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コメント数 594
性別 男性

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1.  女相続人 《ネタバレ》 
いやー、これは素晴らしかったですね。主演のオリヴィア・デ・ハヴィランドとモンゴメリー・クリフト、そしてラルフ・リチャードソンの息の合った見事なアンサンブル。如何にも誠実そうな様子でデ・ハヴィランド演じる莫大な財産の相続人である娘に愛を告白する青年モンゴメリー・クリフト、それを財産狙いだと睨む娘の父親役でラルフ・リチャードソン。普通に考えれば世間知らずな娘とは対照的に、世の中の全てを知りつくしている父親の言っていることが最もなように感じるけど、彼もまた亡き妻の面影を娘に照らし合わせて生きているのでちょっと狭量な見方にも思えます。そんな確執が生まれる中で果たしてその結末は…。後半の思いがけない展開にはビックリ!デ・ハヴィランドのオスカー受賞にも納得。結局クリフトの真意は分からなかったけど、最後の無情な表情を浮かべて階段を上っていくハヴィランドの姿に、もはや昔の彼女には戻ることの出来ない運命の残酷さを感じました。作品自体はさすが映画作りのプロが手掛けているだけあって、カメラワークやアングルなど安定した作りを楽しめます。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-03-06 21:29:32)(良:2票)
2.  毒薬と老嬢 《ネタバレ》 
月並みなことしか言えないけど…あー笑った笑った、面白かった!まだ見ぬフランク・キャプラ作品の中にこんなにも面白い映画があったとは。結婚という考えに否定的な劇評論家のモーティマー氏が結婚したあるハロウィンの日、実は彼の叔母二人が十二人もの老人を毒殺して地下室に埋めていたことが発覚する。何とか事件を収拾しようと奔走する主人公の元に、叔母の家に同居する自分をルーズベルト大統領だと思いこんでいるラッパ吹きの男や、刑務所に入っていたはずの殺人犯の兄が入り乱れて一大騒動へと発展する。例えるなら内容はヒッチコックの『ロープ』と『ハリーの災難』を掛け合わせたような代物で、個人的にここまで完成度の高い密室喜劇は初めて観ました。「ロンドン式」だの「メルボルン式」という地名だけで観客を震え上がらせてしまう演出力には脱帽。そして更に特筆できるのが、世にも稀なケイリー・グラントの超エキセントリック演技。「突撃ー!」と奇声を上げて階段を駆け上がったり、縛り上げられて何やら危険な格好になったりと、これが本当にあの『めぐり逢い』で甘い愛の言葉を囁いていた彼なの?と思わず疑ってしまいます。「奥さまは魔女」のようなタイトルバックも物語の雰囲気をよく掴んでいて良く、最後の最後に起こるマル秘どんでん返しも必見です!『オペラハット』同様、現代リメイクの餌食になりそうな気がするけどそれはそれで面白そうです。二時間の上映時間の間、一瞬足りともダレることが無く「この映画の面白さが分からない人は可哀想」と、ついおこがましいことまで言いたくなってしまう程の傑作と認定します(褒めすぎ…)。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-06-08 18:14:10)
3.  ヒズ・ガール・フライデー
まるでジェットコースターのような映画です。最初から最後まで、ひたすら登場人物がマシンガンの如く喋りまくる。最初の内こそ「これって映画的にどうなのよ?」と思ったけど、観終わった後には「イヤー、面白カッタ!」と先程の不満もすっかり解消してしまいました。とにかくこの観客の心を掴んで最後まで離さないホークスの監督としての手腕に脱帽、いや感動。やっぱりエンターテイメントの神様!ワイルダーの作品も見直したいな。
[DVD(字幕)] 8点(2006-03-12 18:52:03)
4.  虹を掴む男(1947)
いや~昔から変な映画は存在したんですねぇ、これをリメイクしたくなる人々の気持ちも分かります。ただ問題はマザコンの上に妄想症という特異なキャラクターの主人公に、ダニー・ケイ以上のハマり役がいるのかということと、現代のハリウッドでここまで幻想的な世界観を再び創り上げることが出来るかということです。空想のシーンで度々出てくる「ポケタ、ポケタ…」には笑いました、これからどんな音を聞いてもこれ以外には聞こえなくなりそうです。シットコムなら常に周りから「ハッハッハッ」という笑い声が聞こえてきそうですな。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-24 18:02:55)
5.  天国は待ってくれる(1943) 《ネタバレ》 
何故にヘンリー・ヴァン・クリーヴ氏は地獄へ落ちなければならないのか…?鮮烈なカラー映像で描く、エルンスト・ルビッチ監督のファンタジック・ラブストーリー。まずあの主人公は絶対に「みなさん、さようなら」のお父さんよりも良い人生を送っている!今回はただの素敵なファンタジーストーリーとしか思って観られなかったけど、いつか歳を取ってからまた違う視点で観たいです。それにしても閻魔様は随分と粋なお方、あの世界を見ている限りでは地獄もそれほど悪い所ではないんじゃ?という気がします。個人的には従兄弟のアルバートが毎度毎度ちょっと可哀想な気もしたけど、かなりの引き立て役になっていたので良しとします。まるで天国にいるようなトロンとした気持ちになりながら、ヘンリーが天国に入れることを祈りつつ8点。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-15 13:26:27)
6.  キー・ラーゴ 《ネタバレ》 
おや?意外と評価低いんですねぇ。僕もMrs.Soze.さんと同じくかなり面白いと思ったのですが(^^;。暴風によって封鎖された小島キー・ラーゴに集まってくる様々な価値観を持った人々、それらはまるで人生の縮図を見ているようで面白いです。「悪党を一人殺したところで世の中は良くならない」と嘯く主人公、しかし理屈ではなく心で行動した彼は立派です。嵐が過ぎ去った後の朝日のまた眩しいこと!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-13 18:45:16)
7.  生きるべきか死ぬべきか 《ネタバレ》 
なるほど、確かに「チャップリンの独裁者」を上回る作品と言われているだけはあります(何か偉そう)。冒頭のインチキ臭い芝居からして既に面白いのですが、ナチスを相手に次々と主人公たちが敵を欺いていくところは痛快です。特に中盤、偽の教授に化けたジョセフとゲシュタポの大佐エアハルトとのやり取りはケッサクです。最後の締めは毎度のことながら鮮やか、流石ルビッチ。to be or not to be!
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-29 11:48:16)
8.  四つの恋の物語(1947)
第一話、若者の恋の物語。主人公の青年と居候としてやって来た少女との純愛。主役の二人が瑞々しい。障子に映る影や庭に生えた木の使い方も良く、純粋な恋物語が胸を打ちます。タイトルは「初恋」、甘酸っぱい余韻の残る美しい一編。第二話目は俗っぽいお話…、しかし二つの物語が平行して描かれるので唐突な話でも不自然さを感じさせない。監督は成瀬巳喜男、好きなんですよねぇ、もともとはこれが本命だったし。第三話目は喜劇色の強い恋愛コメディ。歌って踊るミュージカルタイプのエンターテイメント系作品。最後はハッピーエンドで後味も良し、見終わった後にはほんのりと幸せな気持ちになれます。第四話目はちょっと異色なミステリー仕立てのメロドラマ。何も分からない状態から何もかもが分かるようになるストーリー展開には引き込まれますが、空中ブランコの曲芸が見られるだけでも見応えは十分に有りです。総合的にはどれも限られた場所と時間内でテンポ良く進み、十二分に楽しめます。純愛あり悲愛ありと、どんな形でも愛は素晴らしいと思えました。日本映画の傑作オムニバス。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-15 21:09:22)
9.  バッタ君町に行く
わざわざ遠出してまでレンタル店へ行った甲斐がありました。ディズニーと常にライバル関係にあったフライシャー兄弟のアニメとあれば、観ないわけにはいきません。ピクサーの「バグズ・ライフ」の原型をも思わせる昆虫アニメーション。愛らしいキャラクターにテンポの良いストーリーは、やはり昔の手描きアニメはイイなぁと思わせられたのでした。特に最後の建設中のビルの間を駆け上がっていくシーンの躍動感!次々と煉瓦が積み上げられていく中を通り抜けていく昆虫たちの緻密な動き、劇中での人間の絡ませ方も絶妙です。そして何よりもこの作品を登録して下さった彦馬さん及び、管理人様に感謝します。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-14 12:39:44)(良:1票)
10.  昨日消えた男(1941) 《ネタバレ》 
「あ、なるほどね」「いや、まったく」。まるで良質のコメディ作品でも観ているかのようにゲラゲラと笑ってしまいました。殺人事件によって浮き彫りになっていく人間関係、皆がそれぞれ少しずつ事件に関わっているというタネ明かしにもワクワクさせられます。犯人の名前を言われた時に密かに「誰?」と思ったのは内緒ですが…(もう一回最初から観ようかな)。豪快なアクションも有り、たった9日間でこれほどのものを撮り上げたというマキノ監督の手腕にはただただ脱帽です。姉妹編『待って居た男』も非常に楽しみであります。
8点(2005-03-23 17:00:59)(良:1票)
11.  手をつなぐ子等
彼の責任ではないのに障害によって邪険に扱われる子供。悦に入っている教師、しかし真の教育者とはこの映画の笠智衆のような人のことを言うのではないだろうか。今の時代学校のクラス上映会なんかでやってくれれば見直すんだけどなぁ…。
8点(2005-02-11 20:21:42)
12.  桃色(ピンク)の店 《ネタバレ》 
TSUTAYAで唯一借りることができるルビッチ作品、しかしまさかこれがクリスマス映画だったとは…。去年の内に観ておくんだったと後悔しつつも心の中はすっかりクリスマス気分♪(要はいつでも良いんだろ)。前半はシガレットケース云々の話でコミカルに描きながらも絶妙なペーソスを交えつつ、それを後半で昇華させる演出ぶりはお見事。それからあれは絶対に誰もが夢見る理想の職場!心優しき年長者に愉快な年少者、途中で追い出された嫌な男でさえもどこか面白味があります。これをEメールに置き換えるという発想は良いけど、さすがにトム・ハンクスじゃジェームズ・スチュアートには成りきれなかったようで。「サイコロジカル」という専門用語でさえこの人の手にかかれば忽ちお洒落な言葉に早変わりしてしまう、今まさにこのルビッチ・タッチに魅了されつつあります。
8点(2005-01-28 17:27:16)(良:1票)
13.  サリヴァンの旅 《ネタバレ》 
そうかこの監督の名前プレストン・スタージェスって言うんでしたね、観終わった後素でサリヴァンだと勘違いしていました。マイケル・J・フォックスが著書『ラッキーマン』の中で触れていたので気になって観たのですが、どうやらこのプレストン・スタージェスという人は恐ろしいほどのセンスの良さの持ち主のようで。登場人物のユーモアとウィットに富んだ会話、前半のトレーラーチェイスでのスピード感、そして映画開始数分後に画面にTHE ENDの文字を出してしまう演出の粋さ。肖像画の表情がチラホラ変わるところはコーエン兄弟の『レディ・キラーズ』でも引用されていましたね、というか『兄よ、いずこ』=『オー・ブラザー!』か。そもそもこの手のテーマは今の時代だからこそと思っていたのだけれど、まさか半世紀以上も前から持ち上げられていたとは 驚きです。後半はいよいよ笑い事ではなくなってきましたが、コメディ映画がコメディであるということの意味をしっかりと教えてくれる素晴らしい作品だと思います。「コメディばかり観ていると頭が馬鹿になる」とか言ってやたら小難しい映画ばかり観ている輩に是非とも見せてあげたいですな。それにしても「キャプラみたいな映画を撮りたい」だとか「ルビッチなんて知らん」という発言は随分とまあお茶目な監督だこと。
8点(2005-01-07 17:13:44)(良:1票)
14.  三十四丁目の奇蹟(1947) 《ネタバレ》 
何と、まだ見ぬこんなにも素晴らしいクリスマス映画があったとは!クリスマスのWOWOWに感謝。これはおそらくサンタクロースに限らず、現実に囚われすぎてしまい信じることを忘れてしまった人々の悲しみを訴えかけた作品だと思います。特に母親(モーリン・オハラ)が自分の娘(ナタリー・ウッド)に「サンタさんなんて居ないのよ、あのサンタクロースは私が雇ってクビにしたわ」などと説明するシーンには唖然としてしまいました。そういう意味でこれは案外純粋な子供には見せられない映画なのかもしれません、なので個人的には是非とも夢を見ることを忘れてしまった大人の方々に観て貰いたいです。基本的には僕もサンタクロースを信じていない人間ですが、この映画を観てまた久しぶりに信じたくなりました。それにしても最後のあんな裁判がまかり通るのは世界広しと言えどもアメリカ映画の中くらいでしょう、そんなアメリカ映画の良さを再実感したのでした。
8点(2004-12-25 20:07:46)(良:1票)
15.  我が道を往く 《ネタバレ》 
映画の中で最も尊敬できる人物は誰か?と訊かれたら、普通なら『アラバマ物語』のアティカス・フィンチや『スミス都へ行く』のジェファーソン・スミスなどが挙げられるのでしょうが、もしかしたら僕の場合はこの何の変哲もない神父のチャック・オマリーかもしれません。それだけ彼は道を行くたびに愛と希望を振りまいていそうな気がします。監督のレオ・マッケリーも『我輩はカモである』なんて捻くれた作品よりも、こういうあるがままの純粋なコメディの方が好き(ってまだ二本目だけど)。そしてこれは個人的に世界で最も優しいエンディングのある映画だと思います。やたらやかましい音でジャジャーン!となるではなく、あくまで穏やかにTHE ENDという文字が出て終わる。これ以上の終り方があるでしょうか?「言葉は往々にして味気ない」というオマリー神父の言う通り、この真の感動は文字では表せません!(と言うか文章を書く能力がないだけ…汗)。それにしても後半以降がやたら眠くなるのは、度々挿入される甘美なメロディが子守唄効果になっているからでしょうか。あと少数の方がレビューして下さればベストランキングにも載れるのに惜しい、何にせよこの時期にこの映画を観ることができたのは幸せでした。
8点(2004-12-24 15:23:48)(良:2票)
16.  狐の呉れた赤ん坊(1945) 《ネタバレ》 
スラップスティック・コメディのようなノリの作品ですね。穏やかなタイトルバックから突如画面の文字がずり落ち、そのまま乱闘へと突入するという奇抜なオープニングから度肝を抜かされますが、何と言っても主演の寅さんこと阪東妻三郎さん(この人他の作品で見たことないんですが)が全篇に渡って走る、暴れる、転げ回る姿がとにかく凄いです。製作年代から見てまたやけにかしこまった映画かな?と思っていたのですが、全く飽きることなく観ることができました。ストーリーは今ではもうありきたりな感じの話ですが、やっぱり見せ方が上手いです。個人的には小津安二郎の『長屋紳士録』を思い出しましたが、寅八と善太の両名に嫌味らしさがない分、私的にはこちらの方が好みです。頭がゆらゆら揺れる虎の置物や、相撲人形で時間経過を表すところがユニークで、また最後の「子供のために死ねるか?」という父親の葛藤も感動を誘います。
8点(2004-12-22 15:52:41)
17.  悪魔の水車小屋 《ネタバレ》 
トルンカの作品を観たのは今回が初めてだけれど、何よりもまず驚いたのがこれが短編アニメであるにも関わらず劇映画と変わらぬ迫力と演出力を持っていること。特に後半の水車小屋での影の使い方には度肝を抜かれた。人形の動きはほぼ完璧と言っていいほどの高い完成度を誇っており、さすがはパペットアニメーションの巨人と呼ばれるだけのことはあると思った。物語の方はミステリアスな雰囲気が良く本気でゾクゾクさせられる。悪魔のメタモルフォーゼから終盤にかけての怒涛の展開は、CGなどでは表すことの出来ない独特の生々しさが滲み出ていて良かった。
8点(2004-12-18 11:52:41)(良:1票)
18.  イースター・パレード 《ネタバレ》 
自分で登録しておきながら、この映画のことをすっかり忘れていました(汗)。大分前に観たので記憶がちょっとおぼろげなのですが、実は初めて本格的にフレッド・アステアを見たのがこの作品なんですよね。周りの人たちは普通に踊っているのに何故か画面中央のアステアだけはスローモーションというシーンがあって、「この人は自分の踊りを自由自在にコントールできるんだな」と感嘆しながら、そのステップの巧みさに強く心を惹かれたのを覚えています。共演のジュディ・ガーランドの方は失礼ながらあまり印象に残っていないのですが、アステアに「通行人を振り向かせろ」と言われて変な顔をするのが可笑しく、面白くてキュートな女優さんだったと記憶しています。後味はやはり良かったですね、これを観てから他のミュージカル映画にもハマっていきました。
8点(2004-11-02 22:15:42)(良:1票)
19.  汚名
ケイリー・グラントとイングリッド・バーグマンのキスシーンだけで、ご飯三杯はいける。
8点(2004-05-08 11:50:01)(笑:1票)
20.  白い恐怖(1945)
いわゆるニューロティック映画というやつでしょうか。罪悪感と殺人の強迫観念に駆られ、記憶喪失に陥った男は果たして何者なのか?なぜこの男は白い物を見ると動揺するのか?という場面で流れる、テルミンの恐怖心を煽る不気味な音楽は効果抜群です。ひたむきに愛する男の無実を信じるヒロインに、情緒不安定ながらもそれに必死に応えようとする男。サスペンスに加えて、この二人のラブロマンスの要素がまたもや堪りません。シュールリアリズムの画家サルバドール・ダリを監修に迎えた悪夢のシーンもまた、この映画の中の大きな見せ場の一つでしょう。実際には20分以上もある大規模なシークエンスだったそうで、映像表現が難解すぎて使われなかったそうですがこれはかなり観てみたい気がします。他にも水槽にミルクを流し込んで撮影した牛乳のシーンや、わざわざ木製の巨大な手を作ってまで撮影した拳銃のシーンなど。とにかくあらゆる斬新な試みと、巧みなヒッチコック・マジックが融合した素晴らしい作品です。
8点(2004-05-01 12:44:00)(良:2票)
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