1701. 愛の風景
《ネタバレ》 こういうゆったりしたテンポで色んな人の人生を見せてくれる映画は好きです。たとえ、牧師といえども、家族を第一に向き合わねば、うまくいかないんですね。牧師さんは野心があるわけでもなく、ただ普通の職業という感じで牧師を選んで、自分へのこだわりで、子供を預かったり、工場の労働者に教会を貸したりします。でも奥さんにとってみれば、何より子供が大事なわけで、そんなこだわりで家族を守ってくれるのかと不安になるのは当然でしょう。最後、こだわりを捨てて、彼は病院の牧師という職業を選びます。そして、奥さんに素直にやり直せないか?と言い、やっと彼は落ち着くのです。良い映画でした。ただ、この映画の最初のレビュワーとして、ピント外れたようなコメントを書いていたら、申し訳ありません。でも、この映画、自分には好感触でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-11 15:45:14) |
1702. めぐり逢う朝
《ネタバレ》 品のいい映画でした。奥さんの死で偏屈になった親父の全身音楽家ってところが良かったです。あの長女の娘さんもお父さんをそばで見てきただけあって、本物を見る眼があったのでしょうね。弟子入りした若者がつくった彼女への曲を聞いて、彼が偽者である事を見抜くとこなんか良かった。お父さんの独特の音楽哲学も面白かったです。陳腐な言葉を並び立てないので、見ごたえがあった。ヴィオールに詳しい人が観ても、この音楽哲学はうなづけられるものなのか、興味あります。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-03-11 06:18:04) |
1703. そして船は行く
《ネタバレ》 この映画と、観る時のこっちとの距離感をどう持てば良いのか、分かりにくい映画でした。でも振り返ってみると、見所は結構たくさんあり、まぁ面白いのかな?て感じでした。さすが、巨匠。でもラストの撮影風景はいらないと思うんですが。それにしてもボイラー室で競うように歌ってましたが、石炭の粉塵でのどをやられないか?とヒヤヒヤしました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-03-11 06:07:54) |
1704. カルメンという名の女
先に「右側に気をつけろ」を観ていたので、ストーリーを追うのを諦めて、観ていた。 映画の途中で「もう、いいよ」という気になっていた。終って、映画の本を読んでいたら、ストーリーのあらすじが載っていた。あれ、この映画、あらすじあるの?そして、読んでみたら、あ~言われてみれば・・・と言う気になったが、でももう一回最初から観ようとは思わない。「勝手にしやがれ」を観た時は、素直に面白いと感じたのに、政治活動か何かでこんな監督になってしまった。でも有名な作品「探偵」「気狂いピエロ」は観ておこうと思っていますが・・・ [ビデオ(字幕)] 5点(2010-03-08 15:15:45) |
1705. インドシナ
評価高いですねぇ。歴史をよく知らない自分には、どこでクライマックスになるんだろうと思ってましたが、最後はえ?これで終わり?って感じでした。でも植民地から独立する時、このような異文化がごちゃ混ぜになるような事が起きるのでしょうね。主人公が誰なのかがよく分からなかったです。カトリーヌなのか、アジアの女性なのか。きっと主人公は「歴史」そのものなんだろうと思いました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-03-08 11:00:26) |
1706. サブウェイ・パニック
《ネタバレ》 やはり、ニューシネマは面白い!ウォルターマッソーはやはり大男だったんですね。「がんばれベアーズ」の彼しか知らないから、普通のおっさんと思っていましたけど、どっかカッコいい。この映画のラストの彼の表情は一品ですよ。あと、人質に混じっている警察が誰か分からない、と言う点で引っ張っていて、それが案外、あっさりやられるのもニューシネマならでは、の味でしょうか。後、思ったのが、100万ドルってこんなに少ないの?ってとこ。これくらいなら最初から白バイだけで運べばいいのに。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-08 00:57:18)(良:1票) |
1707. 恋人たち(1958)
《ネタバレ》 ひとつの屋根の下、あんなに部屋があって、この恋人になる二人以外の男性はジャンヌモローが部屋に訪ねてこない時間をどうすごしたろう?すぐ寝たのだろうか?旦那も元愛人も気にならないのか?ジャンヌモローの部屋に行った男もいたろうに。などとちっらと考えた。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-08 00:49:05) |
1708. 商船テナシチー
《ネタバレ》 寅さんじゃん、このラスト!テレーズが堅物の方に行くのかなぁ、と思っていたが、結局、根はマジメな遊び人の方になびいた。この辺のムダのなさが良かった。真の自由は心の中にある、というセリフ。う~ん、感じ入った!ただ、もう昔の古典なので、6点にしました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-03-04 23:23:00) |
1709. 約束の土地
《ネタバレ》 楽して手に入れた金は身につかないよ、きっと。現代でもあてはまるのかな?相場で稼いだ人はたくさんいるだろうに、リーマンショック以降の金融業界の人たちは復活も早かったですもんね。でもワイダ監督もこんな重厚な社会派映画を創れるなんてすごいです。前半、経営者といえど、簡単に従業員に手を出したり、リストラしたりすると良くないってことが描かれており、後半は事業が成功して、不倫情事におぼれて、旦那の怒りを買い、すべてぱーっという哀しい人間ドラマでした。でもカルロの女性の趣味は良いのか、悪いのか?前半、登場人物の多さにカルロの下半身がだらしないのかどうなのか、自分には分かりにくく、後半のあの展開にびっくりです。奥さんのアンカがすごく素敵だったのに。結局、カルロの没落する運命は逆らえなかったのでしょうか?味わい深い作品でした。音楽が印象的でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-04 16:40:53) |
1710. 僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ
《ネタバレ》 これは面白かった。主人公に危機が迫ると流れるBGMが可笑しかった。主人公をとにかく追いつめる、この監督、面白がっているなと思っていたら、実話!?ですか?一番気の毒だったのが、好きな彼女を抱けなかったこと。紐で縛る、っていうのは、想像するだけで痛々しい。この主人公の俳優、いい味出してる。もっと有名になってもいいのでは?と思った。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-02 15:46:36) |
1711. さすらいの二人
この邦題の「二人」って、ニコルソンともう一人誰をさすんだろう?奥さん?旅先で出会った女学生?それか武器商人のすぐ死んじゃう男のこと?それが気になって、映画を観ていた。建築を勉強している女学生が、なかなかチャーミングだなぁと思っていたら、後で彼女が「ラストタンゴインパリ」に出ているマリアシュナイダーだと知った。てことは、やはりもう一人は、有名な彼女ってことなんだろうなぁ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-03-02 15:25:36) |
1712. 歌う女・歌わない女
《ネタバレ》 最初の方を観てる時、これは凄い映画になるぞと思った。「ガープの世界」のような社会派か!?と思ったのだ。が、話は女の友情の方に向かっていった。それはそれで面白かった。特にポム(巻き毛の女性)の方の楽天的な考え方にはびっくりする。イランの男性と別れるとき、もう一人生んで、子供を分けましょう、なんていう発想はどこから出てくるんだ。もう一人の女性(長い黒髪の女性)は最初、薄幸だなぁと思っていたが、人生の後半で大きな幸せに恵まれる。両方の女性ともマニュアルなんか当てにせず、体で考えていくんですよねぇ。強い人たちだなと思いました。男はブルジョア、女はプロレタリア、という歌が心に残りました。映画はかなり古い映画ですが、なるほどね、と思いましたよ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-03-02 15:16:44) |
1713. 右側に気をつけろ
これが「勝手にしやがれ」のゴダールか!?どうしてこういう映画を創ろうと思ったのかな?云々かんぬん言う映画ではないですよね。ただ邦画にはこういう映画ってないと思います。こういう個性ある映画に金を出すのは、やはりヨーロッパだからなんでしょうね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2010-03-02 15:01:07) |
1714. 大いなる勇者
レッドフォードが若い!観てて「イントゥ・ザ・ワイルド」を思い出した。あれが911の後に出来た、今のアメリカを映し出しているのなら、この映画はいわゆるベトナム戦争の頃のニューシネマの一つだ。「大草原の小さな家」ってドラマがあったけど、(観てないけど)この映画の最後のほうに出てくる頼りないおっちゃんとその一家なんか実際はこんな感じだろうなと思って観た。しかし、この頃のシドニーポラックって良い仕事してるよねぇ。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-01 01:41:49) |
1715. ハメット
ハードボイルド好きです。DVDを返しにいく時、ちょっと気取っちゃう自分がいる。無敵じゃないところが良い。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-01 01:28:29) |
1716. 伴奏者
主人公の女性のどこか寂しげな表情が気になってました。この表情は大人の女性への一歩手前なのか、それともちょっと暗い女性なのか、どっちかは自分には分からなかったです。両方とも正しいのかな?何せ、主人公の気持ちを丁寧に追っていく映画でした。前のレビューワーの毬さんの「彼女にもいつか幸福がおとずれるのでしょうか」というコメント。自分も凄くすごくそう思いました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-22 13:05:44) |
1717. 黄昏に燃えて
他人事じゃないぞと思って観てました。ヘレンの孤独はすさまじい。何故、実家に帰らないの?と言いたい。最後、普通の部屋で死ぬ事ができたのは、彼女らしい最期でした。フランソワは結局、のたれ死にでしょう。列車でどこに行っても同じことですよ。むしろヘレンがいなくなってからのこれからは、酒しかないじゃない。下手に過去に栄光をもつと、こうなっちゃうのかな・・こういう役、ニコルソン、実にはまりますね。 雑巾みたいな、ダメな男のニューシネマは「真夜中のカーボーイ」のダスティンホフマン、「スケアクロウ」のアルパチーノ、ニコルソンならこの映画ですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-22 00:08:08) |
1718. 君さえいれば/金枝玉葉
《ネタバレ》 ラブコメはそんなに好きではなかったが、評価が高いので観てみた。これは良かった。何よりアニタ・ユンの魅力がたまらない。ボーイッシュだけど、誰よりも女の子らしい。ドタバタも彼女がやると楽しさがこっちに伝わってくる。本当にいい女性なんだろうな、と思ってしまう。ローズも悪くないけど、どこにでもいそうな女性。この続編も、この監督の作品も一通り観てみたくなった。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-02-18 21:28:41) |
1719. テレーズ
部屋をさす光線がきれいで、絵画を見ているような映画でした。「苦しい」と言ったら「良かった」と言って、というセリフが印象に残りました。この女性、有名な方なんですね。勉強になりました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-18 18:15:24) |
1720. 白い肌の異常な夜
《ネタバレ》 「恐怖のメロディ」と同様、もてすぎる男性も大変だ。でも、この映画、女にだらしくない、そんなにハンサムでない(ジャックブラックやジョンベルーシーみたいな)男性だったら、どんな展開になったろう?そんな事も考えた。でも、あの園長のお兄さんは殺されたんでしょうか?この園長や黒人の女性に手を出したようなシーンが挿入されてたし、園長がこの男を殺そうと簡単に思いついたのも気になったので、この学園のどこかに死体があるんじゃないかな、と思って観ていたが、そういう場面はなかったですね。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-18 15:11:11)(良:1票) |