1. イングロリアス・バスターズ
《ネタバレ》 タランティーノが愛をこめて作ったという気概が現れていてとても面白い映画だった。 ラング大佐がやはり飛びぬけて良く、出てくるたびにいや~な緊張感をシーンに与え、物語をきゅっと締めていた。 いいテンションで最後まで到達し、は?ってな感じのどんでん返しはよかったんだけど。。。なんか最後がいまいち。ラング大佐はもっともっと狡猾な人間だし、こんな感じでラストをむかえるもんかなあ。とちょっと消化不良でした。 ラング、ナチ、フランス組がなかなか印象深い中、なぜかこの映画の主題のバスターズの印象が私の中では薄い。。。暴れようが、頭の皮をはごうが、なんかストーリーの渦中にはいってこないんですよね。ブラぴがテネシー生まれのべたなアメリカンを頑張って演じてるのですが、それがまた浮いてる感じがする。 とはいえ、映像も音楽もタランティーノっぽく、死は皆に平等にあっけらかんと訪れ、いい映画です。 追:DVD特典には「国家の誇り」のフルバージョンが入っていますが、ポチョムキンのオマージュなんか織り交ぜてあり、なかなか凝っており一作品としてとても良くできていると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-24 15:40:00) |
2. 秒速5センチメートル(2007)
《ネタバレ》 風景の描写がとても素敵で、作った方々の心のきれいさと繊細さを投影しているようで本当に感服したのだけれど、ストーリーが。。。特に第一話は小学生にそぐわぬ渋いセリフ回しと演出にお尻がムズムズしてしまいました。カタルシスや大団円、具体的な心理描写が絶対必要とは言わないけど、少女漫画1冊分に満たないスカスカさを感じました。PVを1時間引き延ばしてみさせられたなあ。。。 でも風景は本当に繊細でジンときた。背景でストーリーを見せたかったんでしょうねぇ。 感動したのは、駅のホームに入線する電車のライトが、隣接する線路に反射してスーッと動くところ。打ち上げられた衛星の飛行機雲が画面を真っ二つに割ってしまうところ。 あと、そんなに栃木をどどどド田舎扱いしなくても。。。とちょっと悲しくなりました(まあそんなに外れてはいないけど)くすん。 [DVD(邦画)] 4点(2013-06-01 14:38:01) |
3. 96時間
《ネタバレ》 あくまで娘の救出が目標で、その遂行の過程のみでほかには何の意味もないという痛快単細胞な映画だけど、とてもスピーディーで、コンパクトで整理されて、冗長なところが全くなく、最後まで飽きずに見れた。基本的にアメリカ娘を馬鹿にしてるところと、長めのカーチェイスでリュックベッソンと途中で気づいた。。。 96時間を2時間程度にさらっとまとめるところといい、24をぱろってるのかしら。 ジャックバウアーと同レベルで容赦なく、ラスボスがかわいそうになっちゃった。 [DVD(吹替)] 5点(2013-02-08 22:05:38) |
4. それでも恋するバルセロナ
《ネタバレ》 アレン情報が入るまでは、面白かったんだけど、結局何が言いたかったの?と感じ、アレンと聞いたとたん、なるほど、そういうことね、と合点がいった。 つまり、見方を定めないと振り回されてしまう映画。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-27 23:16:00) |
5. マレーナ
《ネタバレ》 少年の生々しい成長は、グロテスクで見てるのがきつかったけど、最後マレーナを決別する時、男の顔になっていた。ニューシネマパラダイスと同様、その後の自分(たぶんすでに老成してる)がそのころを懐古するモノローグが物語の最初、最後に入るんだけど、またかと思ってもじんとくる。 いつの間にか、映画を見ている自分がマレーナを追う彼の目線になってるんだよね。 それにしてもモニカ・ベルッチが美しすぎる。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 03:23:33) |
6. 死ぬまでにしたい10のこと
《ネタバレ》 彼女が死を目の前にして、夫以外の男を知ろうとしたことは、なかなか賛否両論ありそうですが。。。決して幸福とは言えない、あまりにも狭い世界で、短い人生を終えようろしている彼女には、私はちょっと同情しちゃう。 一瞬の恋をして、本当の自分を確認したかったんだろうな。。。。 10のことが、そうやって、意外にどうしようもない感じだったのが、逆に好感もてた。 死ぬんだってことを思いながら生きるとは。。。なかなか考えさせられました。 [DVD(吹替)] 8点(2009-07-26 23:22:30) |
7. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
《ネタバレ》 テレビでIを吹き替えで見た後、映画館で字幕でみたもんで、若干声がしっくりこなかった。。。吹き替えのほうがかっこいいっす。 なんか、最後妊婦が空を舞って、旦那が受け止めたとき、爆笑しちゃった。。。 でもまあ、全体的には楽しめました。迫力もあって。中国歴史物はこのくらいど派手にやってこそ華があるんでしょうね。 史実に沿ってないところもあるかも知れませんが、映画のストーリーとして割り切れば問題ないですよ。 矢って、なかなか主役級の人に当たらないんですねぇ。。定説ですかね。 [映画館(字幕)] 6点(2009-04-19 22:40:45) |
8. レッドクリフ Part I
横山光輝ベースの基本的な情報しかなく、しかも子供のころ読んだのですっかりわすれていた。 それが逆によかったのかも。ふつーの歴史物として楽しめました。 個人的には戦闘シーンが若干冗長だったような。 [地上波(吹替)] 6点(2009-04-19 22:34:46) |
9. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 話の内容オーソドックスだけど、主人公とメリルストリープの演技で最後まで飽きずに見れるし、ころころ変わるファッションはSEX AND THE CITY的な楽しみがあった。 やりたい仕事に就けたというエンディングだったけど、だからって前みたいに私生活を壊さずやれるかなんて、ほんとはわからないよな。これからが始まりだし、実は次のところも嫌になって辞めちゃうんじゃね~の?なんて、意地悪に考えちゃうけど。。。 でも、若さと情熱で人生を切り開くっていいなと、素直にもなれる映画でした。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-19 22:31:31) |
10. ヒトラーの贋札
《ネタバレ》 他の収容所の映画よりも悲壮感が抑えられているので、そういった意味では安心して見られる。毎日踏絵をさせられているような日々を飽きさせることなくみせています。 ”残酷さ”が売りではないようだけれど、それだけではインパクトがないから、やはり最後の部分で彼らのような特別扱いの囚人とは別のリアルな人々がうようよ登場したのでしょうかね。。。。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-23 16:34:04) |
11. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 ストーリーが正直はちゃめちゃ。。。でもそれこそが、この映画の核だという前提で、ずっとずっと気になっていたぽにょを見たい一心で鑑賞しました。そうすると、エンドロールまで楽しい。絵本を開いて読み終えて、ぱたんと閉じて裏表紙で「お、わ、り」。いいんですよ。会話のつじつまがあっていなくっても。人間ってそんなもんじゃないですか。 とにかくポニョがかわいい。子供から大人まで魅了するんですから、相当手強い。彼女の一挙手一投足を見ているだけで、昨日会社であったやなこと全部忘れました。「挙動」を「かわいい」まで、昇華させる動画。それを支えるあったかい背景。ポニョが水をぴゅーってはくときの音が んもーーかんわゆい!宗すけの発言が時々背伸びしているのがまた愛らしかった。しめたっ!そして、すべての人に敬意を表するエンドロールもよかったです。 [映画館(邦画)] 5点(2008-08-02 16:55:22)(良:1票) |
12. プライドと偏見
《ネタバレ》 普通に楽しんじゃいました。「白馬に乗った王子様がいつか私の前にあらわれるって!」と信じてる系の 行き遅れた娘っこにはきゅんとくる ざ・メロドラマ。 今よりもずっと結婚が、生きていく上でとても重要であったんだなあ、と、時代背景に同情し、あとは なんで、どうしてこうなるの?ってのを深ーく考えず、自分に都合良くみればいいのさ! キーラ・ナイトレイはすごくよかった。彼女の笑ったときの表情や、鼻でシニカルに笑うところとか、 あとあの都会的な雰囲気だけで、エリザベスの知性が出てたと思う。 ダーシーも、野暮ったいのになぜか男らしく見えるのですよ。 短い時間で彼らがどうして恋に落ちるか、けっこうよくやってたと思うのですが。。。 そして、最後、お父さんがついついぽろり泣いちゃうのが。。。。母の尻に敷かれた感もありますが、彼の書斎を見ている限り、ちゃんとした紳士なのでしょう。あんないい娘手放したくないよねー。そりゃひいきしちゃうよね。 原作はもっと納得いくすばらしいものなのでしょう。是非読みたくなりました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-28 00:43:15) |
13. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
冒険物は本来あまり好きなじゃんるじゃないんですが、結構楽しめた。話のテンポもよかった。やっぱりジャック・スパロウの魅力的なキャラがあったからでしょう。。。 [地上波(吹替)] 7点(2008-04-21 09:41:25) |
14. パリ、ジュテーム
《ネタバレ》 DVDで区切り区切りみてったので、結構楽しめた。鑑賞したあとネットで出演者チェックしながら復習したり。映画館で見るのはきついかなあ。ちょっと長めのコマーシャルを見ているような、軽い気分で見るといいかもしれません。個人的には黒人2人のエピソードとアラブのとってもかわいい女の子に一目惚れしちゃうエピソードが好きでした。オーラある青年発見した!と思ったらギャスパーウリエルでした。エピソードも良かったけど、彼の醸し出すなまめかしーい魅力にちょっと圧倒されました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-01 02:18:02) |
15. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 ヴィースラーの、感情を押し殺した演技がすばらしかった。ストーリーも無理なく無駄なく、最後はウルッときました。味気のない彼の人生が、苦悩の中でも色を失わない人たちと交わり、それを生かすことによって、一瞬でも感情を取り戻そうとしたのでしょう。社会主義は末期的だって、彼も知っていたんです.きっと。なんでドライマンはヴィースラーに声をかけなかったのか、疑問に思ったものの、最後の一言で救われました。壁の崩壊から何も書いていなかったドライマンは、ヴィースラーを見てまた息を吹き返したのねえ。。。無味乾燥と思われた彼の人生もそのとき初めて人の息吹を感じたのでは。うるうる。一つ?なのは、題名にもなってるあの”ソナタ”。。。決め台詞言わせるためだけの小道具かい?むしろタイプライターのほうが活躍してたじゃん。。。ヴィースラー役の方はあの映画の直後になくなられたということで、ほんとに残念です。 [DVD(字幕)] 9点(2008-01-27 19:39:19) |
16. レミーのおいしいレストラン
すごい楽しみにしてたけど。。。途中でちょっとやになってきちゃった。なんでだろう。子供向けだから?ストーリーが薄いんですよ。まとまりないし。ネズミはかわいいけど、男の子のほうは魅力ないしなあ。 [映画館(字幕)] 4点(2007-12-13 17:51:14) |
17. ボーン・アルティメイタム
飛行機の中で見たんですが。。。面白かった。でも前作があってこその作品だから、ストーリーの触れ幅がないような気がする。物理的行動範囲は広いけど、狭い範囲でことが進む。。。。内向的な雰囲気がさらに強くなった。ディテールはすごいんだけど、驚きはあまりないよな。過去が明らかになっても、特にびっくりしなかった。でも見る価値はあり。格好良すぎですから。 [映画館(字幕)] 6点(2007-12-13 17:46:00)(良:1票) |
18. ボーン・アイデンティティー
3部作の中では、やはりこれが一番面白いと思う。。というのか2作目、3作目が良く質を落とさず作れたなあ。 アクション嫌いのわたしも、ヨーロッパが舞台の、寡黙な主人公の、基本寒い季節の作品は、全体的にストイックさがにじ見てていつつもハラハラ感はばっちりで、とても引き込まれます。マットかっこいいわぁ。車の運転じょうずだわぁ。。。 [地上波(字幕)] 7点(2007-12-13 17:35:44) |
19. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 ゲバラを”あのTシャツの人?革命家の。”程度にしか認識していなかったので、勉強になりました。 ただの若者のロードムービーですし、そのときの日記ですから、ゲバラのその後の活躍と結びつける必然性はないのですが、このバカ正直な、くそまじめの、喘息持ちで勉強好きの青年が最終的にはCIAに殺される世界の革命戦士になっていくのか。。。と感慨深く思いました。最後の、飛行機を見つめるアルベルトと思われる老人の目にジーンときてしまいました。ストーリー自体は淡々として、あまり色気をだしてこっちにアピールしてこないし、エピソードのバランスもあまりよくないのですが、そこが素朴なかんじでむしろ好感がもてました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-10 23:33:06) |
20. アルフィー(2004)
ザ・優男ジュードロウのはまり役だとはおもったけれど、いまいち入り込めなかった。ジゴロのむなしさを言いたいのか、残酷さを言いたいのか、友情と愛の選択をいいたかったのか。。。。平坦な感じがしてよくわからなかった。アルフィーのモノローグも、なんか現代的じゃないしなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-04 22:32:53) |