1. 砂塵
無法者(が牛耳る)町、ボトルネックで繰り広げられるジェームス・スチュワート主演の西部劇ですが、これでもかこれでもかと、しつこく繰り返されるお約束シーン、お約束セリフがクセになる映画です。元飲んだくれの保安官に、後夫(後妻の反対)に入ったロシア人、牧場を取り上げられるおっちゃんなどなど、もう変な(魅力ある)キャラが出てきては、コミカルな動き(バカな行動)で楽しませてくれます。バカで温かい人間模様、無法者を許さないという意志がバランスよく組み合わさって、単純かつ爽快なお話を楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-13 15:43:01) |
2. バイオハザードIII
《ネタバレ》 この潔さが好きです。ミラがカッコよければ、あとはご自由にという潔さが大好きです。説教くささを一切排除。ゾンビに襲われたことを黙っている人がいても、それを非難するでもなく、落ち込むわけでもなく、ただ淡々と“ゾンビ化”した元人間を撃つ。この潔さに前作から「5年」という年月をリアルに感じられます。「ゾンビに襲われたことを黙っている?そんなの何回見てきたかわからないね。だからどーした?」という、鈍感さがいいんです。現時点で生き残っているのが、女子供ばっかり…っていう作り物感と、絶望しすぎてわけがわからないリアル感。そのバランスが最高です。 [映画館(字幕)] 8点(2007-11-29 12:19:32) |
3. レミーのおいしいレストラン
だいたい男(の子?)がウザイ。へなへなナヨナヨしていて、「しゃんと歩かんかいっ!」と喝を入れたくなる。女の子ならまだしも、こんな男は、私の視界に入らないでいてほしい(これって性差かしらん?)。 [映画館(字幕)] 3点(2007-09-02 09:37:31) |
4. TAXi4
「4」ってことで、「たぶんイマイチなんだろうなぁ~」と思いながら映画館に行ったのですが、十分に満足して劇場をあとにしました。登場人物みんなのキャラがちゃんとたっていて裏切られない。やりすぎになると微妙になるところを、少しパワーアップさせる程度でほどほどに抑えてあるところがシリーズが進んでも楽しめる秘訣なのかもしれません。一生懸命何かをしようとすればするほどドジをするエミリアン。マシンがさらに改良されて最高スピードをマークしたダニエル。そしてさらにちょっと(かなり)間抜け(でも憎めない)署長。登場人物みんな、お互いのキャラがわかっているので、安心です。署長もダニエルも、エミリアンが少々(かなり)なヘマをしても決して動じないし、警察の人々もダミアンがいくらスピード違反をしても笑っている。(どっちかっていえば)子供嫌いの私でも、ダニエルとエミリアンとこの子供のテンポいいやりとりにニンマリ。このぬる~い、お約束展開に思いっきり笑って、思いっきり癒されました。これはお勧めです! [映画館(字幕)] 7点(2007-09-01 22:44:07) |
5. カルメン(1948)
王族になった女優…といえば、モナコ大公妃のグレース・ケリーがあまりにも有名ですが、ハリウッド女優が王族に招かれた一番乗りはリタ・ヘイワースでした。1949年、インドのアリ・カーン王子と彼女自身3度目の (詳細はブログにて)[DVD(字幕)] 5点(2007-08-29 21:01:34) |
6. 渚にて
《ネタバレ》 アステアが出演していなければ、観るのがだいぶ遅れたであろう映画です。そういう意味で、アステア出演というのは、かなりズルイ! (詳細はブログにて)[DVD(字幕)] 4点(2007-08-24 11:09:44) |
7. 少佐と少女
たしか『恋愛手帖』でも、ジンジャー・ロジャースは少女役を演じていたよーな(笑)。あれから数年、年もさらに重ねたはずなのに、前作よりもさらに若い役を演じてしまう彼女は凄い。DVDで見たんですが、どうも彼女は『教授と美女』のオファーを断ってまで、この少女役を選んだとか。美女より少女…意味はないけれど、笑える。ていうか、自分的にビックリしたのが、エンドロールをみるまで、「えらくジンジャー・ロジャースに似たヒロインだなぁ」と思いながら観ていました。私の目は節穴? なんてどーでもいいんですが、私の感じるこの映画の面白さは、彼女が12歳(正確には来週12歳になる設定)で通用するのか!ってことに尽きます。ええ~!? それでも信じるの~?といった場面であっさり、12歳がまかりとおったりする肩透かし度がよいです。即興でいろんな寸劇(だますためだったり、口裏を合わせるためだったりするのだけれど)がはじまったりして、飽きることのない展開に、充分満足させてもらいました。レイ・ミランドが片目を閉じて(斜視だから)彼女を見ている顔が、とみにおかしい。同じ(ような)ネタが、いやらしくなく散りばめられているのが、ワイルダーテイストですかね?(ちょっと超えたら、ウザクなりそうな、その按配が絶妙です) [DVD(字幕)] 7点(2007-08-20 08:19:15) |
8. 九月になれば
久々の投稿がコレですか…(自嘲)。ロック・ハドソンの白い歯(DVDのパッケージデザイン)に魅入られ購入しました。↓放浪紳士チャーリーさんも書かれているように、青い空、青い海、花が咲き乱れるリッチな建物と、これぞリゾートって感じ。あんなところでバカンスとかできたら、かなり幸せな気分になれそうです。当初の設定、主人に黙って別荘をホテル営業してしまういいかげんな感じが、イタリアのおおらかさとマッチして、すごぶるいい感じなんですが、「最初はいいけれど尻すぼみ感」は拭えず。大金持ちのロック・ハドゾンが、ボビー・ダーリンたち貧乏学生と一緒になって、スクーター競争なんて庶民の遊びに興じるのは、不思議な光景ながらも、そこそこ面白かったです。ただ意地の張り合いは中途半端でしたねぇ。どうせなら、もっとバカになればいいのに。貧乏学生=テントでキャンプって構図に、ある種の懐かしさを覚えたりもします。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-11 16:04:15) |
9. ドノバン珊瑚礁
誰か人がやってきたといっては、ほとんど全島民が総出で大歓迎。太鼓をデンデコ、デンデコ。歌を唄って、美女がレイをもって待ちかまえ、心の底から歓迎してくれるここの島の人たちは、ホントにいい人だ。おまけに、その音楽がのんびりとしたハワイアンなもんだから心が和むってもんです。オープニングから、リー・マーヴィンが雇われていた船主を殴って逃走し、そのまま飛び込み沖合いから泳いで入島。島民たちはキスの嵐で受け入れる。そんな彼はマブダチ?ジョン・ウェインと再会して、いつものオキマリの喧嘩をするという展開。私の大好き?な日本人のお手伝いさん(よくおじぎをしている)も出てくるし、なんといってもまるっきりの悪人がいない。ちょっと幸せな気分になれるハッピーな映画です。ほのぼのしたいときにどうぞ。 (2007年追記:なんだかんだで、3年連続年末に観る映画となってしまいました。どーも大好きな映画のよーです。なので、点数+1) [映画館(字幕)] 9点(2007-01-27 22:52:28) |
10. イルマーレ(2006)
《ネタバレ》 くたびれた感じのキアヌがよい。最近、キアヌの好青年ぶりが好きになりました。どーでもいいことですが、アメリカ人ってホント、建築家好きですねぇー。そんなにいいか?っていうくらい建築家崇拝されているよーな。妙ちきりんな家を好きになる、へんてこな趣味の人同士で惹かれあうってのは、わかるよーな気がしますが、「私のことをわかってくれる人」と思って、一緒に生活をするのは危険な気もします。その後、「極限状態で出合った二人は続かない」(by『スピード2』サンドラ)とならないといいのですが… [映画館(字幕)] 5点(2007-01-27 22:44:32) |
11. 鴛鴦歌合戦
多くの人(男性諸氏)は「おとうちゃんの…ばかっ(ん)」にやられちゃうんでしょうねーー。ほほえましいです…(ガゼッサンスルホドデハ…)。♪ほーれほれほれ、この茶碗♪リフレインする、ある意味キケンな歌でした。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-27 20:41:21) |
12. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 ハッピーエンドがとにかくイヤ。ヴァンカの生い立ちが描かれているのも、なんとなくイヤ。フツーやん!って感じ。ブラックなのに結局、家族は大事!絆が大事!ってコト?そんなの超越しよーよ。変な説教くささにご用心。 [映画館(字幕)] 4点(2007-01-27 19:52:21)(良:2票) |
13. ナイト・オン・ザ・プラネット
哀しいお話ですよね…オムニバスのストーリーが移り、進むごとに哀しくなってくる。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-27 19:38:48) |
14. パーフェクト・マン ウソからはじまる運命の恋
ホント、どーでもいいことですが、傷ひとつない、まっさらなステンレスの厨房を見ると「パーフェクト……マンだ……」と思ってしまうよーになりました。花をプレゼントするための仕込みのシーンがなかなか楽しいです。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-27 19:13:35) |
15. エリザベスタウン
《ネタバレ》 予告編でオーランド・ブルームが「はじめて(映画で)現代の青年役をやります」と話していたのを見て、なんか興味を持った映画。オーランド・ブルームだったからかどうかはわからないけれど、現代の出来事を描いているのに、なんとなくレトロな雰囲気(田舎町だからか?)が漂い、ちょっとおとぎ話のような雰囲気もある。それが、寓話的でオーランド・ブルームとキルティン・ダンストのやりとりも、どこかでいつかあった話的に観られたと思う。一晩中、電話でおしゃべりをし、翌朝に我慢ができずお互い会いに出る。若さっていいなぁ、すごいなぁ。その後一人旅をして、また出会うというじらし方もいい。普通はつい一緒に旅をしてしまいラブラブの押し売りになるというのが、映画でも現実でもありがちなんですがね。あんな旅、誰かプロデュースしてくれないものか。あの、人のよさそうな南部の人たち(親戚や父ちゃんの友達、クレア、新郎新婦たち含む)が、ちょっとうざったいと思うのは、心がささくれている証拠かもしれない。音楽と映像が気持ちよかった。 [DVD(字幕)] 7点(2006-08-16 13:36:50) |
16. マタ・ハリ(1931)
《ネタバレ》 美貌を武器にした女スパイから、恋する女への変貌。ちょっと不可解なシーンやエピソードから彼女の本気度がわかる。あのまま恋をしなければ、ずっとスパイを続けていたであろう彼女は、連行されるにもかかわらず清清しく凛とした表情をみせる。看守たちの思いやりのある態度に心が洗われる。時代も場所も異なるが、まるで源義経が平泉でやられず、モンゴルに逃れチンギス=ハンになった伝説が作られたように、マタ・ハリもまた(不可能であっても)どこかに逃れたのではないか(逃れていてほしい)という気持ちにさせる。ちょうど『明日に向かって撃て!』のような余韻が残る。 [DVD(字幕)] 7点(2006-08-15 13:21:08) |
17. 夜も昼も
音楽家の伝記ものに外れなしと思い、期待を込めてみた『五線譜のラブレター』がイマイチだったので、その理由を考えてみた。これはきっと、コール・ポーターがヤな奴だからだろうと思い、「主人公が生きているうちに映画化された『夜も昼も』なら、だいぶ脚色されていていいかも」と思い、手を出した作品。比較すれば、なんとかいい奴風に描かれているが(というか陰気なのは相変わらずだが)、どうあがいても、コール・ポーター自体がヤな奴なのは変わりなく、イマイチのれなかった。彼の曲自体についても、好き嫌いな曲がはっきりと分かれているので、「ビギン・ザ・ビギン」とか「ナイト・アンド・デイ」とかいった好きな曲のときはいいけれど、他の暗めな曲が流れているときは、なにげに苦痛だったり。まっ、好き嫌いの問題なんですがね。どーでもいいことなんですが、「ビギン・ザ・ビギン」のレビューで歌っている男性歌手、船越英一郎に似ていて、なんか笑けてきました。 [DVD(字幕)] 4点(2006-08-05 16:46:00) |
18. SAYURI
この映画を観たときの違和感。その理由がこのほど判明しましたので、全面的に書き換えます。SAYURIが流し目をして、道行く自転車に乗ったおにいちゃんの目を奪うシーンがあったのを覚えていると思います。同じようなシチュエーションが、『イースター・パレード』でもあります。ジュディ・ガーランドが道行く男性を振り向かせるあのシーンです。チャン・ツィイーがチラッと流し目をしたのに対して、ジュディはすっごく変な顔をして振り向かせるわけですが、なんていうか、後者のほうがより現実味があ(共感でき)るんですよね。どちらも映画の中のお話には違いないんですがね。 [映画館(字幕)] 7点(2006-07-26 11:10:34) |
19. ミュージック・イン・マイ・ハート
青観さん、お気になさらず。書いていただけるととても嬉しいです。ていうか、自分で登録要望しておきながら、こちらの作品はむちゃくちゃオススメというわけではありません(汗)。実際、何度か途中で眠ったこともありますし。なんていうか途中がダレルんですよね。でも、お金持ちと国外退去を命じられた貧乏舞台歌手の間で揺れ動き、「私は非現実的に生きることにしたのっ!」と貧乏歌手を選んだり、インチキ新聞を見るまでの肩透かし具合とさりげなさ、チャールズ3世のくだりなどいいかげん+ベタながら収まりはけっこう良かったりします。 [DVD(字幕)] 5点(2006-07-25 21:17:45) |
20. うわさの名医
恋に躊躇するケイリー・グラントという、珍しいものがみられます。なんで彼が彼女を好きになったのかは謎ですが、いろいろと問題を起こされて(授業中失神+自殺未遂+病院抜け出し)気になって気になってしょーがなかったんでしょうねぇ。改めて彼女の行動を、こう文字にしてしまうと、とてつもなく変で暗い女って感じですが、そんなことはありません。美人で快活で…タマに感情が激してしまうけれど、素敵な女性です。まっ、その二人がどういうふうにくっつくか? それがすごくかわいいんですね。まず、ノア(ケイリー・グラント)がデボラ(ジーン・クレイン)に「どうしてそんな態度なのか」詰め寄るとチーズの作り方を一生懸命説明する。そして今度は逆に、デボラがノアに「なんでウチに来たの?」と詰め寄ると、ノアがチーズのほうに話をもっていく。いい大人がそんなことをするのです。それまでジリジリしていただけに、結婚が決まったら展開はすんごく早いんですがね。とはいいながら、この映画、実は恋愛映画っていうわけじゃなくって、同僚から嫉妬を受ける医大教授の話なんですよね。そっちのストーリーも笑えるというか(失笑の場面があったり、クスリと笑えたり)。ドラマの中にユーモアが混じり、ちょっとハートフルだったりしてとても楽しい映画でした。何度か繰り返して観ると、さらに味が広がります。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-25 20:32:04) |