1. スティング
ラストの痛快などんでん返しに負けないくらいに私の好きなシーンはゴンドルフがロネガンを最初にひっかける、シカゴ行きの列車の中でのポーカー賭博。非情なギャングのボスに対してのやりたい放題の下品なゴンドルフ最高!ニューマンは知的でちょっと下がり気味の目じりがクールなんだけど、人をおちょくったようなふざけた表情がよく似合う。一方潔癖で隙のないロバート・ショウ=ロネガンはもぉひんむいた目がギョロギョロ!テカテカギラギラ怒りを必死で押さえてる様は迫力はあるというより余裕なさ過ぎ、あぁもうニヤニヤ笑いが止まらない。もうこの時点ですっかりニューマン=ゴンドルフに押さえ込まれて勝負ありですね。ここで、ただの売春宿にかくまわれているヒモ同然のゴンドルフが、ただ者ではないっ!と突然華やかなオーラを発し始め、アレ?って感じで私達も見事な手さばきですっかりやられてしまう。そりゃ最後までまんまとだまされちゃうってもんですよ。それから詐欺師協同組合でもあるのか?ってなくらいにあちこちから名うての詐欺師が集うってとこも良いな。ここに描かれている彼らは自分の技術に誇りをもって楽しそうだ。かたぎの仕事に見きりをつけてゴンドルフと落ち合う時のなんと堂々たる生き生きとした表情!それに売春宿のおかみでゴンドルフの愛人、アイリーン・ブレナンってゴッツイ感じのおばちゃんなんだけど、女が憧れるイカす姐御だ!今見なおしてみれば、ニューマン&レッドフォード以外美男美女は出演してるのか?平均年齢の高いキャストだなって感じだけど、そこがまたしっかりとまとまった粋な映画といういい味わいをだしていて、私の幸せなニヤニヤ笑いは止まらないのです。 10点(2004-05-23 00:48:59)(良:5票) |
2. グッバイガール
《ネタバレ》 恋愛モノはほとんど観ない。はいそうです、弱っていた時観ました。主人公の二人、まったくもって普通っぽいというか、多少クセのある男と女でした。結構ダメ人間なのもよかったし、あぁいがみあっていたあの二人がバスルームでイイ感じになって、”だめよ、だめよ”なんてリアルでした。いろんなコト想い出しました。最後は超がつくようなハッピーエンドですよね?素直に良いエンディングだと思いました。音楽もなかなか泣けました。あれ?恋愛モノって自分の経験なんかを重ねて楽しむもんですかね?知らなかったよ、なめていました恋愛モノ。 9点(2004-03-28 01:49:25)(良:1票) |
3. がんばれ!!タブチくん!!
だいたいタブチくんって、田淵選手がぽわゎんとちょいとふやけたサイズの時代に生まれたキャラですよね(いや、もしかしてそれも幻想?タブチくん効果?)その後ご本人は身体が引き締まったので、イメージが離れてしまいましたね。ダイエーの監督にもなりましたね。出世したもんだ…私はいつも冷静な(不気味な?)ヒロオカ監督のファンでした。そうです黒猫クロマティさん、あなただけではありません!「キラー・クイーン」のその部分の英語歌詞はいまだに分かりません。 5点(2004-03-04 23:22:02) |
4. ザ・ディープ(1977)
《ネタバレ》 この作品当時予告編で、あの手を引き込まれてのバンバンバンってとこをうつして、あおるあおる! 「独占女の60分」でもレポーターが、さぁこの正体は何?ってものすごく興奮しているものだから、 てっきりエイリアン物と思い(もちろん当時そんな言葉は聞いたこともなかった) すんごく期待して兄と二人で見に行った。で、何?おおうつぼ?映画館でて兄にむかって、 「あの映画って一体どんな話しやったと」と言って無口な兄が困ったような顔をしていたのを 憶えている。10才児の評価は5点。 でも字幕の読めない漢字を飛ばしながら一生懸命ストーリーをおっているうちに、えっちなシーンが はじまって、「ひょぇ~お兄ちゃんと二人っきりで見ていいのかな~」と映画館の暗闇に感謝しつつも 大変居心地の悪さを感じた。中学生の兄はあのシーンも実は目当てだったんじゃないかな、と 今まで知っていた兄の別の一面を見たような気がした。これを最後に兄と二人で映画を見に行った事 はない。お小遣いをこつこつ貯めて必ず鑑賞した映画のパンフレットを購入しコレクションにしてた 正統派映画ファンだった兄。今はそれぞれの道を歩み、年に一回くらい電話で挨拶程度の会話しかない が、もう少し年が近かったら映画談義ができたかもしれない。兄がここのレビュワーだったら、 どんなレビューをするのか読んでみたい気もする。 5点(2004-01-28 13:31:59)(笑:2票) (良:1票) |
5. ダーティハリー3
ダーティハリースリー…この韻を踏んだ響き。私の洋画デビューを飾った特別な1本。当時「独占女の60分」のお正月映画特集で初めてダーティハリーなる存在を知った小三の暮れ。映画館でも親子連れの長い行列ができていたのは級友たちの話題の中心だった「キングコング」。父親から「あっちの方がいいっちゃない?」と言われながらもそれを尻目に大人にまぎれて立ち見客無しのホールに入った。小学三年生の感想としては、“いくら偽者だからって尼さんの格好した女の人撃ち殺しちゃったよ、ダーティだな~”。“ハリーはあの女の刑事さんに惚れてたのかなぁ、切ないな”とにかく渋くてかっこよかった記憶が刷り込まれてる。それ以来私の中での男の中の男というイメージに強く影響してるのが、この主人公。だけど所詮、こんな男は女を幸せにしてくれるタイプではなく、私の男を見る目はいまだにない。罪作りだよ、キャラハンは。よって8点。 8点(2004-01-25 23:27:17)(良:1票) |