1. ナバロンの要塞
熱血漢でありながら、冷静沈着で頼もしいアンソニー・クイン、職業軍人でないことを盾に、終始傍観者の態度を貫く皮肉屋のデビット・ニーヴン。こんなニーヴン演じるミラー伍長の斜に構えた態度が気に入らず、不満分子だの、ブラックシープだのと敵視していた子供の頃が懐かしい。要塞爆破のミッションよりも、この個性派俳優二人の演技だけで十分満足。「ねずみ」は不発に終わっても、「保険」が効いてなによりだった。 9点(2004-04-22 16:15:51)(良:1票) |
2. いつも2人で
オードリーは相変わらずチャーミングだが、はしゃぐ女学生の姿を演じるには、さすがに無理がある。アルバート・フィニーの声高で一本調子な喋り方は、ハッキリ言って耳障りで、最後までなじめなかった。 5点(2004-04-22 15:28:55) |
3. アラバマ物語
有形、無形の思い出の詰まった「宝箱」は、いつの時代、どんな子供にとっても存在する。最近「アメリ」を観て、その思いを強めた。隣人「ブー」からもらった石鹸人形はもちろん、彼の存在自体も、そして、不条理な大人社会で闘う父親の姿を垣間見ることも、かけがえのない宝なのだ。そんな素晴らしい「宝箱」を携えて大人になっていく主人公のスカウトを、私はうらやましく思うばかりである。 10点(2004-02-24 19:24:12) |
4. その男ゾルバ
脳天気で楽天家のように見えるゾルバだが、彼のような生き方こそ、すなわち、喜びも悲しみも昇華させる術を知っている者こそ、真の勇者ではないかと思えた。事業に失敗したイギリス人も、ゾルバのような人間を受け入れる器量を持ち合わせていなかったら、「泣き女」のご厄介になっていたかも。私も見習ってみるか。それっ、チャッ、チャッ、チャッ(笑)。 8点(2004-02-22 17:08:49) |
5. 大脱走
出がらしのお茶にミルクがないと嘆くにコリンに、早速ミルクを調達するヘンドリー。彼らの行く末をひたすら案じていた私だが、あ~あ、「ポンコツ飛行機め」。 10点(2003-07-23 20:50:17) |
6. サウンド・オブ・ミュージック
コテコテの家族愛を売り物にした当時の宣伝に嫌気がさし、長らく観る気がしなかった。とってつけたような「反戦」と、あり得ないアルプス越え(ザルツからアルプス越えるとドイツ)と、マックスおじさんを愛国心に欠ける金の亡者扱い(笑)している単純さが気になるものの、それらを割り引いても名作でしょうね。「私のお気に入り」は、チャーミングな歌詞も大好き。 10点(2003-07-22 15:50:59) |