Menu
 > レビュワー
 > C-14219 さんの口コミ一覧
C-14219さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 295
性別 男性
メールアドレス ssskzep@hotmail.com
自己紹介 映画を観るぞ!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
やっぱりハリウッドに比べるとCGはだいぶ見劣りするなあ……などと考えながら見始めたが、「人間」の部分に引き込まれてじきにそれも気にならなくなった。「天災(神)としてのゴジラ」という原点回帰に、我々が先の震災で得ることになってしまった放射能災害の実体験が加わり、ひところ流行った「ウルトラマン研究序説」的な空想読本に留まらない生々しさがあったように思う。「東京3区は帰還困難区域になる」という台詞の重さを、今の日本人ほど理解できる国民はいない。行政機能の東京一極集中とか、その辺りの問題もほんのり盛り込まれているように思ったり。 一方で、核ミサイルの使用を日本側の政治家があまりにも安易に応諾してしまう点は気になった。矜持とかそういう心情的な部分もさりながら、少なくとも貫通弾は有効だったのだから、「ゴジラが眠ってる間に自衛隊の戦力を再結集して、米軍と本格的に協力してどうにかできないか」と、先に考えるんじゃないか普通は?米軍だけじゃなく多国籍軍でも良いけれど、連携した作戦をすっ飛ばして「これはもう核ミサイルを撃ち込むしかないですね」「そうですね仕方ありません」というのは、一足飛びにすぎるでしょう。「知恵は多いほどいい」んじゃないのか? 石原さとみのなんとかパターソンも疵だった。あの空気感の中にあの漫画的高飛車キャラは何ともそぐわないし、あのキャラを出すにしても石原さとみでは全然柄が違う。第一ネイティブな日系アメリカ人感が全然ない。パターソンが出てくるたびに気持ちがふっと途切れてスクリーンから目を背けてしまった。 造形や演出に「エヴァンゲリオンだなあ」と思う部分も多々、多々あるけれども、庵野監督が蓄積してきた経験が、アニメファン以外も数多く観るであろうこの「シン・ゴジラ」に結びついたのだと好意的に解釈したい。目に付く不満もあって文句ばかり書いたようだけど、良くも悪くも怪獣エンターテインメントであったアメリカの新ゴジラに対して、これこそが日本のオリジンを受け継いだ新・真・神なるゴジラなのだと高らかに掲げることができる、それだけの作品にはなっているように思う。
[映画館(邦画)] 8点(2016-08-06 04:10:58)(良:1票)
2.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
誠実な男が、魂魄を込めて作った優美な機体は殺人兵器であるという皮肉。この哀切が何とも心に迫る。しかし何のために造られたものであれ、本当のマスターピースは美しい。戦争は忌まわしい。零戦は美しい。どちらも真だと信じる、この機微、アンビバレントを正直にさらけだしたところが素晴らしい。 SEの類を人間の声で再現したところは、「古き良きキカイ」に寄せる宮崎駿のアニミズム的慕情を表すようで微笑ましく、また上手くいっていたとも思う。「おお、一生懸命動いてるなあ」という。また庵野秀明のアテレコは、出てきてからの10分ほどは「どうなることか」と顔を覆ってしまったが、じきに慣れた。終わってみれば、技術の巧拙よりも演者(庵野)にも通底する「志あるマニア」だという心性の方を優先したのかな、という気がして、これで良かったのだと思えた。 ヒコーキ屋の二郎と、菜穂子の恋人二郎の話がほとんど別立てになっていて、そこはどうかなという嫌いはあるけれど、それよりも好もしく感応する部分の方が大だった。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-12-10 22:14:13)
3.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
主人公機ジプシー・デンジャーの出撃シーンだけでもう参った。参りました。あの量感・質感を「キミらが見たいのはこれだろ?」とばかりに見せつけられたら、あとはもう酔っぱらい状態で2時間過ごすしかない。あのやられるときの痛そうな感じ、大して見せ場もないまま凄惨に破壊されていく脇役機たちから感じる全体の印象としては、やはり「ものすごく金を掛けたマジンガーZ」。ストーリーは何のひねりもない、怪獣が出てきてそれをやっつけるというものなので、巨大ロボットの姿に酔えない人にはお勧めできないが、私はもう満足でございました。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-04-21 23:44:47)(良:1票)
4.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
この映画のタイトルは「MUTO ムートー(友情出演:ゴジラ)」が正しい。だから、ムートーにドキドキワクワクできるかが前のめりで観られるかどうかのポイントなのかもしれない。「いつか出てくるゴジラの勇姿」への期待感に引っ張られながらという部分もあったけど、私はけっこう「おおお、ムートー強いぞ」と思いながら観られた。「どうしてこうアメリカ人の作る怪獣は造形センスが禍々しいのか」というきらいはあるけれど、電磁波が武器というのは現代兵器の弱点を突いた感じで、静寂のなか電子系統をやられた戦闘機がぼとぼと落ちてくるシーンは面白い。妙に人間くさくて、「ムートーかわいそう」と思っちゃうところなんかもあったり。最後にはおいしいところを持っていったゴジラが見得を切り、「千両役者ぁ!」の声を浴びながら花道を去っていく。「ムートーも悪かあねぇけど、やっぱりゴジラだよなぁ」とホクホク顔で小屋をあとにするわたくし。監督の術中に嵌められてますな。不満を言えば、家族の物語は不要だったし、怪獣バトルがはじまったらテンションを切らずにちゃんと見せてほしかった。怪獣映画の爽快感というものには乏しい。ゴジラが核実験により生まれたのではなく、最初から地球の放射性物質を食べていた生物であるという設定も「反核のメッセージをそんな風に矮小化するなよ」とやや気分に角が立つところもあった。ただ何だかんだ言っても「でも最後まで前のめりになって観たんだろ?」と聞かれれば「ぐぬぬ」と唸るしかない。各論で言いたいことはたくさんあるけど、総論としては面白かった。これなら文句なくゴジラ復活の足がかりにはなったし、事実モスラやキングギドラを登場させての次回作もあると聞いている。これを叩き台として、次は「ゴジラ映画」としての良作を期待している。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-04-04 22:29:55)
5.  清須会議
史実をなぞりながら、三谷風のギャグを入れてみせるという作りで、近頃ありがちな漫画的にデフォルメされすぎな人物造形といい、もう少し重厚に作れなかったかという嫌いはある。密室劇を得意とする三谷をして、デリケートな政治の駆け引きをしている最中に、中庭で響くような大声で自分の野望を語らせてるのはどうなのよ、という不満点もある。しかし清須会議という史実が面白いので、それをなぞっている限りそうそう変な出来にはならない。全体に浮ついた雰囲気を引き締めていたのは、唯一現実感のある存在だった丹羽長秀(本当にもうどこからどう見ても丹羽長秀!)で、彼がいることによって政治劇としてのリアリティにある程度説得力が生まれたと思う。なんだかんだ時計に目をやらず最後まで観ることができたのは、彼のおかげ。また勝家はやや漫画的すぎるとはいえ、秀吉と対比される近視眼な脳筋具合と、単純であるがゆえのある種の可愛らしさを両立できていたし、大泉洋は、中間管理職をやっているこの年代の秀吉には、適当な軽さがあって良い出来だったと思う。史実のハイライトであり、歴史の重要な転換点である、秀吉が三法師を抱いて現れるシーン。そこに描かれる秀吉と勝家、勝者と敗者の対比。そこで観ている自分は少なからず「おお」と思ったし、その時点でこの映画は成功していると思う(そこから先の蛇足感はご愛敬か)。役者の無言の演技で見せてほしいところまで言葉にしてしまったり、正直三谷は監督には向いてないと思うけれど、史実の面白さと役者の好演に支えられて、この映画についてはなかなか良くできたものに仕上がっていると思う。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-25 16:47:29)
6.  宇宙兄弟 《ネタバレ》 
原作未見。スタイリッシュに宇宙航空史の紹介からはじまるところは「おっ」と思わせたのだが、そこが盛り上がりのピークだった。まず前提として「六太が宇宙に行って何をするのか?何ができるのか?」ここをはっきりさせておいて欲しかった。「宇宙への漠然とした、しかし強い憧れ」「兄弟の夢」だけで、あの強引な展開を納得するのは難しい。ムッちゃんを演じる小栗旬はとても良かったのだけど。逆に、ヒビトの岡田将生はどうも表情に険があり、嫌な奴に見えてしまった。そこも物語に没入しきれなかった一因。 また、六太パートと日々人パートにあまり繋がりが感じられず、とくに日々人のアクシデントは映画的な要求からとってつけたようで(2025年にNASAが月で使う車両が崖の存在を検知できないのか?階段を検知すると転回するルンバ以下じゃないか)、激しく萎えた。 ただそれはそれとして、日々人が青く輝く巨大な地球に照らされるシーン。あそこは良かったと思う。あの映像が(何ができるのか不明な六太を宇宙飛行士として選抜する動機とは全く別の話で)「理屈ではない。宇宙は目指すべき場所だ」と語っているように感じた。あの映像でこの映画は(自分の中で)だいぶ救われた。全体として頑張っていた演者にも敬意を払いたい。
[地上波(邦画)] 5点(2015-11-19 10:35:30)
7.  マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
真正面からの政治ドラマを期待していたので、老耄したサッチャーの内的世界にスポットを当てた作風はちょっと肩すかしを食った。保守的なイギリスで庶民出身、女性という立場に伴う様々な苦労、政治家サッチャーと家庭人マーガレットを両立できない苦悩、それらは老耄を絡ませなければ描けないものだったのか? なんかリベラル派が多いという映画界が「庶民を虐げながら仮初めの栄光に浸ったサッチャーも、結局は独り相撲を演じていて追い落とされた末にボケ老人になってしまいましたとさ(笑)」と言っているような底意地の悪さを感じると言っては穿ちすぎか。 そもそもこういう描き方(「勝手に想像した」内的世界に基づく人物像)は、人物が完全に歴史上の人物となって初めてとられるべき手法で、あまりにも無神経さを感じ、遺族が「左翼のファンタジー」と不快感を示したというのもむべなるかなと思える。点数はメリル・ストリープの演技に全部振りたい。
[地上波(字幕)] 5点(2014-03-22 14:51:32)
8.  アントキノイノチ 《ネタバレ》 
死に向き合うことで生が救済される……大筋では「おくりびと」をやりたかったのかな、と思うんだけど。高校時代のカットインが邪魔だなあ……。停滞を招くばかりでなく、過度に嫌らしくて、とげとげしくて、想像上の「現代の若者」像を延々と見せられて辟易する。「世の中のリアルを描きたい」傾向の映画だと思うんだけど、出てくる人物がどうにもリアルじゃない。ありがちな「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!」って演出にもうんざり。 それと腹が立ったのは、キョウヘイが檀れいに手紙を届ける件。キョウヘイが、彼自身の心を救済するために行ったエゴを、正しかったと断定して描いて欲しくなかった。読んで母の思いを受け取ったかも知れないし、一瞥もくれず破棄したかも知れない。受け取った側がどう処理するかは、観客の感性に委ねて欲しかった。また全体として、キョウヘイが「こうあるべき」と考える物事の姿に拘泥して突っ走る姿に、あまり共感できなかった。 サソウさんの滋味が良かったなあ。サソウさんとキョウヘイをコンビにして、あくまでも特殊清掃を中心に据えて物語を転がした方が良かったのでは。でも、それじゃあまりにも「おくりびと」か。
[地上波(邦画)] 4点(2016-05-04 20:26:37)
9.  武士道シックスティーン
兎にも角にも成海璃子演じる磯山がどうにも受け付けなかった。おそらくこれが漫画や文章上であれば、自分も「ちょっと変わった子」程度に受け入れたのだと思うんだけども、こうして実写で現出されるとあまりにも奇矯さが際立って、「年相応の瑞々しさを見せない世間知らずの変人」という、「いかにも記号化された漫画的女性剣士キャラ」(漫画原作じゃないらしいけど)の気持ち悪さが増幅されて、もう勘弁してくれというほかない。これは第一にキャラの要旨を押さえた上で、実写なりに描かなかった監督なり脚本なりが悪い。竹刀で素面を思いっきり殴られて「いった~」で済んでしまう(まず間違いなく大出血ですよ)辺りにもいえるけど、リアルになると許容できなくなる描写というのは少なからずある。 で、そんな感じだから物語があんまり頭に入らなかった(断片的に入ってくる話も「くっだらねぇ」と思うようなありきたりなものだった)。それから剣道のシーンがグズグズだったり、そういう説得力のうえで大事な部分を疎かにする辺りに製作者の杜撰さというか、作品への愛の無さが垣間見えるのも不快だった。ジュブナイル映画なんてこんなもんでいいでしょ、みたいな。
[地上波(邦画)] 3点(2015-09-22 23:52:26)
10.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 
少年と老人の心の救済物語をやりたいのか、映画万歳!をやりたいのか、はっきりすべきだった。どっちもやりたいなら2時間では足りず、結局どっちつかずでスッカラカンという印象。月世界旅行というポイントがいきなり現れ、偏屈ジジイは伝説の映画監督だったという超展開の後は、物事が一気にご都合主義的に動き出し、結局は「自分の映画が売れなくなって拗ねたジジイが、案外ファンがまだいることを知って機嫌を直した」ってただそれだけの映画になっている。ここまでスッカラカンな感じになるのは、人物の描き方が良くないと。原作がどうなってるか知らないが、ヒューゴがジョルジュにノートを取り上げられたとき、誰だって「僕の父親の形見だ」と言やあ済むだろと思うところを頑なに口を噤んでいたシーンが象徴的で、他にも色々あるが当然取るはずの行動を取らないことに対して何の背景も描かれず、あれじゃヒューゴはただただ頭の回らないブサガキで、その他お話の都合に沿って各人物が動いているという印象で、苛々することこの上なかった。それと、本屋のじいちゃんとかロビンフッドとかオートマタになってしまう夢とか「ただ出てきただけ」の事物が多すぎる。何かあるのかと思わせておいて何もない。ああ消化不良。評判の美術も3Dメガネの薄暗い画面で色彩が殺され、さりとて2Dでもう一回見ようとも思えない出来で、ただただ消化不良。
[映画館(字幕)] 3点(2012-03-30 01:23:20)(良:2票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS