1. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 気に入った点と気になった点を2つずつ。とにかく「間」を含んだセリフ回し。物語に入り込んでいけました。あと、レオの役者魂。まさに演技の神が降臨してますよね。母親の埋葬の仕方には疑問。世間体を気にしてあのやり方をとったように見受けられましたけど、立派なお母さんじゃないですか。何も恥ずかしがることなどないのに。あと冒頭からアーニーの死を匂わせておいてあの終わり方はちょっと・・・。お前、1年前より元気じゃん、とツッコミを入れたのは私だけ? 8点(2004-05-14 19:33:45) |
2. バンディッツ(1997)
ラスト10分の為に、前半がどんなにグタグダでも我慢しましょう。自由な魂が翼をまとい、飛翔する瞬間が目撃できます。見終わった後、バンドを結成したいという衝動の、もっとも深いところにある理由について考えさせられたのは、モンタレー・ポップ・フェスティバルでのジミ・ヘンドリックスの姿が、何故か彼女たちとダブって見えたことが、もう既に答えとなっているのかも知れません。 10点(2004-03-31 23:57:51) |
3. めぐり逢えたら
TRYSTAR作品はいいね。この映画を観て、人恋しくなった。母親がM・ライアンの着替えを手伝う場面で、夫との出会いはまったくの偶然だったと話す。これが伏線として効いている。メグは偶然からT・ハンクスに興味を持ち、そこから先(ジョナのバックアップもあって)偶然を必然に変えるべく行動し続ける。運命でも何でもなく、彼女は愛を掴み取ったんですよ、と作り手側は言いたいのだと思う。ラジオのカウンセラー役の人は声だけだが、文字通り“隠れた”名演。 9点(2004-03-22 21:40:43)(良:2票) |
4. HANA-BI
8.☆様と同意見です。人の目をつぶしたり、妻を射殺したりするのは、本人にとって必然性があることなんだろうから、とやかく言っても始まりませんが、やったらやり返されることもあるという発想がまったく欠落しているように思います。きっちり借金を返済してケジメをつけてから死んでいく男の美学を描きたかったのかも知れませんが、それだって銀行から盗んだ金です。まあ、勝者の美学に貫かれたこの映画に意義をとなえればとなえるほど、自分が敗者のような気分になってくるので、このへんでやめておきましょう。 5点(2004-03-16 19:57:10)(良:1票) |
5. マン・オン・ザ・ムーン
笑わせる、というより、面白がり屋さんですね。客にさえオチを見せないんですから。実を虚に引っくり返して、周りの慌てふためく様を楽しみ、しょうがなく彼のノリに合わせると今度は虚を実に戻してしまうという、何とも複雑で破滅的な人です。J・キャリーがやり過ぎじゃないかってぐらい、やっちゃってます。ボンゴが上手いです。パイル・ドライバーも食らっています。そんな彼をマネージャー役のD・デヴィート(製作も兼ねています)がフォローしまくります。これを観ながら「オール・ザット・ジャズ」やJ・ベルーシに想いをはせました。。あと、なんちゃっておじさんにも(笑 )。 7点(2004-03-16 13:27:10) |
6. ウェインズ・ワールド2
エアロスミスのライヴが観れます。ドリュー・バリモアがセクシーです。チャールトン・ヘストンが出ています。エンドロール後、オマケあります。ケニー・Gが嫌いで、YMCAが流れ出すと踊り出さずにはいられない貴方なら“ウェインズ・ワールド”の住人になれるかも。 4点(2004-03-15 17:30:56) |
7. フル・モンティ
《ネタバレ》 目指していたものとは、全然別の部分がウケている、というのが笑えるし、泣ける。セクシーさを追求する、滑稽で不恰好な、でも愛すべきお父さんたち。「うんと退屈なことを考えろ」「ダイア・ストレイツ」には大爆笑。 9点(2004-03-09 16:45:45) |
8. ダークマン
《ネタバレ》 遊園地の的当てで、賞品の象のぬいぐるみをくれないからといってブチぎれる。そんなダークマンが大好きです。(笑) 7点(2004-03-08 06:58:21) |
9. フィラデルフィア
《ネタバレ》 図書館のシーンが盛り上がった。デンゼルが調べものをしている横を、白人が通る。軽蔑と敵意をあらわにして。お、この人となんか因縁があるんだな、と思った自分が能天気だった。彼は、デンゼルが黒人であるということだけで、あんな態度をとったのだ(自信はないが、たぶん)。人種差別というものの根深さは、遠く離れた島国に住む我々には理解できない、なにか想像を絶するものがあるようだ。 7点(2004-03-07 17:18:17) |
10. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 (かなり批判的な内容です!)「プエルトリコ人は歩兵に向いてる」とか、「一生、コンビニ勤めで人生を終わるつもりか?」などの、人種差別・職業蔑視発言には憤りを感じました。あと、大佐は高級車販売店のマネージャーに試乗を断られ、鼻の下をかがせる描写がありました。自分の要求を通すためには、金で解決も厭わないと考える人間なら、校長にジャガーを買い与える金持ちと同じ穴のムジナでしょう。最後の立派な演説も、行動が伴っていないのによく言えるな、と空しくなりました。自分は、口先だけの人間が嫌いだし、ウェイターより軍人のほうが立派な職業だとはちっとも思っていないので、この映画だけはどうもダメですね。 4点(2004-03-07 05:56:15)(良:2票) |
11. サイダーハウス・ルール
孤児院を包む、あの独特の空気感のせいでしょうか。建物が映るだけで、うるっと来ちゃいます。海の見える丘での埋葬は、反則技でしょう(急所攻撃)。あそこで決まって、ダム決壊です。自分がどれほど、親に慈しまれて育ってきたのかを、この映画は気づかせてくれました。またひとつ宝物が増えました。 10点(2004-03-04 23:14:21) |
12. セントラル・ステーション
他人の手紙を握りつぶすという快感、わからないでもないなあ。あの兄弟は、あんな貧しい暮らしをしていながら、一日中、灯りをつけているんだね、両親の写真に。 8点(2004-03-03 12:25:31) |
13. エド・ウッド
《ネタバレ》 ふとしたことから生まれた、ベラ・ルゴシが残した奇蹟の映像、人生の、ひいては生命の深淵をかいま見るようなシーンを、台無しにしてくれたエド。それをまったく気づかずに、自分の最高傑作だと言ってしまうところは、このオトコの哀れさ(才能という意味でね)が表れているが、それと同時にT・バートンの、ハリウッドへの挑発も、感じとれた。泣ける映画はいつでも作れるが、オレはオマエらの逆をいってみせるぜ、というふうな。 9点(2004-02-27 05:41:41)(良:1票) |
14. 刑事エデン/追跡者
特殊なコミュニティを描くことによって、逆に我々が当たり前だと感じていた、現代のアメリカの異常さがあぶり出される。エデンの無機質な表情が、徐々に人間らしさを取り戻していくのが、観ていてうれしい。派手さを抑えた、落ち着いた演出は、百戦錬磨の老将ならではか。ミニのタイト・スカートのM・グリフィスを、もっと観たかったと思わせるのも、充分に計算ずくなんだろうなあ。 7点(2004-02-25 09:00:19) |
15. ガメラ 大怪獣空中決戦
うーん、いいヤツじゃん、ガメラって。しかし何で平成シリーズでは、ふた言めには、怪獣の存在理由とか意味とか、理屈をこねまわすんだろうね。映画の中の現実世界で、いるものはいるんだからしょうがないじゃーん。 4点(2004-02-19 02:35:22)(良:1票) |
16. サンデイ ドライブ
お互いに1mくらいの物差しを持って、間合いを計りながら、距離を調節しあっているような、そんな感じの会話で出来上がった映画、とでも言ったらいいのでしょうか。まあ、塚本晋也氏がグサッとやるわけなんですけどね(笑)。 6点(2004-02-19 02:08:49) |
17. カンゾー先生
《ネタバレ》 クジラが印象に残った。自分には、生命力の奔流の象徴に思えた。それに敢然と真っ向勝負(クジラだけに・・・ス,スミマセン)を挑んだソノ子。カッコよかったなあ。 7点(2004-02-19 02:01:39) |
18. 僕は勉強ができない
原作は、時田秀美クンという、女の子にモテモテで、同性からみてもなかなか魅力的な男の子を主人公とした、9つのストーリーからなる青春小説。で、映画のほうは、いろんなエピソードをつぎ足したようなカンジで、映像への移植も成功しているとは、ちょっと言い難い。ところで映画には全く出て来ませんが、「時差ぼけ回復」という一篇には、何度読んでも泣かされます。興味のある方は、是非ご一読を。 5点(2004-02-13 09:26:30) |
19. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
私はガメラを許さない。公開当時、何度となくTV-CMから流れる、そのキャッチ・コピーに当惑したものだった。「許さないったって、アンタ。力関係、分かってんの!?」 本編を観終わり、その意味は分かったが、それでもなお「そんなこと言われても、不可抗力だしなあ」とガメラも頭を掻いてるに違いない。ところで、タイトルですが、2に引き続き、抜群にいいですねえ。 5点(2004-02-13 02:52:39) |
20. ボクが病気になった理由
1話。。。凍死寸前 (+_+)、 2話。。。元気回復! \(^o^)/ 、 3話。。。諦観 (-_-) 、はあ~、お願いしますよ、ホント・・・。 4点(2004-02-10 07:55:49) |