1. クロムウェル
《ネタバレ》 婦女子も含むアイルランド人への大量虐殺で蛇蝎の如く憎まれたオリバー・クロムウェル。 その部分が描かれてなく拍子抜け。 王政軍カトリック VS 議会軍プロテスタントの戦い。 相も変わらず己の意志決定に神さんを引っ張り出しています。リチャード・ハリスの暑苦しさも相まってもう辟易。 刑場に向かい斬首される一連の流れで魅せるアレック・ギネス。敗者のやるせなさが忘れ難い。 王殺しを成し遂げ、皆の刺し殺すような視線を浴びるクロムウェル。神の御意志と言いながら私怨が大半を占めてたように見えました。 武士の情けの欠片も無いイギリス歴史絵巻の凡作。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-17 11:26:47) |
2. スカイエース
《ネタバレ》 ジョン・ギールグッドのマリアナ海溝並みの眉間のシワに素敵と思ったのは束の間の事でションボリ。 トレヴァー・ハワード&レイ・ミランドはほんのチョイ役。しかしながらお三方が作品の格を高めています。 お目当てクリストファー・プラマーの居ても居なくてもいいような微妙な役回りが歯痒かったものの、ピアニスト指向だった腕前での演奏シーンで1,800円の元は取れたかと。早過ぎる退場に そんなぁ・・・殺生やで・・・・ 若者のこんなハズじゃ無かった感は「西部戦線異状なし」程強烈ではなかったですが、ピーター・ファース、マルコム・マクドウェル好演にて感じられたところです。 地味ながらも第一次大戦ものの良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2024-09-30 14:19:01) |
3. 恐怖の館(1972)<TVM>
スピルバーグによるホラー作品と言うことで興味深かったのですが。 期待していなかった斜め上をゆくつまらなさで、キラリと光る部分が何も感じられなかった残念な作品。 [DVD(字幕)] 3点(2024-09-29 18:50:05) |
4. ビッグ・アメリカン
感動した「西部の王者」でのバッファロー・ビルがアルトマン監督の手にかかるとイタイ奴であって、ラストの茶番劇での彼のクローズアップが真骨頂と言うべきか。先住民に何をしたかを思うと今作に考えさせられますが、豪華スター起用が報われない凡作でガックリ。 [DVD(字幕)] 5点(2024-09-23 14:52:41) |
5. 夕陽のギャングたち
山賊と爆弾魔の出会いから別れまで哀感たっぷりに描かれています。 ダラダラ感がしんどかったですが、スタイガー、コバーンの魅力で完走出来ました。 今作でのモリコーネ節は私的に沁みませんでした。 [DVD(字幕)] 6点(2024-09-07 22:22:19) |
6. オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック
《ネタバレ》 脳筋でないショーン・コネリーの役どころはなかなかの見応え。 私も死人の出ないえらく大人しいハイジャック犯に物足りなさを感じてました。「変わってるわ」 その後の展開に「へぇ、そういう事ですか」 一気の結末に「えっと・・・?」頭から再見。 もう少し尺を使って政府の企て部分を描いて欲しかったところです。 良い仕事をしているジェリー・ゴールドスミスに+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2024-09-04 15:05:33) |
7. 候補者ビル・マッケイ
選挙屋にしてみれば、担ぐ神輿は軽くてパーが良いというところでしょう。 レッドフォードなのでパーではなかったですが、ラストショットに象徴されるように軽かったですね。 ドラマチックではないものの、淡々と描かれた運動模様を飽きずに観れました。 [DVD(字幕)] 6点(2024-06-24 08:08:16) |
8. 軍用列車
レジ袋に目一杯詰め込まれた挙げ句穴が開いちゃって、「何してくれてますか・・・」クレームつけた出来事が浮かんだ、キャスト過多で?な場面が多く興に乗れません。 怪しげなブロンソンの立ち位置が分かってからちょっと盛り返したのですが。 列車屋根上でのドロップキックはなかなかのもので本人だったら+1点ですが如何に? [DVD(字幕)] 6点(2024-06-10 13:36:18) |
9. 晴れた日に永遠が見える
《ネタバレ》 予備知識無しだったので、ジャック・ニコルソン登場にびっくり仰天。どうしようもなくつまらないチョイ役での出演を引き受けた理由を知りたい。主役二名の歌は流石にお上手でしたが、つまらないオハナシに退屈甚だしい作品で、邦題に寄せた期待は空振りに終わりました。 [DVD(字幕)] 4点(2024-04-28 23:09:53) |
10. アルタード・ステーツ/未知への挑戦
序盤は興味を惹かれたのですが、メキシコ行って以降はポカーン状態。失笑ものの結末と併せての時間を損した愚作。 [DVD(字幕)] 3点(2024-04-28 22:59:59) |
11. おかしなレディ・キラー
観たいと思ってから40年で念願の鑑賞。 ニコルソン、ベイティ共に結構あくどい事をしています。笑えはしませんでしたが、カラリとした妙な味わいがありました。 結末に不満があったものの、若き二人の生き生きとした姿に満足出来た作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2024-04-21 14:58:28) |
12. モン・パリ
《ネタバレ》 「人類が月面を歩いて以来最も重要な出来事」原題が示すのは男性の妊娠。いくら何でも無理筋な展開ですが、マストロヤンニ、ドヌーヴ、同僚達が受け入れている姿に白けること無く観続けられました。国宝級の美男美女の二人は超一流の役者だと実感。ほんわかコメディの中にも、中絶・性転換の件や最近ハマっているゆっくり解説動画に出てくるような「長期に亘る加工食品の摂取でホルモン分泌がおかしくなった」件と言った風刺も感じます。 そんなこんなで当然と言うべき結果となりましたが、そこから結末までが素晴らし過ぎ。超前向きな姿は、世間体にこだわる事が愚かであるのを痛感させられました。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-04-08 01:15:49) |
13. ピンク・パンサー4
前作からリセット再起動したかのようなハーバート・ロム登場に目くじら立てる事も無く。 ダイアン・キャノンが良いアクセントとなっていました。 ピーター・セラーズ不死身っぷりに大いに楽しめましたが、本作2年後に亡くなられたというのにしんみり。 スタントを立てたとしても命を削っての出演だったのでしょう。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-18 02:10:19) |
14. ピンク・パンサー3
《ネタバレ》 タイトルロールでの名作パロディが楽しくてリプレイタイム。最後はバスター・キートンだと思いますが作品名は? 本編はダイヤは登場せず、プッツン極限で主役と見紛うハーバート・ロムによるムチャクチャでござりまするなお話。 007チックなお城内部のセットを始めとして結構お金もかかっていると思われます。 突然のオマー・シャリフ登場に喜んだのですがほんのチョイ役で残念。 レスリー・アン・ダウンの中途半端な役どころも残念。 我等がピーター・セラーズ、心臓病を抱えていてドタバタシーンはスタントが演じていたそうですが、城に乗り込む爆笑シーンを筆頭に楽しませて貰えました。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-18 01:51:10) |
15. ラビッド・ドッグズ
現金輸送車襲撃強奪から若い女性を人質にとっての逃走、途中乗り換えた車には病気の子供を病院に連れて行く父親が。 そこから延々続く逃避行車中劇。博士、ナイフ、32、共に特筆ものの胸糞犯人、人質女性の恥辱に塗れた悲惨さ、唯一まともな父親の冷静さ、子供は息絶えないのか。道中出会う人々に局面打開を願う手に汗握る展開でした。 残り3分余りの怒濤の結末に心底仰天でありました。「そういうことかぁ、そういえば・・・・ヘンだったよなぁ・・・」 警察が途中からフェードアウトしてしまったのが惜しかったかな(-0.1点) 鑑賞後に知った諸般の事情で製作から25年経って日の目を見た作品だそうで。 これぞ掘出物傑作。 こういう出会いがあるから映画鑑賞は止められません。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-02-06 02:13:44) |
16. 不毛地帯
中学生時分に夢中で読んだ「不毛地帯」 山崎豊子さん作品で白い巨塔に次いで好きな作品。 映画は初見。 白い不毛地帯、赤い不毛地帯の内、白い不毛地帯の戦闘機商戦が描かれています。 安保シーンで壱岐直子が父親に噛み付く幼稚な台詞。 監督の思想が思い切りぶち込まれていて仰天。 それ以外は名優の熱演で見応えがありました。 [DVD(邦画)] 6点(2024-01-08 02:27:37) |
17. 荒野の千鳥足
ドナルド・プレザンス目当ての鑑賞。 全編を覆う飲んだくれの小汚いザマが観てられない。 今は撮影不可なカンガルー狩りも酷い。 プレザンス? 同様な小汚さにガックリ。 40年ぶりにフィルムが発見されての上映だとか。 見つかって良かった・・・とは思えない作品でした。 あぁ、残念 [DVD(字幕)] 2点(2023-10-23 16:48:04) |
18. 風とライオン
ショーン・コネリーの見た目の重厚さと婦女子を人質に取るチンピラ行為のギャップで話に入り込めませんでした。 史実に不案内で気がついたらドイツ悪者になってて何だかなぁでありました。 [DVD(字幕)] 4点(2023-10-16 16:29:11) |
19. 悪魔の追跡
ピーター・フォンダ、ウォーレン・オーツ共演に釣られて鑑賞。 「ウィッカーマン」を思わせる嫌~な展開。 安っぽい音楽と泣き喚くだけの女性二人に興醒めしたものの、そこそこ頑張っていた男性二人に引きずられて完走出来ました。 ゾクッとしたラストショットが印象的。 [DVD(字幕)] 5点(2023-10-10 16:39:08) |
20. ロビンとマリアン
全編を覆うモッサリ感に萎える。極め付けが決闘シーンで目を背けたくなるお遊戯会のような立ちまわり。 テッパンの題材で名優をキャスティングしても演出がぶち壊しているトホホな作品。 [DVD(字幕)] 3点(2023-10-01 03:19:23) |