1. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 シーンとして登場する場面が記者扮するジェームス・スチュアートのアパート内外だけという限られたシチュエーションにも関わらず、ここまで面白く感じてしまうのは、各役者の演技、カメラワークだけでなく、グレースケリー扮するモデルや、窓から覗き見える住人の生活を想像させるシナリオにあると思う。展開は非常に単純で容易に推測できてしまう作品だが、逆にその流れに乗せられてしまうところが心地よい。グレースケリーの美しさと、犯人の部屋に窓からよじ登って進入する勝ち気な愛らしさを堪能できる。自信をもっておすすめできる作品だ。 9点(2003-07-20 19:34:10) |