1501. コントラクト・キラー
《ネタバレ》 会社をクビになった男が自殺をしようと、殺し屋に頼んで、自分を殺してもらおうしたら、ある日、1人の女性に恋をしたからやっぱり死にたくない。そしたら今度は殺し屋から逃げることになる。まあ、ありそうな話ですが、結構、面白く出来ていて悪くはない。ただ同じ監督の作品なら「浮き雲」の方が私は好きです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-15 21:53:41) |
1502. 青い山脈(1949)
《ネタバレ》 若く明るい歌声に♪で始まる日本を代表する有名な曲「青い山脈」の主題歌がタイトルにもなっているこの作品、初めて観ましたが予想通り、いやいや、予想していた以上に良かったです。この映画が作られた1949年って言うと、戦後まもない頃ですよね。敗戦によって失われつつある人々の明るさとでも言うのかなあ?何だか上手く言えないけど、この時代に作られたことが物凄く大きな意味を持っていると思いました。敗戦によって暗く沈んだ人々の心に爽やかな感動を与え、観る者に生きる喜び、勇気を与えたこと間違いないと私はこの映画を当時、リアルタイムで観た人の多くは思ったに違いないと思うわけでして、作品全体(役者からなにから全て)に漂う開放感、素朴さの中に一つの青春の明るさを観ることが出来た気がして、戦争経験のない私にもとても新鮮な気持ちで観ることが出来ました。この映画の中に登場する、原節子の気品溢れる教師ぶり、杉葉子と若山セツ子の初々しさ、特に大きくて丸い眼鏡をかけた若山セツ子のお蝶さん、いや、お蝶さんは「次郎長三国志シリーズ」だった。そやなくて、和子さんがこれまた物凄く初々しくて良い。「次郎長シリーズ」のお蝶さんとは良い意味で全く違う雰囲気の、いかにも昭和の時代の女学生って感じで良い味、出しています。他にも芸者に扮する木暮実千代の色っぽさ、会議のシーンでの木暮実千代が最高!「会議の時などにしかめ面している男ほど、女の人にぶたれるのが好きなんだよ」とか言ってるシーンなんて、可笑しくて、可笑しくて、女優陣に負けず、男優陣にしても全員が良い演技していると思います。とにかくこの映画、日本社会における封建制度に対する批判をしつつも、けして、単なる社会派のお堅い内容となることなく、それでいて嫌味な作品にもならず、一本の青春映画としてきちんと作られていて素晴らしい!間違いなく今井正監督の代表作として語り継がれる一本だと思います。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-14 21:38:39)(良:2票) |
1503. 破れ太鼓
木下恵介監督、阪妻こと阪東妻三郎を主演のこれまた何とも不思議な笑いで観ていて楽しい喜劇!何と言っても主演の阪妻の暴れっぷりが素晴らしい。電車の中での宇野重吉との喧嘩のシーンなんてとても面白く、そんな阪妻が演じている口うるさい親父に対し、父を馬鹿にした歌を唄う次男の何ともこれまた下手くそな歌が笑える。ドンドン ドドン♪ ドンドン トドン♪てこの映画のタイトルにもなっている「破れ太鼓」のへんてこな歌、これは一度、観たらいつまでも耳に残りそうだ!木下恵介監督、この監督、やはり一流の監督さんだ!悲劇も喜劇も両方のタイプの作品を標準以上の作品に仕上げてしまう。素晴らしい! [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-13 19:18:05) |
1504. 真田風雲録
《ネタバレ》 これは、この時代だから撮れた作品です。とにかく出ている俳優の顔ぶれ、組み合わせの凄さと時代劇とミュージカルの混合の様な風変わりな作品の中で繰り広げられる世界を楽しめ!とでも言わんばかりの作品です。中村錦之助の笑い声、千秋実の男らしい生きざま、色んな意味でこの作品には今時の時代劇には無い物が見る事が出来る。加藤泰監督が描く世界はどことなく変だけど、その変な世界こそこの監督の魅力の一つである。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-12 22:01:22) |
1505. 社長太平記
《ネタバレ》 マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズで石こと石松を演じていた森繁久彌と同じく「次郎長三国志」シリーズの中でお仲さんを演じていた久慈あさみが競演していると知り、それだけの理由で借りて来ました。そんなこの作品の中では何と森繁久彌と久慈あさみの2人が夫婦とは、良かったねえ!石さん、お仲さんよう!等々、夫婦になれて、わたしゃ嬉しいよ!しかもそんな2人がお寿司屋さんで寿司食べながら、何と今作では下着会社の社長である森繁久彌の口から「次郎長親分の気持ちが私にはよく解る。」なんて台詞まで出てくるわ、その他にも「次郎長三国志」シリーズにも出ていた加東大介の姿も見れて嬉しかった。更に何と何と「次郎長三国志」シリーズの中で次郎長親分の子分だった鬼吉の母ちゃんまで出てきて、何だか「次郎長三国志」シリーズの続きでも観ている気分!話そのものよりも、出ている俳優の顔ぶれを観ているだけでも何だかとても楽しい。「次郎長」ものには出てないけど三木のり平が一番笑った。営業部長の三木のり平のブラジャー姿は大爆笑でした。ただこの作品、後半、特に最後の10分はかなりだれる。どうせならもっと滅茶苦茶な感じのコメディとして最後まで行って欲しかったなあ!その辺りが大きなマイナスです。まあ、それでもなかなか面白いと思ったので7点てことで、その他の社長シリーズも観たいと思う。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-05-08 21:21:09) |
1506. 次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊
《ネタバレ》 シリーズ最初から一気にここまで見てきて、感じたことはこのシリーズの一番の活躍、私なりに考えるとMVPは石ではないかと思うわけで、そんな石のことを思って、マキノ監督が石を主役に石のために描いたのがこの作品です。石こと石松演じる森繁久彌の素晴らしい演技、眼の演技、身体全体から伝わってくる熱いもの、シリーズの中で第六作目と並ぶある種、特別な意味合いを持つべき作品だと観ていて感じたこの作品、私はこれがシリーズ最高傑作だと言われる意味が何となく解った気がします。夕顔という名の美しき女性に誘惑されて、おどおどしている石を見ているだけでもなんて楽しいことか!そして、最後のシーンでの決闘シーンで見せる石の全てがここにあり!といった終わり方、「おらあ、死ねねえんだよ~」と叫ぶあの石の表情、マキノ監督が石という人間が最も好きなんだろうなあ!(私も石が一番好きです。男達の中では)ということが解った。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-05-07 10:26:14)(良:1票) |
1507. 次郎長三国志 第七部 初祝い清水港
前作で亡くなったお蝶さんの話の続きとなるシリーズ第七作目は、なんというのか?これまた私もあんまり良いとは思えなかった。新しく加わったメンバーの長門裕之演じる喜千蔵とお仲さんが泣いてるシーンがやけに多く、また話も何だかいまひとつ冴えない。けして、つまらなくはないけど、これはあんまり高い点数付けられない。よってちょっと厳しいかもしれないけど、私は6点です。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-05-07 10:13:15) |
1508. 次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路
《ネタバレ》 前作でやや落ち着いた感じのこのシリーズ、やっぱりこうでなきゃ、マキノ監督の映画はどんちゃん騒ぎしてこそだと思う者にとってはこの五作目は盛り上がる。盛り上がる。いきなり冒頭のシーンからして、神輿を担いでのお祭騒ぎ!それと、そうそう、ぐるぐるさんおっしゃっているようにあのシーン良いねえ!お蝶さんがしばらく酒を断っていた次郎長親分に、今夜はと、久しぶりに酒をすすめ、飲ませるシーン!久しぶりの酒だ!嬉しいぜえ!て言いながら酒を飲む親分とお蝶さんの表情が素晴らしい。それを見ていたお仲さんが「ねえ、惚れたわ!」とか言いながらお蝶さんと2人抱き合うシーンも好きだなあ!そんなこの作品、お仲さんが人質となるんだけど、石松に対し、待っててくれるわね。て言うだけど、その時の石の泣き顔がこれまた良いんだ!お仲さんを助ける為に圧倒的に不利な数の中で殴り込みに行く次郎長一家!ここにもまたマキノ監督らしいテンポの良さが見られる。さて、次はいよいよ涙なくして見れないシリーズ第六作目だ! [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-07 09:45:57) |
1509. 次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港
《ネタバレ》 ぐる次郎親分さん!わっしもこの作品は何かそれまでの三つに比べるとやや落ちる気がします。やくざに追われている力士を助けるという設定はまあ、悪くはないし、最後の方もマキノ監督らしいワッショイ!そ~れ!て感じの内容で盛り上がるけど、全体的にややトーンが低く思えた。まあ、それでもお仲さんがいると知った時の石にはこれまた笑えたし、そんな悪くはないからまあこの点数ですけど、前の3本に比べるとどうしても落ちる気がします。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-07 09:34:59) |
1510. 次郎長三国志 第三部 次郎長と石松
《ネタバレ》 いよいよ待ちに待った、お仲さんの登場となるシリーズ第三部、まずは冒頭の博打のシーンからして、あぁ~もう、わっしはお仲さんにメロメロですわ!「よう、ござんすね?ようござんすか?」あぁ~かっこ良すぎやで!しかも何たる色気!何と言う美しさだ!女の色気、ムンムンにあの啖呵、それだけでイチコロです。前作の最後の方で少しだけ出てきた石松がここから本格的に出てきてのあれやこれや大騒ぎ!やくざに追われている自分とは全く正反対な男、三五郎を助けた石がお仲さんと夜中、酒を飲みほし、酔っ払ったお仲さんに「私、あんたのこと、大好きよ!あんたも私に惚れてるんでしょ?」なんて言われて、酔った勢いで明日、旅に出るけど、やなせばしでと約束までしてしまう二人!石は石でもう浮かれまくってるのに、お仲さんときたらすっかり忘れていて、酒が入ると惚れっぽくなる上に何もかも忘れてしまうというお仲さん、お仲さんの色気と気風の良さに惚れる石と三五郎、いや、これ観たら石や三五郎におっと、ぐるぐるさんやなくてもほとんどの男は惚れるよ!私もお仲さんに惚れた。なんかこの作品に限ってはお仲さんのことで私の頭の中はぐちゃぐちゃです。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-07 09:26:18) |
1511. 次郎長三国志 第二部 次郎長初旅
《ネタバレ》 さて、さて、さて、ぐる次郎親分!ついて行くぜ!お供させてもらいますので、宜しく!て、ことで、前作で好調なスタートを切ったこのシリーズ、第二部もこれまた良い感じ。次郎長親分と子分達が旅に出るわけですが、旅に出る次郎長親分を見送るお蝶さんの見せる涙が何とこれまたお美しいこと。表情も素晴らしい。そして、旅の途中で起きる様々なトラブル、服を盗まれた次郎長一家、上半身裸のまま旅を続ける面々を後に世話するこことなる兄貴分の佐太郎とその妻のお徳さん、特に博打で大負けしてボロボロとなった佐太郎の妻、お徳さんの見せる優しさがたまりません。「あんた寒くない」ていうお徳さんの真似して「あんた寒くない」ていう田中春男の大五郎には笑った。さてと、次はいよいよお仲さんの登場だ! [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-07 09:10:05) |
1512. 次郎長三国志 第一部 次郎長売出す
《ネタバレ》 えぇ?失礼します。これがあの噂に聞いていたマキノ雅弘監督による東宝版次郎長三国志シリーズかあ!噂通り、面白かったです。イカサマに引っ掛って暴れる鬼吉、そんな鬼吉という個性的な登場人物をはじめとする子分達が1人、また1人と増えていく過程はまるで黒澤明監督の「七人の侍」のような感じで、喧嘩はまるで駄目な癖に喧嘩ぱやい奴にお人よしの奴、お調子者の奴までと色んな奴がいて楽しい。最後の方の喧嘩のシーン、川を挟んでのシーン、いかにもマキノ監督らしいワッショイ!ワッショイ!そーれ!て感じの楽しさ、最初からマキノ節を十分、見せてもらい満足いくスタート! [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-07 08:53:11) |
1513. 男はつらいよ ぼくの伯父さん
《ネタバレ》 この作品から満男中心の話になった「男はつらいよ」シリーズ、この作品はなかなか面白かったです。そういや、この作品が確か初登場となる後藤久美子(泉)のことで頭の中がいっぱいの為に全く勉強に身が入らない満男を観ていて、あぁ~さすがは寅さんの甥っ子だけのことはあるなあ!と思ったものです。そんなこの作品の中で私が最も印象に残っている。好きなシーンはバイクに乗って、泉に会いに来た満男を厳しい態度で出迎えた尾藤イサオの頑固親父に対して、寅さんが「満男は間違ってはいません。」と言って甥の満男をかばう寅さん、なんて素敵な叔父だろう!かと思ったものです。寅さんと満男との2人の関係が仲の良い友達のような感じで描かれている。それだけで、私はこの作品は結構、好きだったり致します。 [映画館(邦画)] 7点(2006-05-05 23:05:04) |
1514. 人生劇場 飛車角と吉良常
《ネタバレ》 内田吐夢監督、鶴田浩二を主演にダイナミックにそして格調高く、美しく描いた任侠映画の傑作です。鶴田浩二の飛車角の男らしさ、男としてのかっこ良さに加えて、吉良常役の辰已柳太郎の味のある演技、若山富三郎の小金親分に宮川役の高倉健に松方弘樹の若き頃の今も変わらぬ雰囲気、藤純子と左幸子といった女優陣、物凄い豪華な顔ぶれの中で繰り広げられる義理と人情、男と女の哀しさに涙が出てきました。飛車角(鶴田浩二)が殺された宮川(高倉健)の仇を獲るために乗り込むシーンでそれまでカラーだった画面がモノクロの映像になる所とその後の藤純子が泣き崩れるシーンは強烈な印象を残します。内田吐夢監督の素晴らしい演出と役者達の重厚な演技に感動しました。任侠映画に少しでも興味のある方は必見の作品です。 [DVD(邦画)] 9点(2006-05-04 20:55:50) |
1515. パリの恋人
オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアの共演という何とも夢のような贅沢さ、ただ映画そのものはそんなにも面白味のある話でもなければ、一番の欠点はオードリー・ヘプバーンがミュージカルには不向きな点、この一点に尽きる。本来ならば5点が精一杯だが、オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアの共演というおまけを持ってこの点数! [ビデオ(字幕)] 6点(2006-05-04 17:39:17) |
1516. コンチネンタル
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの「トップ・ハント」のコンビによる作品、これが観たのは二本目だけど、個人的には「トップ・ハント」の方が面白かったし、好きです。しかし、この作品、2人の華麗なる踊りの数々、そして、バックに流れる素晴らしい音楽を楽しむには「トップ・ハント」と同じく良い映画!ストーリーを楽しむというよりも、素晴らしい踊りと音楽に酔う。そんな作品だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-03 17:56:47) |
1517. バファロー大隊
ジョン・フォード監督が法廷劇をどう描いているのか興味があって借りてきました。でもって、やはりこの監督、上手い!話の持っていき方、裁判シーンでの緊張感、盛り上げ方、更にはこの作品、勿論、監督が西部劇を撮らせたら世界一の監督だけあって、西部劇としても十分楽しめる仕上がりに満足のいく作品でした。法廷劇と西部劇とのそれぞれ回想シーンでの見せ方もさすがです。壮大なる西部の街並み、その写し出される背景といいまた一つジョン・フォード監督の映画で面白い作品を観た気がします。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-03 13:08:35) |
1518. ヒズ・ガール・フライデー
うわっ!これまた物凄い言葉の応酬!何というスピード感!躍動感とでも言った方が良いかもしれない。そのぐらいの凄まじさでとにかく喋る。喋る。喋り捲る。その台詞のテンポの凄さ、ハイテンション!呆れるほどの凄さです。マシンガンのような言葉の応酬にあっという間の92分間でした。ケーリー・グランドとロザリンド・ラッセルの主演の2人が一つの空間の中で、同時に二つの受話器を巧みに操りながら、お互いまるで違う会話をしているシーンの凄まじさ、観ていて惚れ惚れ致します。話の展開といい、役者の演技合戦といい、本当に凄まじいほどのテンポの良さ、これまたとにかく傑作!コメディとは何か?またこの作品、コメディでありながらも大人の恋愛ものとしても、更に犯罪ものとしても上手く描かれていて、さすがは名監督の1人であるハワード・ホークス監督!見事な演出、脚本、構成の素晴らしさと俳優の演技の上手さといい、全くもって最後まで眼が離せない。コメディが好きな人は特に必見の傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-01 17:44:38)(良:1票) |
1519. 日本侠客伝 関東篇
これはまた今まで観たマキノ雅弘監督、高倉健主演の昭和残侠伝ものとは違う(良い意味で)雰囲気の高倉健の陽気さとでも言うべきか?これはこれでまたしても面白かった。ほとんど言いたい事は既にぐるぐるさんが書かれていますが、花田秀次郎とは違った俳優、高倉健の魅力、新鮮さ、また脇を固める俳優陣にしても、これがまた1人、1人、きちんと描かれているから楽しめる。マキノ雅弘監督らしい殴り込みのシーンでの大迫力、ラストもいかにもマキノ雅弘監督らしい閉め方とでも言うのか?とにかくこの盛り上がりの持っていき方といい、本当に上手いなあ!と感心させられました。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-30 21:28:45) |
1520. 土俵祭
《ネタバレ》 おう、これまた昔の日本映画でお一つ面白い作品、見っけ!監督は聞いたことないけど、脚本に黒澤明て名前と、主演に片岡千恵蔵、その他の出演者の中に市川春代て名前を見つけたからそれだけの理由で借りてきました。片岡千恵蔵と市川春代と言えば、解る人は解る。あの大傑作映画「鴛鴦歌合戦」のコンビです。そんな2人がこれまた良いんです。片岡千恵蔵の相撲さん、どっかにいそうな感じがよく出ているし、富士ノ山という名の通り、真っ直ぐなままに突き進む、日本一のお相撲さん、目指して稽古に励んだり、また、この作品、やはり私の一押しは、何と言っても市川春代のお春さん、いや、違う。お春さんは「鴛鴦歌合戦」だった。おきよさんが、見せる表情、これがまた良いんです。片岡千恵蔵の冨士ノ山を客席から応援するシーンや勝利した後に日本一と言ってあげて下さいとお願いしたり、とにかくこの作品観て、また市川春代の魅力に取り付かれてしまいました。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-29 17:55:45) |