141. 霊幻師弟・人嚇人
《ネタバレ》 『鬼打鬼』に比べるとかなり面白くないです。まず格闘シーンと呼べるのは「ウー・マvs悪役3人」と「サモ・ハンvs悪役3人」だけで、尺も短くあっさり風味。/後者のシーンは、チュン・ファト一味に殺されたウー・マの霊魂がサモ・ハンに乗り移って仇討ちに行くという設定で、これがとんでもなく強いもんだから、チュン・ファト一味は一方的に叩きのめされ、なんだかカタルシスの欠片もありません。そこで終わってればいいものを、最後にはさらに出来の悪いエピソードがくっついています。/コメディ部分で笑えたのは、ウー・マの死因(実は生きている)を探るべく包丁で解剖しようとしたり、ケツの穴を覗いたりと、されるがままいたぶられるシーンくらい。アクション映画ではなく、あくまでコメディ映画だとしても、それほど笑えるシーンもなく・・・という感じで、なんとも中途半端です。悪役の女性が小池栄子に似てます。 [DVD(字幕)] 4点(2005-06-28 21:18:11) |
142. メダリオン
《ネタバレ》 後半入ってからは「あぁもう早く終わらねぇかな」と思いながら無表情で眺めていた・・・。不自然な体勢で飛び回るジャッキーも、緊迫感の欠片もなく展開するCGバトルも、マヌケな相棒の顔も、最後に満面の笑みでこちらに向かって走ってくるジャッキーも、すべてが"ゆめまぼろし"の如く私の頭から消え去るでしょう。 [DVD(吹替)] 3点(2005-06-20 22:01:09)(良:1票) |
143. 奇蹟/ミラクル
昔友達と一緒にレンタルして家で観た時に、「なんかつまらないね・・・」と途中でストップした思い出が・・・。それくらい中盤がつまらない。先日深夜にテレビでやっていたので改めて全部見たが、やはりだらだらと続く中盤に挫けそうになった。ジャッキーが脂がのりきってる頃なのでアクションだけは凄まじい出来でございます。 [地上波(字幕)] 7点(2005-06-17 17:51:57) |
144. 妖術秘伝・鬼打鬼
《ネタバレ》 中盤辺りから俄然面白くなってきますね。サモ・ハンの1対4バトル、ラストの2連戦など、妖術が絡むストーリーだけに工夫・バリエーションがあり、操られたキョンシーのカクカククンフーは特に笑えました。/序盤サモ・ハンが悪霊の手をナイフで床に釘付けにするシーンと、右手を操られて自分の右手と格闘するシーンを観て「死霊のはらわた」を思い出しました。もしかして「死霊~」はこの作品からヒント(というかまんまだけど)を得たのでしょうか。/手下役でお馴染みのチュン・ファトが主役級の扱いで、チュン・ファトファンにも垂涎の作品。/ただ、今回ビデオ版を観ましたが、字幕がかなりひどく、役者が長いことしゃべってるのに字幕では一言だけ、あるいはしゃべってるのに字幕が出てないことも。かなーりはしょってます。それでも8点付けます! [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-27 21:04:23) |
145. ウインドトーカーズ
国家や愛国心や戦争の醜さや日本人の描き方がどうとかいう映画じゃなく、「友情を軸としたB級戦争アクション」。/このタイプの戦争映画にまで「あれがおかしい、これがおかしい」と真実性を求めてもしょうがない。/しかしどこかチープ感漂う戦闘シーンは、ライアン以降あふれるリアル系戦争映画で免疫ができてしまった観客には少々ツライ。/脇役兵士達もいかにも脇役風情の顔でオーラが無さすぎ。クリスチャン・スレーターの起用もいまいち活きてません。/中国人監督が、日本人への恨みを露わにせず戦争物を撮った部分は評価したいと思います。 5点(2005-03-21 00:46:27) |
146. ブレード/刀
《ネタバレ》 もはや「ラストバトルのみで成立してる映画」という評価が定着しちゃってますね。/しかしストーリーは別として、ツイ・ハークがこの映画でどんな表現をしたかったか──の一端は伝わってきました。/ラストバトルで、1ラウンドが終わって会話を挟んだ後の第2ラウンド、発狂したかのような戦い方がまたいい! 組み合って力技でボコンボコンと熊欣さんの頭を殴るシーンは、「戦いはきれい事じゃねぇんだ」と言ってるようでさらにいい。/ただ熊欣さんのあの死に方が良くない。最後まで果し合いとして決着つけさせた方がかっこいいのに、「ハプニングで刺さっちゃいました」みたいな…。 [映画館(字幕)] 7点(2005-01-10 22:03:25) |
147. 検事Mr.ハー/俺が法律だ
《ネタバレ》 85年のジャッキーの「ポリスストーリー」に触発されて作ったことがうかがえる、本当に痛そう(に見える)な正統派カンフーアクション。/どんどん善良な人が殺されていくシリアスなストーリーですが、ユン・ピョウの華麗なアクションを純粋に楽しめる数少ない映画として、観て損はないです。シンシア・ロスロックのアクションも見事。/ただラストの戦いをもう少し長くして欲しかったのと、セスナで逃げるボスを追って垂れ下がるロープにつかまって振り回されるスタント、根性は認めるが見ててつまんないし。ここはやはりカンフーで決着をつけて欲しいところ。/メルビン・ウォンの戦闘中の構えがかっこよくて好き。 8点(2005-01-07 20:12:19) |
148. RETURNER リターナー
《ネタバレ》 岸谷五朗が撃たれ、血を確認しながら倒れるシーンで「なんじゃこりゃぁぁぁ!」という名台詞が脳裏をよぎった。 5点(2005-01-07 05:47:53)(笑:1票) (良:1票) |
149. 宣戦布告
邦画はほとんど観ない方ですが、これはけっこう面白かった。しかし邦画ならではのショボい部分(自衛隊ヘリ登場シーンとか)があるのがねぇ・・・。/ラストの方で、情報を得るためには北朝鮮からのスパイをシャットアウトするのではなく、監視しつつ泳がせとく──というのもリアルで説得力があった。/ちなみにこれを観た東京都知事は「自衛隊はあんなに貧弱じゃない!」というようなことを言っていたが、まぁ問題点を浮き彫りにするための演出と考えれば仕方なし。/面白かったので、思想的には真ん中くらいだが安保闘争世代の父親に薦めたが、「ああいう考え方は危ないんだよなぁ」と一言。心中複雑。 6点(2005-01-07 05:20:32) |
150. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/鬼脚
まさに鬼のような脚です。金属製の靴履いてますから。 同時期にレンタルで出ていた「黒影-ブラック・シャドウ-」もそうですが、バリバリCG使ったパッケージと中身とのギャップが激しすぎ。 「鬼脚」はまぁふつーに楽しめましたが、「黒影」は最初の20分くらいで観るのをやめました。 5点(2005-01-04 06:39:53) |
151. バレンタイン
《ネタバレ》 昨日深夜にやっていて、ふつーなら気にもかけずに寝てしまうところでしたが、お!このコかわいい!と目に止まったのはケイト役のマーリー・シェルトンさんでした。 それからは、ストーリー的におもしろくもないのに4時近くまでマーリーさんばかり目で追ってました。 ヘの字口のデニスさんよりよっぽどかわいくないですか? とりあえず最後まで生き残ってよかったね♪ 3点(2004-12-27 22:56:44) |
152. シャンハイ・ナイト
こぢんまりしたアクションがこぢんまりしたまま次のシーンへ─という感じで、そんなに楽しめなかった /おなじみラストのNGシーンで気付いたことが一つ、「ラッシュアワー」のNGシーンでクリス・タッカーと演技中にタッカーの携帯電話が鳴ってしまって中断、ジャッキーが「それでもプロか?ちゃんと切っとけよ」(にこやかにですけど)とたしなめていたが、今作のNGではなんと相方の演技中にジャッキーの携帯がっ! 5点(2004-10-27 23:01:43) |
153. 死霊のえじき
《ネタバレ》 作品全体に漂うなんともいえない寂寥感。/ガキの頃読んだ手塚治虫の『火の鳥』の何巻だか忘れたけど、「シーン・・・」という擬音で表現された無機質な未来都市像に、子供ながらに漠然とした不安感を抱きましたが、つい最近この作品を見た時そんな感覚が甦った。/マクロ的にも(話の通じない外界のゾンビ達)、ミクロ的にも(ドームに籠もっている人々)他者と交わることのない孤独感。それぞれの部屋でなんかごそごそやってるんだけど、お互い干渉しない。サラの味方になる二人でさえも、考え方はまったく違う。そのなかでのちょっとした希望(バブ)・・・なぁーんてことを考えてしまった作品です。/ラスト近くの首引きちぎりの瞬間声が高くなるシーンに衝撃、鳥肌たちました。一生忘れられない映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2004-03-30 03:57:05)(良:2票) |
154. アクシデンタル・スパイ
《ネタバレ》 全裸逃げ回りシーンは大笑いしたが、それだけ。/いつものジャッキー流の笑いはあるのに、シリアスなとこがとことんシリアスすぎて、気持ちをどっちへ持っていっていいのか分からない。/レッド・ブロンクスもそうだけど、ジャッキー映画でこういう要素を入れると居心地の悪さを感じて、どうにもバランスが悪い。/ラストは敵ボスそっちのけで一般人救出作戦・・・はぁ。 4点(2004-02-21 19:52:33) |
155. キス・オブ・ザ・ドラゴン
香港時代の華麗なアクションとは対極の、ほんとに痛そうなリーの生身のアクション(ビリヤードの球は自分が痛そうだけど)と無口な役柄が相まって、今までの作品にはない"凄み"を感じます。(縫い傷もかわかぬ間に激しくアクション!) ストーリーの方は手堅くまとまってる感じ。ヤ○ザのような警察に無茶苦茶にされるジェシカ役が見てて痛々しい。 最後に見せるリーのはにかむような"かわいい"笑顔でホッとします。いままでにないリーを見られる映画として評価。 7点(2004-02-14 01:09:34) |
156. 24アワー・パーティ・ピープル
この辺の音楽聴いてないと半分も楽しめないし、知ってたからといってそれほどおもしろいかというと、微妙・・・。でもやっぱり"あの時"何が起こっていたのか知りたかった。 マンチェ後追いの私としては勉強になりました。 でも、けっこうフィクション入ってるという話ですが。 5点(2004-02-13 00:20:41) |
157. ムルデカ17805
アンチテーゼとしての心意気は応援したいところですが、映画として見ると稚拙、テレビの2時間ドラマでできる内容。 「プライベート・ライアン」と同じく冒頭の上陸シーンで観客を引き込みたかったのでしょうが、規模は1/1000くらいショボい。まぁこれは資金の問題で仕方のないことですが、全体的な映像の重みのなさに、テレビドラマかと錯覚してしまう。 ストーリーも、2千名ほどの日本軍とインドネシアの若者たちが、どのような作戦で、どのルートを通って、どのように蘭軍を追い詰めていったのか─という史料的な部分にも期待していたのですが、お涙頂戴的演出に終始し、ただ兵隊が「ワーッ!」と声あげて突入していく場面ばかり。 戦死していく軍人の描き方も雑で、何人かは死ぬ間際に見せ場があるのですが、その前の段階でどのような素性の人間かロクに触れてないため、この人だれ?という場面もしばしば。 戦車に対して爆弾抱えて自爆する直前、矢吹ジョーよろしく膝たてて歌なんか歌っちゃったり、ラストのミュージカルのような演出にいたっては完全に引きました。「悪いことばかり言われてるけど、こんな事もあったんだよ」と主張したいなら、それなりの重厚感と説得力が必要でしょう。 4点(2004-02-11 04:46:54) |
158. CUBE
《ネタバレ》 いろいろなことを考えさせられてしまう映画ですね。「これは何かを示唆しているんだろうか?」とか、別に監督は意図してないことかもしれないのに「これはこういうことを示唆しているのだろう」とか、見終わった後も想像力を刺激させられてしまう、後をひく映画。"濃い"レビューが多いのもそれを物語ってると思います。 ただ唯一の欠点が、多くの方が書いてらっしゃる通りラストの展開。終盤まで保ってきた緊張感も、極悪な罠の数々を体力勝負で突破してみせた警官の再登場で一気に弛緩。この展開さえなければ9点以上だったかも。 Cubeの中も外も関係なさそうな知的障害者だけが助かった─というのもまた謎かけのような気がして私としては良いオチだったかなぁと思います。 最初にサイコロにされた男の特技はなんだったんだろう・・・。 8点(2004-02-10 02:59:44) |
159. プロジェクト・イーグル
よくテレビで放映してるってのもありますが、けっこうな回数見てます。 たたみかけるような展開の早さ、ジャッキー流ギャグアクションが詰め込まれていて、大好きな作品。女性陣の演技がかなりクドい部分もありますが、ミサイルが転がって壁にコン!と当たるシーンとか、扇風機が回転した時、敵(中国人の方)が指でどっちに回転してるか計ってるところとか、ちょっとしたギャグが特にツボ。 8点(2004-02-10 01:00:44) |
160. リベリオン
日本で上映された頃にCMをやっていて、ラストバトルのシーンがチラっと映るんですが、そのシーンを見た瞬間<私の好きなタイプのお馬鹿映画だ>と思い、レンタルが出るまでけっこうわくわくして待っていたのですが、いざ鑑賞してみたらけっこう重いテーマ/<馬鹿をマジメに>やってるとばかり思ってたら、監督さんはいたってマジに作ってんですね。騙されたとまではいかないけど裏切られた感が強いので、悪い部分ばかり指摘しちゃいますが、世界観にもう一工夫ほしいし、ストーリーも間延び気味。あっちこっち行ってる間にアクションをもうワンシーン入れられるだろ、と思う。/ガン=カタアクションは、戦ってる間は美しく見えるシーンもあるし新鮮なアイデアには賛辞を贈りたいのですが、なんか小粒というか、ガン=カタの前では敵が徹底的に弱いということもあり、決着がついた後の爽快感があまりなく、アイデアを生かしきれてない印象。/銃のグリップから釘みたいのが出て戦うシーンは、スローにするとポカポカ殴ってるみたいで妙にマヌケな絵に見えます。とくにラストバトルは敵さんにもっと頑張ってほしかった。/ガン=カタシリーズ第1弾という触れ込みらしいので、第2弾があるならもっと突き抜けた演出を期待します。 [映画館(字幕)] 6点(2004-02-10 00:23:21) |