2. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 恋愛の苦しさを知る人なら、誰もが一度は考えてしまう記憶消去。そんな実際には出来ない空想の話をユーモアを交えてうまく表現した作品です。単なる恋愛映画には満足できないっていう人にはかなりお勧め。そんな自分にとっては最高の恋愛映画かも。。。 この映画、トリック系の映画のように見えて、奇天烈な話をオーソドックスに描いてる映画だと思います。至る所に伏線はちりばめられてますが、あっと驚くオチが用意されてるわけでもなく、作り手も敢えてオチを隠すようには作ってないです。そういうところを期待して観ない方がよいですね。ただ、記憶消去とい題材のため時間を遡るという手法をとっているので、頭は刺激されます。ケイトの髪の毛の色に注目して観ると、よりすっきりするかと。記憶を、消去しながら遡って行くに連れて、消してしまいたい嫌な思い出が消されたくない大切な思い出へと変わっていき、やっぱり消すのなんて嫌だとジタバタし始めるジムの姿には、笑わされながらも胸にくるものがありました。そんな微妙な心理を斬新な映像で実にうまく表現してます。 別れてしまい傷心の人、長く付き合って倦怠期の人、今が一番楽しいであろう人、恋愛をする気満々の人、どの人が観ても感じることがある映画ではないでしょうか。そんなに刺激はないので口説きたい人を誘っていってみると、恋愛話に盛り上がっていい雰囲気になれるかもしれませんね。 10点(2005-02-22 01:34:56)(良:3票) |