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プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  喜びも悲しみも幾歳月
日本の女性は強い。たくましい。そのことがよくわかる。灯台守という仕事も全然知らなかったので、興味深く見ることができた。生きていくことは、いいことばかりではないけれど、妻と夫が協力し合って生き抜き、子供を愛し育む。そういう人生を日本人が理想としていたのだということが伝わってきた。自分の祖父母とかもこの映画とおんなじような価値観のなかにあったんだろうなと思うと、貴重な作品である。
[DVD(邦画)] 8点(2008-07-27 19:20:27)(良:1票)
2.  宗方姉妹
小津映画の素晴らしいところは、登場人物を肯定的、否定的に決めつけて描かないところだと思う。この作品も他の小津作品と一緒で、田中絹江、高峰秀子、笠智衆、上村謙、三村聡など様々な雰囲気と考え方の人が出てきて、それぞれがそれぞれ考えて出した結論を小津映画はじっと見つめ続ける。個人的には、高峰秀子と笠智の掛け合いが醸し出すユーモアと、三村聡演じる夫の苦悩する姿が印象深かった。京都御所も薬師寺も現在と変わらぬ姿をしていて、「新しいもの=変わらないもの」とは、実は人間の価値観などではなく、幾世代もの人間を見つめ続けてきた日本建築のことのように感じられた。おそらく、小津映画の一貫した映像のスタイル、登場人物への静かな視線の送り方も、日本建築のように「新しいもの=変わらないもの」として記憶され続けることだろう。
[DVD(邦画)] 7点(2008-05-06 08:28:34)
3.  幕末太陽傳
気合、ノリ、テンポは一流。痛快極まる。逆に言えば、それが全てであり、見終わった後に余韻が残るような作品ではない。そういう気がする。おそらく、フランキー堺演じる主人公がクールすぎるのだろう。たぶん、主人公自身、人生に飽きてるよね。まわりは馬鹿ばっかしだし。そういう雰囲気を出している映画には初めて遭遇した。もしかしたらすごい作品かもしれない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-01-19 17:38:27)
4.  めし
人間の幸せっってなんだろうか。この問いに「○○のような生活ができることを幸せという」という形で答えようとすれば、すくなくとも時代的な背景・影響を逃れることはできない。この映画で語られる夫婦の姿は戦後間もない時期のものだし、男性観、女性観についても現在にくらべるとずいぶん違和感が感じられる。その点で、現代の感覚をもって鑑賞した場合、すなおに共感できない部分をこの映画が持っていることは致し方ないだろう。ただ、この映画が普遍的な意味を持つすれば、複数の人間が一緒に暮らしていくって事が、思いのほか、そういう「共同生活」を快適なものにしていこうという構成員各自の努力が必要であるということだ。また、そういう努力をすること自体がある種の幸せであるという「思い込み」あるいは「暗示」を「価値観」という名のもとに集団として共有しているのが「家族」であるということだ。そういう幻想が初めて「幻想」であるということにきづかれだしたのが戦後ということなのだろう。
[DVD(邦画)] 7点(2007-07-16 20:22:48)
5.  浮草 《ネタバレ》 
この映画は相変わらず小津印に満ちている。熱燗を親方に運ぶ杉村春子は同じアングルでおそらく3回は繰り返される。その3回がいずれも異なった意味を持っているところが秀逸。ラストの親分と京マチ子が駅でタバコの火についてとりかわされるやり取りのシーンが非常にすばらしい。相変わらずの淡々とした物語だが、決して純粋でもないし、全てが美しくはない「汚れた」浮世で、きらりと光る「美しいもの」を見せる小津監督の視線には、依然として畏敬の念を覚える。小津作品としてはMUSTの一本ではないと思うものの、若尾文子の美しさに惑わされて7点。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-16 09:00:25)(良:1票)
6.  絹の靴下
アステアとシド・チャリシーの共演は、「バンドワゴン」でも観られる。本作は「バンドワゴン」から4年後に作られた作品だが、シド・チャリシーの存在感が断然アップしている。「バンドワゴン」のときにには、アステアの相手役という感じだが、今作ではソロダンスの数もアステアより多いし、なにより、バレエを基調としたエレガントな身のこなしが素晴らしい。本当に美しい踊り手さんだと思う。アステアもがんばってはいるが、年齢による衰えはさすがにしょうがない。アステアファンとしては残念な思いもあるけれど、それを補って余りあるシド・チャリシーの魅力を堪能できる1本。
[DVD(字幕)] 8点(2006-11-15 13:25:21)(良:1票)
7.  早春(1956)
まぶぜたろうさんもご指摘のように、岡山にきた淡島が、池部と再会した時の一言、「こんちわ」は素晴らしいと思う。挨拶の魔力が端的に表現されている。この言葉の魔力が人を近づけたり、遠ざけたりする。よくよく振り返ってみると、「こんちは」は常に小津映画の中にあったのであるが、この作品ほど劇的にハイライトはされている例はないだろう。あと、通勤ラッシュのシーンにびっくり。ホームが人で文字通り溢れている。それと、元兵隊たちのなかの、郷愁にも似た感情。戦争はイヤでも、男同士でつるむ楽しさは現在とあまり変わらないようだ。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-21 17:15:27)
8.  麦秋(1951)
小津映画のポイント(常套句とも言うか?)が全部まとまって出てきて、これを見とけば、後の映画は全てバリエーションとして捉える事が可能。個人的には、この作品が小津作品の中で一番好きです。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-09-21 17:07:24)
9.  彼岸花
日本では、この映画で描かれているように、真剣な話は「ま、ちょっと座れ」からはじまっていた。その文化が消えてしまったのが『解夏』である(←別れ話を立ってする恋人たちが描かれている)。時代はめぐる。本作は小津作品のなかでも京都が出てくる数少ない作品だが、祇園の細い路地のシーンは、狭い空間をうまく写す小津のカメラにぴったりの素材だと思う。もっと京都を撮てちてくれれば…。 
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 16:35:54)
10.  お茶漬の味
飛行機が一日遅れることになり家に帰った夫と、家出から戻った妻が一緒にお茶漬けを食らう。「夫婦とはお茶漬けの味なんだよ」という名言にはコメントを控えるとして、一緒に台所に入って、出て行くときにはスリッパを脱ぎ散らかすところとか、小津はつくづく目がいいなと思う。 ラスト30分の緊張感はそこらのサスペンス映画どころではない。ラストのお惚気シーンには緊張感こそないが、妻の着物が急に質素になっている所とか、カットが変わって、妻の腕の組み方が上下入れ替わっていて時間経過を感じさせる所とか、全てに心を配る小津映画らしさがよく現れている。そういった細かなディテールへの心配りのおかげで何度見ても何らかの発見がある。そういったところが、なんとなく宮崎アニメに通じてるなと思う。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-21 16:30:14)
11.  エドワールとキャロリーヌ
話自体はたいした内容じゃないんだけど、軽快なテンポにのせられて非常に心地よく観ることができた。ベッケル監督十八番の「びんた」シーンもちゃんとあります。コメディーにこそサスペンス的な緊張感が必要だと思うのは僕だけではないだろうが、この映画はそのお手本。よくできている。フランス、パリの庶民の生活感がよく出ていて勉強になる。何気にキャロリーヌもかわいい。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-30 20:57:16)(良:1票)
12.  めぐり逢い(1957)
この映画を観て、いい映画だなぁと思える自分がうれしかったです。個人的にはシャルル・ボワイエとアイリーン・ダンのオリジナル(同じ監督)も捨てがたく、特にアイリーン・ダンの演技は素晴らしいの一言です。が、デボラ・カーも素敵です。メロドラマというくくり方が失礼に思えてしまうほど深みのある映画だと思います。何がどう深いのかは恥ずかしくていえません。←という発言がすでに恥ずかしい。
8点(2004-07-01 21:06:27)
13.  お早よう
小津監督のコミュニケーションに対する考えがよく分かって面白い。挨拶や天気の話は大事な情報をやり取りしていないという点では無駄といえるけど、コミュニケーションの潤滑油としてとても有効なのは誰もが経験的に知っているところ。外交の場面でも天気の話してるのかななどと、ふと思った。アメリカとイスラムもやってみればいいのに。 映画自体は小津映画の中でも特に笑える一本。特に、「兄貴といさむちゃん」は最高である。この兄弟は少し大きくなって『秋日和』に再登場する。「のりこさん」も、小津映画では常連のお名前。ご近所のおばちゃん同士のやり取りも、ドロドロにならず、上品にまとまっていて観やすい。
[映画館(字幕)] 9点(2004-06-28 13:23:16)
14.  恋愛準決勝戦
アステア52歳って…。すごいのひとこと。お部屋回転ダンスで、アンの写真がどうして落ちないのかが分かりませんでした。どうしてるんだろう?
7点(2004-06-23 13:43:17)
15.  奇跡(1955)
主題が間違いなく宗教なので、人によって評価が分かれそう。印象としてはラース・フォントリアー監督の「奇跡の海」によく似ているが、細かい所で比較していくといろいろと興味深い相違点も見つけられるだろう(特に、子供の役割、主人公の性別、祈りの描写など)。そもそも宗教には「神を信仰すること自体が、神を裏切っている」という逆説がある。神はわざわざ信仰によって確認されるべきではなく、むしろ、信仰しようなどと思えないほど神の存在を「自明」として捉えていることこそ真の神への態度ではないだろうか。この真の態度とは狂ってしまったヨハネスの態度である。だが、全員がヨハネスのようになると世の中の現行秩序は崩壊することになる。そんな心配すらヨハネスはしないのだろうが…。少なくとも宗派の違いなどは、トリヴィアルで取るに足らない問題であるようだ。 考えるネタは尽きない。
9点(2004-06-17 22:07:01)(良:1票)
16.  上流社会
観始めてから、どうも似たようなストーリー観たことあるなと思っていたら「フィラデルフィア物語」のリメイクだった。ただ、キャスト陣が全然違うし、こちらはミュージカル調なのでまったく別の作品としてみることも十分に可能。特にグレース・ケリーはとてもきれいで、彼女目当ての人なら十分に楽しめると思う。冒頭のルイ・アームストロングの演奏も結構お得感があってよい。でも、それだけの映画といえなくもない。
6点(2004-06-06 08:56:50)
17.  渚にて
フレッド・アステアが踊ってない! ⇒「とばねぇ豚は、ただの豚」。僕の身勝手かもしれないけど、どんなにかっこよくレーシングカー運転しても、やっぱちょっとは踊って欲しかった…。ってやっぱ無理か。 核に侵された無人のサンフランシスコが、妙にきれいな町に見えて印象的。でも、人類滅亡と自分自身が死ぬことを比べて、どちらかといえば後者のほうに関心がある人にとっては、この映画は何の意味ももたないのではないか。 また、核で世界が滅びること自体が悲惨なのではなくて、たいした考えなしの一部のアホ連中が一生懸命考え抜かずに核を使うことが悲惨なのだから、この映画の注目している点は少し的をはずしている。核への問題提起としても「博士の異常な愛情」に比べて数段劣っている。
5点(2004-06-05 22:42:53)
18.  肉体の冠
ジャック・ベッケルほど緊張感のある「びんた」を描く監督はいない。同じ監督の「エドワードとキャロリーヌ」でもそうだったが、女性のびんたはすごい。なんでもない一瞬がサスペンスになる。「猟奇的な彼女」の「びんた」と見比べるのも一興。
8点(2004-06-04 22:21:55)
19.  モンパルナスの灯
「穴」の監督がこんなに甘く切ない映画も撮ってたなんて! アヌーク・エーメとジェラール・フィリップが、デートの終わりに分かれるシーン(二人が別の通りに入っていくシーン)がよかった。モジリアニって知らなかったけど、調べてみる気になりました。しかし、ジャック・ベッケルの映画はほんとうにはずれない。
8点(2004-06-04 22:12:51)
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