10.103分という長さは、今のところスタトレ映画シリーズの中では最短ですかね? 短けれは短いほどいい、というつもりはないけれど、映画ってのは断腸の思いの編集で切り詰め切り捨て、その長さになってる訳だし、実際この作品も、いい意味でスリムにまとまった印象があります。
不老不死、かどうか知らんけどそれに近い惑星があって、少数の人たちが古風で平和な暮らしを営んでいる。その彼らに加えられた連邦の弾圧に対し、エンタープライズの面々がプチ叛乱を起こす、の巻。
のどかな自然の景色が、「守るべきもの」としてそこにある。いや、いいじゃないですか。
映画が新シリーズに入ってから、ピカード艦長のマッチョぶりみたいなものが見せ場の一つになっていて、他のクルーたちの存在感がデータ君以外、やや薄い感があるのですが、この作品では割と、彼らにまんべんなくスポットがあたっていて、幅を感じさせます。
ところで、おそらく登場人物全員が思っているだろうのになかなか誰も言い出さないこと、それは「このままこの惑星にピカードが住み続けたら、頭がフサフサになってしまうんじゃないか」ということだと思うんですが、私も心配です。そんなことになったら大惨事です。