101. 童年往事/時の流れ
「ああ、この空気感、たまんねえなぁ」と思わす映像の瑞々しさ。家族を失っていく悲しみがリアルで、時の重みを痛感。ただ、好みという点では、同監督作の『恋恋風塵』には及ばないのは、あんまり主役のことを好きになれないから。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-10 19:33:53) |
102. 幽霊列車
朗らかな主題歌で始まったので喜劇一色の作品かと思いきや、意外とサスペンス要素に富んだ佳作であった。金語楼のアクション、円谷英二の特撮も見所。それにしても伊達三郎の若い頃は、くりいむしちゅーの有田ソックリなのに驚いた。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-01-10 19:29:12) |
103. ルムンバの叫び
《ネタバレ》 ラストの記念式典の場面。独裁者となったモブツに対し、二人のコンゴ人が送る厳しい視線が強烈な印象をもたらす。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-09 20:33:41) |
104. 冷静と情熱のあいだ
感情移入の隙を寸分も与えぬ見事な薄っぺらさ。辛うじて観光映画の役目は果たした。 [地上波(邦画)] 4点(2007-01-06 02:44:47) |
105. PARTY7
狙いすぎでクドい。『鮫肌』より数段レベルが落ちました。 [ビデオ(邦画)] 4点(2007-01-03 19:10:50) |
106. 鮫肌男と桃尻女
我修院達也もさることながら、島田洋八の起用に妙味を感じる。二人の怪演が素晴らしい。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-03 19:06:40) |
107. 淑女は何を忘れたか
とにかくセリフが楽しく、俳優陣も魅力的で、何とも言えぬ香気の漂うような心地さえします。特に奔放な大阪娘を見事に演じていた「桑野通子」の存在が大きい。あとマダムたちの会話が笑いを誘い、子供たちも良い味だしている。ラストも粋な喜劇の金字塔。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-01-03 18:44:50) |
108. 新・男はつらいよ
森川おいちゃんも財津一郎も面白いけど、短い出番ながら佐山俊二の可笑しさが一番印象深い。 [地上波(邦画)] 7点(2007-01-03 00:11:07) |
109. 酔いどれ天使
黒沢映画のマイベスト。すぐに物を投げる志村、黒沢作品初の三船、「ジャングル・ブギ」を歌う笠置シヅ子、余りにも可憐な久我美子、威圧的なギョロ目の山本礼三郎、妖艶な木暮実千代、全てが素晴らしかった。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-01-02 18:25:04) |
110. 暗殺(1964)
《ネタバレ》 混沌とした幕末の空気と登場人物の描写が、極めてリアル。 特に清河の丹波哲郎はこの上ないハマリ役で、重厚さは圧巻。 それに相対する木村功の気迫も見事で、ラストの狂気じみた表情が忘れられない。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-02 18:07:17) |
111. シベリアの理髪師
「これぞ映画だ!」と言わんばかりのボリューム感に圧倒された。緻密で美しい映像、スケールの大きさ、筋の面白さ。とりわけ護送列車のシーンには胸が熱くなった。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-02 16:37:03) |
112. 赤ちょうちん
かぐや姫の同名ヒット曲は好きで、カラオケでも何度か歌ったこともあるが、映画の方は見るも無惨な滑稽作品になってしまった。突っ込みどころ満載というより、全編突っ込みどころによって構成されている。時代の空気を映していても人間をまともに描けていない。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2007-01-02 14:47:01) |
113. アンダーグラウンド(1995)
並の映画を30本集めても、この稀代の名作1本に及ばない。笑い・涙・愛・毒・狂気が怒濤の如く押し寄せてくる壮大この上ないスケール。音楽も最高(当然サントラ買った)。ミリャナ・ヤコヴィッチの美貌と巧さも特筆もの。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-02 09:35:31)(良:1票) |
114. 男はつらいよ 寅次郎心の旅路
十年ぶりに再見したものの、やはり本作からほとんど笑えるシーンが無く、何も無理やりウィーンを舞台にしなくても…、という感じです。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-01-02 09:07:47) |
115. チルソクの夏
《ネタバレ》 良くも悪くも臭くてベタな絵空事なんだけど、後にこの娘が一度離婚したっていうのが妙にリアリティある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-02 08:57:40) |
116. さすらい(1957)
寂寥感溢れる風景の空気がリアルで、普段自分が見る夢に似た部分が多い。茫漠とした世界観に心地よさと苦みを同時に痛感する。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-01-02 01:30:13) |
117. お葬式
一つの葬式を映画に仕上げ、ブラックコメディの傑作たらしめた伊丹十三の見事な手腕。実際自分が体験した葬式と比べてしまうシーンも多い。俳優陣も充実し、藤原釜足のとぼけた爺さんが良かった。尾藤イサオなんか、どこの葬式にも必ずいそうな雰囲気がする。もちろん笠智衆の僧役は堂に入っている。まあ、実は一番好きなシーンは記録映像のモノクロのサイレントで、全編あれでも良かった気も…。 [地上波(邦画)] 7点(2007-01-02 01:04:40) |
118. ドラえもん のび太の宇宙小戦争
それ単独でも紛れもない名曲の「少年期」だが、自由同盟の地下アジトのシーンに流れると、抱える悲愴感に物凄くマッチして哀愁が倍加。こういうクーデターやレジスタンスなどを、幼い子供にも充分に理解させる藤子・F・不二雄先生の手腕に脱帽。 [地上波(邦画)] 8点(2007-01-02 00:55:18) |
119. 男はつらいよ 知床慕情
寅さんシリーズ後半の最高傑作であり、黒澤以外のミフネ出演作としても最高傑作。 [地上波(邦画)] 10点(2007-01-02 00:38:25) |
120. 男はつらいよ フーテンの寅
昔は「シリーズ中、唯一嫌いな作品」でしたが、最近見直してみると意外と悪くなかったです。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-02 00:30:59) |