1. くもとちゅうりっぷ
[映画館(邦画)] 9点(2015-06-17 22:55:58) |
2. 虹男
(訂正:1949年作品でした) なんか廉価版DVDがワゴンに出てたので、無我夢中でデフォ買い。 もちろん、オイラも「アレ」を期待してたんです。たぶん動くこともなく、一瞬しか出ないんだろうと覚悟を決 (詳細はブログにて)[DVD(邦画)] 5点(2015-01-02 14:06:04) |
3. キャット・ピープルの呪い
《ネタバレ》 いっやあよかったねえ見つかりましたねえ道頓堀のカーネルサンダース人形。Google で「the curse of Colonel Saunders」検索すると出るわ出るわ、世界中で百数十件のニュース記 (詳細はブログにて)[DVD(字幕)] 6点(2009-03-12 01:23:29) |
4. ハワイ・マレー沖海戦
《ネタバレ》 牧歌調のオープニングは「思ったよりいいでわないの」と引き込まれたんだが。 予備兵の訓練シーンも主人公の頑張りにそれなりのリアリティが付されて、悪くない。 飛行隊に入って訓練を受けているところも、空 (詳細はブログにて)[ビデオ(邦画)] 9点(2008-02-13 23:35:14)(良:1票) |
5. マルクス兄弟デパート騒動
これまで、そんなに多くのマルクス作品を観てるわけじゃないが、今のところ本作が一番好き(凄いのは断然『二丁拳銃』だけど)。 (詳細はブログにて)[DVD(字幕)] 7点(2007-09-29 22:31:53) |
6. カルメン(1948)
初リタ・ヘイワース。いっやあ惚れますね~あのアバズレっぷり! いま GyaO で配信されてるんですが、動画特有の画面の暗さでちょっと残念。総天然色のテクニカラーなので、できればDVDが望ましい鑑賞環境でしょう。 …で。 とんでもねー映画です。『カルメン』を観始めたつもりなのに、途中から「なんじゃこりゃああ~っ!」ってひっくり返って悶絶するコト請け合い。だってスペインの話なのに、途中から風景がメキシカンになっちゃうんですよ! 後半はドン・ホセと追撃隊の銃撃戦なんかもあって、ほとんど西部劇です。豪快で爽快な翻案でした。 でもそこが『カルメン』の奥深さというか、どれだけ風景が変わっても物語の本質は同じ。史上最多の映画化数を誇るストーリーってだけはあります(リタ・ヘイワースは史上15番目のカルメンなんだとか…)。 リタが独立してプロダクションを起こした時の第一作ですから、顔ぶれは知り合いで固めたんでしょうか、ドン・ホセには盟友グレン・フォード。過剰に朴念仁なドン・ホセを演じ、リタとの相性は非常にシンクロ度が高いというか演技過剰なリタ版カルメンの魅力を引き立てるのに成功しています。 こんな凄いアレンジを施して壊れない物語ってのも凄いですが、確信犯的にそういう改変をやって、自分たちの魅力を最大限に引き出す脚本を手にしたリタ・ヘイワースの製作力も素晴らしいんじゃないでしょうか。 …余談ですが、フラメンコを踊る時のカルメン描く構図は、必ずパノラマ的なロングショット。群集に囲まれて踊り狂う彼女はなかなか絵になってます。でも足元が映らないんだなコレが。 リタ、怒らないから正直に言ってごらん。フラメンコ踊れないんだね…? [インターネット(字幕)] 7点(2006-09-06 04:08:15) |
7. マルクスの二挺拳銃
《ネタバレ》 まあマルクス兄弟は例によって、方向性の定まらないギャグで状況を引っ掻き回しつづけるんですが…今回は善人と悪人が明快なので、後半は三兄弟のモチベーションがすげえ持続しますです(その分、破壊力もUPしてますが…)。 転機は悲嘆に暮れるヒロインとグルーチョの会話で、 "Well... we're young. Another miracle will happen."(←ヒロイン) "You're right. Come on, miraclemen."(←グルーチョ) そして3人は無言でヒロインの家を去り、悪人の元へ向かう…何だこのマルクス兄弟のカッコよさ! まるで西部劇じゃん(いや西部劇じゃないとは言わないっすが)。 クライマックスは西部劇のお約束、列車アクション。これがとんでもない! 燃料の薪を失って「何でもいいから燃やせ!」的なよくある展開になるんですが、ここから先は書くと面白くないので実際に見て頂きたいトコロ。カトゥーン・アニメなら不思議じゃない展開を、実写でやっちゃうバイタリティに感動します。 ●追記:今回のハープはインディアンの竪琴(ホントか?)を使うという変則ワザ…ピアノは西部らしくホンキイトンクを期待してたんだけど、聞く限りは普通に調律してあったように思いますです。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-20 00:58:35) |
8. 白い恐怖(1945)
うーん、名のみ高くて、かな~り前衛な風景の映画を想像してました。が、一番衝撃だったのがショボショボのスキー場面…ある意味ダリの手がけたシーンを打ち消すくらいに前衛でしたよ。 あっ、悪口書いちゃったけど、面白かったですから! ホントホント! もう怖くてスキー場行けませんから!←ホントか [インターネット(字幕)] 6点(2006-07-29 04:27:27)(良:1票) |
9. 死刑執行人もまた死す
『メトロポリス』→『M』→『死刑執行人もまた死す』と見続けた時、「フリッツ・ラングって本気で群集心理の恐ろしさに警鐘を鳴らしてたんかいな」と疑問に思えてくる。ていうか本作でズッコケる。思いっきり集団暴力の話やんこれ(まあ彼の作品らしくノンビリと折り目正しく仕上がっていますが)。そこで気付くのが、コミックリリーフとして絶妙な役どころだったゲシュタポの警部のコト。書き割りと言いたくなるくらいに潔癖で一面的なチェコ人に比べ、敵役の彼を、なんで官僚としてはあそこまで人間臭く、刑事としてはコロンボ並に鋭く、多面的に描いたんだろう(まあこれはナチに擦り寄ったチャカにも言えますが)。これほど敵に愛情を注いだプロパガンダ映画なんてないと思う…ラングさん、あなたって人が時々わからなくなるよ。あなたの心の襞には、どれだけの矛盾した想いがつまってるんですか。いまだにあなたの映画の見方がわかりません。もしかしてあなたは、自分の中に根付いた弱さ、ファシズム礼賛のドイツ人魂に気付いていたんじゃないんですか。この映画はとても一面的に見る事ができない、見た目よりも深く、思ったよりも重い「反プロパガンダ」のような気がしてます。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-21 14:01:53) |
10. 悪魔の水車小屋
『都会の牙』に続き、かんたーたさんエライ! よくぞトルンカ御大を登録してくれました!(←超面倒臭がり) この作品はトルンカ作品の持つ「アニメーションはこうあるべき」という哲学のようなモノがにじみ出ていますよね。前半で「ちゃんとリアリズムもできるんだよ~ん」と丁寧な撮影をしておいて、後半のポルターガイスト魔物バトルでは「でもやっぱり本当にモノを動かすのは観客の想像力なんだよ」とばかり、詩情と怪奇現象を両立させる。記号的・合理的・論理的な画面造りに傾斜していったアメリカのアニメが忘れたものが、トルンカ(と彼のあまたの弟子たち)の映画には普通に息づいています。観客が想像力を尽くして積極的に《観る》という楽しい作業をする事で、彼らの作品は初めて《完成》するのです。 7点(2004-12-18 15:55:47) |
11. 市民ケーン
《ネタバレ》 皆様ごめんなさい。この映画、最初に観てからもう20年くらいになりますが、ぜんっぜんっ違う解釈をしてた…いまあまりに解釈が違うんで唖然としております。「その生涯を社会という雪道で一人遊び続けた、永遠の少年の物語」そう思ってました。だから、割と人生の哀愁とかを感じる事がなくて、カンシャクを起こすケーンを見ては「あー子供ってこんな風にぐずるよなあ」とか、ウェルズの観察眼の鋭さ、舞台設定の巧さに感動してた。そしてその金満孤立主義が(ハーストという形を取って)アメリカに蔓延しつつあった時代。オイラ的には苦悩の国のアイルランド人・ウェルズから見た、アメリカ文化の若々しさ・未熟さを愛憎交えて描いているように見えてます。(追記:などと書いてから、O・ウェルズがアメリカ人だったのを知った。ダブリンの劇場でデビューしたというキャリアは偶然だったのか…) 8点(2004-05-02 02:58:12)(良:1票) |
12. キャット・ピープル(1942)
リメイク版に比べりゃ地味~な作品だけど、簡単に割り切れない奥の深いストーリーが「ホントに40年代作品?」と思わせる。ストーカー的なサイコキラー(『サイコ』の20年前!)の物語であり、『女性』という性の物語であり、狼男のような変身談でもあり、またバルカン地方の「民族浄化」という残虐な習慣を匂わせる作品でもある。シンプルな展開・人物構成から、これほど色々なベクトルの要素が読み取れる映画はあまりない。派手な展開はないが、充分に練り込まれた人物の魅力、そしてモノクロームの光と影が織り成す美しい屋内プールシーンで、永遠に記憶されていい作品だと思います。 ●2009/3/7 追記:goo 映画のあらすじがすげえ! オチまで含めて全部イレーヌの視点で語っちゃってるよ! ある種の心意気を感じました(イレーヌ視点なのでファンタジー化してますが…)。いやぁ、本作もあらすじを書きにくい映画なんだよな…。 [DVD(字幕)] 8点(2004-03-05 03:05:38)(良:1票) |