1. 死刑執行人もまた死す
まずこの題名 「死刑執行人もまた死す」、なるほどすごいインパクトがある。そして、肝心の内容であるが、題名に負けない素晴らしいものになっている。 ゲシュタポの弾圧に屈することなく、チェコスロバキア人の誇りを決して失うことがない民衆。いいものをみせてもらった。チャカが犯人に仕立て上げられ、人質が開放されることで、観るものは一瞬、安堵感を覚えるが、これはルノワール流に言えば「大いなる幻影」なのである。ゲシュタポの支配はなんら変わっていないのだし、その後も弾圧は続くだろう。バックで民衆の合唱が流れる中、「NOT THE END」で終わるラストがそれを物語っており、フリッツ・ラングの魂の叫びがひしひしと伝わってくる。影の使い方も見事で、見ごたえがある気合の入った大傑作である。 10点(2004-02-09 15:13:33) |
2. 生きるべきか死ぬべきか
素晴らしいです。まさに本気で笑いに取り組んでいる。戦争のさなかゲシュタボを本気で笑い飛ばす勇気、これはまさに本物であり感動さえ覚えた。キャロル・ロンバートの美しさを際立たせることでより一層ナチスを皮肉っている。笑いのタイミングも素晴らしい。見事です。ラストがとてつもなく印象に残る、そんな映画だと思います。 まさに「生きるべきか死ぬべきか」です! 10点(2004-01-29 21:02:13) |
3. ドイツ零年
なんともいたたまれない。第二次世界大戦後の退廃したドイツ社会は子供の心まで蝕むのか。辛い。辛すぎる。淡々とした現実描写がリアル感が引き立てており、素晴らしい作品に仕上がっていると思う。 9点(2004-01-17 22:09:45) |
4. イワン雷帝
セルゲイ・エイゼンシュテインの映画理論がギュッと詰まった作品。イワン皇帝を演じた主演のニコライ・チェルカーソフをはじめとする役者人の視線の演技を観ているだけでも非常に興味深い。2部におけるカラーの使い方も実に効果的だ。ストーリーも重厚で満腹感を覚えることは間違いない。今の時代では利益度外視のこのような真の意味で素晴らしい作品にお目にかかることは不可能だろう。 10点(2004-01-07 19:26:21) |
5. 天井桟敷の人々
長いけどそれを感じさせないっす。皆さん書いてますがドイツ占領下によくこんな映画とりましたなーっていうとこが凄いと思います。フランス映画ってなんかハリウッドにはない華があって好きです。 8点(2003-11-26 23:53:59) |
6. 姿三四郎(1943)
うーム。途中、説明入ってるし、微妙だなー 大根役者の藤田進はいい味出してたんだが 6点(2003-11-05 23:06:16) |
7. 素晴らしき哉、人生!(1946)
今の時代だからこそ、必要な映画なのではないか。説教くささはあんまり感じず素直に感動することができた。ホント、心あったまる映画ですな。 8点(2003-10-26 22:41:00) |
8. 晩春
この映画における笠智衆の役どころはすごいな。原節子の父への執着を交わすところなんか。人生の無常が出ていると思います 9点(2003-10-13 20:12:36) |
9. 市民ケーン
公開当時 観たらもっと新鮮なもんなのたろうが。今、観る分にはそこまで面白くはない気がします。 6点(2003-09-29 22:05:48) |
10. 虎の尾を踏む男達
エノケン面白すぎ!大河内伝次郎なんて言ってるかさっぱりだったけど、説得力があり入り込めました。 8点(2003-09-26 23:19:35) |
11. 野良犬(1949)
若いころのギラギラした三船の好演にやられた。 8点(2003-09-24 23:11:45) |
12. 自転車泥棒
辛すぎるよ。これがネオリアリズムか。親父のやることどんどん裏目に出て、子供がそれを見てる。あー 切ないなー。当時のイタリアってやっぱ貧富の差激しかったことを考えると親父のしたことに同情してしまうぜ。 10点(2003-09-24 23:02:35) |