161. コール
かなり期待して観ていたのだが、途中から雲行きがあやしくなってラストはグダグダ。 3人をそれぞれ拘束するやり方のどこが完璧なのかわからない。まず、いくら30分置きに電話しないと子供は死ぬといっても、犯人もそれなりにリスクを背負ってるわけだし、一歩間違えば自分が殺されてしまう諸刃の剣だ。それに誘拐が成功したとしても、あれだけ顔を見せてしまったら指名手配ですぐに捕まるだろう。それにしても最後の方のグダグダ感はどうだ。シャンとせい!シャンと! 6点(2004-01-04 23:27:08) |
162. ブルース・オールマイティ
冴えない男がある日特殊能力を身に付け大活躍というのは「マスク」そのもので、手垢が付きすぎた設定で別段目新しさは感じないが、コメディとして楽しく見れた。 7点(2003-12-28 06:14:30) |
163. ラスト サムライ
監督がアメリカ人だと、日本を舞台にした映画もこうも壮大なスケール感で描けるものなのか。 特に殺陣のシーンは迫力があり、日本の時代劇は見習うべきだと思う。それくらい日本映画の殺陣はしょぼい。(日本映画はしょぼさを誤魔化すためか、一太刀で勝負が決まるものが多い。) サムライが時代の流れとともに消えてゆく様を描いているが、本来ならば日本人が撮らなくてはいけない映画だ。 8点(2003-12-28 06:11:52) |
164. ギャング・オブ・ニューヨーク
《ネタバレ》 暗殺に失敗したあたりから面白くなってくる。D・D・ルイスばかり評価されているが、ディカプリオもそんなに悪くない。格下感がちゃんと出ていたし。衣装も格好いいし、冬を基調とした大掛かりな映像も殺伐とした雰囲気をよく出していたように思う。映画館の大画面で観たい作品。注意して観ると、ナイフや兎の死骸、傷の入った棍棒など、小道具が伏線になっていて、一見大味ながらも細かいところにも気を配っているのが分かる。 7点(2003-11-18 08:32:38) |
165. 呪怨 (2003)
《ネタバレ》 「恐い」「恐くない」でしか語られないところが、この映画の内容の薄さを証明している。この映画は説明不足のため、疑問点が多い。何故遠山は未来の娘が見えたのか、何故理佳は死なないのか。あの家に立ち寄った人間が全員殺されるならば捜査官らも全員殺されるはずではないのか。。などなど。事件の背景が全く説明されていないため(事実だけは説明されているが、何故そのような事件が起きてしまったのかなどは説明されていない)、初めて観る人にとっては説得力にかける。時間軸をずらすことに必然性は感じないし、むしろ観る者を混乱させているだけ。ビデオ版を観ていないのでなんともいえないが、予備知識がないと楽しめないような作品はその時点で駄作だ。「説明的」にならないように上手く演出をして「説明」するのが監督の手腕やセンスなわけで、この監督は説明を省いて観客に想像をさせるという手法が格好いいと思っているのか、それを放棄してしまっている。そうなるとこれはもはや映画ではなく、ただの場面の羅列に過ぎない。よって私はこういった必然性のないサプライズ映画は全く恐くなかった。 5点(2003-11-18 07:57:17)(良:3票) |
166. 禁じられた遊び(1952)
《ネタバレ》 特殊な演出効果がなくても伝わる物を作れるといういい見本のような映画。幼少の頃に観た時は、墓を作って遊ぶという行為と重く暗い画面が恐くて直視できなかったが、ラストのポレットがミッシェルを探してどこかへ行ってしまうというシーンはなんとなく覚えていた。それだけ印象的なラストなのだろう。おびただしい数の十字架が無造作に立てられた風車小屋の墓地のシーンは圧巻。死の意味をまだ理解できずに、無邪気に感情のままに行動するという少年特有の性質と初恋のせつなさがよく描かれている。 8点(2003-11-13 06:05:43) |