1. 女房の殺し方教えます
《ネタバレ》 見ちゃったなぁ~。ジャック・レモン主演につられて・・・。まず脚本がひどい。特に後半のあたり。もっともっと練り直してほしかった。とくに法廷のシーンは、一体何が言いたいのかわからない。ラストカットもムリヤリになっちゃってるし。かのニール・サイモンや御大ビリー・ワイルダーならば、きっと、ってーゆーか絶対にこんな脚本は書かないでしょう。それにもっとジャック・レモンの良い味を出してくれるはず。久々に映画を見て、がっくりした。 4点(2005-01-25 22:51:03) |
2. 切腹
《ネタバレ》 重厚。且つ、壮絶。仲代達矢が井伊家の庭で語るあたりから、静かに物語は厚みを増し、ぐいぐいと見るものを引き込んでいく。すげぇ脚本。あえて侍の命より大事な髷を取り、間接的ではあるがきっちりと復讐を成し遂げる。侍とは高貴なプライドと、空しいまでの見栄の世界。その表裏一体の微妙な世界。それを演じきってる演者もスゴい。ホントに日本の昔の役者陣は上手い。当の本人達でさえ、今やその演技力を忘れてしまっていて残念でならない。 8点(2005-01-03 22:02:40) |
3. 暴力脱獄
映画はイマイチでした。でもポール・ニューマンの、決して表には出さないけれど心の中にはアツいものを持ってる姿がカッコ良かったです。スティーブ・マックイーンにも同様のカッコ良さがあるけど、だからこそ二人が異様にライバル視してたんでしょうね。 6点(2004-06-28 16:04:15) |
4. ニュールンベルグ裁判
《ネタバレ》 東京裁判の前哨ともなったニュールンベルグ裁判を、ダン判事の視点で回想する3時間。長めの上映時間にもかかわらず、戦前、戦時中、戦後のドイツの苦悩を描いた傑作であろう。しかし私は見終わった後、少なからず当時のドイツ国民に対して同情心を抱いてしまった(かといって、決して私はナチス指示派ではないが)。第二次大戦前のドイツでは失業者が激増してるなか、屈折した理論ではあるが(ゲルマン優先、ユダヤ排斥)労働者の救済に活路を見出したのがA・ヒトラーだった。表では労働者の救済、裏ではゲシュタポを利用して恐怖政治をおこなう2つの顔を持つ独裁者。劇中、内情をダン判事の伝えれないドイツ民が出て来る。これはきっと、労働者救済は仮の姿であることがわかり、「第三帝国の設立を目論んでいた」真実のヒトラーを知った絶望感と、自責の念が集約されているように見える。しかし私はその否定が肯定を生み「虐殺の事実は知っていました」と思えて仕方なかった。良心との呵責に悩まされながら、ドイツ国民はヒトラー政権下にいたのだろうと思う。ただひとつこの映画で残念なのは、この裁判が国際法では未確立なものであるという論議が、後半僅かにしか語られなかったことである。戦勝国が起訴した裁判映画を、戦勝国が再現したということで、後々法学界で議論され非難される点が希薄だったのが残念であった。 9点(2004-06-28 15:43:50) |
5. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
鑑賞後にここのレビューを見て「あぁ、そういうことか!」と思いました。僕は鈍くさい人間なんだろうか・・。キューブリックの作品を割と見てるけど、ちょっとこれは肌に合わなかったです。 5点(2004-06-21 00:06:06) |
6. ブリット
「フレンチ・コネクション」と似た雰囲気があると思うのは、僕だけでしょうか?でも「フレンチ~」も大好きな僕にはとても良い雰囲気だった。およそやり手の刑事とは思えない冴えないブリットの登場の仕方から、有名なカリフォルニアの坂を使ったチェイスシーン。見事なコントラストです。これは「大脱走」見た後に見てしまうと、マックイ―ンに惚れますね。男が惚れる男、スティーブ・マックイーン。カッコ良過ぎる 9点(2004-06-18 21:43:51) |
7. ポケット一杯の幸福
本作で充分に楽しかった僕には、未見の「一日だけの淑女」がもっと良いなんて信じられませんでした。そのくらい楽しい話でした。なんだか警察が意地悪に思えてしまえて。「邪魔すんなよ!」って突っ込んでやりたかった。結果は粋な計らいをしてくれたので良かったですが。薄汚れたお母さんがビックリするくらいキレイになってた!DVD化、されてるんでしょうかねぇ・・。 9点(2004-06-13 02:08:12) |
8. 審判(1963)
かのオーソン・ウェルズ監督作で見ましたが、カフカの不条理な世界は凡人の僕には理解できませんでした。アンソニー・パーキンスは僕にとってはもう、ノーマン・ベイツでしかないんです。 3点(2004-06-10 01:31:16) |
9. 大脱走
DVDを持ってるにも関わらず、デジタルリマスターの公開を知り「これは絶対、大スクリーンで見なければ!」と思い彼女を誘って見に行きました。ドイツ、ファシズムを皮肉った軽快なテーマ曲が高らかに鳴った時、それだけでもうワクワクし、目が潤んでしまいました。こんな気持ちになったのは本当に久し振りでした。長さは感じず、とても面白かった。彼女もとても面白かったと言ってくれました。個々にしっかりと掘り下げられたストーリー。中でも(やっぱり)ヒルツの心が移り変わるあたりが良かった。事実はもっと悲惨なものだったらしいですが、(後半は充分に悲惨だったと思うけど)ここまで完成度が高い映画に僕は物言い出来ません。劇場で見て以来、このテーマ曲を聴くと元気が湧いてきます。 10点(2004-06-09 03:48:32) |
10. グレートレース
レンタルビデオ屋を何件も探して、よーやっと見つけた。こりゃハイテンション、徹底的におバカ。今見ればベタベタなギャグばっかりなんだけど、(しかも合成画面がたくさんだし)当時のハリウッド・トップスター達が身体張って演じてる。ナタリー・ウッドもキレイだなぁ。オースティン・パワーズの悪ふざけが全く面白くない僕にとっては、こっちの悪ふざけの方が全然面白かった。さて!DVD探しに行こうかな!! 8点(2004-06-08 21:31:07) |
11. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 「お熱いのがお好き」を観た後だったので、この映画もかなりコメディ色が強いのかと思っていたら、恋愛映画でした。一回目の点数は7点、2度目で評価が急上昇した。今見ても(モノクロであるにも関わらず)全く古さを感じないし、細かい伏線がとても良く出来ている。S・マクレーンが可愛いという人が多いけど(確かにとても可愛い)、男の僕から見てもレモン君の方も可愛いと思う。フランの義理の兄貴に殴られてノビても、フランにおでこにキスされた事の方が嬉しいようだし。帽子を買って「似合う?」っていうあたりや、再発防止にとっさに剃刀をポッケに隠したり。バカに優しくて能天気なヤツだけど、愛すべき男です。でも風邪を引いた時は自分の家でゆっくり静養したいから、決して彼の真似はしません。後半からラストまでは何度見てもジーンと来る、恋愛映画苦手な僕の数少ない満点。グランドホテル見たかったんだけどなぁ・・・・。 10点(2004-06-03 03:19:03)(良:1票) |