1. 晩春
《ネタバレ》 小津と原節子が初めてコンビを組んだ作品とか。前半はそんな面白いと思わなかったし小津作品では珍しくはずれかと思ったけど、能のあたりから面白くなった。「クマタロウ」とか真面目に言ってる杉村春子がおかしいし、なんと言っても笠智衆。原節子に「夫婦」を説くシーンもいいけど、やっぱり嘘のシーンの表情が素晴らしい。フィルムの状態が悪いのがちょっと残念な作品。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-31 23:32:18) |
2. 三十三間堂・通し矢物語
成瀬巳喜男初めての時代劇らしいが時代劇というよりスポコンものとして楽しめました。単純な話だけど面白いのは演出がいいのかな。主人公を支える田中絹代に、ライバル長谷川一夫の男らしさ。こんな無骨でかっこいい長谷川一夫見たの初めて。家のため母のために兄の記録を守ろうとする河野秋武もいい味出してました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-16 23:30:25) |
3. ハワイ・マレー沖海戦
戦時中の戦争映画なので勝って終わるという高揚映画なんだけどいいです。悲壮感など暗い部分を少しも見せない明るい映画です。うっちゃりで相撲に勝ってもその精神がいかん押して押おして押し捲れと親方のようなこと言うし、ラグビーで負けても気合で勝ってたとかもう精神が凄すぎる。体操シーンも北朝鮮のマスゲームのような一糸乱れぬ動き。キャストの豪華さもかなりプラス。三四郎の藤田進・大河内傳次郎・河野秋武に進藤英太郎や田中春男、原節子までいるという凄さ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-24 23:31:43) |
4. 王将(1948)
阪妻の現代劇みたのはこれが最初。辰巳柳太郎の「王将一代」見てから改めてみるとやっぱ阪妻はコミカルさが違うなと思う。水戸光子も三條美紀も印象に残る役。二五銀のくだりが一番好き。鏡を見て変わる場面なんかはかなり素晴らしい。ラストシーンも滝沢修が実に武士っぽくて好き。ライバル関係っていいなぁと。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-10-22 21:30:27)(良:1票) |
5. 續・姿三四郎
前作同様おもしろいです。三四郎の笑顔がいい。スパラーとの戦いってのはちょっといらないかもだけど、月形龍之介が実に素晴らしいです。コメディでもいけるんじゃってくらいのあの唐手…。それでいてギラギラした魅力もある。雪山の対決の表情がよく見えないのが残念。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-18 22:06:08) |
6. 姿三四郎(1943)
スポコンもの成長ものとして十分おもしろかった。黒澤というよりは大河内傳次郎、月形龍之介目的なのでそれでかなり満足。大河内傳次郎が藤田進に猛稽古つけたというシーンはかなり見たいが、月形龍之介はあのイカした格好が見れただけでかなりの収穫。武道家同士の命を懸けた戦いにシビれます。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-18 22:06:05) |
7. 土俵祭
黒澤脚本+千恵蔵主演ということで見てみる。戦前の千恵蔵を見るのは「赤西蠣太」とこれで2本目だけど「赤西蠣太」以上にイメージが違う。「ボク」とか言うし苛められて泣きべそまで見せる千恵蔵、しゃべり方も全く後年の歌舞伎調じゃない。若いと思う当時でもう40いってるので、後年のしゃべり方は演技だったのか・・・。千恵蔵がこんなに普通にしゃべれるなんて驚きです。容姿も40過ぎながら若々しく美男で、全盛期は凄かったんだろうなぁと。千恵蔵ばかり注目してましたが、内容もいいです。出世・友情・恋・勝負、戦時中とは思えないくらいの娯楽作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2005-10-10 23:52:14) |
8. 破れ太鼓
犬に吠えられながら阪妻が登場した時の迫力と家族の雰囲気が凄い。特に森雅之、あんたが息子かよ。でも阪妻が怖すぎて森雅之でも息子に見える。他にも滝沢修と宇野重吉が親子とか無理が・・・。阪妻の喜劇ってのは初めて見たけど喋るときに右手を上げる仕草がいい。元々コミカルな感じのひとなのでコメディやってても流石にうまい。ラストがちょっとあますぎるけどモダンないい作品です。 [地上波(字幕)] 8点(2005-09-24 01:01:42) |
9. 宮本武蔵(1944)
溝口健二の宮本武蔵。50分ちょっとしかないのに退屈。ちょっと寝てしまった・・・。武蔵の言ってることが小難しくてよくわかんない。ただ年代的にプロパガンダ映画かなと思ったけどそんな感じもなかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-14 19:07:41) |
10. わが生涯の輝ける日
48年という時代が見れるのは新鮮だけど、おもしろいかっていうとそんなんでもない。山口淑子と森雅之は互いに魅かれていったが、彼女の父親を戦時中とはいえ暗殺した男の苦悩。その男への復讐を支えに生きてきた女。そんな感じのメロドラマです。なんか全体的に濃かった。 6点(2004-05-30 01:00:31) |
11. 幽霊塔
ちょっときついのは音声が悪いので聞き取りにくいんだよね。こういう推理系は会話が聞き取れないとわかりにくい。そこら辺がマイナス。印象的なのは徳川夢声さんの博士役。不気味な感じが出ててとてもいい。妙な機械で整形するところなんかおもしろかった。ヒロインの羽鳥敏子さん和風美人でよかった。 5点(2004-03-28 22:00:02) |
12. 桃太郎 海の神兵
戦争中にここまでの作品を作り上げるのは凄いと思った。印象に残るシーンはバンジージャンプでサル兄弟を引き上げるシーン。動物たちはかわいいけど桃太郎の絵がちょっと凶悪面に見えた。内容は戦時中というのもあり、ちょっとヤバめの洗脳映画みたいな。でもちょっと皮肉っぽいパロディに思えた。 8点(2004-03-08 01:34:15) |
13. くもとちゅうりっぷ
てんとう虫の女の子は和風なデザインだけど、他は米風な感じもするアニメーション。「網のハンモックで歌いましょ」というスパイダー。「あら、すてきねー でも三日月さまが出たから遊ばないの」と言うてんとう虫。本性を現したスパイダー。雨に濡れた蜘蛛の巣とか印象的。メルヘンな作品。 7点(2004-03-08 01:34:13) |
14. 長屋紳士録
戦後って感じかなり漂ってます。笠智衆さんかっこいいです。あの訛りや歌もいい。おばちゃんはきついけどおもしろい。最初子供を海で捨てようとするシーンなんかは残酷ですね。「おやかましゅう」ってのが印象に残った。 8点(2004-01-10 07:28:29) |
15. 父ありき
まず音声の劣化がかなりきつい。聞き取り能力がないからいつもの5倍くらい音高くしても聞きとりにくい・・・。見終わった後耳やばい。しゃべりかたが妙に丁寧なのがおもしろい。 7点(2004-01-08 14:34:24) |
16. 戸田家の兄妹
小津作品初めて見た。とてもおもしろかった。なんか火垂るの墓のおばちゃんを思い出しました。あのしゃべりかたできっついなぁと。でも実はそんな不幸ってわけでもないんですけど、なんかすごい不幸そうに見える。一周忌のところのシーンかっこいいです。 9点(2004-01-05 22:07:15) |
17. 赤い河
感想はジョン・ウェインかっこいい。牛もうしうしいてすごいです。牛暴走シーンはほんとすごいです。名作なんですけど個人的にはふつーなんで7点で平均点下げちゃいます。 7点(2004-01-05 20:11:43) |
18. 第三の男
まあ名作なんだろうなとは感じました。ネコがかわいかった。 8点(2003-02-09 03:08:29) |