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プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  宮本武蔵(1961)
三国連太郎を沢庵和尚にキャスティングしたセンスに8点献上します。この人の演技は本当にすばらしい。今の俳優さんで三国連太郎に匹敵する老獪さをだせる人は皆無だろう。ためしに藤木直人の沢庵和尚を想像してみたが、まったく緊張感がなかった。やはり宮本武蔵をめるぐストーリーは少年漫画にはなりえても、少女漫画にはなりえないのだ。
[DVD(邦画)] 8点(2008-12-16 15:23:15)
2.  戦国野郎
テンポ、ストーリーともに娯楽映画として申し分ない。これで、殺陣のシーンにもっと緊張感があれば文句ないのだが、この映画全体にただようポジティブな魅力のせいで、緊張感が少し殺がれてしまっているのが惜しい。いや、このポジティブさは、主演が加山雄三だからかな? この役を丹波哲郎とか仲代達也とかがやったら殺陣はいいとおもうけど、肝心の全体の雰囲気が変わっちゃうだろうし。そのへんのバランスがむずかしいけれど、加山雄三の良さが出ているという意味では、やはりいい作品と言えるのではないだろうか。
[DVD(邦画)] 8点(2008-07-27 19:04:09)(良:1票)
3.  陸軍中野学校
この映画はスパイ映画的ではあるが、主眼は諜報戦によるサスペンスではない。人を欺くことを生業とするスパイが、そのうちに必然的にはらむ狂気を描いた作品ではないか。市川雷蔵のもつ陰影が、内に秘めた狂気にマッチしていて雰囲気のある作品になっている。したがって、痛快なスパイ映画を期待すると肩透かしを食らう。市川雷蔵演じるは、大佐の人格に魅せられ、その心意気にうたれたがために、自らの社会的人生を捨てて冷酷なスパイになることを決心する若者。日本が戦争をしていたころに、どれだけたくさんの「立派な人格」が、迷える若者を戦争に駆り立てたのだろうか。考えさせられる作品である。
[DVD(邦画)] 6点(2008-07-27 18:51:41)(良:1票)
4.  殺人狂時代(1967)
おもしろい。全編通して人をくったテンションを維持する脚本と演出。ファンキーなオープニングアニメともども、今見ても十分に楽しめる快作である。あるいみ観客をコケにしてるともいえなくはないが…ここまでドンデンがえされつづけると、まぁ兜を脱ぐのもしょうがない気がしてくる。
[DVD(邦画)] 8点(2008-05-23 20:39:42)
5.  小早川家の秋
相変わらずの小津映画だけれど、すこし『浮草』の味わいに似た異色作。描き方は相変わらずの小津テイストだが、主人公(好色な酒屋の旦那)の存在が少し人情じみた風味を加えている。小津作品の本質のひとつである「あまり意味のないあいづちの応酬」がよく表現されている。でも、僕はデートで競輪場には行かない。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-04-30 18:49:15)
6.  アルファヴィル 《ネタバレ》 
コンピューターが全てを支配・管理するために、感情を発露した人間を処刑する。しかもその処刑はコンピューターを開発した科学者が行っている。ものすごい本末転倒だ。JLGのパロディー精神躍如。コンピューターがレミー・コーションを尋問する時の台詞「すべては語られた。意味の意味が変わらないのであれば。」もかっこいいし、見た目はともかく、中身はクールにできてる傑作だと思う。ラストの「愛」発見もすてきだ。生きるということは言葉を語るのと同義なのであることをこれでもかと見せ付けられる映画。ずいぶん前の作品だが、今見てもいろいろと考えさせてくれる。
[DVD(字幕)] 9点(2007-04-29 22:44:47)
7.  七人の愚連隊
むむ。ふつうにつまらない。ミュージカルとしては踊りが中途半端だし、ストーリーも中途半端だし、最後のオチまで中途半端。あえて魅力を探すならば、緊迫感が全く無い新しいタイプのギャング映画というところか? ビング・クロスビーがまだやせていて、そこだけはみてもよかったと思うが、2時間だらだらは正直もったいない。残念!
[DVD(字幕)] 5点(2006-11-15 13:31:51)
8.  日本のいちばん長い日(1967)
日本人が戦争を語るということは、実はかなり難しい。この映画だけでも、いろんな考え方の人が出てくることからも明らかなように、何を大事に考えるかによって、行動に大きな差が出てくる。しかし、それぞれの相反する主張が、理屈としては、ちゃんと筋が通っている。そこがとても難しい。個人的には、この映画をみてはじめて知った事実もあり、とても勉強になった。また、笠智衆と三船敏郎という対照的な雰囲気の2人が心通じ合う場面は、映画的にすばらしい。武士道を感じさせる名シーンだと思う。生まれた時点で、戦後を生きねばならない日本人として、一度は見ておきたい作品である。
[DVD(字幕)] 8点(2006-11-15 01:59:16)(良:2票)
9.  秋日和
この映画は、司葉子がきれいという一言に尽きる。原節子、司葉子親子なんて、犯罪である。しかもアパートが小津映画では毎度おなじみのところだし。よくよく振り返ってみると、小津映画では役柄の名前もかなり使いまわしている。「節子」「綾子」「のりこ」が女性の名前では一番出てくる。男では、なんと言っても「勇ちゃん」か! 
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-21 16:48:11)
10.  秋刀魚の味(1962)
画面枠自体の静けさと、画面の中のにぎやかさの対比が全てである。いろんな人が指摘するように、ストーリー的には『晩春』とかとほとんど変わんない。印象に残ったのは、長男夫妻のシーン(佐田啓二と岡田まり子)。フレームから人がでていくのを待ったく気にせず、フィックスのまま写しつづけるカメラ。岡田のぶどうの食べ方。小津は目がいい。長男夫妻のアパートが『秋日和』の原節子・司葉子親子のアパートと『お早う』の佐田啓二(売れない翻訳家)のやつとまったく一緒なのが面白い。妻に似ているママのいる(岸田今日子)バーで軍艦マーチにあわせて敬礼する姿が、小津の兵隊への暖かい気持ちを示していると見えた。戦争讃美とかではなく、一緒に騒いだ仲間への敬礼ではないか。軍隊は現代で言えば男子校とか大学みたいな意義も持っていたのだと気づかされる。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 16:18:43)
11.  マンハッタン物語
本当に「小さな佳品」という呼び名がぴったりの映画。S・マックイーンはアクション映画のイメージが強いので抵抗があるかもしれないが、こういうある意味地味な役でも十分に見せてくれる。ナタリー・ウッドも『34丁目の奇跡』のころとは違う意味の純粋さをうまく表現していると思う。隠れたひろいものですな。
8点(2005-03-11 08:16:14)
12.  上意討ち 拝領妻始末 《ネタバレ》 
「切腹」の唯一の欠点が「男くささ」にあったとすれば、「上意討ち」は司葉子演じる拝領妻の姿が「男くささ」を「多少」緩和していて、ほどよいバランスを保っている。その分、見やすいと言えるかもしれない。小林監督の時代劇は、最近「ラストサムライ」などが描いた「陽の武士道」と違い、「負の武士道」とも言うべき部分を強烈にえぐっている。良くも悪くも武士道は日本の精神に深く結びついているんだなぁと痛感した。武士道ブームといわれる現在こそ再び顧みられるべき映画ではないかと思う。でも、やっぱり仲代達也は三船さんに勝てない・・・不思議。←別にキャラとかじゃなくて決闘シーンの勝敗の面で。なんでだろう?
9点(2004-08-19 20:12:43)
13.  男と女(1966) 《ネタバレ》 
とても面白かった。人間の行為が、かなりあやふやな要素の連続で成り立っていることが良く分かる。ラストシーンはそんな人間の気持ちの柔軟性(あやふやさ)をうまくすくいとっている。『春の日は過ぎ行く』の韓国人青年は、この映画を観ていなかったにちがいない。子持ちのフランス男性、あなどれない。だだ、レーサーに付きまとう事故による死別という不安を、スタントマンの夫を事故で亡くしたアヌーク・エーメがどう乗り越えたのか、ちゃんと描かれていないので少し減点。レーサーの男の、自殺した妻にたいする思いがイマイチ伝わってこないのも少しマイナス。ただし、レストランでの子供の扱いかた、表情の追い方、最後の20分ぐらいのテンションはすごい。
7点(2004-07-01 20:55:37)
14.  荒鷲の要塞
アクション映画といっても、アクションのたたみかけには限界があって、少しサスペンス的な謎解き要素を入れたほうが、グンと面白くなるというのは、「ダイハード」シリーズやら「ザ・ロック」なんかで証明済み。でも、ずっと前に同じ手を使ってたのがこの映画。個人的には「ナバロンの要塞」よりも好き。クリント・イーストウッドがちょっと浮き気味のキャラなのも面白い。
8点(2004-06-23 14:34:42)
15.  切腹
テレビの深夜枠でやっていて、ビデオの録画セットのために最初のところだけ見ていたら、テレビを消せなくなり、そのまま最後まで見てしまった。あまりにも強烈だった。ぎらぎらしまくっていて、「白黒映画」というよりは「白真っ黒映画」って感じです。仲代達也の存在感は抜群。声だけで井伊藩の家臣の足を止めるシーンは一生忘れないだろう。だが、子供をあやすシーンでの子煩悩ぶりは、ちとやりすぎという噂も…。音声だけで描かれる戦闘シーンも斬新だし、こんな映画が日本で作られていたというのが新鮮な驚きだった。おまけに武満徹の旋律がものすごく映画にあっている。デモ、『黒い雨』や『東京裁判』のときの武満音楽とかなりにてるような気もする。三国連太郎のちょんまげ姿がかなり似合ってなくてニヤリ。
10点(2004-06-07 09:16:43)
16.  日本の夜と霧
面白い映画ではない。でも大切な映画だと思う。学生運動に関わった人の中には、そりゃただのマルクスかぶれやら、意味もわからずにただ面白そうだから参加していた奴とかもいただろうが、真剣に社会や権力について考えていたやつもいたはずだ。そういうスタンスがいいとは言わないが、彼らみたいな真剣さが、真剣じゃない奴らに利用されていく姿を見るには、この映画は役立つ。あっぱれ、大島渚。
7点(2004-06-07 09:02:30)(良:1票)
17.  男はつらいよ
倍賞千恵子の美しさに見とれ、「ヒロシ」の父親が志村喬だったことを知ってびっくりし、寅さんの強引な論法に笑う。やっぱりおもしろい。日本の宝だと思う。
8点(2004-06-04 23:10:58)(良:1票)
18.  穴(1960)
ジャック・ベッケルにはずれなし。あっという間に見終わった。時間を感じさせない。
10点(2004-06-04 22:04:25)
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