161. ムーンライト
《ネタバレ》 フアンを演じた俳優がかっこいい。 渋みがあって人間味のある表情。 心をなかなか開かない少年の面倒をみる役に、見事ハマっていた。 今気づいたけど、この俳優、アカデミー賞助演男優賞を取ったんだね! 確かにその通りの味のある演技だった。 黒人監督が黒人だけを起用して作った映画。 黒人が黒人音楽をかけながらアメ車をゆっくり走らせるシーンが好きだ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-13 20:19:18) |
162. ある殺人、落葉のころに
《ネタバレ》 これ、単純な話なのに時間軸を入れ換えて、わざとわかりにくくしてるヤツだ。 片田舎の閉塞感とか狭い人間関係とか、そういったところは非常にうまく描けているだけに、何だか勿体ない。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-09-10 20:22:08) |
163. マルケータ・ラザロヴァー
《ネタバレ》 ようやくチェコスロバキアに伝わる伝説の映画を見ることができた。 その名も『マルケータ・ラザロヴァー』。 なんという甘美な響きのする題名だろうか。 タルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』や黒澤の『七人の侍』と並び評されているらしいが、さてどうだろうか。 そこまで偉大な作品なのにここまで日本での公開が遅れたのは、その内容の分かりづらさ故のことだろう。 登場人物の相関図を見ながらでないとはっきり言って話を理解できない。 とにかく分かりにくい内容に仕上がっている。 映像面はどうか。 これは確かに美しいと言える。 少女マルケータの容貌も神秘的に美しい。 この手のキリスト教映画にはやはり金髪少女なんだろう。 汚れなき美しさの象徴。 『マルケータ・ラザロヴァー』 それはチェコスロバキアの叙事詩的映画にして、史上稀に見る美しき作品。 色々書いてはみたが、この作品を見るに至れたことが誇らしい。 ついにこの映画に辿り着いた。 そういった満足感、達成感をもたらしてくれる映画であることだけは間違いない。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 15:45:40) |
164. ブーベの恋人
《ネタバレ》 良くある遠距離恋愛を題材にしたメロドラマ。 一人で待っている女性は男からの便りがないため不安と孤独に襲われ、別の男と仲良くしてしまう。 そこに戻った彼氏。 そして、、、 そこそこ楽しいのだけれど進み方が緩慢で長く感じる。 もう少しキレ味よく進んでいく内容ならもっと楽しめただろう。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-08 15:43:53) |
165. 道化師の夜
《ネタバレ》 屈辱的なことや嫌なことがあっても生きていかなければならない。 この世は上手くいかないことも多いし生きてるのが嫌になることも多いが、それでもなお人生は続いていく。 大変な人生だけど、決して自死などは選ばず、タフに生きていけ。 イングマール・ベルイマンからのそんなメッセージを感じる作品。 言ってみれば本作は人生の応援歌そのものだ。 ハリエット・アンデルセンの弾ける健康美がモノクロの映像世界で躍動していた。 目に焼きついて離れない。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-06 13:41:47) |
166. チャイナタウン
《ネタバレ》 ストーリーが分かりづらく何度も巻き戻したり一時停止して頭を整理しながら見たので、えらい時間がかかったし疲れた。 それだけでなく近親相姦というネタも絡み気分も悪い。 ジャック・ニコルソンは本作のようなまともな役よりも、もっとぶっ飛んだ頭のおかしい人を演じた方が合っている。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-09-05 13:25:28) |
167. いざなぎ暮れた。
《ネタバレ》 毎熊克哉の身体を張った演技、武田梨奈の美脚だけで満足。 二人の深い愛にお腹いっぱい。 どことなくチープな作り、無理矢理すぎる暗証番号の謎解き、魅力を感じない島根県の風景等ツッコミどころも多いが、なんとなく憎めないのは真剣にこの映画を作ったのが伝わってくるからだろう。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-02 23:20:37) |
168. 青い青い海
《ネタバレ》 同監督のサイレント作品『帽子箱を持った少女』よりは断然見やすく、普通に物語を楽しむことができた。 1930年代のソ連映画ではあるが、今見ても違和感なく感情移入できる。 時代や国が違えど、男女間の色恋なんてほとんど何も変わらない。 それを確認できる貴重な映画だった。 [映画館(字幕)] 6点(2024-09-01 23:07:31) |
169. 帽子箱を持った少女
《ネタバレ》 帽子箱を持った少女と宝くじをめぐる珍道中。 少女は帽子を作って売って生計を立てているが、代金の代わりに宝くじを受け取り、そのくじが大当たりだったからさあ大変! 当たりくじをめぐって、それを取り返そうとするオッサンなどが入り混じってドタバタが起きるという展開。 サイレントのドタバタ喜劇ということで好みに合わなかった。 [映画館(字幕)] 3点(2024-09-01 15:42:50) |
170. プリンス・オブ・シティ
《ネタバレ》 麻薬捜査をする上で致し方ない法律違反ならともかく、麻薬取引の金を懐に入れた主人公。 麻薬捜査官同士の仲間意識も大切だが、悪事がバレたらもっと素直に白状した方がよいのでは? 前半が分かりにくいのと尺が長過ぎるのが難点。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-31 23:41:40) |
171. マイ・ツイート・メモリー
《ネタバレ》 SNS、特にTwitterをネタにした内容。 時事的なネタなので10年以上たった2024年に見てみると、なんだかおそろしく古臭く感じてしまう。 出てくる女性陣が黒パンスト履きまくりなのも今や懐かしい。 何気に作品自体の雰囲気は好き。 ネット依存、スマホ依存といくら騒がれても、面と向かってのコミュニケーションが大事なのは今も昔も変わらないのは興味深い。 おそらくそれは10年後も変わらない。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-31 11:03:39) |
172. 一晩中
《ネタバレ》 セリフを極力排しているかと思いきや、夜が明けると会話シーンが登場。 夜はいわゆる「愛を語るより口づけを交わそう」という事なのか? それはさておき。 唯一無二の内容ながら、非常につまらない。 独自性は認める。 しかしつまらなさはどうにも料理できないレベルでヤバい。 疲れはしないが飽きる。 随所に流れる音楽は印象に残った。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-08-30 20:55:21) |
173. 街をぶっ飛ばせ
《ネタバレ》 頭がおかしい気色悪い声を出す女性が、ただ部屋を散らかす内容かと思いきや、最後はたまげたし妙な納得感もあった。 確かに死ぬところまで追い込まれた女性なら、あんな行為をするのかもなと思わされた。 最後の最後でそれまでのおかしな振る舞いに合点がいく辺り、ただの頭のおかしな映画ではなかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-08-29 19:52:13) |
174. 家からの手紙
《ネタバレ》 初シャンタル・アケルマン。 これは唯一無二のドキュメンタリー映画だ。 やたらと寂しがり屋の母親が娘に宛てた手紙が朗読される。 背景には寒々としたニューヨークの街並みと殺伐とした地下鉄の映像が垂れ流される。 沢山の手紙が朗読されるが、どの手紙も内容は似たりよったり。 おまけに背景の映像も心が荒むようなニューヨークの風景なので非常にキワモノ的な内容に仕上がっている。 手紙が朗読されている間は街や地下鉄の騒音は消されるのだが、終盤に入ると手紙を朗読している間も騒音が消されなくなった。 つまり終盤での手紙の朗読はほとんど聞こえず、こちらとしては手紙の内容が分からない。 これは母親からの手紙がやがて娘の意識に入らなくなったことを意味しているのだろう。 確かに同じような内容の手紙を頻繁に送られても、途中から読む気も失せそうだ。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-08-29 13:15:51) |
175. 父の日
《ネタバレ》 目の前の覆面男が自分の父親かどうか分からないはずはないし、抱かせろとかのメモも気持ちが悪い。 あと覆面男は見た目からして弱そうなので、男二人で何とかなったはず。 といった前提条件からしてダメだし、話も大して面白くもないし、映像も汚い。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-08-28 09:03:46) |
176. 敗北者たち
《ネタバレ》 もはやまだ見ぬミケランジェロ・アントニオーニ作品を見られるだけで至福の悦びであり、内容は二の次みたいになっている今日この頃。 本作も内容にそこまでの魅力は感じない。 ただし若者の退廃的な心情とか、その場限りの実りのない男女関係とか、その辺りはミケランジェロ・アントニオーニらしさを少し感じたかな。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-27 21:21:14) |
177. 夜明けのすべて
《ネタバレ》 月経前症候群の女性とパニック障害の男性が出会い恋をする映画で、色々問題が起きるのかな?と思いながら見ていたら、何も起こらない内に、ただプラネタリウムのうんちくを聞かせられて終わった感じ。 かなりアットホームの職場が舞台になっているが、人間関係が近過ぎて自分ならすぐに辞めちゃいそうだし、こんな職場は絶対嫌だ。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-08-26 22:51:26) |
178. 椿なきシニョーラ
《ネタバレ》 まだ見ぬミケランジェロ・アントニオーニの作品を見る機会に恵まれ、ただそれだけで嬉しい。 後のアントニオーニ色はあまり出ておらず大して面白くはないが、主演のルチア・ボゼーがとにかく美しいので救われた。 若くて美しい無敵な女優に忍び寄る賞味期限切れという現実。 権力や金のある男たちに良いように利用される悔しさ。 それらを容赦なく的確に描く終盤は、アントニオーニの魅力が出ていたように感じた。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-25 14:02:52) |
179. レネットとミラベル 四つの冒険
《ネタバレ》 「青い時間」なんてなかなか素敵な話だよね、まるで夕凪みたい。 全体的に少女二人の狡猾さが鼻につく展開だったかな。 エリック・ロメールの映画って、神経質な女性同士の会話モノが多いなぁ。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-24 09:32:38) |
180. キャンセル兄ちゃん
《ネタバレ》 まず純粋に会話がつまらない。 主人公の男に好感が持てない。 その妹もなんかムカつく。 南沢奈央は演技が下手くそ。 ほとんど見るべきところのない短編。 [インターネット(邦画)] 1点(2024-08-22 20:40:47) |