1. ボディ・スナッチャー/恐怖の街
《ネタバレ》 ど・・どこに出ていたんだ?サム・ペキンパー?? オリジナルのほうも観てみようということで借りてきました。 しかしこの作品の映画化って今までに3回もしてるんですね・・ SF古典ということでSFファンならばぜひとも観ておきたい作品です。 リメイクが流行っているので作品をより理解することでオリジナルも見ることにしています。 ただしSFサスペンスとなれば私は2作目のほうが好きかなぁ・・ 最後のどんでん返しとSFは根本的には結末は暗いオチが面白い。 こちらのオリジナルは全体的には好きですが、 ラストがありきたりでした。 宇宙生命体による地球侵略が何なのかがなかなかわからない、 これは良いと思いましたがさて初めてこちらを観るとわかりやすいものか? 時間が大変短い作品なのでテンポはあるのですが、 中半にならないとソレが登場しなかったり、 コピー人間がいきなりソコに横たわっているなど唐突すぎ。 ただし、2作目でマユのようなものをコピー人間がかかえていたのが、 この作品ではお菓子の(さやえんどう)そのまんま! これは私は気に入りました。 2作目を先に観ておいたので大変わかりやすかったのですが・・ 後半に人面犬はでてはこなかったけれど(当たり前) 2作目で人面犬を出した遊び心は同じところにありました。 冒頭の入り方主人公の説明はこちらのほうがテンポがよく好感。 久しぶりに帰郷して街がどこか変わっていた・・ こちらのほうが説得力があります。 あと、この作品はすごく光と影の使い方が上手だなぁと感心。 ドン・シーゲルが監督をしているのですが、 この方は2作目のリメイク作品にも俳優で出演しています。 どこに出ていたのか元の顔がわからなくて残念。 このシリーズは意外と面白いSF作品なのです。 気持ち悪いエイリアンが人間の体をのっとるような映画なのに、 そういう描写はあまりなくてほとんど心理サスペンス。 ソレなのに面白いのです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 16:06:31) |
2. ハリーの災難
《ネタバレ》 これは・・合いませんでした。 次々と用意されるネタがいつ出されるかのみの興味で、 しかもそのネタを出すシーンがかなり予測できます。 ヒッチ・コックの映画は次の展開がわかりやすく、 最悪最初からエンディングが読めてしまうのです。 今の作品に出尽くされたネタなのかもしれませんが、 テンポが遅いのと緩急がないのとさらに、 私が氏の作品のコメディが全く笑えないところがネック。 紙芝居のように次のネタが丁寧に用意され、 先の先まで読めてしまうのでサスペンスの妙が少ない。 最後で意外な結末となってもそこまでだらだらと見ているので、 あまりびっくりはしないのです。 そして映画のお約束が守られすぎている。 最初と最後は繋がっている。 だいたい犯人は最初に主役の近くに出てくる等・・ シャーリー・マクレーンはかわいかったのですが・・ あと叙情的な景色も悪くはない。 しかし同じようなブラックサスペンスでしたら、 違う解釈の、死体は動かさずの「ロープ」のほうが面白い。 死体が動く面白さは「第三の男」のほうが格段にいい。 もしこの二作を未見でしたらぜひお勧めします。 [DVD(字幕)] 4点(2005-12-04 15:45:18) |
3. 或る殺人
《ネタバレ》 法廷劇になるまでがやけに長く感じました。 でもそれを我慢すれば後半はなかなか面白いです。 しかし・・この時代の白黒はどうなんでしょう。 と、前にも書きましたがカラーの時代と思うのですが・・ ジョージ・C・スコットは「天地創造」で、 息子を神に生贄として捧げたアブラハム役しか知らなかったので、 この役はちょっとびっくりしました。 マフィア役かと思った(苦笑) ちょっとリーアム・ニーソン似ですね。 対する主演のジェームズ・スチュワートは・・ 法廷劇での正義感あふれるが固くもなく逆にこっけいでした。 このふたりのまるで違う個性でのぶつかりはなかなか面白く、 軟投派のピッチャーとコワモテのホームランバッターの対決みたいで、 法廷劇だけでも見る価値はあります。 ただし結末はしっくりこないものがあります。 結局なんだったんでしょうか・・?? あの法廷劇はなんだったのか、スチュワートに同情しちゃいます。 ちなみに本編に入る前のおしゃれな紙芝居風の演出、 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」思い出しました。 音楽も軽快なジャズでした。 法廷劇に入るまでが長いので間延びしているのが割引。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-20 23:16:40) |
4. 熱いトタン屋根の猫
《ネタバレ》 シリアスな舞台劇風なドラマは観れる範囲なのですが、 これちょっときつかったです・・ 社会派ならきつくても我慢できるんですが、 家族愛がテーマですのでセリフの応酬ばかりでは苦痛でした。 どうにかついてゆけたのはP・ニューマン(若い!)がなぜそんなにE・テイラーを嫌うのか? その謎がはっきり知りたかったことがサスペンスとしての面白さでした。 それをここでばらすとこの退屈な映画が全く面白くなくなるので伏せます。 ある理由は中半から父を通してわかってゆきますが、 この夫婦の父は家族全体の嘘(この世の全ての嘘とも)に嫌気がさしているのです。 嘘偽の嫌いな父は誕生パーティで息子のニューマンによって余命の事実を知ります。 地下室に閉じこもりショックを受ける父に長男より愛されていたニューマンは・・ ここの親子の本当の語らいはなかなかよかったです。 ラストもそれまでの悪舌合戦が見事に新しい嘘というアイデアで後味はよい。 この新しい嘘というのは父についた嘘と同じようなよい嘘だと思います。 真面目に考えれば実に難しい問題を扱っているので、 もう少し見やすく映画的な面白さがほしかったです。 おそらく10年くらいまだ前の白黒の時代なら作風に余裕もあり、 セリフ回しももう少しコミカルでいてブラックユーモアにあふれた作品になったかも。 映画の作り方で大分違うと思うのです。 ラストからしてこれはブラックコメディにしたほうが面白く、 また緩急もついた感動作にもなったかもしれません。 出演者が豪華なのでちょっともったいないなぁとおもいました。 E・テイラーはやっぱりきれいでしたね~! [DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 08:02:14) |
5. 七人の侍
《ネタバレ》 映画自体は非常によく出来ており、 侍モノが大好きな人には特にこたえられないと思う。 私は新選組は大好きなのですがちょっとこれは趣味の問題・・ でも面白かったです。 特によかったのが脚本です。 洋画のほうを多く見ているのでこの出だしは新鮮でした。 普通は無法者や新参者が現れて街や村が荒れるんですが、 これは主役は農民たちなのです。 野武士に荒らされた村を守るために考えたのは・・ 農民たちのわずかな食料で侍たちを雇い野武士を退治してもらう。 出演者が知らない人ばかりでしたがマゲを切り坊主になる役の俳優さんよかったです。 実はこの出演陣の中で唯一知っていたのが他の黒澤作品でほとんど主役の三船敏郎。 他の作品は(天国と地獄など)演技が固くて演技力に疑問を持っていたのですが、 この役はあまりにはまっていたしうまいのでびっくりしました(苦笑) 三国志でいえば張飛みたいなおっちょこちょい。 コメデイのような前半はとても楽しかったです。 7人集めてゆく過程も面白いし戦術を練る坊主侍を中心としたやりとりもよい。 ただ中半からが長く感じてしまいました。 200分少々あるからというのもでしょうか。 野武士が来るまでのあたりがわりとテンポがよかったです。 カメラワークについてです。 さすがにハリウッドの有名監督がこぞって参考にしている映画。 構図の素晴らしさは他の(といっても侍モノ以外しか観てないけど)作品でも気になっていました。 特にいいなぁと思ったのが柵や小屋の隙間から魅せる演出。 このあと野武士は前を駆け抜けカメラは切り替わります。 ラストの坊主侍のセリフもよかったです。 「また生き残ったな」これは深いものがあります。 荒野の7人を見終え比べてみたいと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:45:35)(良:1票) |
6. 真昼の決闘
《ネタバレ》 これが西部劇観賞3作目となります(ただいま克服中) 「ワイルドバンチ」は娯楽があり面白かったけど濃すぎた。 「砂塵」は楽しかったけどあまりに娯楽すぎた。 さて・・超有名なるこの作品。 濃すぎることもなく娯楽もあまりないどちらかというとサスペンスドラマ。 大人の西部劇だと思いました。 本当の西部劇ファンに受けるべき渋い心理的な娯楽があるのでは・・ だからついてゆけませんでした(爆) 上映時間と劇時間を同時にしたという点では「ロープ」と同じなのですが、 全然「ロープ」のほうが面白いです~ 時計があちこちに出てきてさて汽車が到着する時刻はと気をもませるのですが、 あまり復讐の殺し屋が来ることに恐怖はなかったなぁ・・ 主人公が仲間もできずたったひとりで戦うために遺書を書くシーンはちょっときたけど・・ テンポも悪くはないのですが時間をテーマにもしているので、 劇中のドラマの背景に時計を使うと現在時刻が気になり、 あ、まだこんな時間だとか気になって集中できなかったり(笑) 昔は劇場で実際の時刻に合わせて上映されていたそうです。 G・ケリーの出番は少ないですがやはり「裏窓」のほうがきれいだったなぁ・・ どちらかというと現代的なかわいい美人なので時代衣装は合わない気がします。 G・クーパーも年齢を重ねた「昼下がりの情事」のほうが好きです。 というとなんだ趣味に合わなかった映画か~としか見えないのですが・・ 有名な「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」のあるシーンが出てきますよ。 時計ももちろんですが棺おけを2つ用意するくだり(話だけなんですが) 出た~!と笑ってしまいました。 でも後半やラストはかなり大人な渋い演出ですよ。 私も西部劇を数観るようになればその心がわかると思いますが・・ アクションの娯楽はほんの少しだけであとは想像力です。 観るというより読むに近い作品かもしれない。 日本の侍ものみたいな感じでしょうか。 男は孤独であるの世界・・ハリウッド的には女性が活躍しますね。 主題かもよくわからなかったのですが、 劇中にみんなで歌っていた「リパブリック賛歌」はよく聴きますね。 ♪ひとりひとりが腕組めばたちまち誰でも仲良しさ~だっけ・・ 日本の歌詞でゆうとあああれかという(苦笑) [DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:58:31) |
7. 情婦
《ネタバレ》 さて、私は実はこのサスペンスの途中でなんとなくわかってしまいまして、 たぶんこの作り方でかなりの人気の作品ということはとんだどんでん返し、 普通では考えられないのではなく普通に考えるという逆転の発想で、 中半にわかったそのままラストになったのです。 オモシロさは減りましたが嫌いではないノリだったのでさて、 どうオチをつけるのか観ていましたらば・・ またまたどんでん返しがあったわけです。 最後のどんでん返しが私には気に入らない・・ この映画やはりB・ワイルダー監督作ということで品がありテンポもよい。 このオチが私には合わなかっただけです。 「情婦」というタイトルがふさわしいとはいえませんが、 このオチにはこのタイトルが似つかわしい・・それがちょっとメロドラマ(爆) でもオデブの弁護士のこっけいで愛らしい演技は高評価できますし、 オチが気に入らないからといって作品全体の品が落ちるわけではありません。 思いましたよ。 こういう昔のいい映画があるおかげで「ユージァル・サスペクツ」や「セブン」が楽しめると。 今の映画のほうが演出も面白いに決まっている。 全体的に比べるのはかわいそうじゃあないですか。 今こういう映画を初めて観るとありがたいなぁとも思います。 昔の映画を昔に観たわけではないから味のある見方はできないけど、 今の映画を楽しんでさらにその影響を与えたであろういい映画を見つける楽しさ、 今の映画に飽きが来たときその間に探し物をするのも楽しいです。 マレーネ・ディートリッヒの演技も観モノでした。 砂塵 の厚化粧の歌手と同じなんですよ! キャプラのつぎはワイルダーを観ようと計画している最近白黒ファンになった私ですが、 今の時点で「アパートの鍵貸します」「昼下がりの情事」はすでに観ております。 この監督で気づいたことはとにかく品があるなぁということと、 テンポがよくてコメディも切れがいいということ、奥の使い方(ドアや別部屋)がうまい。 どちらかというと舞台劇のような撮り方で好感が持てます。 長回しの向こうに別部屋や鏡があったりと・・ヒッチコックの「ロープ」にもありました。 サスペンス特に演技合戦の法廷劇などの基本的に面白い見せ方は、 役者の演技と監督の演出がモノをいう舞台劇だと思うのです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-22 12:37:15) |
8. 地上最大のショウ
《ネタバレ》 なんか懐かしいものを見たような気がしました。 初めて観たのですが、子供のころ見たサーカスを思い出しました。 私もサーカスが好きで見終わったあと真似してました。 高いところに上ったりヨガみたいなことやってみたり・・ そういえば小学生のころの思い出ですが、 歩道橋の手すりに上がりサーカス気取りで歩き大騒ぎになったり・・ (決して真似しないように!) セシル監督といえば「十戒」スペクタクル映画で有名。 主演もモーセをやっていたC・ヘストン。 面白くないわけがない。 さらに最近好きでよく観てるJ・スチュワートがピエロ役。 でもピエロのままで通すとは思わなかったなぁ・・(爆) これでは「キングダム・オブ・ヘブン」のE・ノートンだよ(笑) 日本の昔の映画にありそうないい役なんですよ。 ピエロは実は・・コレ言うとネタバレなのでやめますが、 ピエロの最後の扱いが特に日本人の私から見ると不満。 誰に感情移入するかが難解なドラマであります。 なぜならば登場人物の心境がコロコロ変わり共感できないから。 そこで真の裏主役であるのがこのピエロだと思うのです。 この映画の無口な語り部でもありますので、 もっと演出してくれたら感動的になったかもしれない・・ 最後があれで仕方がないならさらにそう思う。 ピエロの目で冷静に見て客観的に楽しもうではないですか。 観客は何年も前からこのサーカス団にいてて、 夢をともにし裏も見ながら共存はできないのです。 ところでこの映画のDVDを検索しましたところアマゾンでは残念ながら見当たらず。 実は500円で売っていたりするわけで・・ 最近正規版ではないけどきちんと店で500円で売ってたりします。 画質が当時のビデオと変わらないのですが廃盤なら買うしかない。 わりと種類も出てるのでクラシック好きには嬉しいです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-22 12:27:21) |
9. 知りすぎていた男
《ネタバレ》 う~ん・・ケ・セラ・セラが流れている映画なんだ。 親子愛を絡ませたサスペンスなのですが、 ちょっとひつこすぎるかなぁと思いました。 サスペンスで誘拐事件モノでこう、大事なところで歌われると・・ 逆に「来た」と感動や感情移入ができない私。 ミュージカルではないのですね一応・・ 「めまい」もそうでしたがドラマチックすぎるなぁ・・ よかったところは、 この時代のサスペンスとしては展開が速く観やすかったのと、 犯人側にも善人がいたりして人間ドラマはよく描けていました。 あの有名なコンサートホールでの演出は、 「ゴッドファーザー3」で似た感じのがありました。 あそこで終わってたらニヤリなのですが、 そこからがちょっとひつこいと思ったのです。 でもジャーン!で終わっちゃえば子供は帰って来れないし(・・) ピアノで歌う母と口笛を吹く子供・・ついてゆけないのはなぜだろう。 こういう昔の映画を観てみるといかにその後に影響を与えてるか・・ 最近の映画だと「ナショナルトレジャー」も思い出されました。 でも紙芝居をめくるような説明的な演出や前フリはコロンボでもありました。 サスペンス不感症にかかってるのかも(苦笑) 自分の予想を裏切ってくれるサスペンスを・・ 謎解きは途中でわかってしまったのですが今回はヒッチコック作品には珍しく、 家族愛をテーマにしていてまるでスピルバーグのサスペンスアクションです(爆) と、観れば面白い娯楽作になります。 何も考えずに観れば確かにいい作品かもしれません。 J・スチュワートが一市民を通り越して役柄もあるにせよ、 スーパーマンのような活躍がちょっとついてゆけず(「北北西に進路を取れ」もでした) 妻のD・デイもまるでミュージカル映画の主役でした。 それを爽快と観るか作りすぎだと観るかですね。 いやぁ困ったもんだ、私の現時点でのヒッチコック高採点は「鳥」で、 一番良かったのが「ロープ」ですから・・(ロープは欠点は多くとも面白い) [DVD(字幕)] 6点(2005-10-22 12:21:16) |
10. 昼下りの情事
《ネタバレ》 魅惑のワルツという音楽が実によくかかるのですが、 それを演奏しているバンドの入れ方がコミカルでもあるのでひつこく感じない。 G・クーパー演じる富豪はどこへ行くにも楽団をつれてゆきますが、 公園のボートからサウナまでバックグランドミュージックのごとく、 お供しますので楽しいのです。 いつも同じところで泣ける(まあ私の悪い癖かも)と言うあの有名な列車のシーン。 そこでもこの音楽は効果的に使われこういう演出には弱いなぁ・・ あと気に入ってるのがヘップバーンが妬かせるためにレコーダーに恋愛遍歴を録音。 それをクーパーが何度も何度も聞きながらお酒を浴びるほど飲むシーン。 そこでも楽団のおかしく効果的な演出・・ 音楽もこういう品のいいかわいらしい使われ方をするという見本。 B・ワイルダーの他の作品は今のところ「アパートの鍵貸します」くらいなので、 もっと見てみようかなぁと思っています。 鏡の使い方が上手ですね。 ちょっと使いすぎかもしれないけれどこの範囲ならおしゃれかも。 奥行きがあって上品に感じました。 ヘップバーンは実は私は苦手なのですが、 この映画は初めてヘップバーンにめぐり合えた作品です。 これは何から何までかわいいです。 ファッションも私が大好きな感じでまるでお人形さんのようです。 特に好きなのがパンツスタイルにおさげ、10代に見えるくらい。 なかなか30前でこのスタイルが似合う女優さんはいないでしょう。 この役柄も私は好きですね。 一目ぼれしたプレイボーイの富豪と同等のように振舞う背伸びした少女。 多分こういう時期って誰にでもあると思うんですよ。 そして富豪も親子くらい年が離れたクーパーを見て、 共感を覚える中年男性もいらっしゃるかもしれません。 ヘップバーンの父に共感を覚える人も・・ つまりはどの年齢の人が観ても誰かに共感しやすい映画なのです。 監督の演出がステレオタイプなのかもしれませんが、 特に後半になると恋愛ドラマだけでなく、 色々な感動がゆっくりと味わえる映画だとも思います。 そういった恋愛コメディ映画はほとんどが熟年なのに、 この作品は珍しいキャスティングで微笑ましくもかわいらしく切ない。 恋愛々していないのが好きですが題名が品がないのが残念。 [映画館(字幕)] 8点(2005-10-22 12:18:05) |
11. 上流社会
《ネタバレ》 実は「裏窓」を観てかなりG・ケリーの美しさにこの作品を期待したのですが・・ こちらは現代的すぎな女性になっちゃってて不満。 リメイクは原作を超えないと言われますがカラーなので楽しみにしていました。 ところが豪華さはこちらが上なのに原作の駆け引きの妙や品がない。 ミュージカル化もあまり成功してはいないと思いました。 原作と比べると配役も好きになれないですね。 ほとんど原作と同じ作りなのですがもし仮にこちらを先に観たとしても、 原作の白黒のほうを私は良いと思います。 それはわかりやすすぎて恋の妙や愛の深さが描ききれてないから。 ミュージカルということで新聞記者が突然主役女性に恋するような安易な設定。 もろ「プリティブライド」のほうの世界に近くて合わなかったです。 良い点は最初の方のコミカルな勘違い家族を演じるところ、 あれは色がついてるから現実的に面白い。 それと豪華なセットに色がついていることくらい。 舞台を時代的に華やかなアメリカ的に演出したわりに、 ロングショットが多く絵画的で演技合戦が楽しめなかった。 でもG・ケリーはまた違う映画で観てみたいです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:15:53)(良:1票) |
12. ハーヴェイ
《ネタバレ》 とにかくウサギが見えなければ純粋じゃあないとまで努力しましたが、 誰もが見えないウサギを主人公と酒場の連中(たぶん見えてる奴が何人かいるはずだ) に見えてるってのはこいつはアル中の幻覚症状で、 それも母親が死んでからこうなったとかいうと、 おかしいよりもなんかかわいそうな人だと観ていました。 しかし物語が進むにつれてこの主人公は当たり前に純粋なのかもと思い、 また努力をしてみます。 中半にはなんとウサギと2ショットの油絵まで登場。 いったい誰がそんな絵を描いたのか?? 帽子にウサギの耳のふたつの穴が開いているのも不気味でかわいい。 後半には主人公以外の人にも見えるんです。 ドアが音もなく開いたりブランコが揺れたりするのですが、 もうこれはウサギだからよかったものの最後まで見えないのですから怖いです。 最初は白黒か~と思っていましたが白黒だから怖いです。 もうひとりのハーヴェイ理解者はその不思議な力を知ると、 ハーヴェイを置いていってほしいと主人公に頼みます。 見えるまでは純粋だったのかもしれませんが・・ アメリカの良心の人の役をやらせたらJ・スチュワートは似合うんですが、 J・スチュワートのほんわかした演技はまるで地のようで、 悟りを開いた子供のようです。 外見やしぐさ(かなり礼儀正しい)は紳士ですが、 目が中を歩いている子供なのでリアルな不気味さがあるのです。 、 この主人公はもしかしたらこの世に嫌気がさして世捨て人のように 純真な老人のようになってしまったのかもしれません。 なにをされても言われても怒らないけど見ててイライラすることもない、 後半のセリフで亡き母が語ったと言われる言葉がいいですね。 賢く生きるか楽しく生きるか・・僕は賢く生きてきて楽しく生きるほうを選んだっての。 楽しく生きれなければハーヴェイは見えないのかもしれませんね。 そういう意味では演出はちょっと不気味ですが、 悲しいひとに見えるモノより楽しい人に見えるハーヴィは癒し系なんでしょうか。 助演女優賞のジョセフィン・ハル(お姉さんの設定)が後半、 弟を普通の人に戻すことに反対するあたりにテーマがあるかもしれません。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-09 15:26:35) |
13. グレン・ミラー物語
《ネタバレ》 ジャズに興味はない私でもグレン・ミラーは馴染みがあります。 昔、社交ダンスをしていたのでムーンライト・セレナーデ他ほとんどダンス音楽で・・ 彼の生涯を描いているのですがDVDがほしくなりました。 廃盤なのですが、なんとハイビジョン&ビスタが選べ、 ミュージック・チャプタまで入っているのです(好きな曲だけ選べると) あらゆるところで探しましたがないのです・・ レンタルしかありませんが、DVDはいいですよ。 伝記ものということで構えて観たせいか感動までは至りませんでしたが、 気分によって感動できるかもしれません。 アメリカの歴史も同時進行してゆくのとR・アームストロングなど往年のジャズプレーヤーも出演。 これは音楽、特にジャズファンには保存版にしたいだろうと思います。 ラストがもうわかっていることから客観的に観てしまいました。 素晴らしき哉!人生と同じようにクリスマスのシーンでエンディング。 しかしその差はかなりのもので、決してクリスマスには観たくはない。 J・スチュワートが本人のまんまのような誠実な当たり役だったので特にリアル・・ 欲を言えばもっと恥ずかしいくらいになってもいいから覇気がほしかった。 まあ遺族のかたも現存していらっしゃるので伝記モノは仕方ないのでしょうけど、 やっぱり明るい音楽と裏腹に寂しいものがありました。 音楽が他の映画でも使われていた場面や、 ホールでの演奏で色が変わってゆく演出や、 古きよきアメリカのそれもカラーでの映画ということでよかったです。 楽団へのアイディアも(ケガの巧妙)という実話で微笑ましいです。 保存版にして音がほしいとき流しっぱなしにできる映画だと思うので、 またDVDが安く再販されればいいなぁとおもいます。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-09 15:19:46) |
14. 渚にて
《ネタバレ》 まず、この作品が作られた時代を考慮して、 地球崩壊SFのさきがけとなった作品ということを考えてください。 古い作品なのでモノクロでスペクタクルなシーンもありません。 物語は、冒頭からいきなり世界の終わりを告げられ、 最期の楽園と化した普通の人々の暮らしがいつものように始まります。 作品により共感しやすくしたい方には、 シドニー・ルメットの未知への飛行 を合わせて観る事をお勧めします。 未知への飛行(全く本作に関連はないが私は関連させてみた)をまだ未見の方は想像で、 第三次次世界大戦後、生き残った人類がいる国はオーストラリアだけと考えてください。 合衆国は全滅しましたがまだ生存者が残っているかもしれません。 わずかな望みも持ちながらアメリカ艦長G・ペック(今のところ観た作品で一番かな)は、 オーストラリアでつかの間の休日を過ごしある女性を紹介されます。 アメリカ人の主人公にはすでに家族はいません。 それでも恋には落ちないのですが、徐々に打ち解けていくのです。 このふたりと紹介した若い夫婦がほとんどでづっぱりです。 若い夫婦の妻は出産したてでこの世の終焉にウツ状態です。 5ヵ月後には最期まで残ったオーストラリアも終わると予想されていました。 夫は昇進し主人公とともに原子力潜水艦に乗り、汚染の調査をするのですが・・ 望みの北極圏さえすでに汚染レベルは高く、 当然全滅したサンフランシスコにも寄ります。 乗組員のひとりが空になった廃墟に降り立ち泳いで逃げます。 「死ぬときは故郷で」日本から出たことがない私には理解できなかった。 生まれた国であろうとも生存者はいないのだから・・ それならば生きている人たちと一緒にいた方が心強いと思うのですが・・ それを強く感じたのが死体描写が全くないということです。 死体が街にあれば死体でも家族と一緒にいられる。 生まれた土地に帰る気持ちはわからなくはない。 けれども空になった街、死体はどこへ・・? 犬は死ぬときにうちに帰るように人間もベットだと言うのですから、 みんなうちにこもってそのときを待ったのでしょう・・ 「28日後・・」を思い出しました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 12:27:26) |
15. 水爆と深海の怪物
《ネタバレ》 ガーン!見事に面白くない・・ 単なるパニック怪獣映画と思っていたのに、 メロドラマがたいくつで途中で寝てしまいました・・ 終わってまた途中から見直しましたが、タコの怪物はよかった。 暴れまわるさまは爽快ですがやはり私には昔の階級恋愛は合わない。 日本での上映は短い本編のさらに短い半分近くに短縮されているそう。 恋愛ドラマが消されてるのなら買ってもいいかな? ただし500円の1コインってシリーズなら。 そのくらい観てて苦痛でした。 タコ怪獣は最初から出してほしい。 こういう映画のリメイクはないのかなぁ? これやっぱりカラーでしょう・・ 白黒ではつまらないですし・・ あんなにでかいタコならいくらタコ焼きができるのだろうか・・ 個人的にタコやイカやエビは大好きなのです。 レイ・ハリーハウゼンもカラー映画になると面白いですので・・ [DVD(字幕)] 3点(2005-09-11 11:41:02) |
16. めまい(1958)
《ネタバレ》 実はこの作品のトリックが観ている最中にわかってしまい、 興味はラストへの展開のみとなってしまいました。 恋愛ものとしては全く私の苦手なメロドラマであり、 自殺未遂やよく似た女が現れる不倫などもう、 一昔前の日本の恋愛映画(見たことはないから言えませんが) これに戦争でも絡めば苦手な「ドクトルジバゴ」になるでしょう・・ 前半の幻想シーンのようなロマンス・・ キューブリックの方がここらはうまいんじゃないかと思う。 飛び落ちた瞬間、「嘘や」それはこの女じゃないと思いました。 ああ、もっと鈍感ならこの作品も楽しめたのに・・ 妻に会えと頼むあたりから怪しいと思っていた夫の刑事は、 やはりそれからあまり出てきません。 塔にまるで誘い込むように逃げる妻。 お葬式までしたのだから妻は死んだことになります。 これで夫の刑事は主人公に殺人こそさせてはいないけれども、 妻を殺すことに成功したのです。 まあ私の読み違いといえば妻が誤って落ちたという解釈。 本当は殺されたんですが・・ 手品のトリックですね。 しばらくしてまだ忘れられないでいる主人公の前に、 捜し求めた刑事の亡き妻そっくりの女性が現れた。 ここですりかわり殺人とわかりました。 もうそこからは粘着質の主人公が変に哀れであり、 観ているこちらはわかっているからさっさと消えればいいのにと思う。 メロドラマによくある許されない両思いのようでしかも本格的。 男のことを本当に思うのならば国外にでも逃げればいいものを、 と観てて正直いらいらしました。 男も私はもううっとおしくなりました。 だから最期に塔に登ったときに「この女性飛び降りないのか」と思いました。 真実がわかっても階段でも大騒ぎして「あなたには上れない」 もう手遅れだ、ふたりで飛び降りるかここから男を残して逃げろと。 そこでまた濃厚なキスシーン・・何てひつこいドラマなんだ。 2度あることは3度ある、最後に「神のご加護を」とシスターが突然現れたのはコミカル。 でもこれがないと不満だけが残るのでこれはすっきりしました。 落ちた女性は私の頭の中ではほとんどJAWSのサメのようなものです。 って・・ちょっと過激でしょうか(苦笑) 残された3度の過ちを超えられなかった主人公にも何の感情も起こらなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-01 11:46:17) |
17. 地球へ2千万マイル
《ネタバレ》 あたたたた~やってくれましたねぇ・・ 東映系の昔の怪獣モノが苦手な私にとってこの作品はどう評価していいものやら・・ 金星人対象! うそっ!?これ象も特撮なんだぁ・・ この場面は評価しなきゃあならないでしょう! だれがこんなの考え付く?再現する?? まるでプロレスのような戦いにおかしすぎて大うけ! うまいうまいよ、このシーンは。 デビルマン(は苦手なんだけれど)のOPでマンモス対デビルマンや、 とにかく永井豪の漫画には(特にデビルマン)レイ・ハリーハウゼンの特撮キャラが勢ぞろい。 永井豪はいいかげんあやまりましょう! 余談ですがサム・ライミ!まだハリーハウゼンが健在(SF殿堂受賞おめでとう)のうちに、 永井豪と一緒に手土産でも持ってハリーハウゼンにあやまるべきだ! ・・みんな好きなんですよね、このカクカクした動きがもう愛らしくてくせになる。 ただし今回の金星人は私には合わなかったなぁ・・(これをいかすと思う人って・・) 動きはこの特撮職人のキャラの一角獣に似ていますね。 象と絡ませることに新鮮味と違和感がありものすごくツボにはまる。 一体だけだと異性人を地球人が勝手に孵化させて大きくなったから殺したみたいな、 そのわりにあっさりとエンディングを迎えてしまうのは寂しい。 この時代にしては迫力ある映像なのに白黒というのは見づらい。 57年だともうすでにカラーがあったはずなのに惜しい。 本物かどうかはわかりませんがイタリアでの追撃はリアル。 コロシアムを登る一角獣(笑)金星人は結構見もので、 まだ未見のキングコング(リメイク上映間近なので予習しようかな)に興味。 まああとは冒頭の海にまっ縦に落ちたロケットが面白い。 そこから金星人の卵のカプセルが見つかるんだけれど。 その星の説明を生き残った主人公に詳しくしてほしかった・・ ビーナス(金星)に密かに到着しててしかも卵まで持ち帰るなんて、 昔のSFは飛びすぎて説明のしようがなかったのでした。 だいたい説明は決まっていて、 「わからないことばかりだ」とか「神の仕業だ」とか突っ込ませない方法で清い(とも言う) [DVD(字幕)] 4点(2005-08-20 12:21:51) |
18. 地球最後の日
《ネタバレ》 またジョージ・パルのSFを観てしまった・・ この手のSFは異性人襲来ではないからまだ合うかもと借りたのですが、 もともとアルマゲドン的なSFはあまり好きではありません(ディープインパクトは好き) それよりもアイディアが面白いなと期待しました。 地球に激突する予定の惑星ともうひとつ惑星が時間差で近づく。 その第二惑星のほうに飛び移るというのは面白いかも。 「宇宙戦争」だけではなくこの作品も既存のSFにもれず、 最初と最後にナレーションが入ります。 それはそれでいいのですが、いきなり聖書が出てきました(最後も) 「コクーン」でも触れましたがSF作家さん脚本家さんたち、みなさん聖書好き。 特に、ノアの箱舟!やはり一部の選ばれた人間は宇宙(神)に救われるのでしょうか・・ あ、「アイランド」でもありましたよね。 私はいっそのこと旧約聖書をSF映画にして「天地創造」のリメイクにしてほしい。 ところでこの選ばれたというのが箱庭的であります。 天変地異は世界中のニュースになり大騒ぎする映像はチラッと掠めるものの、 その場所だけで進んでゆきます。オリジナルの「宇宙戦争」もそうだった・・ 人間ドラマは安っぽく感じられると言われればそれまでだけれど、 ステレオタイプにうまくつじつまをあわせて描かれています。 嫌われるタイプの金持ちは地球に置いてゆかれる等・・ そして主役がとてもいい人、好きな女性のフィアンセもそれ以上にいい人。 生きようとする本能と留まろうとする人間性、ここらはディープインパクトがよく描けていますが、 この映画もその点ではがんばっていると思いました。 人間ドラマとパニックものの融合というSFは今でもすたれていない。 でもこの結末は・・壁画です(新たなる夜明けの風景) CGを使えとは言いませんが合成できれいな景色を持ってきたほうがよかったかも。 これがなきゃ脚本は面白いのですが・・ [ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-20 12:16:52) |
19. 地底探険
《ネタバレ》 私はもしかしたら冒険ものの中では洞窟が一番好きかもしれません。 だって「ナショナルトレジャー」を観たのも「インディジョーンズ」みたいだと思ったから。 昔のSF冒険ものを触手しているのは根本に「インディジョーンズ」があったから! ところでこの地底探検はかなりインディに影響を与えていると思いました。 パラマウント映画の山そっくりな山がインディに出てきますが・・ この映画でも実は出てくるのですよ。 そして極めつけが・・洞窟に巨大な岩が転がるシーン! これをパクリと言わずしてなんなのでしょうか?? オマージュというよりパクリです(苦笑) スピルバーグ映画にしては珍しいそのまんまギャグです(まいったなぁ) まあこういうのを見つけて喜ぶ私もあきれますが・・ちょっと嬉しい。 ジェール・ヴェルヌっていいですねぇ! 派手で飛んでるH.G.ウェルスもいいんだけれどまた味わいが違う。 こちらのほうが飛びすぎていないというか地味でも深いかもしれませんね。 突飛な発想は子供に帰れるひと時であり、わりと科学的な思想も入っており楽しめる。 地球の中心に行ってみたいと思いませんか? そしてそこに滅びた遺跡などがあったら・・見てみたい! 観ている最中も「嘘や、地底はマグマに決まってる!」と言いながらも、 「もしかしたらこんなところがあるかもしれない」と夢を見ている気持ち。 人間ドラマもコメディが入っており面白い。 ただ主役のジェームズ・メイソンが堅物の役でちょっと違和感がありましたが、 それも役どころなので仕方がありません(この人、ブラジルから来た少年、海底二万マイルにも出てた) まあ主役が堅物ということでもう一方のパット・ブーン(て歌手でしたね確か)が、 歌ったり笑わせたりと掛け合いがなかなか面白い(この人のミュージカルなら観てみたい気も) そして先にすでに地底までいたその土地の住民(と主張していますが) 実は彼が本当の最初の発見者の末裔なのでした。 この謎解きもなかなかわかりやすくも楽しいです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-20 12:14:14) |
20. 世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す
《ネタバレ》 中からこちらでは宇宙人が現れるのですが、 よくあるヌメッとしたデザインではなくロボットのような感じでして、 その後殺して捕獲したところ外はダースベーダーのような作りで、 中は干からびた本体が出てきました・・ 冒頭からSF映画ではもう昔からのお約束のセリフが流れます。 これは他と違いうまかったです。 この物語のエピローグを語りながら主人公である博士に変わります。 博士もレコーダーに向かい語るのです。 レコーダーに録音された宇宙人のメッセージが後になってわかるのですが、 車を走らせるこれまたお約束の主役夫婦の車上を行き過ぎるUFO、 車すれすれに通り過ぎるさまは「未知との遭遇」 もちろんこちらのほうが元祖なのに怖くないので笑う・・ ふたつめによかったのが誘拐された博士の義父が脳に細工され、 地球人の行動が読まれてしまうところは斬新。 私が最近見たホラー映画のあるヒントに気づき、 お話にでもしようと思っていた脳のスクリーン。 いやぁ・・脳が停止するまでの5分の映像を映画の脚本にできないかと・・ 昔のアイデアはすごいなぁと感心。 よかったのはこのふたつだけなのです。 予告でわりと時間をさいてもろ(見せ場)のように建物に突撃するUFOたち、 お約束で世界各地にいるはずのUFOですが逃げ惑う群集はあらゆる言葉ですが、 アメリカ国内しかもある地域しか映りません。 電磁波のようなビームを人類は残された時間で発明し、 攻撃するUFOを落とすのでした。 あら、ユラユラ~ヨロッ・・グワシーン! と、次々に建物に突撃墜落するさまはレイハリーハウゼンの手作りならでは! しかし・・脚本がチャチで突っ込みどころ笑いどころ満載。 展開が都合よく速すぎて最後はリゾート地で海水浴はポカーン。 この美しい星はわれわれのものだ!・・みたいなセリフ(最初の声)が流れます(汗) たいていのSF古典はセリフで始まりセリフで終わるお約束は、 聖書ものの映画と同じですので神がかりだと言いたいのでしょう。 その点SWはセリフでは始まりますがあくまでも読ませるもので、そこがSWのお約束でいいです。 そしてやはり古典の王道を外していなかった「宇宙戦争」の勇気には拍手はあげたい。 [DVD(字幕)] 4点(2005-08-10 12:39:22) |