1. 忍ぶ川
邦画に長けたおかたがたの中におじゃまするのが心苦しいのですが、、 自分の持ち場だけ済まして帰りましょう(笑)。 ’♪二人の世界があーるからだーから強く生きるんだー’の小巻さんと大岡越前の守ワガエイリョーの加藤剛さんの映画です。(私の母イチ押しの岩崎加根子も脇にいます。)それだけでもう満足です(笑)。いやいや、その二人がそれぞれの過去に引け目を感じている男女の物語・・昔人間の私にはよくわかるが、確かに時代性のある作品だとは思う。しかーし! 小巻さんのお胸先お見せシーンの美しさときたら!「犬神家~」(’76)の島田陽子のそれ(笑)と並んで70年代が誇る監督の腕前を見せつけられます(いつものごとくオーバー)。熊井監督、このとき御病気をおして撮ってはった記憶あります、流石やー。 女が階段を上るとき、始まる初夜シーン・・鑑賞時ワタシ45才、それでもほんとーにドキドキしました。/<先日N響アワー出演小巻さん。ロシアへの愛まだ冷めやらず?>彼女はまだこれからアンナ・カレーニナ、また演じるそうな。すごいなー、やるわー。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-03-05 15:01:26) |
2. ミツバチのささやき
絵意画 という感じです。遠く幼い頃の感性が、、えっと、難しいことよくわからないですがすんません。秋らしい映画として教えていただきました、まさにそうです。晩秋の佳き日に嫁がれるピュアで思慮深い紀宮様はもしかしたらお好きかもしれませんね。 ミツバチのさ’サーヤ’き・・呆れるほどしょうもない、すんません。ミツ8、サー8、そしてめでたい末広がり、もちろん8点をお贈り申し上げます。どうぞお幸せに。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-11-15 02:32:57) |
3. クイーン・コング
女性問題の核心に触れ、私たちを奮い立たせてくれる70年代感動怠作。ドツボです。 彼もコングも森でこけてます。そして本作も(ハハ)。 さて↓おっしゃってるように、 ☆ジャケットにあるピンクのブラも、それからポスターにあるピンクのタイやガウンもなぜか着用してないノブ子先生、じゃなくて・・・特に色白というわけではないけれど、愛する人をまっすぐ求めキョロキョロと流して動くつぶらな瞳、セクシーな薄め唇、控えめなバスト、ともうすべてが愛らしいゆかりタン、じゃなくてクイーン・コング。 ☆何事も強気でぐいぐい迫るヤリテ型、カールのきいたボリュームヘアが似合うさつき女史、じゃなくて女監督:在宅しててもルースさん。 ☆ロン毛で力強い演説、これが民衆の心とらえるモテ男:純一郎氏、じゃなくて太一郎氏が声年齢も口の動きも無視してモーレツにアドリブ飛ばす主人公レイ。 ☆一・九分けがとっても可愛い幹事長、じゃなくて警察署長。 ☆水色衣装でバチリと決めましたつもりな邦子大臣、じゃなくて英国女王。 ・・の皆さんが登場されます。(恐ろしや。乱文まことにすみませんです。平にお詫びを、、何卒、、。) コトバは時代を映す鏡・・「パンナコッタ」「おっはー!」「フロッピー」などの用語から、吹き替えが当時のものではないという大発見。あーカンゲキ。 「電話に出んわー」など、それはそれは洗練された言葉の魔術にアナタはきっと酔えるはず、ぜひにごらん下され~。 [地上波(吹替)] 6点(2005-11-02 00:41:35)(良:1票) |
4. さよならエマニエル夫人
《ネタバレ》 ♪エマニエル、エマニエル、エマニエル、グッバァイ、エマニエル・・この主題歌、ゲンズブール監督の自作自演?!・・今の今まで知りませんでした。監督多才やねぇ、音楽方面はノーマルやん(笑)。さて、この頃ちょくちょく出てきた女性自立映画に合わせたのかどうか?。色々好きに開発せよ、しよう、とさんざん言ってきた夫が妻に嫉妬、妻は自分らしさを美胸に、真の愛へと旅立つのであります。さよならエマニエル! シルビア・クリステルが一作目に比べると結構老け(出産なんかするからや、と若い私は思った、ごめんね。)、あぁついに終わりかぁ、と感慨深くもありました。3作とも自分が十代だったという時代的幸運(?)に感謝です、さよーならー。 [地上波(吹替)] 3点(2005-10-30 17:40:15) |
5. 続・エマニエル夫人
前作で手ほどきされたエマニエルさんが今度は手ほどきしてキャリアを積んでいく、という性長物語。私は前作の方が好きですが、シルビア・クリステルはこっちのほうが成熟して綺麗かも。ウンベルト・オルシーニもなんというか、セクシーでたまりません(←ここに出るから当たり前か、)・・げに美しきフランス人がなんでアジアばっかり来るのよ、と思ってました。録画などできなかった頃の深夜の14型TV、言うに言えないほどありがたいのでありました。 [地上波(吹替)] 3点(2005-10-30 17:00:50) |
6. ニューヨーク一獲千金
ん、もおぅ、、007の「危機一発」もそうでしたけど、この「一獲千金」、、四字熟語を一時期誤って覚えてたというツミなタイトルです。 私のジェームズ・カーン様と私のエリオット・グールド様が刑務所から出て金庫破りをするお話で?、確か(笑)。何があってもへっちゃら型のカーン(青野武しゃん ゲララ)と気弱なグールド(津嘉山さんだったっけ? ゲララ)組ですがなんかのんびりした雰囲気で、、ゲララ、、脱獄のしかたも愉快でした(笑)。それからマイケル・ケインがダイアン・キートンよりずっと美しく(!)てびっくりうっとり。サンTVさん懐かしいもんありがとう。 [地上波(吹替)] 5点(2005-10-26 01:14:28) |
7. ベニスに死す
(今日はお誕生日かも→)66歳の山本晋也監督がこの冬?頃に「若いときはわからなかったが、ようやく最近この気持ちがわかってきた」みたいなことをTVでおっしゃってまして、あぁよかったぁ監督さんでもそうか、と安心しました。20年後に私も満点をつけれるようになればと思います。(下がったりして。) アンドレセンは当時女の子にすごい人気だったが、誰も作品のことを言ってなかった。なるほど。また美術の教師になった私の同級生は、自分の息子にあのような水着を着せていてびっくりした。なるほど。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-16 01:02:09) |
8. 新・個人教授
素敵なオバサマがボクたちに伝授するお話。中学生の時、見に行きました。一緒に行った友人は家に帰るなり「あんた、アレ見てきたんやろ」とお母さんに図星られたそうな。まだエマニエルができる前だったので、純情な少女たちにはそれはそれは刺激的でした(当時はね)。同時に、前作のせつない感激がなくガッカリも。黄色い落ち葉の中でからむナタリーとディディエ・オードパンがパンフレットの表紙を飾っておりました。実家の本棚にまだあるかも・・(図鑑と図鑑の間)。 4点(2004-11-01 16:38:33)(笑:1票) |
9. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 女がタッチできない世界に押し倒さる私(女性に関わるシーンも気持ちよくすっ飛ばされてるでな)。大事に守って下さるなら一生添え物でかまいませんからおそばに置いて下さい、、と思わず頼ってしまいます(これが一昔前の理想のカタチだったのに、、)。デジタルリマスター版でしたので、2つの結婚式と2つのダンスが非常に美しく、ファミリーの意義をも感じさせてくれました。後部座席のおばさんがパチーノのキスシーンで泣き出しました、なんかよかったぁ。 10点(2004-10-12 21:31:41)(良:1票) |
10. ペーパー・ムーン
マデリーン・カーンが野っ原に立つのを見る度、いつも泣いてしまう。お互いに好かん人と人とが心を近づけていく、という場面は胸キュンの基本と言えるでしょう、あー滅法弱いわ。詐欺はダメです、働きなさい・・こんなこと、このモノクロの画面に溶け込んだ親子に言えずについつい許す。さすがカモり屋や。/今夜は中秋の名月(でも雨)。私がこの30年間、復帰を望み続けているのは、西田佐知子とこのテイタムだけ。1年に1回でいい。出てよ、お願い。紙の月は嫌よ~ 8点(2004-09-28 23:42:31) |
11. アニー・ホール
《ネタバレ》 字幕・吹き替え、双方に利点がありますね。英語のギャグと理屈がわからんので9点。ニューヨーカーの日常を描いたストーリーは案外簡単だし、いろんな手法が満載なので何回も観れますね。景色のいいとこへ二人が移動していくやり方は、吉本とか学芸会みたいでいつもニヤニヤしてしまいます。テニスの帰りのシーンは誰もが遠い目になりますでしょう(なぜ突然アレンを気に入るのかは??だが。もう一人の女性が美人だ)。 ダイアン・キートン、うまい? オスカーには「え?ノミネートでええんちゃうん」と感じます。後年のほうがグンとうまいと思うけどなぁ。 9点(2004-09-03 16:55:22) |
12. レター
《ネタバレ》 あぁん、涙。愛しい人からの手紙を待つときってこうなんよねぇ。つい気弱になってしまう母親を守る坊やの気持ちが泣かせます。同じ’70作ということで、寂しい岸壁の妻につい『ひまわり』を重ねてしまいました(ヤンニも手紙くらい出してほしかったなぁと思うわ。出せないから名作なんやけどねぇ。)。人々の悲喜交々を毎日見ているであろう郵便屋さんに感謝。戦うの、やめましょう。/←これって軍人さんの話じゃないのかな?不安になってきました、では。 9点(2004-08-16 22:23:44) |
13. ママ
《ネタバレ》 すいません、これ『ミトン』と別作なんですね、今気づきました。これは3~4歳の子ども(特にボン)をお持ちのお母さんなら必ずや!ウンウン!でございます。私はもうこの子の命や家はいつ失うかわからん、それでも仕方ないと覚悟して育児してました、それくらい心労が大変なの。<★以下ネタバレ★>私、これ、実際に起こってることだと思って観てたものですので・・ラストにはニッコリしてハーーっと大きく息を吐いてしまいました。すごく得しましたんで満点。時計に注目!! 皆さん、育ててくれたお人(ママとは限らないよ)に感謝しましょうね。 10点(2004-08-16 22:00:09)(良:1票) |
14. 特別な一日
《ネタバレ》 高揚して涙するのがいいドラマだ、と思ってきた私をボコンと打ちのめしたのが本作、まさに特別な一本 です。 友和&百恵、リズ&バートン、ヤンニ様にはおフェイさんにドヌーヴ・・と公私混同お似合いカップルは世に幾組もありましたが、生活感が出せてイタリア語で、という条件なら彼の御相手は、なぜか妻ではないこのおばさん(すみません)しか考えられませんね。ワイシャツ姿でキッチンに立つ男、所帯やつれしてるのに左横顔がことに美しい女、、ほとんどを団地の2室でかわしあうこの二人の心情表現がこの上なく練れています。室内外の小道具の使い方、音の出し方、窓を映すショット、どれも憎たらしいほど上手いわん。屋上シーンはドラマ部門名シーンBEST10(←今考えました)にぜひ入れましょう、素晴らしい。/満点じゃないのは、愛する「ひまわり」を演じる方が簡単そうに見えたので大嫉妬の減点、まだまだお子さまの私に良きアドバイスをお願いします、そっとお待ちしてます。バルカンとラッタッタァのCMになぜこのごっつい二人がそれぞれ出てるか当時はわからなかった、若い頃なら本作の半分も吸収できなかったと思います。トシとっていいこと、ありました。 9点(2004-07-29 22:42:14)(良:2票) |
15. もう頬づえはつかない
《ネタバレ》 桃井かおりがものを食べる場面が前半後半に1度ずつ出てきて、何度観ても涙、名シーンです。当時、下宿生活をしていた同級生が「バイトがない時は一言も口をきかなくても1日が過ぎる」と言うのをきいてハッとしたものです。カバー付きの裸電球から出る狭い光が一人の女子大生を映し出すという演出が上手い、でもみじめったらしくないんです。これは主演の3人(桃井・森本レオ・奥田瑛二)を美化せず堕としすぎず、男って、女ってこんなんだよねえ~と納得させてくれるからかもしれませんね。伊丹十三、加茂さくら、根岸明美といった個性的な共演者も、主演3人を食わず霞まず、自分の持ち場を堅実に演じてくれてます。「ハシモト君、あたしはさぁ・・」よく桃井さんの物真似されてるのはこの作品なのです。奥田瑛二、まだまだ演技が頼りないのですが彼がハシモト君です。村上弘明が数秒出演(ほぼ後ろ姿のみ)。/『今の若い人』に通用する作品ではないですが、この時代背景の隅々に微笑する『当時の若い人』である私の中では女性映画の傑作です。 8点(2004-07-29 20:51:14) |
16. ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう
不快といえば不快、私の知りたがってるテーマが意外にも(?)なかったので、残念と言えば残念。でも30年前なのでこの時代にこの試みはやはりすごいことなのでしょう。それに、自分はおかしいの?と真剣に悩んで『知りたがってた人』が本作で安堵感を得たでありましょうから、いいんじゃないでしょうか。欽ちゃんの仮装大賞の繁栄はこの映画あってこそ、と私は信じてきております。/『ギター弾~』でのスルドイご指摘 野原姫様:3話目のおふらんすモノに出てる女優さん、髪留め(古い?でもなんて言うのかしらん)姿のシーンがちょっとミアに似てます、72年なのにねぇ。 6点(2004-07-28 16:57:51) |
17. マンハッタン
アレンルギーになったのが本作でした。点数下げてすんません。登場人物たちがそれぞれつきあう相手に対して心変わりするのは全然抵抗ないんです。でも延々と続く会話の綾チや固有名詞がまったく理解できなかった覚えがあります。なので「どうじゃ?!」と観客を納得させるタイミングはわかるが、面白く感じることができず♪ガーシュウィンが大音量で流れ、とても困りました、すんません。英語に長けていたら点数はたぶん倍増しますが私のアタマではここまで。ラストも渡辺淳一を知る前だったらヨッシャ!と思ったかも、、すんませんです。 4点(2004-07-09 20:45:50) |
18. 恋のエチュード
《ネタバレ》 登場人物たちのアタマ・コトバ・カラダがあっちこっちどっち?・・と、こういう文学的な泥んちょはわかりませんでした。「君は大地から生まれたから」というボンボン青年のセリフに吹いてしまったのは、観るのが四半世紀遅れたから?・・たぶんあと四半世紀考えても私にはわからんままでしょう、すんません。なんともお美しいピエールレオです、でも小さいの、もうちょっとどないかして映せば??と思いました(小柄メン好きな私が思ったんでかなりよ、でも彼トリフォーに似てるわ)。それからカメラの故障?シーンの意味と、フェイドアウトしていく覗き穴みたいなん(すんません、名前わかりません)の多用が不可解でした。ちょっと立腹は、終盤に出てくるベッド上の某シーン・・これやめてほしかった・・こんなオーバーに映す作品があるからかどうか 私、夫に疑われたじゃないですか!(実話)・・と文句ばっかし書きましたが、室内外の映像美と音は完璧でございます。緑と水と「斜め」には息を飲んでしまいまして忘れ難い作品となりました。ムードのないおばさんへのエチュードにならなかったのは残念。 8点(2004-07-08 20:20:34)(良:1票) |
19. 続・ある愛の詩
右下に『つづく』と出るかと思わせるラスト。 甘さが抜けてええ顔になったのに、ボンボン度数が増したオリバーにガックリ。 キャリアウーマンには見えるが、彼と似合ってないキャンディス・バーゲンにガックリ。でもこの中古ビデオ、持ってるんです、デートしてるとこなんかはステキなので・・・懲りひん私。 4点(2004-06-27 01:50:14) |
20. オール・ザット・ジャズ
《ネタバレ》 ♪ピュンピュン!観てる気分はこの効果音のよう。汗がなぜかステキなので、蒸し暑くなると回想する一作(「鬼畜」は嫌やけど)。仕事も道楽も極めて、周りからも愛されてる・・監督にはこういうタイプ多いのかな。この世界、実際そう甘くないかもしれないが、関係者のほとんどを「いいひと」に描いてくれてるので私はいつもニコニコ。コレ女性映画?と最初勘違いしたほどオンナたちのショウが楽しくて、元妻・恋人各々のコーヒーブレイク的なダンスさえ私は大好き。中盤に魅せてくれるいくつかのショウがそれは素晴らしく、ラストが若干圧され気味か?とさえ思う。あちこちに登場する裸の女たちが誇らしげに見えるのもミュージカルならではか。イッツショウタイム、これほど幸せな男ハンはそういないんちゃいますか。 9点(2004-06-08 15:45:27)(良:2票) |