1. キングスマン
《ネタバレ》 えー、コリン・ファース演じる英国紳士に扮したスパイが道具仕込んだ傘を武器にドンパチしながら進んでいく映画じゃないのー?って感じで、いまいち自分の中にしっくりくるものがなかった。 見せ場である流れるような格闘シーンも意外と少ない。 後進育成の話になって「え、そこからかよ~」と思ってしまった。 軽快なBGMにのせての教会大虐殺は白眉、頭部爆破花火大会等の悪趣味な感じは好きでした。義足のねーちゃんもカッコイイ。 しかしエグジーの紳士になった姿が絶望的。ああいうメガネに変な目がついてるパーティーグッズあるよね。 アーサーが耳裏の傷を隠しもしないとか、主要人物の中でラスボスのサミュエルだけが普通の人間程度の戦闘力で、背中向けたまま刺されて死んで終わりとか、もうちょっとなんとかならなかったのかな。 [DVD(字幕)] 6点(2016-09-20 00:36:14)(良:1票) |
2. マッハ無限大
《ネタバレ》 格闘シーンが有無を言わさぬほどスゴかったら多少の粗も気にならないのですが、今作はもうCG使っちゃってますから、バイクが建物の天井突き破りながらトニーが肘打ちとか「あぁCGなんだろうな・・・」と、どうしてもそこで冷静な目になってしまう。 雇われたチンピラバイク軍団がわざわざ動きにくいアパートの中を駆け上ってきて、屋上でもあくまでバイクでの轢き殺しに執念を燃やす意図が分からない。 「No.2」にボコられたジージャーの捨て身の火炎攻撃も無意味な空振りに終わり「へ?」となる。その炎によりトニーは燃え盛る部屋での戦闘を余儀なくされ「あぁこの画を撮りたかったのね」となる。 要するに「その画を撮りたかったから」という思いありきで、人の行動の合理性を無視しちゃっているところに違和感があるのです。 さらに燃え盛ってはいるものの炎のCG感がダサいし、そこに炎に包まれて戦ってる緊張感などない。 トニーにあれだけの高さから止め刺された「No.2」もジージャーも、ラストバトル要員として何事もない顔して再登場。 さらにトニーは爆弾仕掛けられた象さんを守るために、象の牙を抱えた状態でひたすら敵の攻撃を受け続けるというマヌケな演出。 ボス&No.2と戦うのはジージャーと格闘技も身につけていないペットターイさんという、もうしっちゃかめっちゃかな展開。 あれだけトニーを追い詰めたNo.2が、ここでは素人に翻弄され、ジージャーの軽い蹴りにも仰け反ってしまう。強さの基準がシーンによりバラバラ。 No.2との最初のタイマン以外は、見るべきところ無し。トニー・ジャーにはもうイコ・ウワイスのようにヒリヒリするような痛みを感じる格闘アクションは作れないのか・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2015-09-13 00:12:23) |
3. アウトレイジ ビヨンド
前作はたけしをはじめ皆さんのキレっぷりが面白かったんじゃないのかなぁ。今作はすっかりたけしがご隠居モードで、「ごめんなぁ・・・」「あぁ俺はいいから、いいから・・・」という感じになっちゃってる。唯一、塩見三省さんとの掛け合いがこの作品の中では一番アツかったかなぁ。このような「コラコラ問答」のごときアツくも滑稽なシーンの連続を期待していたのですが、加瀬さんもなぜか今回はチビっ子ギャングにしか見えないし、残念ながら前作のような「熱」が非常に抑制されていて、やろうと思えば前作のようにできたところを、あえてこのような作りにしたのであれば文句つける気はありませんが、自分は前作の方が好きです。なので、ラストもそれほど感じるものがありませんでした。 [DVD(邦画)] 5点(2013-08-26 20:46:16) |
4. ライジング・ドラゴン
本当にこれが最後なのかは分かりませんが、「これが最後だ!」と言える作品なのかと言われると、昨今の作品の延長線上にあるような内容の域を出ない、良くも悪くもいつものジャッキー映画。変にくだらない展開になるところ(孤島での宝探し)も、見どころのコミカルアクションも、作品上必要ないのにホロリを入れようとするところも、いつものジャッキー映画。/ただ、今作は手慣れた窃盗団がメインであるためにスピーディーでしゃれた編集にしたかったのでしょうが、それがいちいち説明不足で、「どうしてそれを捨てたの?」とか「どうしてこうなったの?」「いま何を追ってるの?」と疑問だらけで、ものすごくストーリーが分かりづらかったです。 [DVD(吹替)] 5点(2013-08-21 22:22:12) |
5. ザ・レイド
《ネタバレ》 イコ・ウワイスの前作『タイガーキッド』では、なんか雑な武術だなぁ──という印象があったシラットですが、今作はより実戦的で完成された動きになってます。派手な動きではないので分かりづらさは相変わらずなんですが、なんだかやってることはスゲーぞ!というのがビリビリ伝わってきます。/描写もアジアの格闘アクションでは雑になりがちなところをスタイリッシュに撮っていて、特に暗闇でギャングが待ち構える中、一発の銃弾が口火を切った瞬間のシーンなんかは鳥肌が立つほどカッコいい。・・・と、潜入からギャングの逆襲、撤退戦までは緊張感、切迫感がみなぎっていて固唾を飲んで観ていたわけですが、小休止の後のある意味「楽な展開」で、その殺るか殺られるか、死と隣り合わせの緊張感から一気に解かれてしまい、前半と比較すると「普通の格闘アクション」(特に麻薬製造部屋)になってしまってる感があり、そこがちょっと残念でした。 [DVD(字幕)] 8点(2013-02-25 16:43:26)(良:1票) |
6. チョコレート・バトラー
ジージャーをメインに扱ったDVDパッケージと「チョコレート~」を謳ったタイトルに騙される人続出。いっぱしの配給会社でさえ騙りパッケージで「借りさせたもん勝ち」と思ってるこの業界の姿勢が目に余る昨今ですが、主役はジージャーの横に控えめに写っている韓国人青年です。テコンドー道場を経営する韓国人一家が犯罪に巻き込まれて話が進みますが、キッカケは道すがら強盗団にぶつかって盗品が懐からポロリ、「待て~!」とばかりに格闘シーンになだれこむ潔さ。凶悪な強盗団もきちんと格闘技には格闘技で応戦してくれます。 アクションを見せるためのストーリーなので、こまけぇことはいいんです。「格闘アクションがあればOK」な人ならテコンドーならではの回転蹴りの数々を堪能でき、満足できると思います。 [DVD(字幕)] 6点(2012-11-21 15:26:14) |
7. ゾンビ大陸 アフリカン
まだ"ゆっくりゾンビ"で大真面目にゾンビ映画が撮れる人がいることに感謝。何も考えずに荒野を徘徊するゾンビのほのぼの感と時に異常な攻撃力を見せ、音もなく忍び寄ってくる恐怖感がまさにロメロ『ゾンビ』のアフリカ編といった雰囲気。/カンカンに照った砂の上を影がゆらゆら近づいてくる描写もグッド。特に煽るような効果音もなく淡々と近づいてきてはパン!と撃たれて崩れ落ちるゾンビに哀愁さえ感じます。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-11 15:21:27)(良:1票) |
8. イップ・マン 葉問
《ネタバレ》 「序章」同様、これも近代の実在格闘家モノの王道ストーリーですが、「もういいよ」とならないのはやはりしっかり丁寧に作られていることと、アクションシーン多めで飽きさせないからでしょうか。しかし素朴で家族や弟子を大切にする葉問にホッコリする反面、色々な苦難に遭っている割に生きていく中での苦悩というものが語られず、物語も平板になりがちで観た後は特に何も残りません。(それが葉問の平凡な佇まいを表現する監督の狙いなのかもしれませんが)/最後のリー少年は、物語の最後に一発ギャグかましてチャンチャン♪という受け取り方が正解だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-17 14:29:22)(良:1票) |
9. 十三人の刺客(2010)
納得いかない部分はありつつも、全体的にとても見応えのある作品でした。殿様には指か腕を切り落とすくらい、もう少しいたぶる描写があってもよかったかなぁ。/エンドロールのキャストを眺めながら「え!この人も出てたの?」と気づくくらい、キャラの立ってる一部の俳優以外は誰が誰やら分からず。とりあえず刺客の13人だけはそれなりに知名度のある、誰でも見て分かる人を揃えてもよかったんじゃないでしょうか?石垣佑磨も顔は知ってますが、いつ活躍してたのか思い出せません・・・。/おえんが新六郎の雰囲気を察する瞬間のシーンがとても芸術的に見えました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-16 00:20:16)(良:1票) |
10. マッハ! ニュー・ジェネレーション
《ネタバレ》 映画出演と称したオーディションに若者スタントマンチームが応募するが、実は世界のセレブの賭けの対象となるデスゲームへの参加だった──というストーリー。前半20分ほどいきさつが描かれ、あとはもう楽しんでください!とばかりに、さらわれたヒロインを追っての廃墟での格闘シーンが続きます。/しかし主人公含め、ほんとに若手スタントマン使ってるんだな・・・という感じに華がない・・・はっきり言うとイケメンがいない。いや、イケメン目当てというわけではないけど、いなければいないでそういう要素って大事なんだなと改めて思うわけで。/前半は個人戦が中心で、鉄条網の中での立体的格闘シーンや主人公対忍者(?)など、ものすごいスピーディーでアクロバティックな技の応酬を見せてくれます。後半はカオスな団体戦。中ボスにリットグライさん登場で、主人公達をめっためたに叩きのめす、かなり痛々しい描写となっています。またトレーラー下部にぶらさがっての格闘など、これぞ肉体派アクション!という仕上がり。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-06 13:08:42) |
11. マッハ!参
《ネタバレ》 「弐」からの続き物とは知らず先にこっちを借りてしまいましたが、冒頭からかなりの時間ほとんどセリフも無く、トニー・ジャーへの痛々しい拷問シーンが続く。「なぜ拷問を受けているのか」の説明もなく、ストーリーも進まず、スロー多用と「弐」の回想が繰り返されるのはツライ。/拷問で体がボロボロになってから復活し、悟りまで開いてしまう姿には鬼気迫るものがあったが、最終的に神にまで進化し、不思議な力で敵を眠らせてしまうのはなんだかなー。/後半になってやっとアクション目白押しの展開、トニー・ジャー印の痛いアクション満載に。ただ、アクションシーンの中では中盤にある最終ボス"鴉男"と兵士との格闘シーンがダークヒーロー的なカッコよさがあり一番良かった。鴉男のスピンオフ撮ってくれないかな・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-23 01:32:39) |
12. ダブル・ミッション
《ネタバレ》 3人の子どもに振り回され、コメディ映画でよく見る人畜無害おマヌケ犯罪組織とヌル~くすったもんだする、完全にお子様向け映画。おっさんが一人で観賞するにはちょときちぃです。しかしこれに筋金入りのジャッキーファンとかがあーだこーだ言うのは無粋なのかもしれません。/移動範囲がほとんど町内だけで完結してるとか、スパイであることをバラすくだりがすごい雑というか軽いというか、いろんなとこが安っぽい。軽いアクションに軽い笑い、軽い感動に軽いストーリー・・・それでも、楽しそうに演じているジャッキーの満面の笑みを見てると許せてしまうんだ。 [DVD(吹替)] 5点(2010-12-27 21:53:07) |