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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1361.  サマリア 《ネタバレ》 
重く、痛く、そして切ない映画でした。っていうかこの監督の映画はいっつもどこへ物語が向かうのか見当がつかなくて、見ている間ずーっと心がざわざわ。ヨジンにとってのチェヨン、私としては別の存在だと思って見てましたが、同化していたがゆえにチェヨンの死後のヨジンの行為は喪失した部分を埋め合わせていってるのだと思いました。対する父の行動は北野映画の如く寡黙な暴力が爆発しておりまして、見ていて非常に痛いのですが、そこに同情はありません。ひとつの家族を破壊させ、一人の人間を殺害し、自己完結への道へ進む、それは正義ではなくて、娘が離れてゆく、家族の姿を維持できなくなる事に対する足掻きのような感じ。夢のシーンは願望を象徴しつつ、実際には娘の一人歩きのための道を作る。父を追う娘を車という形で俯瞰したラストがとても印象的でした。この監督の作品を見るのはこれで3作目ですが、どうも描かれている事そのものは実際の事象として明確に捉えるべきではないようですね。死、殺人すらも象徴的なものでしかなく、世界を描くためのピースのひとつに過ぎないような感じ。状況や背景を深く追求するよりも、感覚を以って接する映画という感じでしょうか。まあ、平たく言っちゃうと娘のセックスに対する不安と諦めの映画、とゆー元も子もない説明が付けらんない事もないですが。韓国映画は美と醜とが同体として描かれている映画が多いのが特徴的ですね。美しさとおぞましさが同時に心にこびり付きました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-11-21 02:05:18)
1362.  TUBE/チューブ 《ネタバレ》 
電車の屋根に降りられた時点でね、電源停められるじゃん、って思ったですよ。パンタグラフ、着てる服を利用して絶縁した状態でメキョ!って壊しちゃえばそれでいいんでないの?と。ずーっとそれをツッコミ続けてて、クライマックスで電源供給が停止すると察知して爆弾が爆発するって、おいおい、それを先に説明してくんないからずっとツッコミ入れっ放しになっちゃったじゃないかぁ、と。『新幹線大爆破』で『カサンドラ・クロス』で『スピード』でついでに『大陸横断超特急』な映画でした。もうどっかで見たようなエピソードたっぷり。一方でドラマはメタメタ。なんで刑事の彼女は撃たれて死んでしまうような状況にいたの? なんでペ・ドゥナは刑事を愛したの? なんで空港の銃撃戦に至ったの? なんか全部説明なしなので思い入れのしようもありません。見せ場史上主義のアクションシーンばかりいっぱい盛り込んでもねぇ。最後の自爆しないといけないシチュエーションもよー判らんし。蓄電池の電源供給が止まった時点で爆発しちゃうんだから、それ以前に飛び降りればいいのにね。あのスピードで飛び降りるのは不可能、って思えるかもしれないけど、生存者27人いたんだから、その27人の服をね、思いっきり重ね着してモコモコな状態にして飛び降りればなんとかなったかもしれないじゃん。タバコくわえてカッコつけたり「行かないで!」とかね、そんな時にそんな事してる場合かパターンをこってりやってるヒマあったら、もっと前向きに生き残る事考えなさいな。まあペ・ドゥナがかわいかったので、この映画の価値はゼロではなかったです。
[DVD(字幕)] 4点(2006-11-20 02:28:49)
1363.  誰にでも秘密がある 《ネタバレ》 
時間軸をずらして描いてる事に最初気付かず、れれ?なんで同じイベントをまた組んでいるの?なんて思ってしまいました。同じ事を違う立場から何度も描いているので、もう一度見直すのがいちばん映画の楽しみ方としては正しいんでしょうけれど、もう一度見たいほど面白くは感じませんでしたねぇ。イ・ビョンホンがそもそも出てきたことの意味がいまいち不明で、ああいうオチに持って行くための存在であったのだとしても、全部が結果オーライでたまたまな最後でしかないんでないの?と。下手すりゃ愛と憎悪の家族間流血惨劇ワールドに突入しないとも限らないワケで。最後の解釈を真剣にしようとすると、ゴージャスな家だのベンツだのの存在からして一体?ってな事になってしまうので、細かいコトは一切気にしちゃいけないんでしょうね。どうせなら多面的に描く事から生まれる笑い、っていうのをもっと盛り込んで欲しかったです。ビョンホンの元へミニーちゃんTシャツ着て行っちゃうチェ・ジウねえさんのキャラは面白かったですけど。ちなみに3人以外の誰か、って弟だと思いますな。彼、目覚めかけちゃってたしね。
[DVD(字幕)] 4点(2006-11-19 01:01:13)
1364.  ハチミツとクローバー 《ネタバレ》 
この映画は原作を知らないせいか、かなり退屈してしまいました。そもそも誰が主役なんでしょう? 群像劇として構成されているようで、けれど複数の人間のモノローグが入るという状態は映画としてはマズいんでないの?と。誰にも心を置いておけずに、あっち見、こっち見で、一体どこがどう重要なのかが全く見えてこない映画。登場人物的にドラマとして見られたのは関めぐみ一人だけで、だけど彼女はポジションとしてはサブみたいな状態ですし。元々物語は、芸術と恋愛、というのが主軸になっていると思うんですよ。ところがその2つの要素がそれぞれにとても半端に描かれていて、学芸会レベルの状態に映ってしまいます。芸術家としての苦悩の世界を描くのであるならば、その個性によって生み出される作品の主張というのがもっとハッキリ描出されていいと思うのですが、ええと、そんなモンですか?みたいな、芸術という名の上に立つレベルのところまで到達していない状態しかスクリーンに投影されません。それじゃ説得力ないんですって。蒼井優があれだけ画面上に登場しながらちっとも生かせていないような状態の勿体ないこと。伊勢谷友介に至っては、ただのヘンな人以外の何者でもない、っていう、どこにみんなに慕われるだけの人格、持ち上げられるだけの才能があるのやら全く不明、みたいな感じ。マンガはただペンで描かれた絵だけで一発で説得力を与えてしまったりしますが、実写となるとそうはいかない、それに代わるだけの説得力ある描写とドラマが必要、この映画はそこを描く努力が全然足らない気がしました。それにしても一番気になったのは、映画が終わって結局何もちゃんとケリ付いてない、ドラマが進展していないとしか思えない事。原作が未完結?
[映画館(邦画)] 4点(2006-11-18 20:11:17)(良:1票)
1365.  笑う大天使 《ネタバレ》 
原作はもっとドライなんですよね。川原泉の、悲劇すらも笑ってみせる感覚を、この映画は全然描いちゃいません。ベタなウェットさを出してしまっていて、それはちょっと違うんでないかなぁ、と。で、映画としてはかなりダメダメ。もっとお嬢様世界での学園生活に対する3人の違和感やマイペースさ加減、そして3人それぞれにまつわる男達をしっかりと描いてくれないと、さっさと誘拐事件に到達してさっさと終わるって感じで印象薄~い状態。ガチャガチャなCGも見づらいアクションシーンも安っぽさを醸し出しておりますし。クライマックスの巨大化なんて、もう少しやり様はなかったの?と。演技のタイミングにしても、それでいいの?みたいなぎこちなさ全開になってますし、音楽はまるっきり画面に合ってなくて浮きまくりでやかましいし。でもなぁ、なんか私はこの映画を否定できない、むしろ庇ってあげたい、いやむしろ好き、みたいな。樹里っぺのお仕事ぶりは、近作の「亀は意外と速く泳ぐ」や「虹の女神」、ドラマ「のだめカンタービレ」に比べても弱いんですよ。役者として半端に映ってるなぁ、って。関めぐみだって「恋は五・七・五」や「8月のクリスマス」なんかに比べてもキャラが薄いし。でも、このヘンな世界を上野樹里、関めぐみ、平愛梨という3人の個性で実体化させた、ってところだけでも私としては嬉しいし楽しいし。半端に安く、半端に脱力系状態になってしまっているのは残念ですけれど(脚本に3倍、撮影に2倍、編集に3倍の時間をかけて下さい、みたいな雑さ加減)、全く箸にも棒にもかからないダメ映画という訳でもなくって、愛すべきところは沢山あって、だから私としては、ダメなコだけどかわいい、という評価を下させてくださいませ。
[映画館(邦画)] 6点(2006-11-18 19:52:32)(良:1票)
1366.  永遠の片想い 《ネタバレ》 
【注!:激しくネタバレ】韓国ベタをこれでもか!とぶつけてくる映画です。でもダブルで来られちゃうと、さすがにそれはないよ、もう少し希望を残しておいてよ、と。一人が死んでしまった時点で、ああ、やっぱりとそう来たか思いつつ、タイトルにイヤな予感がして、もしかして、と思ったらやっぱり・・・。タイトルでネタバレしてますね。前半のジファン、ギョンヒ、スインの関係がとても楽しく(ジファン、羨ましいぞ!みたいな)あったかく、それゆえ後半の展開がつらく。見終わった後に、屋台でジファンと別れた後のギョンヒの気持ちを思い返すと、ああ、切ない、切ないねぇ、って。見てる間よりも、見終わった後に来ますねぇ。クライマックスの仕掛けのためのムチャな設定はツッコミ対象ではありますが、ここは素直に楽しくあったかく悲しく切ない韓国ベタの要素として割り切って楽しむべきなんでしょう。それにしてもチャ・テヒョンはいつもどうしてああも嫌味のない、全面的に受け入れられてしまうキャラクターを演じられるんでしょうね? 男1対女2なんて構図、彼以外が演じたら絶対嫌らしくてたまらんわ。韓国映画界の「いい人」のイコンですね、彼は。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-18 01:03:09)
1367.  ピアノを弾く大統領 《ネタバレ》 
あれれれ? 借りてきたDVD、思いっきりカットされてるヴァージョン? ちゃんとしたのはどこで見られるの? 担任になったクラスの問題児の父親は大統領だった、って設定は面白いですし、役者はみんないいんですよね。キャラクターも演技も。それだけに、このメチャクチャな展開はどうなっちゃってるの?と。最初にクラスに赴任して来た時点で描かれる転校生や、先生のことを既に知っている女子生徒達、番長や使いっ走りの存在が描かれる意味が全く不明。彼女達の設定は一体なんなんでしょう? 娘に振り回される男子生徒の存在も全然意味ないですし。その上、大統領と先生はそれぞれに自分の職務をきちんとこなしているようには全く見えず、支持層の問題や支持率の低下、地方選挙の事なんか放っぽりっぱなし。結局先生は半年単位で赴任先を変えつつ、舞台の高校は数週間で辞めて、田舎の小学校の先生になり、でもそれも数週間で辞めちゃった、ってコトですよね。なんかいい加減だなぁ。物語に穴があり過ぎでしまって素直に楽しむのはムリでした。せめて娘の心の変化の描写だけはちゃんとしていて欲しかったなぁ。素材はいいのに、なんて勿体ない映画。「冬ソナ」見てないんでこれが初めてなチェ・ジウさんは魅力的でございました。
[DVD(字幕)] 4点(2006-11-17 00:21:23)
1368.  ラブストーリー 《ネタバレ》 
あぶねーっ!なんてキケン!ってヒヤヒヤしながら見てました。だってミスリードいっぱいで脚本がいつ破綻するか心配させっ放しなんだもん。回想シーンに更に回想シーンを重ねるのは、日記という具体的なブツがあるので良しとしましょう。しかし、そもそもその回想自体が途中からアヤシくなっていって、ああ、やっぱりあっちがとーちゃんじゃん、となると回想全体の存在があってはならないモノって事になっちまう、一体どういう事・・・ってそうきたか、ああ、全部繋がった、良かったぁ、って。中盤で息子の件まで含めて読めてたんですけど、矛盾してそうなピースがいっぱい散りばめてあって、ラストで全部繋ぎました、っていう描き方に見事に翻弄されました。だから途中で感動的なシーン、泣かせシーンがあっても、こちらは構成と格闘状態でそれどころじゃないよ、って。最後のピースがはまってペンダントを出した時点でどわーっと感動しちゃいましたけどね。二代に渡って結ばれる運命のおはなしは、ベタとか古臭いとかで片付けられなくもないけれど、やっぱりこういうのを、心のフィルターなしで味わうのもまたいいんでないかな、と。映画を見終わってもまだ「ん?」と心にひっかかってる部分がなきにしもあらずですが(次代の出会いは結局「運命のめぐり合わせ」という名の偶然だよね?)、丁寧に作られているので好感の持てる映画でした。韓国映画はいつも画面作りが丁寧なのがいいです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-16 01:34:29)
1369.  英語完全征服 《ネタバレ》 
げ。『嫌われ松子の一生』よりも『下妻物語』よりも先にアニメ&画面に花咲かせる&文字が乱舞&CM画面風をやってる。中島カントク、これ見た? これだから韓国映画は侮れません。さて、物語はベタっちゅーか、今時「あれはオレの妹だよ」っておいおい、いつの時代の少女漫画やってんだよって状態(いや、実際には私は30年ほど少女漫画を読んでますが、パロディ以外にそんなパターンがあった記憶はありませんけど)。でも、そのくっさいベタ物語の見せ方が上手いと言うか、前記の通りの技法を駆使して見せるので、ああ、クサさを笑えばいいのね、って判ります。メガネを取ったらカワイイ、ってベタなパターンかと思うと「エイリアンみたい」って言われて王道をハズすあたりにベタを笑う姿勢が現われてますね。イ・ナヨン嬢演じる「平凡な公務員・キャンディー」が、ともすればスッゲーイヤなオンナ!になるところをぐぐっと抑えて、彼女の魅力のお陰で、オロカだけど憎めない可愛らしさを醸しております。ラストの地下鉄車内での必死の抵抗がかわいいこと。一方「エルビス」はどこがどうそんなに魅力的なのか、ちょいと理解に苦しんだりしますが(なんか始終首すくめっぱなしみたいな姿勢してるし)。英語に苦しむのは日本人も韓国人も似たようなものみたいですが(やっぱり辞書の覚えたページを食べるのね)、さすがにこの映画の人達の英語の発音は誇張してますよねぇ。あれじゃ学校の英語教育が全く役に立ってませんでしたってレベルだもん。韓国の受験のための教育ってものに対するアンチテーゼだったりするのかな? 違うか。ともあれ、お気楽にほんわりと楽しめる映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-15 01:29:27)
1370.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 
『彼女を信じないでください』『僕の彼女を紹介します』『非日常的な彼女』と見てきて、肝心な元祖を見てないでないの、という状態でしたが、実はテレビ放映の時に最初の方だけ見てギャース!とやめてしまったのです。何しろ映画に出てくるゲ○に弱いので。もらいゲ○しそーになるので。今回はコンディションを整え、不用意にナニか食べたりしないようにしつつ再挑戦。最初をクリアしてしまえば大丈夫でしたね。さて、映画を見ていて「ラブストーリーにやたらお金をかけたSFアクションだの時代劇だの脱走兵に軍隊出動だののエピソードは必要なのかえ?」と思いましたが、もしかすると愛というものは戦いだ、っていう象徴なのかもしれませんね。創作において彼女がいちいち未来からやって来た、というところにこだわっていたのは、未来は違う自分になっている、っていう願望を投影していたからに他ならないのでしょうし。男を「救う」「斬り捨てる」の二つの結末が、彼女の内面をどう象徴していたのか考えてみると面白いかも。ラストのオチに気付かず、「ああ、そうだったのか!」って単純に感動してるあたり、完全に映画にのめり込んでたんでしょうねぇ。いい女だけど猟奇的、素直だけどいい男とは言えない、このコントラストが嫌味なく爽やかでした。
[DVD(字幕)] 8点(2006-11-14 01:00:42)
1371.  おばあちゃんの家 《ネタバレ》 
うーん、韓国映画はどうしてマジメな映画を撮ると教育映画風、なんでしょうねぇ。これまた学校の体育館で見せられる系シネマ。それにしても凄まじいクソガキさ加減。段々と素直な良い子になってゆくと思うじゃないですか。ところが、ちょっと良い子になった?と思うそばからクソガキリターンズ。そんな状態が1時間半弱の映画で延々と1時間10分ほど。見てる間あばあちゃんが可哀想でクソガキにイライラして、そして気が付けば終わってしまうという、私にとっては癒しも涙もない、イライラ映画になってしまったのでした。靴におしっこかけちゃうとか、靴隠しちゃうとか、新しい靴をダサイって言って履かないとか、多くのエピソードを投げ出しただけで回収していない状態なのも気になれば、シーンとシーンの間が飛んで、今はどういう状態?って考えさせられるのも不親切だなぁ、と。そういう、散文調な方がリアルなのかもしれませんが、やっぱり映画としてのドラマティックな展開は欲しかったな、と思いました。ちなみに私のおばあちゃんは二人とも既にこの世の人ではありませんが、二人ともごく近所に住んでいました。父方のおばあちゃんは孫多すぎで(11人かな?)、兄弟の中では放任気味、愛情薄めだった父の子だったのであんまり相手にされず(孫に対しても贔屓ってあるのね)、母方のおばあちゃんは更に孫多すぎで(こちらは孫12人かな?)、毒舌パワフルおばあちゃんで叱られてばっかりと、おばあちゃんってステキ、って世界にゃ生きてませんでしたなぁ。
[DVD(字幕)] 5点(2006-11-13 01:31:28)
1372.  Sad movie/サッド・ムービー 《ネタバレ》 
ややっ? 世間の不評悪評を覚悟の上で見に行ったら、意外にも良かった、感動しましたよ? そりゃもう韓国映画のベタな物語を4つ合わせただけ、みたいな状態ではありますけど。ガンに冒された母と、その息子。消防士と、その恋人。耳の不自由な少女と、絵描きの青年。別れ話の代行をする男と、その恋人。それぞれがどんな物語になるかなんて「はいはい、毎度のパターンね」って判ってしまうようなもので、実際その通りの展開しかしません。また、それらが同時進行で描かれるために、どうしても薄くなってしまうエピソードがあるんでないの?と思われそうですが、これもまたその通り。ええ?アレで終わり?ってエピソードもあります。同時進行ですから、当然クライマックスに怒涛の泣かせに突入しますが、あっちで泣かせ、こっちで泣かせと、どうも泣かせも集中できずに散漫になりがち。1つ1つ独立した映画にした方が良かったんじゃないの?というツッコミも否定できません。でも、リンクしている部分の構成なんかは結構楽しめますし、ベタさ加減を全面的にとことん味わいましょうって姿勢で見るのならば、やっぱり「ああ、ええわぁ」って思えます。韓国映画のベタなところと同時に綺麗なところだけを濾過して描いている状態なので、世界から雑音も響いてきませんしね。動き過ぎなカメラワークが煩わしく感じましたが、まあ、深い味わいはないけれど、韓国映画ベタベタバイキングとしてはお腹いっぱいになれます。個人的には着ぐるみ少女のエピソードをもっとたっぷりと1本で見たかったですが。
[映画館(字幕)] 7点(2006-11-11 17:03:05)
1373.  霊 リョン 《ネタバレ》 
キム・ハヌルねえさん主演って事で、他はなーんも期待せずに見ました。だって失礼ですが韓国ホラーってなんだかジャパニーズホラーのコピーみたいなイメージを醸してますからねぇ。呪いのナントカだの幽霊がバーン!と・・・ただ立ってるとか。実際見始めてしばらくは、ああ、最初にショッキングなエピソード見せておいて、あとは銀残し調の映像でじわじわバーン!の繰り返し、常套やね常套、なんて感じで見てました(ついでにハヌルねえさんがいつお笑いワールドに突入してくれるかとあり得ない期待を抱いてたり)。しかーし、中盤からこの映画、ヘンな事になってゆきます。ホラーとしてちっとも恐くはないんですが、なんだかドラマ部分に妙に魅かれちゃうんですね。記憶喪失という都合のいい設定ではありますが、主人公が模索する謎が少しずつ明らかになってゆくと共に、主人公が実はイヤなヤツで、幽霊の方が可哀想な存在だった、みたいな逆転が起こって、なんか幽霊に同情しちゃったりして、ちょっと悲しい物語・・・なんて思ってたら、クライマックスで更にえええ!?って。あんだけ伏線張ってありながら幽霊の正体を見抜けなかった、ぬる~いアタマの私。そう来たか! んん。これ、数多のジャパニーズホラーよりよっぽど面白かったぞ。楽しかったぞ。なんてったって物語がしっかり楽しめるし、感動しちゃったりするし、ハヌルねえさんのいじめっ子演技は見られるし。コレは思わぬ拾い物デスヨ、と。しかし、「パラサイト・イヴ」が名画だと主張してはばからないような私なので、どうかレビューを信じないでください。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-11 00:20:32)
1374.  間宮兄弟
ほとんど全編を「どこが面白いのか判らない」って意識で見てました。見れない、つまらない、って訳ではないけれど、兄弟にイライラするばかりでなーんの愛着も湧いてこなくて「しょーがねぇなー、あんたらイタイよ、イタ過ぎるよ」って感じでしか見てない状態。まあ、それは多分、個人的に笑うに笑えない、シャレになってない、近親憎悪ってヤツなんでしょうけれどね。さて、森田監督のセンスは、過去のものになりつつある感じがします。昔はそりゃそれぞれの作品のデキはともかく、おしゃれな画を撮る人でしたけど、今はもう邦画界にそういう画ばっかり溢れちゃってて、それが当たり前になってきちゃうと「もっとイイ映画撮る人いるよね」みたいな感じがしちゃって。色々な題材を選んで挑戦的だったりするのはいいんですけど、どうも打率低いカンジがねぇ。それに創作病というか、色々盛り込まないとならないって強迫観念でもあるのか、毎度作品世界が過剰にゴタゴタするのもねぇ(あのゴタゴタ感は『ご町内アルマゲドン』とでも形容したらいいかな)。今回は『メイン・テーマ』的ブチ壊しお遊び映画になってしまう危うさを見せつつも、なんとか抑制されてちょっとヘンな映画ってところに収まりましたが、良くも悪くも『模倣犯』までぶっ飛んだ監督が、こういうフツーな印象の映画を出してくると、それはそれでなんだかしっくり来ない心地の悪さを感じたりして。最後に間宮兄弟の同族として言わせて頂くと、個人的には常盤貴子よりも沢尻エリカよりも北川セーラーマーズ景子のなーんにも考えてなさそう加減が良かったかな。
[DVD(邦画)] 5点(2006-11-10 01:23:26)
1375.  うつせみ 《ネタバレ》 
テレビの映画紹介で見た時には、留守宅に忍び込む話っていう部分ばかりがクローズアップされていたので、そこが主軸となって展開する物語なのかな、と思っていましたが、実際はもっと不思議でヘンな映画でした。この監督の作品を見るのはまだこれが二作目なのですが、やっぱりかなりブッ飛んだ人なのかな? メイン二人が最後の方まで話さず、ヒロインがラストで二言だけ。物語は波乱に富んでいて、どういう方向に進むのやら皆目見当が付かず。断片的に見えてきたかな?って思ったのは家族って存在の不確実さ、ひとつの空間に一緒に存在する事の意味・・・だけども、ラストのクレジットでそれもまた、ん?違った?みたいな。家族の作り出した形跡の中だけに存在する状態から、家族の中にいないけれどいる存在、家族の中の0.5人としての存在へと変わってゆくことで、彼自身の内面に変化が訪れたのか?って考えると、存在証明を残すあたりは変わってないんでないの?とも思えるし、半透明な存在(生と死の中間に位置するような)でいる事を彼は目指しているのかな?なんて思ったり。彼にとっては車の事故の一件が転機になってたりするんじゃないかなぁ、なんて考えたり。明確に存在してしまう事で罪を犯す、みたいな。まー、あまりに深くて私のアタマじゃ理解の限界越えちゃってます。こんなところでひとつ、ごめんなさい。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-09 00:36:52)
1376.  同い年の家庭教師 《ネタバレ》 
くはー、気が付けば『彼女を信じないでください』とこの映画でキム・ハヌル嬢にすっかりコロリっと惚れてしまいましたよ。この映画でクォン・サンウが「田舎娘」ってバカにしてますが、なんつーか野暮ったさがええのよね。もちろん、最大の魅力はなんつっても毎回表情崩れまくり、かわいい顔して変幻自在の顔面演技にありますが。中でも困り顔が最も似合う女優です。それはさておき、でも映画はいまいちでした。前半はサンウの態度が悪いばかりでスッキリしない展開にイライラ、中盤、家庭教師話が展開しだすと面白くなってきますが、後半の恋愛話はなんでそんなにダラけた展開になるの?って感じになって、そしてクライマックスはハチャメチャ。一体なんであんなドタバタ&アクションが必要だったんだか意味不明だったりします。かと思うと唐突に終わっちゃうし。番長だのヤクザだの女子高生だののエピソード、もう少し整理しちゃって主役二人に絞った方が良かったんじゃないかと思いました。アクションシーンを脱力系で締めくくるハヌル嬢の一撃は最高でしたけど。
[DVD(字幕)] 5点(2006-11-08 00:54:11)(良:1票)
1377.  南極日誌 《ネタバレ》 
ハズレでした。んー、ロケーションの風景が素晴らしくて、だけどそれゆえに後半になると怒涛のように現われる「合成です」ってハッキリしてしまう画面に冷めます。登場人物全員がキャラ的に面白くもなんともなくて、ずっとむすっとしていて全編陰鬱。ひとりひとり消えてゆく事になっても、思い入れが全然ないので恐怖感が湧いてきません。ホラーなんだかサイコサスペンスなんだか半端な状態でずっと物語が続くし、捜索隊は一度ヘリが出てくるだけで、あと何やってたんだか判らないし。ソン・ガンホはキューブリック版「シャイニング」のジャック・ニコルソンの如く、最初からおかしいんじゃないの?って感じにしか見えませんでしたし。太陽がずっと空にあって、風景がずっと白くて、その中で狂気に駆られてゆくっていうのが主題ならば、なんだか思わせぶりなイメージショットが多すぎですね。結構贅沢な環境で作られた映画だとは思うんですけど、私としてはこんな退屈な映画にしちゃって勿体ないなぁ、としか思えませんでした。
[DVD(字幕)] 3点(2006-11-05 01:17:13)
1378.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 
予告編時点で予め樹里っぺが死んじゃう役、っていうのはハッキリさせてましたし、映画でも冒頭で死んでしまったところから戻って映画が描かれてゆきますから、物語の向かってゆく方向はハッキリしているのですが、それにしては彼女が生きた証しを存分に描ききってるようには感じられなくて、最後はただ悲しみや喪失感が大きく存在してるようで、そこから先への広がりがあまり感じられませんでした。彼女が残した8ミリ映画こそが、彼女が生きた大きな証し、焼き付いた生として感動的だったりするのですが、映画はあの8ミリ映像に頼り過ぎかな。ただ、描き方はいいんですよね。リアルな演技の人達と、しっかりした芝居の人達とに分けられて、アンバランスではなくアンサンブルになってる、みたいな。樹里っぺは「のだめ」は放映してるし直前に「7月24日通りのクリスマス」は見てるしで、そのイメージとダブっちゃったらヒサンだなぁ、と思いましたが、等身大の演技で、もう全くの別人として見る事ができました。蒼井優と姉妹役、考えてみれば「亀は意外と速く泳ぐ」コンビでしたが、見ている間そんな事も全然思い出しもしませんでしたし。岩井俊二系映画共通の欠点、背景がちょっとやかまし過ぎな感じではありましたが、過ぎ去って、あるいは失って初めて判ること、人を好きになること、愛すること、1つ1つ刻まれてゆくこと、そんな普遍的なことを噛み締める時間を持てる映画でした。
[映画館(邦画)] 7点(2006-11-03 20:48:15)(良:1票)
1379.  7月24日通りのクリスマス 《ネタバレ》 
同じ中谷美紀主演の近作「嫌われ松子の一生」に技法として似ているところが結構あって、でもこちらは描き方がハンパなので明らかに見劣りしてしまっています。どうせ少女マンガ的なる世界を題材にしているのだから、もっと徹底的にやってしまえばいいのに、って思いました。リスボンと長崎のイメージとを重ねてゆく描き方なんて面白いのだから、もっと激しくクロスさせて欲しかったですし。それに、笑いのシーンを沢山散りばめてあるのですが打率2割程度、みたいな、微笑と苦笑とで殆どを占める感じ。これまたハンパ。あと、中谷美紀が冴えないジミなオンナ、ってのもなかなか納得できませんわねぇ。あのもしゃもしゃ髪のメガネ顔でも充分魅力的でないかえ?って。むしろ変身してからの方がつまんなくなって。舞台のライティングの中に立つシーンなど、アレは演劇のライティングとしてはアリなのかもしれませんが、映画じゃフラットでべたーっとして魅力的に見えませんわ。ラストのライトアップもハンパにジミだし。あと、樹里っぺがのだめとキャラ被り。でも、ひとりひとりのキャラクターに愛着を持って楽しんで見られたので、欠点は多いけれどもイイ感じの映画でした。実家の喫茶店の面々なんて、リアリティ全然ありませんが、ああいう作り物なカンジも好き。失敗したっていいじゃない、って主張は共感しちゃいます。モテない地味オンナが不釣合いな恋をするって「電車男」の逆バージョンで、スタッフも「電車男」まんまで、やっぱり電車がモチーフになってたりして、だから「電車女」ってタイトルでもいいような映画です。だけど路面電車なので「チンチン電車女」かな。ってそれじゃ勘違いしたお客さんしか見に来ませんね。
[映画館(邦画)] 6点(2006-11-03 20:26:58)
1380.  春夏秋冬そして春
キム・ギドクって人がどういう人だかも、これがどんな映画だかも全く知らないままに見ました。お坊さんと少年の心暖まる物語だと思ってたら、あらあらまあまあ・・・。生生流転、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、なんだかアタマの中に四文字熟語浮かびまくりな映画でございました。四季を通して描かれる人と生命と自然との関わりを通して信仰ってそもそもナンなんでしょう?みたいな事を見つめさせてくれます。隔絶された空間を舞台にしながら、その外側に広がっている俗世間に生きるということを映し出してゆく、ちょっとステージ高めな映画。まあ、ちょいとお坊さんにしろお弟子さん?にしろ、極端な行動に出過ぎる感はありましたけれど。お坊さん、ちょっとジェダイマスター入ってましたねぇ。あんたぁ、オビ=ワンか、ヨーダか、って。と、結局俗っぽい感想に至るあたりが私の限界か・・・。お後がよろしいようで。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-03 00:51:05)
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