1. レザボア・ドッグス
久しぶりに観ました。初めて観たとき程のショックはありませんが、色褪せない作品だと思います。タランティーノ監督のやりたかったことを凝縮して詰め込んだ作品という感じ。原点にして最高傑作だと思います。観ていてリアルに痛みが伝わってきそうな暴力描写もあり、ある程度観る人を選ぶ作品なのも事実。 9点(2003-07-19 02:04:57) |
2. マトリックス
《ネタバレ》 う~ん、私としては何度観てもスゴク面白い。映像もストーリーも大好きです。皆の感想を見ていると、ストーリー設定が理解できない人には単なるCG映画として観られている様だし、SF好きの人には陳腐なストーリーに感じて物足りない様ですね。私はそれほどSFに詳しい訳でもなく、あの設定が理解できないほどSFからズレちゃってる訳でもなくちょうどよいバランスで楽しめました。仮想現実だからこその、何でもありのアクションはスピード感と斬新な映像に魅せられ増したし、ラスト近くでのネオの覚醒は次回作への期待を高めてくれました。ストーリーがよく分からなく面白くなかったという人は、設定の分かっている人に簡単な解説受けて観るだけで、数倍おもしろさが増すと思いますよ。 9点(2003-07-13 01:17:33) |
3. スコア
おそらく私はエドワード・ノートンを初めて見ましたが、例の演技には素直に拍手したくなります。その印象が強いせいもありますが、デ・ニーロとエドワード・ノートンで言うと、本作品は圧倒的にエドワード・ノートンの作品だと思います。デ・ニーロもいつも通り秀逸ですが、残念ながら『いつも通り』止まり。デ・ニーロ クラスの名俳優ともなると、観る側の期待が大きいのも事実・・・。 ストーリー自体はごくごく普通、エンディングは多くの方が指摘される通り、どんでん返しになってません。それでもノートンの演技は観る価値十分だと思います。 6点(2003-07-19 02:18:09) |
4. K-19
《ネタバレ》 実話に基づく作品だけあって、良くも悪くもリアルな話だと思います。派手さはありませんが、緊迫感のあるクライシスムービーでした。(以下ネタバレあり)本国との通信手段を失った潜水艦での原子炉事故という危機の中、士官および乗組員の様子は変に誇張されておらず好感を持てました。炉心溶解一歩手前での、乗組員による原子炉内での応急工事は、派手さはありませんが十分恐怖感が伝わります。艦長(ハリソン・フォード)と副官(リーアム・ニーソン)の人間関係の描き方も、よく言えばリアルですが、同じように外界と隔絶された状況での危機を描いた、『クリムゾンタイド』のジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンのような明確な確執があるわけでもなく、かと言ってお互いを100%25信頼しあっているという訳でもなく、少々煮え切らない感がありました。多少のリアリティーと実話性を犠牲にしても、二人のキャラクターづけを単純化したほうがよかった気もしました。また、ラストの墓地での艦長の言動はあまりに軍人的でなく、アメリカ的なモノの見方に感じます。原子炉に入った乗組員はあくまで愛国心や自分の家族・恋人を思って危機に立ち向かったのあり、仲間のためでは無いと感じました。 6点(2003-07-13 00:20:09) |
5. 壬生義士伝
《ネタバレ》 世間での評価はそれなりに高く、泣ける映画の呼び声も高い様ですが、私は全く泣けませんでした。ただしストーリーは別として主演の中井貴一・共演の佐藤浩一ほか他の役者さん方の演技はとてもよかったと思います。(以下ネタバレあり)ストーリー上、もっとも気になったのは、中井貴一演じる吉村貫一郎のもっている美学がピンときませんでした。彼は己の家族を守るがため守銭奴の様に振る舞い、家族を想い生きるために人を斬るのか、尊皇攘夷のために自分の義を通すために人を斬るのかはっきりしません。最後には、武士としての美学を貫き通すかの様に勤皇の志士として自ら散って逝きます。彼の息子もまた、父の旅立ちの時は、「残された家族を守る」と父親に誓いながら、帰れぬと覚悟しながらも、父への想いを押さえきれず、五稜郭での戦に身を投じてしまいます。彼らの振るまいが、あまりにも身勝手に感じてしまうのは現代の感覚でしか無いのかもしれませんが、あそこまで型にはまった、武士の美学を貫く最期を見せられると、家族と郷を想い、あえて新撰組に入隊した男という、面白みのある設定が台無しに感じてしまいます。原作ではもっと深く描かれているのかもしれませんが、映画としてはちょっと失敗ではと思ってしまいました。とは言え、決戦シーンでの一人突撃シーンは単純に格好良いです。その後の満身創痍での独白シーンは冗長ですが・・・。 4点(2003-07-13 00:47:44)(良:1票) |