1. 太陽を盗んだ男
《ネタバレ》 プルトニウムを梅干しの酸で溶かす時限装置なのかと最初は心配した。それだと多分失敗(いやこの場合すっぱい)するはずだと思った。ニャロメのブッ飛んだ目を見た時、マタタビって凄いと思った。監督自身が被爆者であり最後は気球爆弾か風船おじさんみたいにアメリカに飛び立ってもらいたかった気がする。ボブ・マーリーのゲラップスタンダップが良かった。こういう映画はもう出て来ないのか? そういえばボブ・マーリーがボブ・マーレィだった頃だ。ヘプバーンがヘップバーンだった頃で、正蔵がこぶ平だった頃だ。 [DVD(邦画)] 9点(2010-06-14 17:35:02) |
2. カプリコン・1
あるおねいちゃんから飲みに誘われたが、どうしてもそのおねいちゃんとは飲みに行きたくなくて、「来週は東京に出張なんだ」と嘘をついたら、「じゃあ東京ばなな買ってきてよ!」と言われた。不意の反撃に気が動転して、酔っていたせいもあり不覚にも「わかった」と言ってしまった。電話を切った後、酔いが一気に覚めた。こういう時は変なことを考えやすい。「東京ばななさえ手に入れれば何とかなる」なぜかそう考えてしまった。ネットで通販を調べたら楽天市場で売ってた。迷いもせず注文。「助かった!」だが、「一体オレは何してるんだ?」と思った。冷静に考えると確かにおかしい。数日後東京ばななが届いた。ちゃんと包装され、紙の手提げ袋まで入っていた。「これで完璧だ!」しかしよく考えたら、このお土産を渡すということは会わなければならないということである。その時に、「今度いつ飲みに行く?」と聞かれる可能性はカナーリ高い。もし近所で照明弾が上がったらオレのだと思ってください。 [DVD(字幕)] 9点(2006-09-12 17:20:02)(笑:3票) |
3. ホーリー・マウンテン
必死に理解しようと集中して見てただけにラストシーンのショックは大き過ぎた。まるで黄金がウ○コに戻ったような感じ。ホドロフスキーもエル・トポでは黄金だったが、この映画でウ○コに戻ってしまった。前作を過大評価してしまった感がある。と言うか前作で世間から凄い評価を受けたので、このような作品になってしまったのかもしれない。次作では理解し易い映画に戻っている。だいたいウ○コを錬金術で黄金に変えるって元素記号からいっても無理だろ! しかしあの黄金で金歯だけは絶対作りたくないな。 [DVD(字幕)] 0点(2005-06-17 16:21:20)(笑:1票) |
4. エル・トポ
菊池寛の「恩讐の彼方に」には嘘がある。「敵討ち」は作り話である。また禅海が一人で青の洞門を掘ったというのも嘘で、実際には石工に掘らせている。しかも完成後には「通行料」まで取っている。「太陽の光を目指して穴を掘るモグラ」は女に唆かされ4人の砂漠のマスターを倒した後、初めて「その無意味さ」に気がつく。またフリークスを全滅させて初めて「自分の愚かさ」に気がつく。全ての災いをもたらしたのが自分自身であることに。つまり太陽を見て初めて・・である。エル・トポは「失明するモグラ」であり、禅海は「サングラスをかけたモグラ」である。あれから夏の晴れた日に(日焼け防止の為に)黒い雨傘を差したおねいちゃんを見るたびに、「全裸で差してくれないかな?」と思うようになった。 [映画館(字幕)] 10点(2005-06-17 11:56:18) |
5. 激突!<TVM>
スピルバーグの作品を全て見ているわけではないが、この作品以上のものはまだない。シンプルで非常に洗練されている。日常から不意に逸脱する過程が良く描かれている。しかも映画を見ながらその局面から脱出する方法を考えさせる面白さがある。さらにそれが主人公によって遅ればせながら実行されるまでのじれったさが良い。結局「狂人」だったのはどっちなんだろうか?という気がする。ラジエターホースの伏線が唯一の不自然。 8点(2004-01-16 13:09:04) |