1841. ホット・ロック
《ネタバレ》 依頼主は、えらく金のあるアフリカの国だね。資源が豊富なのかな?大型トラック、ヘリコプターなどを調達して、さらに泥棒への人件費まで出すとは。それにしても博物館で盗んだのは、てっきり、人の顔をした宝石なのだと思っていたが、よくある大きな多面体の宝石でした。とても便から取り出したものとは思えないくらいキレイでしたが。でも犯罪に関わった映画で、警備や警察もおちょくって、ラスト捕まらず、無事に終わるなんて、軽い映画でした。こういうラストでも映倫は通るんだね。今まで犯罪を犯したら、無事では終わらないようなお約束があるもんだと思ってましたよ。ニューヨークの街中をヘリコプターを飛ばしてる時、まだ高層ビルが少ないなあと思った。あのワールドトレードセンターも建造中だったもんなぁ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-12-01 07:47:36) |
1842. ターミネーター4
《ネタバレ》 1シーン、1シーン、どのシーンも綺麗なシーンでした。ターミネーターブランドに恥じないものと思います。でも機械と人間の違いをもうちょっと深くつきつめて、哲学っぽい話にしても面白かったと思います。もちろん、観客に分かるように噛み砕いて、意味の分からないセリフやシーンの無い映画に仕上げる事は大前提ですが。マーカスが機械側の戦略上の存在だったとして、それでも機械側につかず、人間側につくラストには、イマイチ説得力が無かったです。マーカスがもっと苦悩していたら、どうだったでしょう?鉄腕アトムみたいになっちゃいますかね?女戦士との恋ももうちょっと生かされたらなあ。5作目はどんな展開になるのでしょう?ただ機械と人間の戦いを延々と続けられるだけだったら、映像や演出がうまくても、疲れちゃいますよ。いっそのこと、一部の荒野で行われている感じのする、このシリーズ、ロシアやアフリカ、インドなどいろんな地域の核爆発の跡地も出して、人間の連帯をおおらかに謳ってくれると、独特の世界がえがけるかもしれせん。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-25 21:42:26) |
1843. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 この国は外国人に冷たいと思わせる導入部、あのバス停の場面は必要だったのだろうか?動物虐待のシーンもあり、なんか荒んだ国だと思わせる。でも、中盤のどんでん返しがこの映画のポイントなのだろうと思う。社会派にどんでん返しは合わないと思う。鑑賞後、そんな感想をもった。瑛太もがんばって演技していた。人の好い役の濱田君も良い味出していた。何かかわいいのだ。原作未読だったが、そういうところもあって、だれる事なく、最後まで観られた。でも心になんか残りそうで、残らなかった。残念。ところで、バスの運転手も警官もあんなんでいいんでしょうか? [DVD(邦画)] 6点(2009-11-11 00:20:49)(良:1票) |
1844. 50回目のファースト・キス(2004)
《ネタバレ》 まあ、自分の気持ちを伝えていることが一眠りすると忘れられてしまうのは、過去に何人もの女性を遊びとはいえ、弄んだ罰でしょう。でもキュートな映画です。映像のきれいな、愛すべき映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-10 16:16:33)(良:1票) |
1845. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
《ネタバレ》 いや~面白かった!個性派軍団の劉備玄徳たちがいつ出てくるか、楽しみでした。もう少し大暴れして欲しかったですが。張飛が何本も弓矢がささって平気なのは、ちょっとマンガちっくですねえ。相変わらず趙雲は人気があるんでしょうね。見せ場がたくさんです。呉の国の孫権はなんであそこで弓矢をひかないかなあ。じれったかった。とにかく三国志の中でも面白い部分、満喫しました。ただ、中村獅童は戦闘のすさまじさを際立たせるために出演させたんでしょうか?原作(マンガ)にいたっけかなあ。主要人物で死ぬのはこの人だけでしょう?まぁ、いいですけどね。ただ、追い詰められている側の方が人材がそろっているような描き方だったので、曹操軍に凄さが感じられなかったです。大軍に追い詰められて、大暴れという点では「ロード・オブ・ザ・リング②」の方が迫力あったように思います。でもジョン・ウーさんのアクションシーンは分かりやすく、観やすいと思います。お腹いっぱいという感じです。 [DVD(字幕)] 8点(2009-11-09 00:02:03) |
1846. 旅立ちの時
《ネタバレ》 あ~とうとう、ルメット監督の高得点(8点以上)の作品、観るのを楽しみにしていた作品を観てしまった。やはり良かった。監督は、この映画で(ストレートには?)誰も裁かなかった。彼の「人間」を見る眼は深い。でも、彼はノーマルな青春ものも描けるんですね。ホント、すごい監督だと思う。「その土曜日~」以降もどんどん作品を創り続けて欲しい。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-11-05 01:09:29) |
1847. おっぱいバレー
《ネタバレ》 ラストがどうなるか、まったく見当がつかず、久しぶりにハラハラして映画を観た。ちょっとしたサスペンスだった。綾瀬はるかだから、まあ見せることはないとは思っていたが。ひょっとしたら、もしや、CGか、とか、とにかくどうラストを締めくくるのか、が気になった。まあ、それとは別にHなことで頭がいっぱいの中学生時代。気持ちはよく分かる。駄目な連中が、頑張る映画に自分は弱い。途中、自分は何に感動しているんだろう、と思うくらい、目頭があつくなった。音楽も良かったね。良い映画でした。8点献上。 [DVD(邦画)] 8点(2009-10-27 17:51:59)(良:1票) |
1848. 勝利への旅立ち
《ネタバレ》 初めて映画を観る人に奨められる映画。特に子供に最初に見せる映画は厳選しないと。スポーツ映画の入門編とも言える。バスケ映画ならこれ。映画の免疫のない人にいきなり「コーチカーター」のような映画を観せたら、かえって、バスケを嫌いになるかも。自分は「炎のランナー」を観て、走るのが好きになった。ジーンハックマンって不正な人物を演じさせても、この映画のようなフェアな人物を演じさせても、何となく説得力あって、巧い。役者ではなく、人間としては、どっちなんだろう。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-10-26 20:12:36) |
1849. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 スラムの生活が如何にたまらないか、がよく分かりました。インドはITで潤っている、なんて言うけど、この映画の主人公たちの頃より少しは良くなったのでしょうか?ドキュメンタリーで見るインドは皆、目がキラキラしてて、悪い人いないんじゃないか、なんて思ってましたけど、大違いでした。観終わって、エンドクレジットが出た時、エラク寂しい気分になりました。3人で過ごした子供時代。結局、唯一の肉親のお兄さんが殺されて、金だけ手に入っても、幸せになれるのでしょうか?インド映画の力を見せつけた、駅でのダンスシーン。見事ですが、この映画が創りものだという感じを強く受け、また寂しくなりました。面白かったです。でも深~いところで寂しい気分にさせられました。救いはラティカの素敵な笑顔。駅での笑顔はとても素敵だった。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-23 21:30:21) |
1850. ミルク(アメリカ映画)
《ネタバレ》 う~ん、アメリカでは有名な人物なんだろうから、選挙に出馬するまでの描写が少なくても理解できるんだろうけど、全く予備知識ゼロで見た自分には、群集シーンが多く、主人公がゲイであることで、感情移入がしづらかったです。でも本当の「自分」がゲイであることに気づいたら、豊かな時代だから、自分を偽る必要はないと思います。ゲイでない「普通」の人物を彼の近しい人に配して、その人の目を通して、ミルクを描くような作品だったら、名作「ガープの世界」と同じような社会派の映画になったかもしれない。ただ、ラストの夜の行進にはじわっとくるものがありました。それにしても、ゲイの人たち全員、本当に演じているのか、と思うくらいの演技でした。自分には誰がゲイで誰が「普通」なのか、分からなくなりました。ショーンペンもそう。そういえば彼は「アイ・アム・サム」のお父さん役だった。本当に芸達者な人だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2009-10-23 16:08:37) |
1851. キングの報酬
《ネタバレ》 途中までは情報を会話で説明することが多い為、しんどいのだが、終わってみるとこの映画もルメットの映画だった。この感じ「ネットワーク」でもそうだった。ルメットは舞台モノとかは面白いのが多いのだが、社会派で勝負する時は説明が多い。「セルピコ」「評決」などストレートにドカンとメッセージが来る映画もあるが、演出が冴えない時は会話での説明を良く使う。でも最後に必ず、彼の言いたいことが用意されているので、面白い。出来れば、ルメットの作品を全部、観てみたいのだが、自分の住んでいるところには、そんなレンタルビデオ屋がない。悔しいなあ。どこか安価なDVDでルメット全集を作ってくれるといいんだが。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-10-19 05:34:59) |
1852. 映画は映画だ
《ネタバレ》 キムギドクの映画でなく、ソジソブの映画だった。もしキムギドクが監督してたら、ラストの泥まみれで喧嘩した後、ソジソブが気持ち良さそうに笑うシーンは、もっと爽やかにではなく、ニヤ~と狂気じみた笑いになった気がする。キムギドクの「悪い男」の主人公のように、庶民の理解を超えた行動に出て、感情移入が出来ないほどのえげつないシーンがもっとたくさんあったと思う。そういう意味では、ソジソブファンを大事にした、幸福な映画だったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-15 06:52:45) |
1853. 暴力教室(1976)
《ネタバレ》 校長から不良を含め、生徒会長すら、哲学がない。ただ、野獣が発散してるだけ。不愉快になる。気の毒なのは、これに関わる女性たち。女性教師にまで手を出すというのは、信じられない。そんな中、松田優作がしぶい。でも最後、校内に入ってくる警察を前に晴れ晴れした気分で舘ひろしと2ショットでうつるが、彼は妹を殺したようなもの。そんな奴と一緒に2人そろって映っているのは変!松田優作にしてみれば、殺しても殺し足りないくらいの奴だろうに。マンガの名作「男組」。マンガの方が先に作られていて、この映画の悪どもは、このマンガに出てくる不良を見習いなさい!と言いたい。映画で言えば「クローズ」の方がずっと面白い。 [ビデオ(邦画)] 5点(2009-10-13 09:31:24) |
1854. 離愁(1973)
《ネタバレ》 列車の中で皆が寝てる隣で、愛しあってしまうというシチュエーションにう~んと唸ってしまう。「スターリングラード」もそうだったけど、皆が気づいたら、どうしますのん、と思ってしまう。この時点で彼女はスパイだったのか、それともメガネの主人公と病院で別れてから、スパイになったのかは分からない。前者なら彼女は「強い」女性だし、後者ならかわいそうな女性だ。最後の彼女の表情から、自分は後者じゃないか、って気がするんだよね。あんな美人が寄ってきたら、子供じゃないんだし、そりゃ男性なら・・・・ [ビデオ(字幕)] 7点(2009-10-11 22:29:14) |
1855. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
《ネタバレ》 回想録で、変わった人生を綴っていく、ブラピ版「フォレストガンプ」といった感じか。アカデミーにノミネートされたのも分かる。面白いもの。ただ、ベンジャミンの孤独をもう少し描写して欲しかった気もする。彼の娘が生まれ、「運命」から逃げるようになった時、何が辛くて逃げたのか。周囲はいい人ばっかりじゃん。せっかくの特殊な設定なのだから、すっごい孤独な天才とか、嫌われ者の老人とか出てきて、似たような境遇の友だちの出会いと別れがあれば、人生について、もっと色んなことを描けたのでは、とも思う。ブラピファンにはこの映画は切なくて堪らなかったんじゃない?こんなに長い話、最後まで見せる監督の力技は凄いね。でも最後の嵐は必要だったのかな? [DVD(字幕)] 8点(2009-10-10 22:03:30) |
1856. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 事実って凄いですね。観終わった後、我々はどこに映画の楽しみを見出せばいいのでしょうか、って言いたくなります。小悪、大悪絡みあって、救いが少ない映画でした。ただ、最後にアンジー演じるコリンズ夫人が「息子はこのままで終わる子どもじゃない」と強い確信に近いものを抱けた、それが救いでしょうか。クリントイーストウッドの非凡さを改めて感じさせる映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-09 22:52:35) |
1857. ザ・バンク -堕ちた巨像-
《ネタバレ》 観終わったら、エライコト知ってしまったという感じになって、夜、DVDを返却しに行ったら、自分も追われている気がした。タイトルがさえない為、期待せずに観たので、これは掘り出しモノだと思った。面白いよ、この映画。映画センスある、と思う。それにしても原作もないのに、ここまで重厚感のある話がよくできたね。銀行がどこまで悪いことしてるかは知らないけど、この映画のようなことも有りうる、と言えばあり得るんじゃないかなあ。ここまで企業が大きくなるとねえ。だから原題が「インターナショナル」か・・・この作品の監督、今まで知らなかったけど(名前も読みづらいし)、撮った作品、どれも高得点。これから要チェックの人です。最後、途中まで一緒に事件を追いかけていたサラが出世して、新聞に出ていたのは嬉しかった。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-08 22:36:51)(良:1票) |
1858. クローズZEROII
《ネタバレ》 前作の登場人物も相変わらずで、この作品も自分には楽しめた。なぜ、この映画がおじさんの自分にも響いたかと考えていたら、やはり喧嘩の強いやつへの憧れってのもあるが、殴られても立ち上がってくるところが、現実世界で苦しんでる自分に「まだまだ」と思わさせてくれるからでは、とも思うのだ。何より、彼らは人生への姿勢がそのまま、喧嘩に対する姿勢に現れている。そこに魅力を感じるし、見習いたいと思う。しかし、頭の手術をしたのに喧嘩をしている人物にはついていけん。あれは見習いたくない。 [DVD(邦画)] 8点(2009-10-07 00:05:15) |
1859. コーチ・カーター
《ネタバレ》 サミュエルが落ちこぼれ達の指導役として彼らを導く映画と言えば「ブラックスネークモーン」も良かったけど、この映画もいいですねぇ。そもそもサミュエルを初めて見た「ダイハード3」でも映画の最初、ハーレムでの彼はそんな役回りでした。文化系の自分ですが、名作マンガ「SLAM DUNK」を読んでたので、バスケのシーンも興奮しました。とても良質な映画だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-01 02:41:28) |
1860. バンク・ジョブ
《ネタバレ》 小悪党の中にステイサムがいるのが変。彼ほどの頭が切れる男がこの程度の動機で大きな犯罪を犯すところが納得がいかなかった。女がらみ?とも思ったが、彼には大事な家庭があるし。ラストはこれでいいんだろうか?この家庭は大丈夫なのだろうか、とも思った。 サフロンバローズの表情は「評決」のシャーロットランプリングを思い出させた。油断ならぬ女性という感じだが、一人で生き抜いていけるほどの強さを感じさせない。まあ、複雑な話を分かりやすくするためのキャスティングですな。 [DVD(字幕)] 7点(2009-09-30 01:50:30) |