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黒猫クロマティさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 497
性別 女性
ホームページ http://kuroneco.livedoor.biz/
年齢 60歳

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1.  ラスト・シューティスト
オープニングに流れる過去のジョン・ウェイン名シーン。その後に現れる老いたジョン・ウェインを見た瞬間から早くも泣きたい気持ちになってしまった。数々の伝説に畏敬の念を抱きながらも、目に映る明らかに衰えたJ・B・ブックス(ウェイン)の姿に彼を軽んじる人々。死を前にして行くところも頼る人もいないのは、ガンマンとして生きてきた人生の結果だ。彼に父親を見る若きロン・ハワード、凛として美しいローレン・バコール、ウェインと同じように年老いたジェームズ・スチュワートなどが見守る中、自分自身を裏切ること無く迎えるJ・B・ブックスの最期、その映像は希望に輝いた往年の西部劇とはやはり違う、どこか疲れた70年代の香りがする。西部劇のファンでなくても映画ファンであるならば、終わって行くひとつの時代を愛おしみながら見送るこの作品を、愛さずにはいられないのではないだろうか。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-07-19 13:22:27)(良:1票)
2.  木靴の樹
重厚な純文学を読んでいるような映画。小作人の日々の暮らしを実に丁寧に淡々と描いています。一日中やることが山のようにあるのだなぁとつくづく思いますね。その暮らしは貧しくて厳しくて、実際には日々すり減って行くだけの人生かもしれません。けれど一方で、ただ純粋に「生きる」事以外にも理由を見つけなければ生きて行けない、彼らとは対極にある現代社会の悲しみも同時に感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-24 19:32:04)(良:1票)
3.  さらば愛しき女よ
この何とも言えない倦怠感!イイっす!チャンドラーの魅力ってあの文体にあると思うので【鱗歌】さんご指摘のナレーションも雰囲気作りに一役買っていたように思います。ちょっとズルしてる気がしなくもないですけど。そしてああ、大鹿マロイ。悲しい結末なのに彼のキャラは何故か私たちを優しい気持ちにさせてくれます。ストーリーは端折ってアレンジしてなのでちょっと唐突と言うか、原作を知らない方には入り込めない部分があるかもしれません。なので評価の別れ目は雰囲気に浸れるか浸れないかって所かな?私は思いっきり浸りました。それにしてもハリー・ディーン・スタントンは全然わからなかったなぁ。
8点(2005-03-11 12:24:55)(良:1票)
4.  チャイナタウン 《ネタバレ》 
ハードボイルド小説が好きです。私がハードボイルドの何に一番反応するかと言えばスタイルに対するこだわりと男の哀愁。この作品はまさにそれを見せてくれる、好きな人には堪えられない映画ス。隅々までに感じるこだわり、この気怠さ、退廃、そして疲れ。あぁ、たまりません。評価が別れるラストですがポランスキーは「彼らが逃げ切れたら観客は『ああ良かった』と安心してそれ以上考える事をやめてしまう。あのラストにしたのは怒りを残す事によって、考えて欲しいからだ」みたいな事を言っていました。そう言うやり方が正しいか間違ってるかは分からないけど、私は共感します。
9点(2005-02-28 13:12:08)(良:1票)
5.  テキサス魂 《ネタバレ》 
牛を追ってテキサスを彷徨う根っからのカウ・ボーイ(ジェームズ・スチュワート)が、突然死んだ弟から高級娼婦クラブの経営を譲り受けることになり四苦八苦する物語。不器用で世渡りベタのジェームズ・スチュワートと飄々としたヘンリー・フォンダの関係が絶妙で楽しいです。それと何と言っても映像が凄くキレイ!特にオープニング、彼ら2人がテキサスからシャイアンまで旅をするシーンで次々移り変わる風景は、額に入れて飾るのが似合う美しい水彩画のよう。風景だけでなく、セットも小物も衣装もクラブの女性達も凄く洗練されててセンスがイイなぁと感じました。ストーリー的には途中ちょっとモタつく部分もあるし、ジェームズ・スチュワートとヘンリー・フォンダが爺さんなのがツラかったりもするのですが、ドンパチもあって後半は盛り上がり、ラストはホロっとさせる映画です。
[映画館(字幕)] 7点(2005-02-04 12:24:46)
6.  新・ガンヒルの決斗
まず、カーク・ダグラス主演「ガンヒルの決斗」とは全然関係ないです。銀行強盗の際仲間に裏切られて服役したグレゴリー・ペックが、出所後昔の裏切りにケリをつけに行く話しで、道連れは死んだ昔の恋人の7歳になる娘。どっかで聞いたような話しですね。グレゴリー・ペックのカラダにキレが無いので、ファイトシーンに迫力がないっつーか、ドン臭いのがツライところ。けど、雄大な景色はきれいだし、テンポが良いので見ていて楽しかったス。何て事ない映画なんですけどね。ま、好きなんですね、こういうの。
7点(2004-12-15 12:21:44)
7.  狼よ落日を斬れ
幕末を舞台に時代に翻弄される男達のそれぞれの生き様を描いた作品。さすがにこれだけ長くて色々あると、最期は「よくここまで辿り着いたねぇ」としみじみしましたが、全体としてはあまり楽しめなかったです。個人的趣味で幕末・明治維新関係の話にあまり興味がもてない事もあるのですが、妙に現代的でドタバタしていてうわべだけな感じが好きになれません。それは役者のせいなのか?演出のせいなのか?はたまたどうしても気に入らないので遂に自分で書いてしまった三隅研次の脚本のせいなのか?三隅の映画は色々見て来たけど、セリフにない部分で語れる人だと思ってました。けど、この作品は語りすぎ。残念です。
5点(2004-10-14 11:58:07)
8.  ハーダー・ゼイ・カム
どもども。音楽ファン必見映画推進委員会の黒猫クロマティです。レゲエ界のスター、ジミー・クリフ主演の本作は、貧しい若者が都会に出て、苦労の末音楽で成功を収めるも悪いプロデューサーに騙されて転落、罪を犯して警官に追われラストは海岸で・・と言うベタと言えばベタな話でして、実在の脱獄犯をモデルにジミー自身の自伝的要素も絡めた作品です。映画の作りはかなりB級C級な感じでして、ジミーの演技もお世辞にも上手いとは言えないのですが、「レゲエ・ミュージック」の本質を知ることができるのではないかと思います。髪型とか服装とか「夏はやっぱりレゲエだぜ!」とかだけでなく、ジャマイカでレゲエが生まれたことの必然性と言いますか、彼らは何を伝えたいのか?その魂と言いますか。純粋に音楽を楽しむ事が一番大切な事ではありますが、やはり彼らのソウルに少しでも触れることが出来れば、更にその音楽からインスパイアされるものがあると思うのです。因みに私は正直申しましてレゲエには詳しくないのですが、この映画も音楽ファン、特にロックファンには感じるものがあるのではないかと思われます。ハイ。
7点(2004-09-21 12:36:02)
9.  ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう
羊の話と不感症の話が好きかな。けど、全体としてはちょっとビミョーに笑えなかったス。あと最後の話は一緒に見ていたツレに「これ見た後じゃする気になれない」と言われちゃったよ!男の性欲を奪う効果があるようなのでご用心。
6点(2004-09-03 15:16:04)(笑:1票)
10.  ジョーイ(1977)
んがーっ!【映画小僧】さんのレビュー読んだら思い出して泣きそうになってしまいましたよ。これはですね、確かお正月公開で私と母が「ジョーイ」、父と弟が宇宙戦争かなんかの邦画と、家族が二手に分かれて見にいったんですよ。懐かしいなぁ。随分長い間見てないので今見たらどう感じるのか分かりませんが、人が誰かの為に生き、それによって自分も生かされるんだって感じる暖かい映画(実話でしたっけ?)だったと記憶しています。
7点(2004-08-18 11:04:16)(良:1票)
11.  エイリアン
映画見て本気で文字通り手に汗かいたのはこの映画が初めて。
8点(2004-08-18 10:55:48)
12.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
う~ん、困った困った。どうしたもんかね、この映画は。公開当時はもぉハンパじゃなく好きだった。当時はビデオなんてないワケだから、ノベライズ本読んでサントラ聞いてセル画まで買っちゃって脳内で再生しまくったもんです。けど、何年か前にTVで見たら、つーか、見れたもんじゃなかった。あまりにもくだらなくて。子供の頃学校の体育館で見た「長靴をはいたネコ」なんか、今見ても感動する。他にも例えば「どろろ」とかTVアニメだけど、昔以上に今素晴らしいと思える。そう考えると、今見てこれ程までにダメなのはやっぱりイカンです。あえて思い出には背を向けて冷静な評価で3点。さらば宇宙戦艦ヤマト!もう見ることはないでしょう。
3点(2004-08-11 14:00:42)
13.  インテリア
結婚30年の夫婦と三人姉妹の物語。父親が久しぶりに揃った三人姉妹に対し、突然母親との別居を切り出すことから始まる。神経質で完璧主義で何もかも自分でコントロールしなければ気が済まない母親が起こす自殺未遂。母親とは正反対の女性との結婚を準備する父親。母親を気遣いながらも自らの生活を守る娘達。それぞれの心理が丁寧に描かれている。人間誰しも幸せになりたい。けど、自分の幸せが他人の不幸に繋がる事も多々ある。その場合どうするか?罪悪感とどう折り合いをつけるか?他人ならば思い切って切り捨ててもいい。しかし家族となるとそう簡単には解けない複雑な呪縛がある。親の姿に自分の行く末を見る。かと言って「犠牲になる」のは偽善ではないか?「人生は少し鈍感な位でなければ生きて行くのは難しい。」と言っていた作家がいたが言えてると思う。舞台となっている海岸の風景や登場人物達の立ち位置なども計算されていて美しい。薄いガラスのように繊細な作品。
8点(2004-06-01 13:52:09)
14.  ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター
「ウッドストック」が振りまいたLOVE&PEACEと言う幻想に幕を引いた「オルタモントの悲劇」。なんともストーンズらしい話ではないか。実際この事件は、社会全体が感じていた夢の終焉とシンクロしているようだ。映画全体の作りはかなりとっちらかっているので作品としての完成度は低いけどストーンズファンや60S'の音楽やカルチャーに興味がある人は押さえておくのも良いかも。「やるかゴラァ!」くらいの勢いのキースとびびるミックとの対比が興味深い。
6点(2004-05-27 12:09:53)(良:1票)
15.  さすらい(1976)
この作品は映し出すべき風景のみを事前に綿密に検討し、脚本は撮影しながら順次書き足して作られたものだそうで【STING大好き】様がおっしゃる通り、見ながらまるで自分が旅しているかのような、写真集の中に紛れ込んでその世界を疑似体験しているかのような究極のロードムービーだ。東西ドイツの国境地帯を移動する彼らのバックに流れる音楽はロバート・ジョンソンの「むなしき愛」をはじめ、ボブ・ディランや60年代アメリカのカントリーやフォークソング等のオールディーズ(しかもリュドガー・フォーグラーはシングルレコードをプレイヤーでかける!素晴らしい!)。映画全体が醸し出す空気は、アメリカの音楽や映画などのカルチャーに焦がれながらも、どこまでもドイツらしい映画を撮る、ヴェンダースの根源を感じる。見ながら途中で眠くなる方もおられるだろうけど、それでもいいのではないだろうか。眠くなったら寝る。そして起きたらまた続きを見る。部屋を暗くして、お酒でも飲みながら、映画に身を任せてゆるく見るのもまた良いと思う。
9点(2004-05-26 14:27:26)(良:2票)
16.  バニシング・ポイント(1971)
↓【円盤人】さんご指摘のプライマルのアルバムを始め、まわりに結構好きだって人が多いカルト映画なのでずっと見たいと思ってた。で、この度やっとこさ見ることが出来たんだけど、残念ながらイマイチ入り込めなかったです。カレと飲みながら見ちゃったせいもあるけど、結果的にはBGVぽくなってしまった。ただ、カッコイイとは思ったス。アメリカンニューシネマのズルズルした所や言い訳がましいところがなくて(そこがアメリカンニューシネマの好きなとこでもあるんだけど)、非常にハードで乾いててスピリチャルな感じが強い。音楽もかなり良いです。あと、ラストもいいね。私の足は自転車だけど、夜の国道246をトラックやタクシーに紛れてすっ飛ばしてると、時々そんな気になります。それにしてもアメ車ってうるさいね。そこに男性陣はシビレるのかな。
6点(2004-05-17 19:07:47)
17.  コフィー
70'sソウルを満喫。ストーリーはなんてことなくてハードなお色気モノって感じですが、ファッションや音楽等この辺りが好きな人はとりあえずおさえる映画かも。音楽のロイ・エアーズはコンピ・アルバムが最近も(て言っても去年か)何枚か出てたしね。それにしてもパム・グリアーのハダカは凄いね。わたしゃ女だけどあーゆーの持ってる感覚は、じぇんじぇん分かりません。残念ながら。
5点(2004-04-27 17:29:57)
18.  ジャニス
伝説の女性シンガー、ジャニス・ジョプリンを追ったドキュメンタリー。インタビュー、レコーディング、ステージのシーンがふんだんに映し出されるこの映画では、ベッド・ミドラー主演「ローズ」のような破綻したジャニスを見ることはない。私は特別ジャニスのファンと言う訳ではないのだが、この映画を見ながら同じ女性として妙に心が痛んだ。ジャニスみたいにあらゆる感情をダイレクトに受け入れてしまう、真っ向勝負の女性を受け止めることができる人は少ない。しかしあきらめることもできない彼女の圧倒的な渇きが、人の心をかき乱すブルースを生み出したのか。ヘロイン中毒だった彼女がオーバードーズで死んだ時は27歳と言う若さだったが、映画の中の彼女は40歳位に見える。大急ぎで駆け抜けた人生だったのだろう。そしてラスト「自由とは失うモノが何もないという事」と軽やかに唄われる「ミー・アンド・ボビー・マギー」には涙が止まらなかった。
7点(2004-03-22 11:07:37)(良:1票)
19.  ボギー!俺も男だ
私が初めて見たアレン映画がこれだった。TV&吹き替えだったけど、「なんて面白い人なんだろう」と思って以来ウディ・アレンのファンなのだ。この映画でちょっと好きなのはアレンの友人トニー・ロバーツのキャラで、為替のディーラーかなにかをやってる彼が何処に行っても先ずは電話を探して自分の居場所を会社?に連絡する様が結構おかしい。因みに私はウディ・アレンという俳優を男としても好きなんだな。チビでハゲで被害妄想癖がありいつもブツブツ文句を垂れる男。そんな男が何故好きなのか自分でも良く分からない。けど、そうやって世の中って成り立っているのかもね。
7点(2004-03-04 13:35:24)
20.  がんばれ!!タブチくん!!
あの漫画を映画にするのはチト無理があったか・・。私は新魔球をせっせとあみだすヤスダ投手が好きだったです。この作品のタイトルを聞いてクイーンの「キラー・クイーン」が頭に浮かぶのは私だけではあるまい。
4点(2004-03-04 11:12:42)
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