121. リング(1998)
原作に忠実なストーリーとキャスティングにしたら、ここまでヒットしなかったかもしれませんが、個人的には原作の後からジワジワくる怖さのほうが好きです。脱線ですが、海外版(ハリウッド版ではなくオリジナル)のDVDパッケージは貞子の「あの顔」のアップです。元も子もないようなネタばれパッケージにしらけてしまいます。 7点(2003-12-07 03:38:04) |
122. スクリーム(1996)
ホラー映画であり、パロディ映画なので、ホラー映画マニアな方なら楽しめると思います。私は犯人の猟奇性にスポットを当てた作品のほうが好きですが、これもそれなりに楽しめました。 6点(2003-12-07 03:23:26) |
123. 東京ゴッドファーザーズ
シッチェスの映画祭で観ました。地元の人にも大受けです。今敏監督の前作、全前作と違って、映像の連想によるシーンの切り替えを抑え、(今作では2箇所しかありません。)ストーリーの充実に力を注いだのが良かったのだと思います。全編笑いに満ちていますが、馬鹿馬鹿しい台詞のギャグと大仕掛けなどんでん返しギャグのコンビネーションが素晴らしいです。 8点(2003-12-07 03:07:24) |
124. 千年女優
最後の千代子の台詞は、不要でした。主題が主人公の口から明示的に提供されるとしらけてしまいます。中世から現代までの日本の歴史を変わった切り口で駆け抜けていくという発想は良いのですが、肝心のメインテーマが弱いですね。 5点(2003-12-07 02:58:57) |
125. フィールド・オブ・ドリームス
評価の分かれ目は、夢のお告げに唆されてトウモロコシ畑を潰して野球場を作ろう、という不条理な発想が好きになれるかどうかでしょう。楽しんでこの世界観に浸るためには、ストーリーの整合性を求めてはいけないと思います。私はそういうの好きです。 6点(2003-12-07 02:52:56) |
126. ティアーズ・オブ・ザ・サン
多くの人の反感を買う映画ですね。こういう映画はアメリカと倫理的(又は政治的)無関心主義者の多い日本でしか受けないと思います。映画って特殊効果や役者の演技やシナリオがしっかりしていれば良いのでしょうか。ナイジェリアの(架空の)クーデター勢力が極悪非道に描かれていますが、反戦とか戦争の狂気を表現する目的ではなく、あくまでも主人公達の行動を正当化する道具に使われているに過ぎません。「アフリカってこんな感じでしょ?」といういい加減な感覚に基づいて精緻なフィクションを作って良いのでしょうか。「あめりかぐんって、こんなに正しいんだぞ」と言うために映画を使うのは勘弁して欲しいです。これでは完全にアメリカ海軍のプロパガンダ映画です。この映画の倫理的な欠落や幼稚なメッセージが気になって、迫力あるショーとして楽しむ気にはなりませんでした。1点は、作中に登場したマンドリルのあくびに贈ります。 1点(2003-12-07 02:43:11) |
127. スター・トレック/叛乱
テレビの2時間スペシャルのような内容かもしれません。でも、映画よりはるかに面白い2時間スペシャルだってあるから良いんです。TNGはいかにも映画然とした壮大なエピソードには不向きなのかもしれません。TOSと違って主役不在のシリーズなので、多少映画的に不自然であっても各キャラクター一人一人をクローズアップせざるを得ないし、キャストに劇団上がりが多くて、良い意味でも悪い意味でも器用過ぎるきらいがあります。そこを我慢できればこの映画を楽しめると思います。これらの要因から判断すると、この映画のようなこじんまりとした内容で正解ですが、同時に映画としてみた場合のTNGの限界も感じさせる作品です。 8点(2003-12-07 02:20:41) |
128. ファースト・コンタクト/STAR TREK
内容が盛り沢山、展開もスピーディで非常に面白かったです。TNGの映画版としては最高傑作だと思います。より面白く観るためには、ボーグと惑星連邦の攻防の歴史及びファーストコンタクトと惑星連邦成立の経緯並びにデータの過去について押さえておく必要があります。ちなみに、ライカー役のジョナサン・フレイクスが監督を務めていますが、彼はTVシリーズでも何度か良質なエピソードを監督しています。 8点(2003-12-07 02:02:09)(良:1票) |
129. ジェネレーションズ/STAR TREK
私は、"TWO CAPTAIN, ONE DESTINY"というキャッチコピーだけでお腹一杯幸せ一杯でした。冷静に見れば、新シリーズでの初の映画ということで、前シリーズのキャラをひっぱり出さなければ商業的に不安だったという製作側の事情が垣間見えます。スタートレックの映画の中では平均的な出来だと思います。 6点(2003-12-07 01:44:27) |
130. スター・トレックVI/未知の世界
スタートレック映画の中で最高傑作との評価も多い作品です。クリンゴン帝国との歴史的な和解という背景と、カークのクリンゴンに対する個人的な感情という二つの要因が、前半に綿密に描写されているため、その後の物語が説得力を持って進みます。 8点(2003-12-07 01:33:22)(良:1票) |
131. 故郷への長い道/スター・トレック4
スタートレックは偶数が面白いとよく言われますが、この映画も外してません。20世紀の地球を舞台にしたコメディとして観るのが良いと思います。スポックが20世紀の地球に馴染んでないところが一番笑えるところでしょうか。あと、日本人的にはスールーの空手(?)。 8点(2003-12-07 01:21:55) |
132. スター・トレック2/カーンの逆襲
《ネタバレ》 私の中では、今のところ人生最高の映画です。20回以上観ましたが、観るたびに新しい発見があります。 「コバヤシマル」や「多数の要求」をはじめとして、序盤から中盤に出てくる殆どの要素が伏線になっています。スポックの死も最後のカークの台詞も、複雑に絡み合った伏線上に浮かび上がってくるので、感動が増すのでしょう。さらに、TVシリーズの長い歴史のオマージュも取り入れているので、この映画で張られた伏線とダブルパンチで効いています。 終盤、カークと息子が話すシーンの中で、彼らの関係を考えると不自然な会話があります。息子がまるでスクリーンの前のカークファンの代弁者みたいな質問をするのですが、恐らくそれもニコラス・メイヤー監督の狙いの一つでしょう。 10点(2003-12-07 00:57:21) |
133. スター・トレック(1979)
人気TVシリーズであるスタートレックを、映画としてどう見せるかを模索している作品だと思います。ラストシーンのアイデアは良いのですが、途中の展開が軽快さに欠けます。当時のスタッフは某SF大作映画を意識してこの映画を作ったそうですが、その結果スタートレック本来の面白さが影を潜めてしまいました。スタートレックはSFではなく、全人類の「希望の未来」なのです。スペースシャトルの名前まで「Enterprise」にしてしまうほど圧倒的な影響力がある「現時点で世界一人気のある物語」なわけです。次回作からはスタートレックらしい作品になって、ひとまず安心でしたが。 4点(2003-12-07 00:26:51) |