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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 お世話になっております。
只今『真・女神転生VV』攻略中のため新規投稿お休みしております。

2024.6.28


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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121.  のび太の結婚前夜
何の取り得もないように見えるのび太。そんな彼の根っこの部分を見抜き、のび太を選んだしずかちゃんは素晴らしいですが、そのしずかちゃんを育てたご両親も本当に素晴らしい。しずかちゃんのお父さんの言葉には泣かされます。しずかちゃんが良い娘に育った理由が分かります。でものび太の”心の優しさ”を表すエピソードはちょっと違うかなと思いました。いい話なのに、全肯定できないのがもどかしいです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-25 18:31:34)
122.  PERFECT BLUE 《ネタバレ》 
サイコサスペンスとして上質です。主人公の夢、ドラマの役柄、現実が目まぐるしく入れ替わります。非常にテクニカルで、存分に惑わされます。やや卑怯な作りだと思わなくもないですが、アニメならではの利点を活かしていることを支持したいです。ただ、ラストの台詞はどうでしょう。観客を惑わしたことに対するお詫びなのか、随分とあっさりとした(ベタな)印象でした。後味はいいのですが、少々余韻に欠けました。ところでタイトル『パーフェクトブルー』について。“憂鬱”だけでなく、ほかの意味もありそうです。ブルースカイ=空想。ブルーフィルム=猥褻映画。ブルーセックス=同性愛。ブルーボーイ=男性から女性に性転換した者。あと主人公のニックネーム「ミマリン」のマリンにもかかってたりして。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-21 18:08:39)(良:3票)
123.  キャプテン・スーパーマーケット 《ネタバレ》 
基本的にはバカ映画なんだと思います。設定も展開も無茶苦茶。でも、良いバカ映画だと思いました。迷いが無い。この手の作品は勢いが大切です。観客に非難するスキを与えずに突っ走る。バカに徹してとことんやる。あり得ない量の血しぶきに、サイコガン風チェーンソー。観客がバカ負けして笑ってしまうような、そんなパワーを感じました。さらに本作が優れているのは、ただ勢いだけの作品ではないことです。屍軍団の一味と化した娘。無気力そうに剣先で爪垢を取るシーンに感心しました。ほんの些細なことですが、身も心も変わった様子が伝わってきます。大雑把なようで、そうではない。確かな技術に裏打ちされ、監督が楽しんでつくった作品。こんなバカ映画なら大歓迎です。(ちなみに自分は『1』も『2』も未見。皆さんのレビューを拝見し、俄然観たくなってきました。)
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-13 17:51:12)
124.  メジャーリーグ3
設定は「2」の数年後。舞台がインディアンズからツインズ傘下のマイナーチーム「バズ」に移っています。宗教家セラノ、石橋貴明、実況アナなどお馴染みの顔は見られるものの、基本的に前2作とは別物。番外編や外伝といった趣です。でも、この手法はアリだと思いました。「2」をそのまま引き継いでも前作、前々作を上回るのは至難の業。このシフトチェンジは正解だと思います。“出演者のギャラを抑えて手軽に続編を作りたかった”感は否めませんが、そうだとしても良くできた方だと思います。メジャーからマイナーへ、そして主役を監督に移したことで全体的な派手さ薄れましたが、マイナー選手の希望や悲哀といったドラマ性は高まりました。練習シーンが増えた点も好感がもてます。キャラ設定の弱さや盛り上がりに欠ける展開など、不満な点も多々ありますが、全体的な印象は悪くないです。オチもいい。「2」よりはずっと好きです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-12 01:31:06)
125.  メジャーリーグ2 《ネタバレ》 
続編の作り方としては間違っていないと思います。前作の物語を引き継いでいること、お馴染みのキャストが勢揃いなのは嬉しい。現役引退する者、成金で舞い上がる者、スタイルを変える者など、いかにもありそうな展開に納得。石橋貴明らニューフェイスも(彼が適任かどうかは別にして)作品にアクセントを与えるうえで重要な役割を担っていました。ただ、出来は前作に遠く及ばないと思いました。“万年低迷状態から奇跡の優勝”という前作最大のウリが使えないのはハンデです。でも個性溢れる愛すべきキャラクター達は健在。彼らが昨シーズンの輝きを取り戻すのが本作の主軸のはず。ところが前作のような盛り上がりがありません。各選手の復活が唐突なのです。特にリッキー。髪形を元に戻しメガネを掛ければOKなのでしょうか。(ちなみにこのメガネが最悪。重要アイテムにアレンジを加えるセンスを疑います。)見た目の変化以上に心の変化をしっかり描いて欲しかったと思います。前作のように適度に大味なのは長所となり得ますが、大味も過ぎると短所にしかなりません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-11 17:39:14)
126.  マルコヴィッチの穴 《ネタバレ》 
まずシュールな設定が笑いを誘います。7・1/2階、低い天井、勘違い社長…。最初はコメディかと思いました。でも、全体としてはラブストーリーの要素のほうが強い。人形使いのグレイグとその妻ロッテ、そして魅力的な女マキシンの3角関係。グレイグもロッテもマキシンを愛してしまう。彼女は社会的成功のためグレイグを選ぶものの、心の底ではロッテを愛していた。自業自得とはいえ、グレイグの末路は哀れです。トンデモ設定や、マルコヴィッチを媒介していることから、複雑そうに見えますが、基本の骨組みは実にシンプルでした。でも、本作はコメディやラブストーリーの枠にとどまりせん。それが本作の特徴。レスター→マルコヴィッチ→マルコヴィッチの娘へと受け継がれる器。その器に入り込み永遠に生き続けるという発想は、輪廻転生を連想させます。人間は遺伝子の乗り物であるという理論にも似ている。それだけにラストの余韻は深いです。さらに、「マルコヴィッチ」というパーソナリティについて考えてみるのも面白い。自我を失ったマルコヴィッチはマルコヴィッチといえるのか。生死の倫理観にまで考えは及びます。ただ、そうはいっても本作のキモは、あくまでトンデモ設定を楽しめるかどうか。全員マルコヴィッチや、ハゲヅラのチャーリー・シーン、本人登場ショーン・ペンを笑えるかどうかです。そのあたりを楽しめれば、本作は相当面白いのでは。ただ、自分はマルコヴィッチ氏のアメリカ俳優界での立ち位置が分かりません。“あえて”マルコヴィッチであることのニュアンスを理解出来れば、本作は自分にとって満点級の作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-10-18 18:48:50)
127.  ベイブ
『子供・ファミリー向け動物もの』の体裁ながら、本当は大人(とくに政治家)が観るべき作品だと思います。本作には教訓が詰まっています。「対話は大事だよ」「偏見はいけません」「友達は大切に」「可能性を諦めないで」。もちろんそんなことを意識して観る必要はありません。単純に可愛い子ブタのサクセスストーリーとして楽しめばOK。だけど、このような“忘れがちだけど大切なこと”が隠れているから、鑑賞後は清々しいのだと思います。それに、「正論を真正面から言う」のは意外と難しいこと。説教くさかったり、気恥ずかしかったりします。それを感じないのがイイ。あと、おやじさんの顔が本当に素敵です。
[映画館(字幕)] 8点(2006-10-17 18:58:05)
128.  デモリションマン 《ネタバレ》 
未来の超管理社会をぶっ壊す主人公。筋肉、粗い言葉遣い、銃、ステーキ、SEX…アンチテーゼとして示されるアイテムの数々はまさしくアメリカ的。多分これが自由の象徴なのでしょう。イッツアメリカ、スタローンがすべてを解決。「私たちが間違っていたわ」目覚める市民。「まあ、みんな仲良くやろうじゃないか。双方歩み寄ればいい」いい言葉です。でも、勝ったから言える台詞でもあります。自由は素晴らしい。そうです。自由は素晴らしい。
[地上波(吹替)] 5点(2006-10-16 18:54:25)(良:1票)
129.  シザーズ/氷の誘惑
あっち系の作品と思わせる誘導ぶりを感じました。音楽も独特で、シャロン1人のシーンはそれなりの雰囲気あり。でもタネ明かしは唐突ですし、あからさま。伏線はもっとあったほうが良かったですし、解釈の余地も残して欲しかった気がします。あと、シャロンが処女という設定には違和感がありました。邦題は『氷の誘惑』より『子ブタの熱視線』の方が合っている気がします。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-10-15 01:50:23)
130.  ミザリー 《ネタバレ》 
物語は実にシンプル。凝った仕掛けや細工はありません。でも作品には求心力があります。何といってもアニー役のキャシー・ベイツ、彼女の力に負うところが大きい。彼女の表情、話し方、振る舞い、体つきに至るまで全てが魅力的。この場合の”魅力”とは、”恐怖”という意味。主人公に初めて食事をさせるシーン。我を忘れてヒートアップするアニーの豹変ぶりが、強く心に刷り込まれます。「こいつはマジでヤバイ」と。“作家とそのファン”という関係性を最後まで崩さない展開も素晴らしい。本作の真の怖さは、アニーのような発想の人間が現実に存在するということ。ここまで極端ではなくても、プチアニーは身の回りにきっといるはずです。
[DVD(字幕)] 8点(2006-10-13 19:08:50)(良:1票)
131.  12人の優しい日本人
元ネタを知らなくても何の問題もありません。本作単独で“日本人の性質”を描いたコメディとして完成しています。めちゃくちゃ面白い。ゆえに危機感を覚えます。例えば長州小力。彼の知名度は本家を上回っています。単独で芸人「長州小力」として成立しています。本家を知らずに笑っている人も多い。「長州力」を知らない人にとっては、小力が”オリジナル”です。望む望まざるに関わらず、初めて触れた方が、その人にとっての本物になってしまうという現実。しかも小力は本家より面白い。(注:長州力も別の意味で“面白い”ですけど)。でも彼が在るのは「長州力」がいるからこそ。“パロディとして素晴らしい”“本家を超えている”という賞賛は、まずオリジナルへのリスペクトありきであると考えます。ほとんど小力レビューになってしまいましたが、自分の言いたいことは、ぜひとも“先に”『怒れる男』を観て欲しいということです。これは本作に対する最大級の賛辞でもあります。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-10-06 18:45:25)(笑:2票)
132.  卓球温泉 《ネタバレ》 
物語は平坦で盛り上がりに欠けます。主人公の行動は支持し難く、脚本も演出もちょっとクサイ。松坂慶子は綺麗すぎて生活感がありませんし、牧瀬里穂は上手くないと思いました。でも本作には考えさせられる部分があります。“温泉の卓球”。それは主人公が言うように“相手が返し易い球を打ち、長くラリーを続ける卓球”です。それは夫婦や親子関係に似ています。思いやりの無い球は打ち返せません。また気を抜くと思わぬ方向へ球が飛んだり、ネットに引っかかったりします。もちろん気をつけていてもミスはおこります。でも相手がフォローしてくれればラリーは続く。夫婦関係は、互いに相手を補いあう一生続くラリーです。汗をかき、相手を思いやり、一所懸命に球を打ち合う主人公夫婦は、忘れていた大事なことを思い出したはずです。それにラリーが途切れたなら、また始めればいい。ラストの長い、本当に長いラリーを観ていて、不覚にも涙ぐんでしまいました。温泉の卓球には笑顔と楽しく生きるコツが詰まっています。(ちょっとキレイにまとめ過ぎですかね。)
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-10-02 22:00:14)
133.  CURE キュア 《ネタバレ》 
(自分なりの解釈を書きます。)まず気になったのは “空飛ぶバス”のシーン。現実ではありえません。ですからこの場面は、役所の心の中と解します。最初は奥さんと一緒、2度目はひとり。つまり、心の枷となっていた奥さんを消した(殺した)。次に“病院の地震”。天井の配管が揺れています。萩原が病室の配管に椅子を叩きつけていたことが原因。でもこの程度であれほどの揺れが起こるはずもない。また、非常事態なのに監視役の刑事は無表情。ちょっとおかしい。つまりこのシーンも現実ではなく役所の心の中。ここでの萩原は閉じ込められた自我の象徴と解します。自我が開放を求めて暴れている、と。殺された刑事は、規範・倫理の象徴。自我は解き放たれます。でも役所と刑事(=倫理)は自我を捕まえようと追いかける。そして最重要シーン。役所は廃屋で萩原を射殺します。廃屋は空飛ぶバスが向かっていた場所。ゆえに、ここも心の中です。霧に包まれた林の奥。(注:病院から逃げた萩原を追う役所と刑事が乗る車も霧に包まれていました。本作の霧は“心の中”の暗示では。)萩原いわく、「本当の自分に会いたい者はここに来る」。それは本当の自分(=自我)がここにいるという意味。萩原の催眠にかかっている証拠でもある。そして役所は萩原(=自我)を撃ち殺す。今までの役所は死んだという意味。と同時に、死にゆく萩原から“最期の催眠”をかけられているようにも見えました。これが役所の催眠術スキル取得を表しているのではないか。なおこの後、役所が耳を傾けていた不明瞭な蓄音機の声(多分博士の声)は、内なる心の声。“萩原に代わって皆を癒しなさい”と…。そして驚愕のエンディングを迎えるわけです。ここで注意したいのは、これらのシーンの萩原は全て現実ではないということです。では現実の萩原はどうなったか?役所が“小さな殺意を実行する”催眠にかかっていたのであれば、「悪い社会の一因」と罵った萩原も当然殺したはずです。(うじきの回想シーンで、萩原宅に鑑識が入っていたことからも推測できる。)なお、うじきの場合は自殺。他人の心を覗く仕事に対し、自己嫌悪を抱いていてもおかしくない。殺意が自分に向かった例です。手錠は自らの異常を察知した、うじき最後の抵抗の跡。以上です。相当強引な解釈な気もしますが、黒沢氏の作品は考える楽しみがあります。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-02 20:46:10)(良:5票)
134.  ギャラクシー・クエスト 《ネタバレ》 
(『サボテンブラザーズ』の内容に触れますので、未見の方は一応ご注意ください。)『サボテンブラザーズ』にコメントを入れた時、本作に触れたレビューを幾つかお見かけしました。それ以来気になる作品でしたが、この度やっと観ることができました。偉大な作品をモチーフにした場合、得てして期待ハズレに終わることが多い。その覚悟を持って観たのですが、何なんですかコレは!めちゃくちゃ面白い!!確かに、『スタートレック』のパロディで、アイデアの元ネタは『サボテンブラザーズ』。しかし、プロットに大胆なアレンジが施されています。『サボテン』では、現実は確固として存在し、主人公たち(架空のヒーロー)はその現実に合わせることでリアルヒーローになります。しかし本作では、まず“架空の設定”が存在し、そこに現実が合わさっていく。まったく逆の発想です。しかもそのことを最初から観客に意識させるのではなく、クライマックスに至る過程で徐々に気づかせていく。発想の転換が、ドラマファンたちの活躍を生みます。なんという演出テクニック。なんという力技!“オメガ13”のくだりに至っては、ほとんど逆ギレみたいなもんです。でもこれが爽快。こんな気持ちの良い逆ギレは初めてです。『サボテン』も本作もどちらも大好き。甲乙は付けられません。しかし点数は、本作の方を1点高く付けます。それは新作映画『ギャラクシークエスト』の新レギュラー保安主任ロック、もと死に役のエキストラ、彼に捧げる+1点です。
[DVD(字幕)] 9点(2006-10-01 01:23:14)(良:3票)
135.  TAXi
まず自分の心を捕らえたのが車の変形ギミック。変形&合体ロボやタイムボカンシリーズで育った世代としては、この手のギミックに対して絶対的な憧れがあります。さらに主役のサミー・ナセリ。何がいいって顔がイイ。この濃い顔が自分の心を掴んで放しません。(演技の良し悪し以前に、顔だけで惹きつける役者がいます。一度見たら忘れられない顔。韓国だとソン・ガンホとか。)作品全体を包む独特なテンションもイイ。クライマックスのカーチェイス。普通ならド派手な音楽で盛り上げる場面でも、抑え目なBGMで作品のリズムを崩しません。これが新鮮で、好感が持てました。慣れ親しんだ(ハリウッド産の)アクション映画とは違う空気感です。コメディというよりは、“おバカ”と呼びたい作品。こんなの好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-27 22:41:31)(良:1票)
136.  アナコンダ
まずアナコンダが小さい。正確には頭が小さい。ヘビだから胴体に比べて頭が小さいのは当然ですが、人の頭と同じくらいの大きさではインパクト不足。かといって、頭を大きくしすぎると、全長は途方もない大きさになってしまいます。見せ場である“ヘビにぐるぐる巻かれている人間”や“丸飲みされて胴体に浮かび上がる人間”も表現できません。このあたりのさじ加減は難しいところです。また、捕食後もガンガン動いたり、執拗に人間を襲ったり、ヘビの性質にそぐわない部分に違和感を覚えました。ヘビであるなら、ヘビの特性を活かさないと意味がありません。そこを無視するとモンスター映画になってしまいます。(動物系パニック映画の長所は、動物に馴染みがある点です。想像しやすいから恐怖も生まれやすい。モンスター映画には無い“強み”です。)また本作のアナコンダにはあまり知性が感じられませんでした。敵の狡猾さもまた、恐怖を生む重要な要素です。
[地上波(吹替)] 5点(2006-09-26 17:57:43)
137.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 
ブッチとフィリップ、2人の関係変化をストックホルム症候群としてではなく理解できたことが、本作を好きになれた一番の理由です。逃亡犯と人質。そして相棒。気づくとまるで親子のような関係に。“父親”を心の奥で求める者同士の束の間の擬似親子体験。フィリップはブッチに父親像を重ね、ブッチは自分の理想とする父親象を無意識のうちに演じ、自らの欲求(父にこうして欲しかった)という思いを満たしているように感じられました。ラストは確かに悲しいですが、ブッチもこんな結末をどこかで予想していたような気がします。少なくとも人生の終わりに、フィリップという最高の相棒であり息子と出合えたことは彼にとって何より大切な出来事であったと思います。本作のタイトルは『パーフェクトワールド』完璧な世界。しかし描かれるのは殺人、強盗、脱獄。州警察とFBIの縄張り争い。子供に行為の最中を覗かれる世界です。きわめて不完全な世界。作中でも語られるように『パーフェクトワールド』は存在しません。少なくとも私達が生きる世界は、不十分で、欠点だらけで、不幸が溢れる世界です。なら、死後の世界は『パーフェクトワールド』といえるのではないでしょうか。作品冒頭で示される世界。まるで昼寝をしているかのように穏やかな顔のブッチ。彼のいる世界です。苦しみも恐怖も悩みもない“無”の世界。これこそ完璧な世界。しかし、コーラを飲むことも、ハロウィンを楽しむことも、2人でタイムマシンに乗って旅することも出来ない世界です。逆説的なタイトルにより、一層私達が生きる世界が不完全であることを認識させられます。でもその不完全な世界が愛おしい。『パーフェクトワールド』は誰もがいつか行く世界。なら急がなくてもいい。そこへ行くまでのしばらくの間、この不完全な世界を愛したい、そう思いました。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2006-09-23 19:27:18)(良:3票)
138.  夜逃げ屋本舗 《ネタバレ》 
娯楽作品と割り切ってみれば全然問題ありません。こっそり人知れず逃げする。それ自体はワクワクします。でも事の是非を考えてしまうとだめです。一応大竹しのぶがお金を貸す側のスポークスマン的役割をし、主張が一方的にならないようにしていますが、それでも本作の正義は『貸すほうが悪い』。主人公たちは、借金で苦しんでいる人を助ける正義の見方なわけです。夜逃げする人たちが同情できる境遇ならまだしも、単にルーズなだけ、認識が甘いだけというもの。借りた責任を果たさず夜逃げをし、挙句自己破産でOK?こうなったのもクレジットカードが悪い。社会の仕組みが悪い。悪いのは自分じゃない誰か。そういう理論は沢山です。(でもそういう気の持ち方を全否定する気はありません。それは生きるための知恵でもあるから。)下手するとバイオレンス作品より教育的に良くないかも。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-09-20 18:11:03)(良:1票)
139.  となかいロビー 炎のランナー
『ウォレスとグルミット』とはまた一味違った趣がありました。よりくだけたというかポップな感じ。動きの緻密さという点では『ウォレス~』に譲る部分がありますが、エンターテイメント性、物語性では負けていないと思いました。日本語吹き替え陣も流石プロの仕事をしていたと思います。ラストも爽快。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2006-09-08 17:44:51)
140.  富江 tomie 《ネタバレ》 
不死の富江は確かに不気味。周りの男を狂わせる魔性の魅力も厄介だとは思います。でも恐怖という感情とは無縁でした。自分自身を投影させる主人公の身に危険が迫ってこない。それでは第3者として傍観しているような気になってしまいます。ショッキングな描写に頼らない、サイコサスペンス的な恐怖を感じることが出来ればよかったのですが…。シリーズ化されたのだから、1作目には何かしら魅力があると思ったのですが、それは見つけられませんでした。当時まだあどけなさが残る管野美穂は、自分が持つ富江のイメージには合っていました。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2006-09-03 21:03:23)
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