1. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
1週明けのテレビドラマよりも不親切な、前作から直結させるオープニングはある意味挑戦的であるが、1との有機的なリンクの暗示であるとも言える。異なるストーリーを見事に交錯させる巧みさが、本作を極上のエンターテインメントとすることに成功させている。 9点(2004-04-16 20:08:04) |
2. バック・トゥ・ザ・フューチャー
本来一方向にのみ流れる時間を自由に行き来できたらと、H.G.ウェルズの“タイムマシン”を始めとして様々な話が紡がれてきたが、タイム・パラドックスをその中心に持って来たという点においてこの映画は革新的であり、高く評価されるべきであろう。余分な説明や人物描写を省き、テンポを重視した構成は、アイディアが良ければ時代を経ても映画はエキサイティングであり続ける、全くチープに見えないのだということを教えてくれる。ドクって30年経っても見た目ほとんど変わってないように見えたのは気のせいか。まあでも、そんなことどうでも良くなる、極上のエンターテインメント性がこの映画にはある。 9点(2004-03-19 09:34:04) |
3. ブルース・ブラザース
締まりのないストーリーであるが(そこが良い、という人も多いのだろうが)、ザッツ・エンターテインメント!というノリが最高に心地良い。レイ・チャールズ、ジェームズ・ブラウンなどなど、誰でも知っているような大御所の出演(設定も面白い!)、シュールな笑い、ド派手なアクション。カークラッシュはこんなの見たこと無い!という凄さ。全編に漂うウサン臭さ、B級っぽさを味方につけ、大笑いではないがきちんと笑わせ、楽しませてくれる1本。 8点(2004-03-19 09:17:29) |
4. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
《ネタバレ》 ほのぼのとした雰囲気の中にちょっと変わった人々が描かれる。でもそれがリアリティーや親近感を生むという、ラッセ・ハルストレム監督の真髄がよく分かる1本だと思いました。実際、世の中みんなどこか変だったりするわけで。シッカンは殺されたのだと知ったときのイングマルの、“僕が殺したんじゃないって伝えたかった”というセリフには泣かされました。シッカンの死は、“大人の事情”で仕方の無いものだったのかもしれない。でも、せめてスプートニクのライカ犬のように愛情を感じずに死んで欲しくはなかった、ということでしょうか。誰の愛にも触れず死んでいくことの残酷さを述べたマザー・テレサの言葉を思い出しました。 7点(2004-03-04 09:43:17) |
5. 愛と青春の旅だち
ベタだけど、憎めない。そういう映画の典型的なものではないでしょうか。結構あっさりしてる(メイヨの過去をあまり描かないとか、入隊直後の様子をカットしてるとことか)のがいいのか悪いのかよく分からないですが、感動はするし、ダークな面もきちんと描いているのでこの点数。 8点(2004-02-22 13:15:27) |
6. 天空の城ラピュタ
現代への批判、風刺が多く、むしろ大人こそ見るべきアニメであると思う。アクションシーンは、実写以上に手に汗握る。最後もう少し膨らませても良かったのではないかという気もする。もちろん、その後あの2人が何をしに行ったのかは明らかなのだが。 8点(2003-12-29 03:32:39) |