1. 月世界の女
SFかと思ったら『スピオーネ』『ドクトル・マブゼ』のような天才的犯罪者による計画犯罪が描かれ、あいかわらずの冒険映画にドキドキさせられる。犯罪の一部始終を友人に語るシーンは字幕なしの過去シーンの短いカットを適格に見せることで手早く処理しているが、こういうことが難なく出来ちゃうところが素晴らしい。で、ここからSFへ。その伏線として序盤に貧乏生活のシーンがあるんだけど、ここがちとくどいかと。それにしても月に人類が立つ40年前の映画。そこに見てとれる当時の想像力につい頬が緩む。すごく楽しい。と同時にその創造性に驚かされる。まだ見ぬものは映せないという映画の限界を超えて、想像したものを創造することができる映画の可能性を存分に提示している。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-09 14:08:12) |
2. キッド(1921)
母親が子を捨てるまでのドラマが冒頭にある。つまりこれから始まるチャップリンと子供のドラマにおける設定説明的なものなんだけど、ここだけ見てもその語り口に唸らされる。どうして捨てなければならないのか、その説明が一切の言葉も無く成される。たった一つの画、一瞬の表情、些細な体の動きで。映像で語るとはこういうこと。演出とはこういうこと。そしてサイレントで活きるチャップリンの技とそのチャップリンをも凌ぐ勢いの子供の動きと表情が楽しい。大昔に見たときは子供が施設に連れて行かれようとするシーンの大袈裟な泣きの演技がくどいなと思って、チャップリン映画の中での私的評価はイマイチだったのだが、つい最近見たベロッキオ『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』にこの映画が上映されるシーンが出てきてちょうどその泣きのシーンに見る者たちが大泣きしたり拍手したりしているのを見て、あるいは最近子供と映画(アニメだけど)をいっしょに見るようになって思うに、やっぱりここぞというときの大袈裟な動きというのは(特にサイレント映画の場合)演出としてありなのかもと。子供のように映画に一喜一憂し、感情を露にしながら見るというのはたぶんステキな鑑賞方法であって、そこんところを刺激してくれる演出はやっぱありなんだと思った。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-05 14:12:41) |
3. 闇の手品
この映画、たしか数年前に溝口健二『折鶴お千』と共に見たもので、『折鶴お千』の私のレビュー年月からすると4年以上前に見たということになる。にしてもかなり映像が頭に残ってます。それほどにインパクトがあったってことなんだろうけど、1927年作品でモノクロで夜でしかも雨となれば画面は非常に観づらいはずなんだけど、ある少年が謎の人物とバッタリ出会い謎のものを預かるというなんとも怪しい雰囲気にこの見づらい暗がりがピッタリで、とくに謎の人物の見せ方が露骨に「謎の人物」で、なるほどここのドイツ表現主義的演出がインパクトを与え私の脳裏に画を残す要因になっているのだなと推察する。暗がり、つまり「闇」が少年の心理に影響を及ばすという重要な役割を担っているってことをうまく表現もしている。映画の目的がそこにある(傾向映画)とはいえ大写しにされる標語が少々くどい。わりと最近になって発見されたフィルムらしい。 [映画館(邦画)] 6点(2011-07-25 14:27:18) |
4. 最後の人
「字幕を使わない凄いサイレント映画」であることを知らずに見たのだが「字幕が無い」ということになんの違和感も持たずに見終えたことを覚えている。それほどに画がなにもかもを表現している映画であったわけだが、反面それほど凄い映画だとも思わなかった。要するに字幕なしを凄いと思わせないほどの凄い映画なのであった。脚本が素晴らしいのだろう。そして脚本に沿った演技と演出とカメラワークと照明と編集が素晴らしいのだろう。至って普通の映画だと思う。が何度も言うように言葉を廃してなお「普通」に見せてしまうというのはやっぱり凄いのだ。「普通」の中にあってアパートの住民たちから笑いものにされるシーンの表現主義的な演出はインパクト大。最後の追加シーンは追加であることをこれまた後日知ったのだが知らずに見てもあきらかにとってつけた感ありありでちと困惑してしまったのだが、このあまりの空気の違いというのはムルナウの抗議の印なのかもしれないと思った。 [映画館(字幕)] 7点(2011-05-24 15:31:55) |
5. 夜討曽我
日本三大仇討ちの一つで能や狂言、歌舞伎などではお馴染みのお話らしい。実際はもう少し長く、何巻かのフィルムは失われたままらしいのだが、お話を理解するには全く問題が無いのはお話そのものの分かり易さにあるのだろうか。始まり方や幼少時代から突然成長した姿に変わる唐突さも、フィルムの喪失のせいではないように見える。それほどにお話の見せ方はテンポがよくっていいのだが、見せ場の殺陣がなんか素っ気無くて盛り上がらなかった。完全じゃないものなので仕方ないところはあるんだけど、同日に観た『御誂治郎吉格子』(31年)や『国士無双』(32年)と比べるとかなり見劣りしてしまう。比べる相手が悪いか。並木鏡太郎の処女作。 [映画館(邦画)] 5点(2010-10-25 11:44:34) |
6. ストライキ
以前、プドフキンの『母』のレビューで『ストライキ』について触れたことがあるんだけど、モンタージュ理論の差異などは全くわからないんだけど、単純に事象(この場合だとストライキ)を描くためのドラマがある『ストライキ』よりもドラマの背景として事象がある『母』のほうが印象に残った。トーキーだとまた変わってくるんだろうけど。トーキーならば許されざるオーバーアクトもサイレントでは表現方法の一つとして有効ってのもあるかも。とにかく、おそらく物語をモンタージュ武装で語ってゆく前半こそが映画ファンの興味をひく部分なのかもしれないけど私は退屈であった。もうほとんど「実験」と言っていいほどの多彩な試みが成されていてその心意気は買いたいが。しかしクライマックスのストライキから暴動へ発展してゆく怒涛の展開は凄い。俳優ではなく実際の労働者を使っていることが最も活かされた場面かもしれない。火災は本当に火災だし、倒壊は本当に倒壊だし、実際に起こったことを映したドキュメンタリーのような迫力。圧巻です。 [映画館(字幕)] 7点(2010-08-20 11:55:05) |
7. 母(1926)
飲んだくれの父ちゃんのあまりな扱いにびっくり。体制側、つまりは悪の象徴というわけでもなくほとんど最初からいなかったかのように無情に消えてゆく。しかし母が息子を救うためにしたことが息子を窮地に追い込んだように、父もまた息子を窮地に追いやるべき道具にされたにすぎないことは確かで、父のここでのあまりな扱い自体が体制側の卑劣さを表現しているのかもしれない。クライマックスへと向かうデモ行進は雪解けと共に海氷が割れてゆく様とのカットバックによってスピード感とダイナミックさを得てクライマックスへと向かっていることを予見させている。おどおどとしていた母の顔が変わり、その顔がどアップにされたときのインパクトは凄まじいかぎり。これも母の人間性を丁寧に描いてきたからこそのインパクト。この後半のくだりはほとんど同じ画の繰り返しのため、ことさらに印象に残りやすい仕掛けとなっている。同時に観たエイゼンシュテインの『ストライキ』と似ているようで似ていない。その差異はタイトルが示すとおり。プドフキンは事象そのものよりも人間ドラマを見せることでその事象を語っている。 [映画館(字幕)] 7点(2009-03-12 15:32:24) |
8. スピオーネ(1928)
『ドクトル・マブゼ』からオカルト要素を取り払い、さらに洗練されたものに仕上げた作品。スパイものの古典というにはあまりに洗練されている。まさかサイレントでジェットコースタームービーを楽しめるとは!そのスピーディな展開には舌を巻く。326号はまさに007の原型。美人スパイとのロマンスあり、カーチェイスあり、敵キャラのカリスマ性あり、オチも唸らせてくれて文句などあろうはずもない傑作。本物の活劇!面白すぎ!! [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-01-11 11:58:14)(良:1票) |
9. ドクトル・マブゼ
先に作られた『カリガリ博士』(これもドイツ映画!)の主人公にカリスマ性を与えたようなマブゼ博士。そして『カリガリ博士』が表現主義の中で描かれたのに対し、『ドクトル・マブゼ』は実にリアルな現実世界の中に表現主義的描写を散りばめる。催眠術のシーンやラストの幻影がそれにあたる。なのでよけいに怖い。天才的な犯罪の手口がまたリアル。群集心理を利用して捕まった仲間を射殺するなんてファシズムが押し寄せようとする当時の時代背景を鑑みると空恐ろしい気すらする。そして株価操作も偽札造りもマブゼ博士にとってはトランプ賭博となんら代わらない「お遊び」でしかないというのも妙に信憑性があって怖い。犯罪映画の原点であるだけでなく、メロドラマも取り入れられ見応え十分。長尺も、連続ドラマをまとめて観ているような面白さ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-10 14:23:16) |
10. ニーベルンゲン 第II部 クリームヒルトの復讐
ジークフリートからクリームヒルトへと主役が代わった第2部はファンタジーから大スペクタル史劇の様相でもってたたみかけてくる。大群衆を画面狭しと登場させる妥協なき画の連続は圧巻。第1部よりも時間を感じさせないスピーディな展開と、美しさと残酷さに溢れた復讐のストーリーに釘付け。ラングとその妻テア・フォン・ハルボウのコンビが作り上げるラング初期作品は凄まじいまでの傑作ぞろいだが、その後ナチス党員となる妻とナチスから逃れる夫とのコラボレージョンは当時の暗雲とした時代を作品の中に拭いがたい影として残しており、表現主義と相まって独特の雰囲気をもたらしている。その空気は当然「ファンタジー」の第1部よりも「復讐」の第2部のほうが色濃く漂っている。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-09 11:49:50) |
11. ニーベルンゲン 第I部 ジークフリート
これを二つにわけて採点評価することにムリがあるような気がするのだけど、ま、ムリヤリ点数つけますが、どうしてもこれ単体だと尻切れ感が・・。1924年以前の他の映画を観ればよくわかるのだけど、いわゆる特撮がずば抜けている。たしかに龍の造形は今観てどうなのかといえばちゃちいのだけど、人が石に変わるシーンなんかは今観ても凄い。そして壮大なお話をここまでわかりやすく見せてしまう手腕はお見事の一言。ラングのサイレント映画は物語に引き込まれてしまう。あぁ美しいクリームヒルトよ、どうしてそんなバカなことを・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-08 16:58:58) |
12. サンライズ
《ネタバレ》 生涯ナンバーワン映画がどんどん更新されてゆく。でももうこれ以上はないでしょう。凄すぎます、この映画! 無駄なく完璧に描写される導入部。表現主義映画の真骨頂といえる都会の女との密会シーン。そして『陽のあたる場所』をはるかに凌ぐボート上の恐怖演出。都会へと移動した後の細やかな夫婦の心理描写。その完璧なまでの光に号泣した教会のシーン。ここで終わっても10点である。しかしまだ中盤。酔っぱらった子豚騒動は『ベイブ』も真っ青。ミュージカル映画を彷彿させる華麗なダンスとそれを見る男と女の面白おかしいシーンはチャップリンの映画のよう。その後の嵐のシーンではその風の凄さを荒れ狂う遊園地の遊具で見せつけるのだが今のパニック映画も顔負け。そしてボートの転覆とココで活きて来た「藁の束」という小道具の使い方の巧さ。観客をどぎまぎさせる展開の妙。そしてそして、、あぁ、なんて美しいのだろう、この女優。特別に11点てのを作ってください、管理人様。 [映画館(字幕)] 10点(2007-06-22 15:38:53)(良:2票) |
13. 吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)
数多くのドラキュラ映画の中でダントツに怖い。というよりこれ以外はあまり怖くない。その怖さの要因にマックス・フォン・シュレックの容姿がまず上げられるのは言うまでもないが、その恐怖の容姿を纏った吸血鬼に人を襲わせて怖がらせるようなその場しのぎの恐怖演出などせず、ただ立っている、ただ歩いている、ただ向かいの窓からこちらを見ている、それ以外は想像させることで恐怖を駆り立てる。恐怖の想像を助長する影の演出が効いている。そして他の多くのドラキュラ映画は吸血鬼にスポットが当てられるが、この作品はこれほどの怖い容姿を有しているにも拘らず、人々の恐怖心にこそスポットが当てられる。町中が、国中が、死におびえ、窓を閉めて閉じこもる描写、運ばれる棺の列に見るその恐怖の現実性、ヨーロッパ人のペストの記憶とそれらを吸血鬼に結びつけるストーリー構成。怖い!そして巧い!と唸らされる一本。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-22 13:18:35)(良:1票) |
14. 嵐の孤児
フィルムのまわる音とスライドの音(字幕がスライド式でした)だけで他の音が全くしないものを見ました。音が無いことがなんのマイナスにもならないほどの躍動感に大満足。姉妹の波瀾に富んだ行く末を綴ったストーリーであるが、説明文すらなくてもいいくらいに映像と俳優の表情が全てを語る。『イントレランス』での絞首刑のシーンをさらにハラハラ度をレベルアップさせたようなギロチンのシーンは、まさに完成されたクロスカッティングが効果的に使われ、これぞクライマックス!というものになっている。何度も言うがこれこそがクライマックス!!である。そしてグリフィスの映画ではお馴染み、永遠の少女・リリアン・ギッシュもまた、サイレント映画における演技の完成型を見せてくれる。この作品のリリアンは本当に美しい。必見! [映画館(字幕)] 10点(2005-05-20 19:08:02)(良:1票) |
15. アンダルシアの犬
映画生誕100周年を記念して作られた『百一夜』という映画の中で何度かこの『アンダルシアの犬』の例の“目”のシーンが映し出されていました。私がこの作品を長らく避けていたのはこの例のシーンがあったから。覚悟を決めて見てみた。おそらく例のシーンは中盤以降に出てくるだろうと勝手に思い込みながら。で、衝撃シーン。「いきなりかよ~」と泣きそうになりながらつっこんだ記憶がある。ダリとブニュエルの夢ですか。ということは作り手の深層心理を読み解く楽しみもあるわけですね。まぁ私にはムリですが。でも STING大好きさん のおっしゃるように映画にしかできないことを追求したこの作品の前衛性は高く評価されるべきかと。そしてその試みこそが映画作りにおいて最も大切なことなのではないかと今更ながら思いました。成功失敗に関わらずこういう試みがないと映画は滅びます。というのは言いすぎにしても発展はないでしょう。 <追記・18.5.8> 「シュルレアリスム映画の展開 」と題したプログラムで『黄金時代』(これまた凄い!)とともに上映されていたのを観ました。いや、何度見たってわかるわけないんですが、初見の衝撃とは違って、なんとなく納得して見終えてしまった。夢と夢が強引に繋がれて最後は良かった良かったというオチとして消化できてしまった。うーむ、、きっと日本語字幕がなかったせいで知らず知らず自分なりに画にストーリーをつけてたんだろうか?、、うーむ、、。納得して見終えてしまったことに納得がいかないという奇妙な体験をしてしまった。 [映画館(字幕)] 7点(2005-04-25 12:35:53)(笑:1票) |
16. 第七天国(1927)
この手の甘い甘いメロドラマに涙することは無いんですが、それでもやっぱりいい映画だと思います。私も印象に残るのは階段を上っていくシーンです。上から撮るのでもなく下から撮るのでもなく、真横から階段と二人を同時にとらえ階段を上っていく二人とともに床を通り越して上昇するカメラ。見事に二人にとっての天国へ続く階段を象徴するシーンとなっています。光の使い方も二人を見守る神の存在を感じさせます。愛だけであんなにも強くなれる女のストレートすぎる変貌ぶりも気持ち良い。 それにしてもそこのあなた!あなたにもあんな初々しい時代があったんですよ!嬉しそうに彼にコーヒー入れちゃって、ちょっとチュ-されただけであんなにときめいちゃって、それが今やもう見る影もなく..って誰に言ってんだ? 7点(2004-11-16 11:48:59)(良:1票) |
17. メトロポリス(1926)
C-3POの前身となるあのロボットのデザインだけでも見る価値あり。人間そっくりにロボットを作れるのにメーターの針をランプが点灯したところに死にもの狂いで動かさなければいけない機械って..て、そんなこと考えちゃダメですよ。この作品のパイオニア的価値はたくさんの方が語っておられるのでもう言いません。では、そういった価値を無視して楽しめるか?..楽しめます。サイレントであっても、あれだけ多くの労働者の暴動を生身の人間で見せられたら、その迫力たるや圧巻の一言。ラングは(時代が時代なだけに)集団心理の異常さを常々警戒していたのだろうか。他の作品でもよく描いている。この作品でも、自分たちの子供の命すら忘れてしまう群集の異常心理を描きます。真相を知り冷静な判断ができる人間がいなかったら恐ろしい結末を迎えるということを警笛しているようにもとれる。そういった部分をさらっと描いて娯楽映画に仕上げるのが実に巧い監督です。 8点(2004-09-21 15:39:21)(良:2票) |
18. 暗黒街(1927)
タイトルから重厚なものを期待したがえらく軽快な音楽に拍子抜け。ところがパーティ終焉あたりからどんどんシビアな展開へ。裁判官の説教(判決理由?)を裁判官の影とそれを聞くブルの苦々しい表情を同時に映すことで、まるで音のある映画のごとくその状況を映し出す。と思いきや↓なんと正義の象徴として大きく映していたとは..なるほど、奥が深い。終盤の銃撃戦はサイレントであることを忘れるくらいの臨場感。そしてやっぱり最後の名言が実に良い。サイレントをなめてはいけない。凄く面白いです。 8点(2004-07-08 12:32:18) |
19. チャップリンの黄金狂時代
えっ本物の熊だったんですか?凄い!鶏は本物じゃないですよね。(そんなわけない。)で、あの女の人は結局誰が好きなの? 8点(2003-11-22 14:12:24) |
20. 戦艦ポチョムキン
時代を考慮すれば技術的には絶賛に値するでしょう。はてさて今見たらどうか、、まずオデッサの階段あたりから「無声映画なのに、なに!?この躍動感は!」と思って観ました。編集でここまで見せるなんて凄いです。終盤の戦艦のスピード感もエンジン、船体、煙の細かいカットの繋ぎによってすごく伝わってきた。やっぱ今見ても凄い。 // 追記<H20.4.7> 今観ることのできるサイレント映画というのは傑作だからこそ今も観ることができるわけなのですが、その傑作ぞろいのサイレントを何本も見た後にこれを観ると、この映画が他の傑作サイレントとは全く種類の違う映画なのだと改めて唸らされます。やっぱり凄いものは何度観ても凄く、観れば観るほどにその凄さを思い知る。 1点プラスします。 [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2003-06-17 12:25:16)(良:1票) |