなかったのですよね。調べると確かに米騒動って、ゆーて(地域単位では)たぶんソコまで凄まじい大反乱みたいなコトになったって話でもなくて、地方政府も結構さっさと対策してカタが付いた…というコトなのかな~と思いました(全国単位だと2か月弱続いて時の内閣も倒れているのですから、確かに歴史的事件ではあるのでしょーケド)。だから事実に即せば暴動のシーンを何回も長々とやるワケにもいかなくて、ソレをカバーする為に序盤~中盤はドラマの方をつくり込んでいるのですがソレだってごくシンプルな(貧乏で辛い!って)話にしかなり得ないので、結局ナニもかもが少し「予想通り」すぎる…という印象ですかね。  もう一点、主演の井上真央ちゃんって、少なくとも私の中ではやっぱどーしたってごく「元気な」女優さんだ…というイメージが強くて(⇒コレも確かに最近はそーでもないワリと多様な役に挑戦されてるのも当然知っては居るのですが)その彼女からしてごく終盤まではまた随分と大人しいキャラなんだよな…てのが(映画全体としての)ローテンションさ・盛り上がらなさにも残念ながら効いてしまっていたかな、と思いました。替りにテンション高いのが室井滋さんなのですが、コッチはまたモ~妖怪レベルの山姥キャラなモンですから…
[DVD(邦画)] 5点(2023-02-11 22:47:01)
1067.  白夫人の妖恋 《ネタバレ》 
日本三大怪談の一つ『牡丹燈籠』は三遊亭圓朝作の落語作品だが、コレの原作は中国の怪奇小説『牡丹燈記』というヤツなのだそーで。んで、この映画の元ネタもまた中国の小説『白蛇伝』なのだケド、映画を観て第一に感じたのが「コレ『牡丹燈記』にソックリやな…」というコトなのでして、調べたらやはり『牡丹燈記』は『白蛇伝』の原作の一つだ、というコトらしーのです。ただ『白蛇伝』自体は(『牡丹燈記』とは違って)様々なバージョン違いが存在するというヤツらしく、ソレこそ怪談調のモノから純愛ものっポイのまで(時代や地域に応じて)色んなタイプがある…とのコトだそーです。その意味では、日本で観れる『白蛇伝』原作の映画も実は幾つか存在するよーですが、観比べたら意外にたぶんジャンルは様々…だったりするのかも知れませんね。  この映画は、どちらかとゆーと悲恋ものの系統とゆーか、製作者側が一番感情移入させたがっているのは恐らく山口淑子の白蛇サマだと思うのですね。しかし、コレも恐らく元ネタ(=種々の実際の『白蛇伝』)の要素をワリと真面目+素直にまんま取り込んでいるとゆーか、現代の一般的映画作品のシナリオと比べると率直に少~し所ドコロで一貫性を欠く様なきらいが在るとも思われるのですよね。観てゆくと結構お話の焦点が絞り切れない様な展開運びをしてゆくし、またキャラクターの観点からもやや取り留めが無い感じも覚えるのですね。白蛇サマがラスト付近では完全にメンヘラストーカー的な愛の亡者と化してゆく一方で、その彼女(+その手下の八千草薫演じる青ヘビの精)も中盤ではフツーにかなりキレキレな悪事もやらかしていくのですし、円谷英二を招聘した特撮映画だから…というダケなのかも知れませんがクライマックスの特撮シーンでの振舞いはモ~完全にバケモノのソレでありますし。結論を言うと少なくとも私にとっては絶対に恋愛対象には為り得ない…というキャラなのですよね(まあゆーて「異類婚姻譚」なんて皆そう…だとも思いますケド)。もう一点、前述どおり原作由来の要素を(注釈とか無しに)まんま放り込んでいる箇所が思いの外多い…ので、そーいった中華的概念(仙人とか道士とか)にある程度通じていないとそもそもワリと何が何だか分からない(≒用語がまずピンと来ない)という恐れも大いに在ったりもするかと。  しかし、また今作はかなり気合の入った作品でもあるらしく、映画として諸々のつくり込みの質は(コレも率直に)かなり高かったりします。オールスタジオ撮影のそのセットの豪華さ・煌びやかさは最初から最後まで実に素晴らしいですし、前述の特撮シーンも中々悪くないと思いました。何より、主要キャストの見映えの好さ+キャラにマッチしてる感じも相当にグッド・ジョブだったかと思います(山口淑子の美しくも凄み・思い詰めた感じを兼ね備える様子も好かったですし、八千草薫もこの上無く可憐で優れた緩衝材になっていましたし、んで池部良もシンプルに超・イケメンで私から見てもごく眼福でしたし)。中々評価自体の難しい映画なヤツかとも思いますが、個人的には観て損とまでは言わなくても好いかな…と思いました(暇潰しには十分…位なクオリティは余裕で備えているかと)。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-02-05 21:37:10)
1068.  ポゼッサー 《ネタバレ》 
う~ん……最初10分を観終わっての時点では、確実にもっと「コレ超面白くなりそーじゃね⁉」とテンション跳ね上がってたんですケドも……  SFスリラーとしてはゆーて、コンセプト的にも画的にも結構観たコト有る方のヤツ…だとは思うのですね(ソレこそ『マトリックス』でも『攻殻機動隊』でも、あと『エヴァンゲリオン』とかでも似た様なシーンはしこたま観たコト有る…的な)。ただ、中々見事にスタイリッシュ&シリアスで寒々しい空気感といい、不穏で不可解で観る側の不安を実に巧みに煽り立てる洒落た映像といい、そして父親譲り?のキレ・惨たらしさを高度に兼ね備えた血ミドロ・ヴァイオレンス・シーンの凄みなんかからしても、前述どおりスリラーとしてはそーいう「ルックス(or 物理的)」な面は全体を通してもかなり上質だった…と思うのですよね(⇒とにかく最初のシーンが実にイイ感じで、かつソコも含めて「見た目」に関しては観終わってもその評価は変わらなかったですね)。  でも、同時に(やっぱ最後まで観ると)率直に話の内容…とゆーよりは展開運びの方がちょっとイマイチかな~と思いますね。まず、ド初っ端のショックシーンから次のショックシーンまでがあまりにも長くて冗長・平坦で、全体としてもテンポを大いに損なっていると思うのですよね。このお話をゆったりと緩慢に語りたい…てのが(今作における)監督のポリシーだったのかも知れないのですケド、少なくとも娯楽系のスリラーだったら(同じ尺で)間にもう一個(ショックな)エピソードを挟む位で丁度好いんじゃね?とすら思いました。あと、結局ソコまでややっこしい内容でもないワリに、また全体的に説明が不足+稚拙ぎみで単純にかなり分かり難かったな…とも。ソコら辺は、監督自身の今後の更なる向上に期待…という感じかも知れないですかね。  一点、アンドレア・ライズボローは気付けば最近好く見かけるのですケド、殊にホラー・スリラーに関してはその何処か乾いて荒んだ様なルックスがシンプルに実に効果的ですね。彼女のコンディションがこの良好なうちに他の作品でもガンガン観てみたいトコロです。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-29 23:02:11)
1069.  ウェディング・ハイ 《ネタバレ》 
コメディですが、笑えるとゆーよりは正直「微笑ましい」とゆーか、少なくとも全編でゲラゲラと笑えるって作品じゃあなかったかな…とまずは思ってしまうのですよね。いや、全く面白くない…なんてコトは微塵もないのですよ。私も数箇所、例えば結婚式でタルコフスキーに全力でオマージュを捧げる(=どー考えても出世の見込みの無い)映像ディレクターの中尾くんとか、モ~流石!としか言い様が無い片桐はいりの「一言のキレ味」とか、あとはクライマックスの投げ縄だって率直に面白いボケだったと思いますよ(⇒ソコらに関しては声を出して笑った…てのが正直なトコロでして)。  ただ、確かに脚本・バカリズムとは言え、コレは映画であってお笑いのロングコントではねーので、まずはどーしたってその辺のフツーのお笑い程にはブッ飛んだ展開には(そもそも)なってはいかないですよね。ソコに加えてグランド・ホテル形式…的な(登場人物の数が豪勢な)物語でもあるのですが、中で主役は明確に篠原涼子さん=ウェディング・プランナーの方なのであって、だからその意味でもこの結婚式は決して「失敗」にはならない(ナンならソコまで失敗「しそう」にもならない)と予定調和的に決まってしまっているのですよね。その点からしてもやはり「微笑ましい」というごく温めのコメディにはなってしまっている…と思います。列席者も意外に中々有能な方ばかりで、余興とかも全部が超・チャンとウケるヤツなのですよね⇒どーしたって人間、ポンコツ or 勘違い野郎がやるコトなすコト上手くいかね~…て方が絶対に笑い易いのではありますし。  もう一点、全体のテンポもちょっと(不必要なマデに)緩めとゆーか、具体的には例えば結婚式自体が成功裏にお開きになってから更に岩田剛典くんの話を30分もやるのは流石に冗長に過ぎる…と思いました。剛典くんの方の話の「オチ」自体は中々見事なアイデアではあったので、この構成にしたのも重々理解は出来るのですケド、にしても…とは(少しダケ)思ってしまいましたですね。
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-24 01:18:18)
1070.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章【真説・四谷怪談 お岩の呪い】<OV> 《ネタバレ》 
この『劇場版・序章』は、続く『劇場版』+『最終章』と実質の三部作を成しており、つまりFILE-01~04の中(特に02)で提示された「裏の本ストーリー」を主に語っていって、そしてシリーズ全体としてもその決着・集大成を示す、という作品になっているのです。なのでまず、三部作を全て観切らないとほぼほぼ観た意味が無いというヤツだとも思うし、その意味では結果的に3本(乃至、大抵の場合は7本)観たのに全然面白くなかったんですケド!というコトにも為り兼ねない(ワリと)リスキーなシリーズだと言えるかとも思うのですね。  (軽く)ネタバレ結論を先にゆーなら、その裏ストーリー自体の出来・質感とゆーのはどちらかとゆーと(例えば安直に)漫画チックな…とゆーか率直にはごく若い人の方がより喜びそうな…とゆーか、つまり私自身は正直あまり好きなヤツではなかったかな…と思ったりもします。ただ、ソレでも結構突き抜けて「やり切った・撮り切った」という感じは(最後まで観て)私も大いに感じられましたし、あと個別には『劇場版』の終盤のとあるシーンのアイデアは(特に端的に)中々素晴らしかったな…とも思ったので、相当に大袈裟な話を(ソレに不向きな)低予算+POVで撮ってるんだよな~とデメリットの方も感じつつも、でも逆にソレってチャレンジングで頑張ったヤツだとは言って好いだろうな~というメリットの方も確実にある、ソコを重視してこの三作品の評価はそれぞれ底上げしておこうと思います。興味のある方は是非、最初から7作品を順番にどーぞ。  とは言えこの三部作の中では、この1発目はあくまで必要な状況設定の提示や「伏線を張る」のが主目的とも言えるので、率直に単品としての出来は高くはないかな…と感じます。中で見ドコロとしてお勧めしておきたい箇所があるとしたら、ソレは終盤の除霊シーンでの久保山智夏さんの頑張りですかね(この三部作、全体としても特に彼女の進歩・頑張り⇒一皮剥ける感じが大いに感じ取れる…のが大きな見ドコロなのですよね)。逆に指摘したいとしたらソレはカメラマンとしての監督=田代さんです。撮り方が急に異常に下手クソ=ブレまくりになってんのはナンなんですかね?(当然、コレも演出であるのは私とて承知なのですが、にしてもあんたプロだろ?と少し疑問に思ってしまいましたよね…)
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-23 19:02:00)
1071.  少林寺炎上 《ネタバレ》 
何故に少林寺が炎上するかとゆーと、コレを危険な反乱分子と見做した清の五代雍正帝が大軍を派遣して焼討ちにしちゃうからなのですね。で、どーすんのかな?と観てるってーとナンとも意外、大砲をしこたま運んできて遠隔攻撃で滅多矢鱈に爆撃するのですよ!このシーンは中華風なお城のミニチュアをご丁寧につくり込んで、ソコで火薬がパッカンパッカン爆ぜるのを俯瞰で観てる…てこーゆうの最近ナンかで観たよーな…と思ったら『ドクター・ストレンジ2』のカマー・タージ襲撃(by スカーレット・ウィッチ)シーンっすよね。おお、驚くコトにあのライミ御大は、このマイナーなカンフー映画を嘗て観ていたのだと考えて間違いは無いでしょう(嘘)。  で、ただただ右往左往する少林寺軍団ですが、ゆーてどーしよーも無いので秘密の抜け道(何故やら2系統用意されている)から逃げようとするのです、がその隧道ってのが脱走防止の為に仕掛けがしてあったりデカい岩が邪魔だったりで通れない…という危機管理能力の低さなのですよ。とは言え、ソコは教祖様がその身を犠牲にして岩をどかしたり、あと(詳細な理屈はよー分かりませんが)デカい釣鐘をブッ叩いてみせたりして幾ばくかはどーにか脱出に成功するのです。コレもな~んかデジャブ…と思ったらコッチは『バキ』の少林寺勢、ドリアンやら烈海王やらにそーいうエピソードありましたよね(ゆーてまあ、岩に関しては「砕く」ワケではねーですケド)。ああ、信じられないコトに板垣恵介先生もまた、この誰も知らない香港映画を愛して止まないという御仁だったのだと私は確信しております(冗談)。  で、結局お話としては「やられたらやり返す!」なヤツでしかねーのですが、率直にこの(起承転結で言えば「承」くらいなモンの)焼討ちのシーンが30分強とダラダラ長すぎて(⇒だって最大の見せ場=カネ掛けたシーンなんだよ!てのは重々承知ですケド)結論的には全体としてかなりダルいのですよね。んでまた結局、少林寺軍団はイマイチ誰が誰やらも分からない様な(主人公も特に不在の状態で)進行してゆきますし、終いにラス前にゃ「裏切り者は誰だ!」みたいな話になってくのもま~たダルいのですし(知らねーよ!と)。主人公不在…という意味では、ド初っ端に如何にも主要人物ヅラで出てきて15分間暴れに暴れ回った女のコが、ドコで再登場すんのかな~と思って観てたら出てきたのはナンと残り70秒になってからでした…と。コレとかだって、流石にちょっと感情移入ってのが困難に為りすぎて(お話としては)だいぶんイマイチですよね。  もう一点、カンフーとゆーてもアクションの大半は武器術が占めており(まあ相手が正規軍だから当然と言えば当然ですが)よく見ると体術自体はまあまあモッサリ、かつ振付けとかも正直雑だな~と思えました。スピーディで(アクション役の人数的には)ボリューミーで、かつ全体としてもアクションシーンの分量自体は決して悪くもないのですが、個人的には(その辺含め)アクション面も少しイマイチ…でしたかね。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-18 23:51:59)
1072.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん<OV> 《ネタバレ》 
コレは…評価としては悩ましいヤツですね~監督の著作『フェイクドキュメンタリーの教科書』を拝読すると、こーいうモキュメンタリにおける「ワンカット風」映像の撮り方とゆーのが惜しげも無く詳述されていて、ソッチを踏まえて観るなら本作もその実践編としての面白みを大いに感じつつ観れる…という作品ではあるのですね。ただ、流石に「タイムリープ」とゆーのは実話風怪談のモキュメンタリとしては幾らナンでも飛び道具すぎるかな…と思います。重ねて、あくまで個人的な評価としてこの点数としますが、好み・評価は分かれるという作品かな~と思いますかね。霊能者役の栗原瞳さんは(このシリーズの出演者としては珍しく)そこそこの美貌+まずまずの存在感+ごく好ましい妖しげな雰囲気、をも纏って居られたと思いますが、ちょっと事情に通じ過ぎている(=頼りになり過ぎる)感じは却ってイマイチかな…とも思いましたし。
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-15 23:55:22)
1073.  戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説<OV> 《ネタバレ》 
この3作目はまた一話完結ものに(ほぼ)戻っていて、かつ暗闇の中での河童の映像表現もごく悪くなく、モキュメンタリ好きなら十分楽しめる手堅さが在ったかな…と思います(まずはまずまずな作品かな、と)。一点、重ねてやっぱりこの手のモキュメンタリには、何らか「事情に通じている」霊能者・術者をウマく絡ませるとゆーのが割と常套手段・ポイントかな、とも思った(再認識した)のですが、そのやり方自体としては今作のソレは第1作(or 『ノロイ』)とかと比べるとちょっと安直で微妙かな…とも思いました。オチもややド直球すぎて(モキュメンタリとしては)わざとらしさも強めに感じられるかな…とも。
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-15 23:55:19)
1074.  スクリーム(2022) 《ネタバレ》 
ホラーの有名シリーズとしても特徴的なマデに、このシリーズってやってるコトもやってる人達も基本全部同じだし、映画的な技術の進歩ともさほど関係も無いという少し奇特な作品群だとも思うのですよ。なので、好みの問題としてこーいうのが嫌いじゃないのならば、偶に観る分には確かにワリと手堅く楽しめる…のかも知れませんね。重ねて、実にシンプルなコンセプトの下に「偉大なるマンネリ」を繰り返しているという点は今作でも不変ですし、かつシリーズ作を観ていなくてもそれ程困るコトも(実は)無いかと思います。とは言え、劇中でのそこら辺の説明はごく限定的なので事前に主要3人(シドニー・ゲイル・デューイ)がどーいう人物なのかは頭に入れておいた方が好いですし、彼らと再会する同窓会的な喜びとゆーのが確実に作品のクオリティの一部分を形成している…とゆーコトも認識はしておいた方が好いです。  その上で(=別に5作品にソコまで顕著な出来映えの差は無い、という前提の下で)個人的にはやはり僅差で1がベスト、2・3は少し劣る、で、4・5はまた僅差で1に比肩する…という感じかと思うのですね。でもまた重ね重ね、コレはこの第5作をだいぶ久しぶり(≒10年振り?)に観たからだ、とも思います。結論、シリーズを全部観る必要はありませんし、続けて観るのは(コレは尚更)止めた方が好いと思います。個人的に理想的なシチュエーションは、1だけ観ていて久し振りにコッチも観てみようかな?という人ですかね。該当する方は是非。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-03 23:50:56)
1075.  ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー 《ネタバレ》 
うーん…率直に、あんまし楽しめませんでしたかね…(まあ別に、そもそも前作だってMCUの中では取り分けて好きな作品でもなかったので、当然と言えば当然なのかも知れませんが)…とにかく、何もかもどこかで一回は(少なくともマーベル以外の有名アクションも含めれば「絶対に」というレベルで)観たコトあるモノばかりで構成されてるって感じで、とゆーか何故だか明らかに『アイアンマン』とか『アクアマン』とかに(むしろ意図的に)寄せまくってってましたよね?あと、女性ヒーローもの(女性の戦闘キャラもの)てのもコレも昨今はむしろも~ソレばっか…という感覚も強力にある中で、その意味でも本作ではソレが作品のポイントにもなり切れてなかったかな…とも。その上でシンプルに尺も流石に長過ぎです。最近はミョ~に長尺のアクション作が幅を利かせているのも確かかと思いますが(理由は知りませんケド)、個人的にはソレこそアクションなんて(理由も無く)2時間以上になったら基本的には評価はただ下がるダケの映画ジャンル…だとしか思ってないのですケドね(インド映画とかは、アレは半分ミュージカルだからある種しょーがない…てダケなんですよ)。  あともう一点、今作は根本的にはMCUの関連作品ですらないとさえ言える…つーか(=基本、ワカンダの関係者+新規の敵、しか出て来ないのであって)。その意味では(恐れていた)ユニバースものの弊害とゆーか、むしろアベンジャーズの存在・設定が今作においては邪魔になってしまってる…という感覚も強くありました。正直、たぶん『ブラックパンサー』でもう一作はあるのでしょーけど、嫌な予感しかしないとゆーかそもそもオチがどんな感じになるかが(現時点でも)うっすら見透けてしまってるとゆーか、結論的にはまた3年後くらいにコレと同じよーなレビュー書いてんだろーな…という気しかしないのですよね。(好い意味で)期待を裏切ってくれるコトを願ってます……
[映画館(字幕)] 5点(2022-11-13 17:02:16)
1076.  愛しのロクサーヌ 《ネタバレ》 
『シラノ・ド・ベルジュラック』が下敷きとなっている作品ではありますが、スティーヴ・マーティンが主演なのだから当然大いにコメディ寄りではあって、原作後半のドラマ部分もだいぶマイルドなコメディに挿げ替わっています。とゆーか個人的にはこのC・D・ベイルズという主人公、ほぼほぼいつものスティーヴ・マーティンじゃね?という様にしか見えなかったのですよね(まあ、普通にソレは「観客が求めるモノ」だとも思いますケド)。で、そーすると一番の違和感として感じられるのはやはり、ことスティーヴ・マーティンに関してゆーなら例え鼻があんな感じだったとしても全然女にはモテると思うのですよね。その意味では流石にちょっと原作とは全然違う話だな、と思ってしまいました。非常に典型的でコテコテな80年代コメディの中でも軽めの作品として十分に暇潰しにはなると思いますが、ちょっと喰い足りなかったかな…とも。
[DVD(字幕)] 5点(2022-10-28 23:19:11)
1077.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 
(毎度のコト事前情報を入れてってない…ながらも)観る前のなんとなくの予感や、そして実際の冒頭の感じからするともっと極端に観念的で、かつ多少説教臭いヤツかな…と思って取り掛かったのですね。しかし今作、特に中盤は意外なマデに結構しっかりしたSFのお話だったのですよ(多分にファンタジー的ではありますが)。原作は100年近くも昔の小説でかつ400ページ位フツーに有るヤツらしーので、そもそものその内容ってのは相当に長大な作品でもあるのかとは思われます。ただ、この映画化自体はソコから(あくまで)エッセンスを抽出して雰囲気重視で纏め上げた…という作品には見えていてやっぱ多分に雰囲気映画(+音楽と朗読)ではあるのですし、なんと全編で全く「人間」が出て来ない(⇒出て来るのは人間を象る石のオブジェだけ)という意味ではまた多分にアート系・実験映画的だとも言えます。個人的には、第一にソレだけでも優れた深遠みを感じさせる重厚な音楽、第二にティルダ・スウィントンの朗読の感じとか、も率直にかなり好みだったので、結果的にこの手の映画としてはワリとフツーにかなり興味深く最後まで観切るコトは出来たのですよね。  ただ、そーは言ってもちょっと違和感を感じた部分も無くはない…てか、前述どおり(特に中盤は)フツーに物語を描いている様にも見えて、その意味では少し一貫性を欠く様にもまずは思えました(=アート方面に、中でも世界観という意味での「空気」の醸成に完全に集中し切った方が好かったのではないか…と)。加えて、今作に関してはそもそも物語や世界そのものとゆーよりは、中で20億年後に滅びゆく「人間」とは如何なる存在なのか?という面の描写に更に注力してくれた方が個人的には嬉しかった…とも思いましたね(その辺りのイマジネーションとゆーのには特に際立って深いモノをナニやら感じ取れた…のでありまして、ですね)。もう一点、コレは少し難癖に近いコトなのは重々承知ですが、やっぱ20億年後の人間…と言ってしまっている以上、本作のメイン言語がフツーに「英語」だとゆーのにもやや違和感があったのでして、端的にもっとマイナー言語(=一般人には意味の有る音として聞こえないヤツ)の方が尚好かったのではねーか、とも(少~しダケ)。まあ、重ねてティルダ姐さんの仕事はま~た卓越したモノだったので、やはりコレは難癖(=アチラ立てればコチラが立たん…てなヤツ)だとも思うのですケドね。ティルダ姐さんが今作の為だけにケルト語とか習得してくれるってなら、モ~至上ではあるのですケドね(そして何より、最近のあの方はマジでフツーにそーいうコトやり兼ねん…なんて思ったりもして)。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-24 12:36:51)
1078.  AVA エヴァ 《ネタバレ》 
ジェシカ・チャステイン主演ですが、サイズ的にも大作アクションというワケでは全くなくて、そのジャンルとしては中規模…という感じのスパイ・スリラーでありますね(ジェシカさんは犯罪組織に使われてる暗殺者、と)。で、少々奇抜な…てのがそのジェシカさんのキャラ設定でして、そこそこ腕の立つ暗殺者なんですケドその人物像として自らの家族関係にしこたま問題・わだかまりを抱えて大いに悩んでいる…という(その面では)ごく等身大のアラフォーてな感じなのですよね。だから、暗殺者としては血も涙も無くバッサバッサとブッ殺しまくってゆく一方で、片や家族絡みでナンかあるとすぐ泣きだしちゃうよーな情緒不安定な面も備えている…と言いますかね(マジで、軽く4、5回はメソメソしちゃってるシーンが在ったのですわ)。  正直好いか悪いかでゆーたら、結果的にはあんまし効果的ではないアイデアだったかな…と思ってまうのですよね。ゆーてその家族の問題という人間ドラマの側面とて、妹と恋人を取り合ってる!だの、親の介護をどっちがやるんだ!だの、或いは親父がちょいクズ気味だったらしい…だの母親もまた自己中で…だのと別にヒジョーに在り来りでかつ(尺も短いので)描写に深みが在るワケでもないし、他方でアクションは質・量は(この規模の映画として)別に悪くはなかったですケド、その(ワリとどーでもいい)人間ドラマでサンドイッチされてるのでテンポ・スピード感はまたイマイチだし…と。個人的にはもう一つ、やっぱりどーしたって「暗殺者」という人種の在り方として、家族間の関係性につべこべと思い悩むよーな「共感力」のごく低くない人間てのは、無関係の無辜の人間をカネ貰って殺す…なんて仕事には絶対に向いてないと思うのですよね。その意味ではある種「人を殺す」という出来事に対するリアリティが(残念ながら)希薄な映画だ、とも思うのですよ。基本、娯楽系のアクションでかつ人が結構死ぬよーな映画ってのは、極力その部分に対する葛藤を生じないよーに(逆に)工夫されてるハズ…だとも思うのですケド、今作はソレを人間ドラマと混ぜこぜにしてるモンだからその辺が弊害として少し顕れてきちゃってる…というコトかとも思いますよね。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-11 23:35:37)(良:1票)
1079.  犬も食わねどチャーリーは笑う 《ネタバレ》 
こーなった原因はワリとシンプルで、片や岸井ゆきのチャンの方は特に自分の感情を抱え込む=曝け出せないタイプのコであって、で香取クンの方が典型的な理屈っぽくて感情の機微に疎いタイプ、という正直まァ~相性の悪そーな2人なのですよね。ただ、事前に想像してた様な「小さい不満が積もり積もって…」な話とゆーよりは、明確にひとつの比較的「重い」ターニングポイントが在ってソコから関係性が撚れていった…という話でもあるのですよ。だから本質の部分は結構マジメで少なからずシリアスな物語でもあって、故に作品全体としても思った程にはコメディ寄りではなかったかな…という印象でもありましたですね。  ただ、全然笑えない…とかってコトではない⇒まずまずチャンとニヤついて観てゆけるコメディにはなってるので、個人的には悪い作品だとまでは全く思わないのです。がそれでもちょっと(重ねて)笑いは思ったより少なかったかな…とゆーのに加えて、ドラマとしてもやや薄味だったかな…とも。全体的にかなりテンポの緩い映画で、だからどーも密度が高くならないとゆーか、2人の特徴的なキャラの描き出しにせよ・そしてそんな2人が繰り広げるお待ちかねの夫婦喧嘩にせよ、コレもちょっとそーいうシーンの数自体も少ないし描写も総じて不足気味(+どれも浅い)とも思われました。だから結局、ラストの大立ち回りで2人が本音をブチまけるシーンが個人的には少し唐突な(=お話として繋がりが好くない)様にも思われて、結果あまり感情を乗せて観てゆけなかった…と言いますか。このオーラスの印象が微妙だったのを含めて、評価はこの位にしておきます。  それでもコメディとしてもドラマとしても、面白かったな!笑えたな!というシーンは所々に在ったので観て損まではしていませんですね。コメディとしては井之脇海の結婚式コントの場面はかなり面白く観るコトが出来ました。ドラマでゆーと(脇役ではありますが)やはり余貴美子の存在感は格別でしたね。ゆきのチャンも香取クンも(コッチもワリとコテコテな演技だとも思いましたが)私は決してキライではないヤツでしたっす。
[映画館(邦画)] 5点(2022-10-07 22:44:00)
1080.  LAMB/ラム 《ネタバレ》 
お話の中身・あらすじだけを見るならばとにかく極め付きにシンプル、かつ真相も(意外なマデに)即物的なモノではあるのですよね。だから、その意味ではある種「表」も「裏」も無い、とゆーかズバリ、何らか「教訓」とゆーのが汲み取れない類の御伽話・寓話、とでも言いましょーかね。個人的には確実にやや期待外れ、の範疇ではありましたですね…(とゆーかラストは結構唖然としてしまいましたですよ…)  しかし、あくまで雰囲気映画や、或いは映像表現とかいった「見てくれ」に該当する要素を純粋に楽しむべき映画だ、と捉えるならば、まずはアイスランド?の豊かな自然の情景自体は実に雄大かつ静寂に満ちていて(ある面で)この世のモノとも思われない様な・心洗われる様なごく素晴らしいモノだったのです。そして、その優れたロケーションを活かし切る様な映画全体のゆったり流れるテンポ・演技の間合いなんかも(個人的には)かなり心地好いモノでしたね。あと、肝心の「アダ」ちゃんの諸々の表現とかも(⇒たぶん特撮・特殊メイク的なモノとCGの両方を使ってると思うのですが)普通にクオリティは高かったと思いますよ。映画として「物理的な」側面は総じて好く出来ている作品だったかな、と。  ただ、だとしたらやはり「何故こんな感じで終わった…」とも再び思ってしまいますケドね。ノオミ・ラパスにアダの母親を殺させた時点で結末の「性質」は確定してしまったも同然なのですから(んで実際にもその「思てたとおり」になるワケで)ソコはソコに何らかヒトの存在の哀しさだとかを纏わせるダケでも(月並とは言え)全然好かったジャン…ともね(重ね重ね、雰囲気や映像のクオリティがごく高度な作品なのですから)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-10-05 22:47:32)
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