1. アラモ(1960)
デビー・クロケットの活躍しか印象が無いのだけど、そもそもの前段が細かく描けてない事が日本人には分かりにくいです。 [地上波(吹替)] 6点(2010-11-24 12:51:21) |
2. 太平洋奇跡の作戦 キスカ
最近の日本映画って、戦争の悲惨さみたいなものは描くくせに、こういう成功した作戦を描くような事をしないので非常に不満が残ります。そうした中でも、この映画は違った趣のある映画だと言っても良いでしょうね。原作はこの作戦の実際の参謀だったかな?が描いていますが、一部史実と本人の記憶が違う所があるようですが、基本的には物凄く良く出来た作品だと思います。 残念ながら、なまじ戦史研究なんかしているとどうしても木村昌福という人物像が三船敏郎の姿と一致しないんですね。確かに木村は豪胆な人だったと言われてはいますが、三船の様な眼光の鋭さはなく、どちらかというと、非常に穏やかで内に思いを秘めた人だった様で、その分かなり映画そのものは良いものの、人物像が不十分だった気がします。映画自体はかなりしっかりと出来てはいますので、多くの人に出来れば日本軍の活躍する映画としてみて欲しいものです。 [地上波(邦画)] 8点(2010-11-22 15:27:13)(良:1票) |
3. 日本のいちばん長い日(1967)
岡八の傑作のひとつだと思います。玉音放送の直前直後の混乱を非常にクールな視点で描きながらも、登場人物全員の思惑や信条といったものが伝わってきます。だから嫌でも観ている側が冷静で居られなくなり、物語に注視してしまいます。 [DVD(邦画)] 9点(2010-11-22 12:36:28) |
4. 陸軍中野学校 竜三号指令
《ネタバレ》 スパイ物としてこのシリーズでは一番面白いかもしれないですね。変な話だけど雷蔵の中国語と比べると、他の人の中国語がかなり辛い所があります。松村達雄に至っては中国人役なのに全く中国語が出てこないどころか、普通に中国人なまりの日本語も出てこないしね。あと、非常に単純ではあるけど、スパイの小道具として眼鏡を出してくるというのはなかなか面白いと思いました。変な話だけど、雷蔵ってこういう変装をさせたら無茶苦茶面白いんだよね。 [映画館(邦画)] 7点(2010-11-15 08:12:12) |
5. 陸軍中野学校 密命
いきなり、という展開から始まるので、期待していたのだが、ちょっと途中でだれた感じがしました。ラストはあまりにも急な展開になっていて、ちょっと唖然としてまいましたね。でも、劇場で見られたことはかなり良いと感じました。以前、ビデオで見たのと銀幕で観るのとは何かが違います。こういうのが最近の映画にはあまり無いのが悲しい話です。 [映画館(邦画)] 6点(2010-11-15 08:01:04) |
6. 眠狂四郎 炎情剣
狂四郎が唯のヒーローでは無いという所が大きく表現された良い映画だと思います。 凄いなぁと思ったのが、やっぱり雷蔵の表情の豊富さなんですよね。この映画ではひたすらアンチヒーローとしての表情を見せるのだけど、殺陣の時だけ、ちょっと違う表情を見せ続けるなぁと。この表情のメリハリがテンポのよさに良い風に映っているように見えます。 [映画館(邦画)] 7点(2010-11-12 12:49:02) |
7. 陸軍中野学校 雲一号指令
前作の続きという形で物語が進む所は、当時の日本映画の製作状況がうかがえて、良いですね。内容的に派手さが無いのだけど、やっぱり雷蔵の魅力に引き込まれるのがちょっと不思議。今見てしまうとかなりツッコミどころも沢山あるけど、やっぱり楽しいよね。 [映画館(邦画)] 7点(2010-11-12 12:41:48) |
8. 陸軍中野学校
雷蔵映画の中でも時代劇以外の作品は結構好きなんだけど、これはもの凄く雷蔵の魅力が出ている作品じゃないかな?雷蔵という人は普段は全く目立たない人だが、メイクをすると如何様にも変わると言われていたそうだけど、まさにその特徴を生かした役ではないかという気がしてならないですね。 [映画館(邦画)] 8点(2010-11-08 02:01:09) |
9. 男はつらいよ
《ネタバレ》 これが長寿映画の第一作目と思うと、この出来の良さには感嘆する。出てる役者がみんな上手いので、見ていて何の引っ掛かりも無い。普通にこの表現をすると面白みが無いというイメージで取られてしまうが、この映画の場合は何も引っ掛からないからこそ、親近感、温かみ、下町の情緒というものが感じられる。あたしみたいな田舎者ですら、知る事の無い下町の風情に懐かしみを感じるというのが映画全体の出来の証明だろう。寅さんが博とさくらの披露宴で打つ演説にあたしはホロリとさせられてしまった。 [DVD(邦画)] 9点(2006-11-03 20:28:27) |
10. 砂漠の戦場 エル・アラメン
いわゆる、”マカカロニ・コンバット”のひとつなんだけど、これは良いですよ。世間的にはボロカスに言われるイタリア軍で唯一ドイツ軍からも絶対的な信頼を受けた”ファゴーレ”空挺団の奮闘が描かれてます。ストーリーもこの手の映画ではかなり秀逸な部類に入るでしょう。なんか物凄くリアルな感じがすると思ったら、兵装は殆どが実物です。カーロ・アルマートやセボメンテの実物を拝めるのは信じられませんでした。イタリア軍がこれだけ格好良く描かれた映画は皆無なので、イタリア軍好きには是非とも見て欲しいですね。 [DVD(字幕)] 9点(2006-02-14 17:54:02) |
11. 空軍大戦略
これ、凄いと思うんだよ、基本的には英国万歳というスタンスになるのは当然なんだけど、物凄くクールに、平等に描いている。これは「英国の戦い」における勝利者を称える映画でなくて、この戦いに参加したすべての兵士に捧げるという、ちょっと古臭いかもしれないけど、”騎士道”の精神で映画化してるんだよね。それが判るし、だから役者達も思い切りクールな演技が出来たし、スタッフもクールに撮れたんじゃないかと思う。 [DVD(字幕)] 9点(2006-02-14 17:52:02) |
12. 西遊記(1960)
25年ぐらい前にテレビで見て、面白かったと印象を引っ張り続けて、最近になって久々にDVDで見ました。 最初に見たときの印象はとにかく綺麗、と言う言葉に尽きます。ストーリーに真新しいものは無くて(あたりまえ)、展開はミュージカル、というより戯曲的なんでしょうか、音楽に誘導されてる感じが強いのだけど、決して不快じゃないんですよ。物語もあらかた判っているけど、丁度良い具合に沙悟浄と猪八戒が崩れていて、それが面白いなぁ、って思っていました。「ぼくの孫悟空」が元なんですか、それは知らなかったけど、なるほど、思えば手塚的なギャグの書き方がされてるのかな、と言う感じでしょうか。改めて見直したら、かなり古くさい印象を受けるかな、とも思いましたが、意外な事に古くささを感じてないあたしが居て、なんとも奇妙な感じがあります。 個人的には今でも凄く面白いと思うけど、今のアニメに慣れてしまった人だと、このアニメーションの面白さとか良さは伝わり難いかも知れないですね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-07 19:40:58) |
13. 007/ゴールドフィンガー
やっぱりアジア系の召使いがいい味を出していますよね。終始無言なんだけど、だからこそあの大柄なキャラクターが前面に出てくるんじゃないでしょうか?ただ、唯一許せないシーンがあって、壊れた橋を1回捻りで飛び越すシーンでコメディタッチの効果音を付けているんですよね。あれは無いとおもうなぁ。 6点(2003-05-23 18:42:41) |
14. 荒野の用心棒
やっぱり、「用心棒」と比較してしまうんですよね。イーストウッドのかっこよさと三船のかっこよさは別物、とわかっていても、どうしても比較になってしまう。あたしはどっちも好きなんですよ。ただ、今見返すと黒澤の方があたしは好きですね。テンポのよさは「荒野の用心棒」、立ち回りの面白さは「用心棒」なんですよ。単純にガン・アクションと剣さばきの差でしか無いですけど、あたしの場合は三船の大きな動きこそがやっぱり魅力なんだなぁ。そうそう、盗作と言っている方居ますけど、これたしか黒澤に了承得てるんじゃなかったでしたっけ? 8点(2002-11-03 19:21:35) |
15. バルジ大作戦
この頃の戦争映画は純粋に面白くていいですよね。惜しむらくは皆さんの言っている通り、戦車は新しいんですよね。まぁ、撮影がスペインという事もあって、軍の強力もありましたので、仕方無いのでしょうけどね。あと【HLQ】さんがおっしゃっている様にあのドラム缶が浮くのに気付くってのは要らなかったように思いますね。あと、個人的にはブランデンブルクの活躍をもっと見たかった。(笑) 8点(2002-10-24 23:59:53) |
16. 戦争と平和(1965-1967)
長い映画だよねぇ。今じゃ回転が落ちるから絶対に作れない映画ですけど、長いだけに内容に原作の歯抜けが少なかったのが見ていて非常に良かったと思ってます。 8点(2002-10-18 23:14:38) |
17. 明日に向って撃て!
実はあたしは「俺達に明日はない」を混同するんですよ。何故かなぁって考えた時に、最初はタイトルかと思ったんだけど、そうじゃなくて、「2人の生き様」ってのを語る手法が良く似てるのね。結末とか細かい手法としては全然違うけど、互いの感情の持ち方とか相手への伝え方なんて良く似てるんじゃないかな。そういう意味で2つの映画は中々面白い映画だと思います。 8点(2002-07-25 17:54:53) |
18. 空飛ぶゆうれい船
この当時のアニメは海野十三とかの影響がもろに出ているんだけど、今みても面白いですよね。あたしも「長靴をはいた猫」よりこっちの方が好きです。 9点(2002-07-23 21:12:22) |
19. 007/ロシアより愛をこめて
やっぱりこの映画がシリーズをあそこまで伸ばすきっかけになったんだろうなぁ。とにかくスパイ映画としての面白さをこれでもかと言わんばかりに出してる映画。これであたしはショーン・コネリーのファンになりました。 9点(2002-07-12 23:25:22) |
20. 007/ドクター・ノオ
「007は殺しの番号」なんて日活や大映あたりが泣いて喜ぶような邦題は今はすっかり忘れられてますね。まだ銃がPPKでないのがこの映画の実はある意味挑戦だったかと思うと面白いものです。 7点(2002-07-12 23:20:56) |