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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  誇り高き男 《ネタバレ》 
どちらかというと悪役が印象的なロバート・ライアンが主役の保安官もの。 やっぱりいい役者だなあと改めて思わされる1本です。 敵役の酒場の支配人だけでなく、面倒を見ることになる新人保安官の若者、どちらとも過去に因縁がある。 酒場の支配人とは分かりやすい、西部劇らしい善悪の関係があるけど、 新人保安官の若者との今の信頼関係と過去の因縁、複雑な関係がいい緊張感をはらんでいる。 その緊張感が高まる町外れの荒野での銃の練習と、その時の教えを忠実に守った悪役との最後の決着シーンが見事。 節目で流れる口笛のテーマ曲が耳に心地いい。 決着がつき、その口笛のテーマ曲が流れる中、町を後にするライアンの遠ざかる後ろ姿で終わるのかな?と想像していたのですが、 この若者は立派にこの町の治安を守っていくだろうことを確信させる、新人保安官が歩を進めるラストシーンがまた良かった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-02-16 18:03:22)(良:1票)
2.  カラミティ・ジェーン 《ネタバレ》 
ドリス・デイ主演のミュージカル・コメディ・ウエスタンです。 男勝りの気の強さで、男どもが騒ぎ出すと銃をぶっ放して黙らせるといった具合で、 序盤からずっとドリス・デイらしくないです。 しかしそこはさすがにドリス・デイです。ミュージカルシーンではきっちりとらしさをみせてくれます。 男2人、女2人の4人が絡み合うそれぞれの友情と恋。 最後はウェディングドレス姿で、前半では考えらない、見違えるような朗らかな笑顔で今の幸せを歌うドリス。 前半から彼女がみせる、いかつい表情や姿が最後の最後に効いています。 ラストでは、誰もが思い浮かべる彼女の表情と姿がありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-19 17:30:07)(良:1票)
3.  太陽に向って走れ
失踪しメキシコのひなびた漁村で世捨て人のようになったしまったアメリカ人の作家と、 彼の居所をつきとめ、失踪の謎を探りにアメリカからメキシコにやって来た女性記者。2人の逃避行。 彼女をメキシコシティに送るために飛行機で漁村を出発、 飛行機はジャングルに不時着、そこで出会った怪しげな一味からの脱出と言うお話ですが、 結局、最初のこの設定自体には大きな意味はありませんでしたが、 後半のジャングルでの逃避行は単純ではありますがスリリングでテンポも良く、なかなかの面白さです。
[DVD(字幕)] 6点(2021-08-30 20:12:56)
4.  重役室
巨匠ワイズになかなかの顔触れが揃ったキャストですがこれまで未登録だった作品です。 ある家具メーカーのカリスマワンマン社長が急死した。 タイトル通り、重役室勤務の役員の中から早急に次期社長を選出しなければならない。 社長が急死した午後と、翌日の社長選出の役員会議に至るまでのドラマ。 もっとサスペンスにも出来る内容だし、いっそのことワンマン社長が急死して 役員たちが右往左往するコメディにだって出来たかもしれませんが、 極めて地味でオーソドックスな人間ドラマにした。 ラストの社長選出の役員会議は多少の駆け引きはあるものの、 満場一致で社長が選出されるまでにもう一波乱あっても良かったかと思いますが、 次期社長になりたくて仕方がない者、それを阻止したい者、 自分は社長になる気は無い。じゃあ誰を推すかといった役員の利害関係に妻たちの思い(これが結構いい)など、 役員会議までのそれぞれの思惑がテンポよく交錯し、地味ながらも面白い作品となっています。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-20 19:18:17)
5.  日本人の勲章
移動手段が馬ではなく車であることを除けば、ほとんど西部劇のような世界観がある作品。 中西部の寂れた小さな町に1人の招かれざる客が降り立つ。 1人のヨソ者と、排他的な町の住人達。序盤からヒリヒリするようなサスペンス。 その町の面々にロバート・ライアン、リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナインら。 徹底的にアクの強い面々を揃えた町の住人と、ヨソ者スペンサー・トレイシー。 これだけ役者が揃えば当然ではありますが、彼らが散らす静かなる対立の火花は見応え十分。  終盤に明かされる、このヨソ者がこの町に降り立った理由、そしてラストシーン。 原題とは全く異なりますが、このタイトルしかないと思える邦題も素晴らしい作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-02-27 23:10:15)(良:1票)
6.  不死身の保安官
ラオール・ウォルシュ晩年の作品。超お気楽コメディ・ウエスタンです。 ひょんなことから荒くれ者が揃う西部開拓の地に、ロンドンから銃の行商にやって来たド天然英国紳士。 ひょんなことからそんな英国紳士が凄腕ガンマンと勘違いされ、保安官に任命されてしまう。 ひょんなことから白人と対立する先住民から信頼を勝ち得えてしまう。 ひょんなことからジェーン・マンスフィールド演じる街で一番のゴージャス美女までゲットしてしまう。 襲いかかってくる先住民や西部の無法者に対し、臆することもなく正論で危機を突破していく。 全く場違いですが、なんだかんだでその場を収めていく英国紳士をケネス・モアがコミカルに好演。 ちょっと他に無い空気が漂う異色の西部劇ですが、これがなかなかの面白さです。 確かに、“不死身の保安官”です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 22:17:22)(良:2票)
7.  夜を楽しく
ドリス・デイとロック・ハドソン演じる2人の恋の駆け引き。 50年代、まだカラーとモノクロ映画が混在する時代にあって、 カラフルなドリス・デイの衣装や室内装飾などカラフルな作品の世界観が楽しく、 全ての事情を察知したハドソンと、そうではないドリス・デイという関係性も楽しい。 また、産婦人科をめぐる本筋から少しそれた笑いドコロの挿入も気が利いています。 2人が演じる人物像にはあまり魅力は感じませんが、 この頃のハリウッド・ラブコメらしい無邪気な空気がいいです。 ヒッチコックの「裏窓」の家政婦役が印象的だったセルマ・リッター。 出番は少ないですが、本作でも彼女らしい存在感を発揮しています。
[DVD(字幕)] 6点(2020-05-06 15:39:22)
8.  大砂塵
巨匠ニコラス・レイ作、異色のウエスタンです。 冒頭から、30分以上は時間がかけられたか。作品は酒場から全く出ようとしない。 下の酒場にいる男たちに対し一歩も引かない、2階から彼らを見下ろす酒場の女主人。 これがなかなかの迫力。演じるジョーン・クロフォードが男前すぎる。 そして1人の男、ガンではなくギターを持った西部の渡り鳥。 クロフォードと対立するもう1人の女、マーセデス・マッケンブリッジが憎悪の火花を散らす。 このハードなテンションが緩まず、ラストまで見る者を引き付ける力強さがある西部開拓の地の人間ドラマ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-24 17:53:51)
9.  アリバイなき男
地味で無名の作品ですが、なかなかに見応えのあるフィルム・ノワールの佳作。 銀行強盗モノと思っていたら、強盗自体は冒頭であっさり成功。 強盗の黒幕と3人のメンバー。覆面のために3人のメンバーは互いの顔が分からない設定が効いている。 この強盗団と追う警察の駆け引きになるのかと思っていたのですが、それだけで終わらない。 冒頭の強盗のくだりでは、まさかこの男が主役になるとは思わなかった、もう1人の男の挿入も効いている。 中盤は少しダレますが、それでもサスペンスとして十分に面白い映画になっています。 あまり馴染みのない俳優ですが、主演ジョン・ペインの面構えがいい。好演。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-15 17:12:13)
10.  眼下の敵
アメリカの駆逐艦vsドイツのUボートの息詰まる攻防を描いた、潜水艦モノの秀作です。 ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンス。タイプは全く異なりますが、両軍の艦長を演じる2人のカッコよさ! 戦争をする敵に対する憎しみを前面に押し出すのではなく、 次第に敵の指揮官をリスペクトしあうに至る2人のプライドをかけた次の一手の読み合いにじっくり時間が使われる。 2人共に戦争で大切な家族をなくしていることが前半に語られます。 Uボート指揮官の「この戦争に勝っても名誉は無い。無益な戦いだ。」という序盤の台詞も印象的ですが、 双方の指揮官の戦争に対する微妙な心理が垣間見えてくる。 そういった思いが互いのプライドをかけた戦いが終わった終盤の行動や、ラストの2人の短い会話にもつながっていく。 潜水艦モノとしての醍醐味も十分にして、2人の指揮官の男対男のドラマとしても見応え十分で、 演じる2人の名優の素晴らしさと共に脚本の素晴らしさが十分に感じられる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-08-15 18:07:54)(良:1票)
11.  シェーン
時折見返したくなる大好きな西部劇がいくつかありますが、やっぱり「シェーン」が一番好きなんだよなあ・・・。 僕の映画鑑賞史の中で忘れることができない「男」が何人かいますが、間違いなくシェーンもその中の1人。 やはり本作の魅力はシェーンのキャラクターと、演じるアラン・ラッドにつきると思います。 他にも寡黙なシェーンとは対照的に喜怒哀楽の分かりやすい男気キャラ、スターレットの存在もいいし、 ただ妻子のいる男という設定のためだけでなく、彼の妻と息子も欠くことのできない本作の重要なピース。 彼らの生活を脅かす悪役ライカーですが、彼の言い分もしっかり拾い上げているところも印象的。  本作で最も有名なのは言うまでもなくラストの「シェーン!カムバーック!」ですが、 一番好きなのはその直前。見る度に涙腺が緩むシェーンとジョーイ少年の“男と男の会話”は何度見てもたまりません。 強くてかっこいいシェーンにただ憧れていた少年に対し、最後はシェーンが1人の男として少年に接している。 「親を大切にしろ」というシェーンの言葉に「約束するよ」という男と男の約束。少年の表情が急に大人びて見える。 一方のシェーンは「変わろうと努力したけど無理だった。1度でも人を殺してしまうと、もう後戻りできないんだ。」 ずっとシェーンに憧れ銃の扱いを習いたがっていた少年ですが、安易に銃で物事を解決しようとする大人にはならないだろう。 ただカッコいいヒーローではなく、そんな過去を背負って生きるシェーンにつきまとう哀愁とその眼差しもまたたまらないのです。
[DVD(字幕)] 10点(2019-05-05 09:53:23)(良:2票)
12.  二人でお茶を
1950年製作。ドリス・デイが一気にスターの階段を駆け上がっていった頃。 それだけに、彼女の魅力を存分に堪能できる作品となっています。 ドリス・デイという人は勿論きれいなんですが女優としては一味違った魅力がある人です。 気取ったところが無いというか、親しみやすさや健康的な明るさがある。 本作も彼女の笑顔がいっぱいの作品です。 ミュージカルの舞台の興行がベースになっているストーリーなので、 彼女の素晴らしい歌やタップダンスもたっぷりと挿入されています。 ドリスだけでなく、ミュージカルパートの多くで彼女のパートナーとなる男優が見応えのあるダンスを披露します。 ミュージカルとしてはこの2人以外のキャストは地味なのですが、 コメディとしてはベテラン勢がしっかり脇を固めて、この頃の映画らしい楽しさも十分の作品になっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-26 20:41:11)
13.  灰とダイヤモンド
ドイツが降伏し戦争は終わっても、ポーランドの民衆の闘いは終わらない。 本作製作当時はソ連が東欧諸国で影響力を持つ中、思想や映画などの文化への検閲も厳しい時代だったという。 主人公マチェクの運命はこれしかなかったのか…。ゴミの山の中で死んでいく姿で終わるラストは強烈。 これはアンジェイ・ワイダの、第2次大戦から祖国ポーランドを思い、戦った当時の若者達への鎮魂歌か。 その一方で、マチェクとバーで働く女との一夜限りのロマンスが悲しくも心に残ります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-03 20:19:20)
14.  私は告白する
告解の内容を他言できないという神父の守秘義務が作品のベースになっているのですが、 宗教モノでこういうサスペンスにしてしまう、そこに挿入されるロマンスも本作に無くてはならないものとして機能しています。 全盛期の作品と比較すると地味な作品ですが、ヒッチコックらしい映画職人ぶりは十分に見ることができる作品です。 モノクロならではの美しさを感じさせるロケ地のカナダ、ケベックの街並みも見どころの1つ。 第2次大戦中、終戦直後あたりのドイツ軍、ドイツ人が登場する他のヒッチコック作品でも見られますが、 本作でも真犯人のドイツ人が結構な悪に描かれています。
[DVD(字幕)] 7点(2018-11-12 23:03:02)
15.  深く静かに潜航せよ
名匠ロバート・ワイズ。「ウエストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」といった まずはミュージカルの大作が思い浮かぶのですが、この人は本当に色んな映画を撮っています。 本作は太平洋戦争における日本海軍と米海軍の息詰まる攻防を描いた潜水艦もの。 狭い艦内の中で俳優の動きが極端に制限されるので戦争映画の中では地味に映るのですが、 本作も含め潜水艦ものは秀作が多いと思います。敵を目視できない潜行中のレーダー探知や些細な音など、 互いの意思を読み合い、次の一手の出方を探り合う。張りつめたような緊張感が漂うサスペンスは潜水艦ものならではです。 特に両軍の潜水艦が機関停止状態で対峙する時間帯。見ている方まで息を殺してしまうような緊張感があります。 潜水艦ものはアクションが制限される分俳優の力量も重要になりますが、 艦長ゲーブルと副艦長ランカスター、2人の名優が演じる男と男のドラマも見応え充分の作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-03-08 19:18:38)
16.  舞台恐怖症
ヒッチコック自身があれは失敗だったと反省の弁を述べたという、偽りの回想シーンで知られる作品。 しかしヒッチコックのこのミスリードが意外と本作を面白くしていたと思います。 女優を演じる大女優ディートリッヒがその貫禄を見せつけている作品でもありますが、 衣装や装飾品など、ディートリッヒを引き立てるアイテムにもかなり気を配っていることが感じられます。 それにしてもヒッチコックはサスペンスの中にユーモアやロマンスといったお楽しみを挿入するのが巧い。 もう1つ、初見のヒッチコック映画のお楽しみ、”ヒッチコックを探せ!”。 本作は今回初めての鑑賞でしたが、初見でしっかりヒッチ登場シーンが確認できたことでも嬉しい作品でした。 (結構なお顔のアップで登場するので難易度はかなり低めではありましたが・・・。)
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-29 17:59:17)
17.  抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より
刑務所や収容所モノによく見られる、囚人同士の喧嘩も無ければ、 刑務所・収容所映画の見せ場の1つである、看守との息詰まるような心理戦も接近戦も見せない。 台詞も音楽の使用も最小限にとどめられ、ナチスの行為への直接的描写も控えられ、徹底的に地味に撮られた作品。 邦題の通り、主人公の男の手記を読んでいるかのようですが、淡々とした描写の中に常に緊張感が張り付いています。 銃殺刑の直接的描写は無いですが、銃の音が遠くから聞こえてくる度にドキッとさせられる。 銃の音、足音、様々な生活音、脱獄の準備や決行の際に出てしまう音・・・。音の使い方が凄い。 まるで主人公の男と行動を共にしているかのごとく、かすかな物音に耳をそばだてながら見ている自分に気付かされる。 ここまでエンターテイメント性を排し地味な作品であっても見る者の目も耳も釘付けにし、 かくも強烈に印象に残る映画になるものかと驚かされます。
[DVD(字幕)] 9点(2017-03-23 22:12:01)
18.  理由なき反抗
映画史の中でほんの短い間に強烈な個性、存在感を放ち、主演作を3本だけ残していなくなってしまったジェームズ・ディーン。 本策の中でも他を圧倒する存在感を見せるとともに、素晴らしい演技で見る者を魅了します。 特に序盤の警察署でのすねたような演技。 そしてラスト、「私を頼っていいんだぞ」と言う、日頃から頼りないと思っていた父の前で泣き崩れる演技が印象的です。 ナタリー・ウッドは本作でもやはり美しく、ディーンと同じく若くしてこの世を去ったサル・ミネオもまた全く違った存在感を見せます。 主演がジェームズ・ディーンでなかったら、既に忘れられた作品のようになっているかも知れないですが、 出ている俳優の魅力、それだけでも見る価値がある作品だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-17 22:17:33)
19.  ウンベルトD 《ネタバレ》 
ヴィットリオ・デ・シーカのネオレアリズモ映画。 戦争も、不景気による国の政策の転換も、いつも弱者にしわ寄せがいく。 年金の減額と、それによる困窮。決して昔話とは思えません。 「自転車泥棒」では主人公の男にはまだ小さな息子がいた。 本作の老人ウンベルトも一人ぼっちのようでもあるけど、ついて来てくれる可愛い愛犬がいる。 どちらの作品も1人ではない、寄り添ってくれる者と一緒のラストを迎えます。 いつも心配してくれる心優しいマリアの存在も良かった。 どうしようもない現実の厳しさはありますが、デ・シーカという人の優しさが感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-16 22:37:07)
20.  スリ(1959)
ブレッソンの作品なので当然スターの豪華共演なんてのは無く、ストーリーにも特筆すべきものは無い。 音楽もほとんど使われず徹底的に地味な作品ですが、鮮やかなスリの手口、その瞬間を見せる、それだけで面白い。 あとは主人公の青年がどう自滅していくのか・・・?というところに興味は移っていく。 その通りに年貢の納め時が来るのですが、こういう救いの手を差し伸べるとは思わなかったな。 とても素人とは思えないヒロインの女性が印象的です。勿論ブレッソンが次回作では主演に起用、なんてことは無い訳ですが、 本作を見て、「ぜひ我々の次回作に」というオファーなども無かったのでしょうか・・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-15 22:06:55)
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