1. フェノミナン
《ネタバレ》 自分は結構孤独に強くて、何週間も人と話さなくても割と平気だったりするし気楽でもあるんだけど、こういう映画見ると、やっぱり面倒くさくっても、わずわらしくても、人と接して、温かみとか、そういうものを味わってみるべきだなあ・・とつくづく思う。彼女との心のふれあい、子供とのりんごの思い出、父親のような医者、オタクな親友。彼の人生にとっては、超能力を得た事が重要なんではなくて、そういう平凡な人達との喜怒哀楽が「生きた」っていう、充実感になるんじゃなかろうか。子供とりんごをかじるシーンでシミジミ思ったんだけど、ああいう思い出を一つでも多く持っている人が、うらやましい。「人生の目的」「人生の意味」とか、よく言うけど、そのなかに「出来事を味わう」ってのは、きっとあるんじゃなかろうか?あの子供達は彼の事を一生忘れないだろうし、あたたかく、たしかなものを心に刻んで、なげやりな荒んだ人生を送ることもないだろう。彼の死は、たしかに切ないが、まわりの親しい人達は、それをのり越え、豊かな人生を送ろうとするだろう。なぜならば、彼との思い出が、あまりにも豊かで味わいがあったから。ラスト近く、大学の科学者が訪ねてくると、彼女は「残念ですが、彼は昨夜亡くなりました。あなたが、この研究を継ぐように」と、告げるのだが、その表情は悲しくも、なにか充実し晴れがましいようでもある。彼との思い出が、そうさせるのだろう。そういう、すべての思いを、クラプトンの音楽が優しく包む。 8点(2005-02-24 22:58:55)(良:2票) |
2. カウチ・イン・ニューヨーク
昔から、ジュリエットビノシュって、かわいいなあ・・と思ってたんだけど、彼女なぜか、難しげな映画や、深刻な映画ばかり出てんのね。そんな、暗い映画ばかり出らんと、肩の力抜いたラブコメなんかにもでて、明るい表情も見てみたいなあ~、と思ってたんで、これが出たときは「おお!」と、思いました。しかも、相手が、しぶいウィリアムハート!「これは、面白くなるぞ!」と、期待して見たんですが、見終わった感想は、正直、ちょっと物足りなかった。「こんだけの役者使って、こんだけ?」みたいな感じで、少々薄味。 でもまあ、ビノシュのニコニコ笑う顔見れたから、いいか! 6点(2005-02-18 23:53:58) |
3. ワイルドフラワー
《ネタバレ》 親に虐待され、納屋で獣同然に育てられた少女が、近所の兄妹と偶然知り合い、彼らとのふれあいによって、少しずつ人間性を取り戻して行くという話なんだけど、主人公アリス役のパトリシア・アークエットが、もう、むちゃくちゃいい!かわいい!これまでは、そんなに気にならない女優さんだったんだけど、この作品のアリス役には本当に魅入られてしまった。赤ちゃんなんかもそうなんだろうけど、あれだけ、あけっぴろげに自分の素直な感情を出されると、それがこっちに伝染しちゃうような、そんな魅力が、この役にはあった。あれだけ正直に「行かないでほしい」と言われると「はい、行きません、あなたのそばにいます」と、思わず言っちゃいそうな気がするなあ・・。パトリシア・アークエットの、あの何となく野暮ったいような体形(すみません!)も、なんだか、すごくかわいらしく見えてきて、「がんばれ・・」と言いたくなっちゃう。兄妹の父親役もよかった。はじめは、アル中のたんなるガサツな親父か・・と思ってたんだけど、だんだん深みのある優しい人間性が見えてきて、デリケートな表現の仕方だなあ・・と思った。やっぱ、監督が女性だからだろうか?とにかく、この作品は、パトリシア・アークエットに尽きる!兄を見つめる、あの素直であどけない恋の表情は、本当に魅力的だった! 9点(2004-02-04 09:05:38) |
4. コリーナ、コリーナ
《ネタバレ》 なんといっても、ラストシーン近くのレイ・リオッタが空に向かって語りかけるシーンで、ウーピーがそっと近寄ってきて「ちょっと、誰に話してるの?」と聞くと、レイが照れながら「あそこの人」と、空を指差すシーンが、おかしくも感動的。モリー役の子も良かったし、やっぱ、ウーピーがやさしく知的でユーモアがあり、それでいて普通のおばさんを演じて秀逸。こんな、おばさん、いそうでいないよな・・。 8点(2004-02-01 16:51:04) |
5. ミルク・マネー
普通に楽しめた。エド・ハリスって、クセのある役が多いと思うんだけど、これは、ごくごく普通のお父さん役で、本人もリラックスして演じてるようで、ほのぼのして見れた。 7点(2004-01-31 14:09:04) |
6. 青春デンデケデケデケ
大林作品ってすきじゃないんだけど、これは例外。すんごい楽しんで見れた。テンポいいし、キャラも魅力的。ただ、ラストが、甘ったるいかな?それでも見終わったあとには、元気が出る! 8点(2003-10-25 02:56:26) |
7. がんばっていきまっしょい(1998)
泣きそうになりながら、オールを引くスローモーションに、ぐっときた。淡々としているのに、瑞々しい作品。 8点(2003-10-25 02:43:06) |
8. 四月物語
冷静に見れば、たいした作品ではないんだろうけど、なーんか、好きなんだよな・・。恋愛で、勇気を出してエイヤッと行動したときの、心の高揚が、ラストでよく出てる。松たか子、演技がいいとは、けっして言えないんだけど、でも、いい。エンディングの余韻の独特の後味の良さってのは、「バグダットカフェ」とそっくりだと思うんだけど、どうだろう? 7点(2003-10-24 03:24:36) |
9. ひみつの花園
この監督の作品の中では、一番好き。痛快な笑いってんでしょうか、「そこまでやるか・・」と、はんばあきれながら、わくわくしながら見た。ラストちょっと弱いかな?でも、十分面白い! 8点(2003-10-20 19:52:35) |
10. ブルワース
おもろかった!痛快。結構、賞とかも取ってるんですね。見てるあいだじゅう、にやにやしたり、ばか笑いしてた。「幽霊になるな、精霊になれ」だっけ?あの言葉は考えさせられる。ホンとだよなあ・・。周りの目に左右され、流されて、操り人形のように「~させられて、生きる」よりは、自らの魂と意志によって、責任をもって「~して、生きる」ほうが、悔いはないよなあ。・・でも、勇気がいるよなあ・・ 8点(2003-10-20 12:05:55) |