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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  スザン・レノックス 《ネタバレ》 
わずか80分足らずの間にぎゅうぎゅうに押し込められた、大河ドラマ級の内容。各パートを膨らましたら「風と共に去りぬ」クラスになってもおかしくない。しかしこの作品は、少女の成長を数枚の影絵で表現し切る(!)という驚愕の演出をはじめとして、各シーンが目的を達したと判断したら即次に行き、その間も大胆に省略する。この辺の感覚は、現在の制作者も大いに見習ってほしいところです。そんな中でも、ガルボとゲーブルはもちろんのこと、各役者の短時間に凝縮された役作りと芝居が、作品の骨格を力強く構成しています。まあ、ガルボがところどころ、なぜかキルスティン・ダンストに見えてしまうのはご愛嬌ですが。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-18 21:16:24)
2.  隣りの八重ちゃん 《ネタバレ》 
隣り合う2軒の間のあれこれ、という内容しかないのに、何とそこに丁寧な描写があることか。「隣の家でご飯を食べさせてもらう」というそれだけのシークエンスが巻き起こすスリリングさ。一足の靴下をめぐる、コメディのようでコメディではないぎりぎりの可笑しさ。そこに岡田嘉子扮する姉が登場し、ステージは自然に一段上がっていく。ここでは、映画館や料亭でじわじわにじみ出てくる八重ちゃんのヤキモチ(もちろん「嫉妬」とは書きたくない)を堪能しましょう。着席位置だけで一瞬むっとする、そうそうこれなんですよ。そして川辺のシーン、迫り来る姉の情念をさらっと、しかしきっぱりと当然のように断る恵太郎君、余計なことをごちゃごちゃいわないからこそシーンとしての意味があります。野球の関係が微妙にしつこいのが難点ですが、その辺も含めて、今日の制作者もこれを見て参考にすべきほどの作品としての価値があります。
[DVD(邦画)] 6点(2024-01-22 00:11:32)
3.  嵐ケ丘(1939) 《ネタバレ》 
タイトルだけは知っていて、どんな文芸作品が出てくるのかと思っていたら、何とドロドロのメロドラマ!男の側も女の側も都合よくころころ気が変わっているところに、妙なリアリティがあります。本当はこの部分はもうちょっと間隔を空けたかったんじゃないのかとか、むしろこれって連ドラ向きなのではとか、気になるところはありますが、それでもこの重量感ある内容をここまでコンパクトかつシンプルにまとめた腕は特筆すべきです。後半はイザベラがいいアクセントになっていて、さらに心理の綾を深めていますね。それにしてもこれを見てしまうと、ケイト・ブッシュのあの曲のサビがさらに怖く聞こえます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-22 22:42:17)
4.  オクラホマ・キッド 《ネタバレ》 
戦前のウエスタン作品ということですから、さぞかしのんびりした雰囲気で進行して・・・と思っていたら、予想外にスリルとサスペンスに満ちていました。主人公と悪役と町の上層部集団が三つ巴のような関係になっていて、これが自然に話を構築しています。その中でも、みんなが熱中する「開拓」に対し、主人公が「先住民を銃で脅してサインさせただけじゃないか」と強く批判する一幕もあったりして、この頃から問題意識を持つ人はいたことも分かります。そして、ディカプリオとジェレミー・レナーをミックスしたような風貌のジェームズ・キャグニーが、善悪を合わせ持つ主人公の造形にマッチしています(身のこなしや足運びもいい感じです)。途中で正体をあっさりばらしてしまう大らかさやラストの強引さはこの時代ならではという気もしますが、それでも今見ても鑑賞に耐えうるほどの内容を有しています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-02 13:22:58)(良:1票)
5.  我輩はカモである
いや、何か、これは凄い。凝縮された熱さ、数秒間のやりとりにネタを詰め込む馬鹿馬鹿しさ。そしてそれを支える制作側の迷いのなさ。アホな内容だからこそ、真剣に考えて作らなければならない、という理念を忠実に体現したものとして、現在まで普遍性を有する作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-24 00:22:56)
6.  地獄への道 《ネタバレ》 
導入部は、なかなか正統派的な復讐譚で、この後主人公が仲間を率いて各地で強盗に大活躍!かと思ったら、いきなり自首という超展開に唖然。その後兄が助けに来て持ち直すものの、そこから妙に停滞してしまう。再び前線に戻るのが、どうも妻子が別の男とうまくいきそうだからという小市民的動機なのにちょっと笑いつつ、そこでさらに大暴れかと思ったら、どうも終幕に向けては腰砕けに終わってしまいました。振り返ってみれば、ヒロインが全然機能していなくて、何か主人公を助けるわけでもなく、ひたすらうじうじ愚痴っているだけ。その割に出番は比較的多いものだから、そのたびに作品がエンストを起こしてしまうのです。こういう系統でヒロインが魅力的でないというのは、なかなか致命的。しかしフォンダの渋いサポートで一定の質は維持されているという、微妙なバランスの作品。
[DVD(字幕)] 6点(2021-03-23 00:40:40)
7.  バルカン超特急(1938) 《ネタバレ》 
最初の30分と後の60分でまるで別のような作品。ホテルのシーンは、もう全体的にグダグダで、というか私はクリケットの2人組が主人公かと(少なくとも後で何か活躍はするのかと)思っていました。列車に乗って謎が開始してからは、一気呵成の勢い。80年以上前にこんな先進的な謎の設定があったのに驚き。オチは「それだけ?」という感じですが、時代を考えて許してあげましょう。●時期的にはヒッチコックイギリス末期の頃で、最後の方で明らかにイギリス人を馬鹿にしまくっているのは、何か思うところがあったのかといろいろ想像してしまう。それと、単純な銃撃戦というのもやってたんですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-26 00:51:36)
8.  ニノチカ 《ネタバレ》 
いやー、これは凄い。冒頭のところでとりあえずソ連をおちょくっておいて、それをマクラにするのかと思ったら、何とそのままごりごり進んでいく。十分地ならしをしたところで、いよいよガルボ登場。これぞスターの登場です。そしてそこから怒濤のように展開されるガルボとダグラスの切り返しの数々。バリバリの共産党官僚と、脳内すべてピンク色のフランス男(そう、ソ連だけではなく、どさくさに紛れてフランスもおちょくっています)の邂逅という設定をフルに使い切っています。そして溜めに溜めた後で炸裂する、ガルボの大笑いのインパクト!笑顔がすべてを乗り越えるというシンプルにして強靱な世界観!さらに後半は一転して、国境を越えたメロドラマへと発展します("Censored"の大映しの威力も凄い)。いやいや、こんなに洗練されたロマコメが、80年以上も前にあったとは思いませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-17 00:32:54)(良:1票)
9.  舞踏会の手帖
作品コンセプトはものすごく魅力的で、手帖の男たちを巡っていく間に人生の悲哀と可笑しさが・・・なんて展開も期待させるのですが、一つ一つが何とも平坦で、似たような感じで。あと、そもそも人数も多すぎかと思います。骨格は面白いはずなので、これは現在のセンスで誰かリメイクしてほしいなあ、と考えていて思い出したのがジム・ジャームッシュの「ブロークン・フラワーズ」なのですが、あれの元ネタは実はこれ・・・ってことはないか。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-02-11 21:58:17)(良:1票)
10.  巴里の屋根の下
全体がやたらと慌ただしくて目まぐるしくて、ラブロマンスとしての奥行きが感じられませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-01-25 23:44:37)
11.  新婚道中記 《ネタバレ》 
「夫婦が互いに浮気を疑って夫婦げんかになった」というたった1つのスタートから、スピーディーな会話の切り返し(主人公2人だけではない)によってぐんぐん話が広がっていく。戦前にこんな洒落た(オシャレとは違うよ)作品があったとはね~。脚本が巧妙なのは、結局、その疑いは合っていたのかどうかという点には立ち入っていないこと。この心理の綾があるので、登場人物が増えていくごとにさらに心理構造は重層的になり、そのギャップが笑いを生み出していく。終盤、まわりの人がいなくなってからは、急にテンションが落ちる気がするのだが、まあいいでしょ。ラストは、今日の脚本だったら、午前0時に離婚が成立した瞬間に改めてプロポーズとかをするんだろうけど、そこで寸止めをしてしまう奥床しさも、当時ならでは。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-18 01:19:20)
12.  駅馬車(1939) 《ネタバレ》 
前半の、いろんな立場の人が1台の馬車に収斂していく過程は、80年近く前の作品とは思えないほどの洗練ぶり。逆に、アパッチの襲撃以降は、その辺の心理の綾が消え去ってしまい、かえってもったいないことになってしまいました。まあ、演出者の意図としては、前半のじわじわした描写との対比をしたかったんでしょうけど。あと、登場人物の中では、うるさいだけで人間的魅力がなさそうな人(悪役であっても)が何人かいたのが残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-11-11 01:14:23)(良:1票)
13.  ロビンフッドの冒険 《ネタバレ》 
まさに正統派冒険活劇。正義の味方が庶民を助け、敵の悪企みを阻止して、最後はお姫様を救出してハッピーエンド。ひねりは何もありませんが、こういうのはそれでいいのです。これだけやっておいて、セットやロケが必ずしもチャチくないのもちょっとびっくり。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-18 02:55:56)
14.  ゲームの規則
すみません、何かみんながワーワー言っているだけにしか見えなかったのですが・・・いろんな人間関係が「ただ置かれているだけ」であり、発展性がないので、いくら登場人物があれこれ動いても、見ていて疲れるだけでした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2017-06-08 22:09:10)
15.  モホークの太鼓 《ネタバレ》 
例えば、砦を抜け出して援軍を要請しに走るシーン。平原を、川を、森を、ただ走る、走る、走る。途中で転んだりずり落ちたり絶壁に直面したりして目先の危機を煽ることはしない、純粋な肉体と肉体の対決。だからこそスリリングだし、こういう撮り方こそが現在の映画製作でも参考になるのである。全体のストーリーとしては、まあ、牧歌的というか楽天的で特筆すべきところはなく、ヘンリー・フォンダもまだ若くて芝居がフワフワしている。マクレナー夫人が登場すると一瞬で食われている。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-25 02:58:16)
16.  鴛鴦歌合戦
何が一番驚いたかって、それぞれの歌が、場面や心情の表現にきちんとなっていること(曲調や歌詞も含めて)。そして、役者陣が、きちんと「歌いながら演技をしている」こと。つまり、ミュージカル映画としてはすでに完成しているのだ。それにしても、戦前からこれほどの作品を作っておいて、どうしてその後の日本にはミュージカル映画が存在しないのだろう?
[映画館(邦画)] 8点(2015-08-30 21:43:19)(良:1票)
17.  マダムと女房
昭和6年の邦画ってどんなんなんだ?という歴史的興味だけで見てしまったのは不純な動機かもしれませんが、その意味での目的は達成できました。ただ、単純ストレートな表現こそが最も説得力を持つ、という観点からは、今日でも参考になるかもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-05-22 02:54:04)
18.  大人の見る絵本 生れてはみたけれど 《ネタバレ》 
小生意気な餓鬼共の我が儘な言動をいくら延々と映されても、別に面白いところはない。しかも、この兄弟は、ボス格の子に対し酒屋の兄ちゃんを使って報復するなど、陰湿ですらある(ついでに、本を粗末に扱うというのは、私は許さない)。そこで父親が「君たちはどこの学校へ行っていたのか?」と的確な突っ込みを入れると、大人のセンスと子供のセンスのギャップがコメディをもたらすんだけど、そのようなシーンは少なかったね。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-15 02:52:27)
19.  街の灯(1931) 《ネタバレ》 
ラストシーンは、再会して相手の正体を知るというためであれば、一輪の花を渡すだけでも場面の目的は達成できたはずだ。そこに、娘が浮浪者を見下していると取られるリスクを踏んでも、あえて金銭的施しを与えるというアクションを付け加えたのはなぜだろうか。私はそれは、たった1枚のコインのありがたさや重要性を、娘はまだ覚えていたからだと思いたい(そしてそれは、元をたどれば、浮浪者の行為によって体感したものである)。しかし娘は、表向きは社会一般的な意味での人格は確立されていても、真に人を見る目までは取得していなかった(浮浪者を一目見ても、その正体が分からなかった)。身体的接触によって相手の正体を知った娘は、同時に、己の未成熟さをも一瞬で悟ることになり、最後の一言につながる。したがって、このラストは、私にとっては、この上ないハッピーエンド。
[映画館(字幕)] 7点(2013-01-04 01:59:10)(良:1票)
20.  モダン・タイムス 《ネタバレ》 
工場で工員と経営者がいろいろやる話かと思っていたら、実はそれは導入部だけだったんですね。工場のパートは話の枠組と構造が単純で今ひとつなのですが、娘と出会って物語が動き出してからの方が断然面白いです。それと、台詞(この場合は字幕ですが)とシーンを必要最小限にすれば、90分足らずでこれだけの展開を盛り込めるわけで、その表現の力とでもいうべきものについては、今日でも参考になります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-02 03:04:12)
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