1. 鬼畜大宴会
ふ~ん。案外、言われてるほどではないんだなぁ~。ってのが率直な感想。ちゅーか、変態さんに薦められたので、心の準備万端で観たからかな?どこまで魅せてくれるんだろ?途中から興味はそこに集中!なんで、拍子抜けしたってのが正直な感想。ストーリーは、ほぼ無視。だって左翼とかって雰囲気作り以外の何物でもない。その点は成功してるけどね。出演者はみなブサイク。しかも愛嬌の欠片もないときた。終焉の舞が一番強烈でしたわ。 6点(2005-01-29 22:13:57) |
2. 悪魔のいけにえ
かなりの怖がりを自認しているぼくですけど、むっちゃ面白かった。レザーフェイスが出て来るまでは確かに怖い。と言うか、不気味。ビク付いて観てたし、ヘンな虫に鳥肌出た。いざレザーフェイスが姿を現すや、いやその瞬間は「うおぉっ!」とか言いましたけどね。とにかく親父がツボに入ってもて。セリフも行動も面白すぎ!吼えたり、怒ったり。おじいちゃん、何にも言うてへんやんか!なんか、レザーフェイスが不憫に見えてもくる。でも、あのラストは!その直前の、電ノコで自分を切って意識戻るのは面白すぎ。・・んでセオリーにない終わり方。あれは常軌を逸した内容に上手くマッチしていたと思う。それは認めます。 6点(2005-01-29 22:13:11) |
3. ロスト・イン・トランスレーション
日本と日本人の描き方に異を唱える必要は全くない。誇張と言うよりは受ける印象の度合いが違ったり、多少の誤解ってものを含んだ表現だろうから。そこを享受する必要も全くない。ただ、初っ端は戸惑います。どこまで真面目にやってんだ?ネオンのチョイス、演出と通訳、おばちゃんなコールガール、007ネタは面白いんだけど。テンポの違いは分かるし、孤独も多少は共感出来るんだけど決め手に欠ける。内面を描ききる訳でもなく終始、中立で中性的で抽象的。そこをセンス良しと取るか、無難にまとめたと取るか。ストーリーも演出も冒険せずな感は否めず、したがってぼくは断然後者です!日本が舞台でなければ全然違った感じ方出来たと思うし、異国の地に同じ疎外感を抱く二人の、友情ともほのかな束の間の恋路とも付かない心の揺れとその顛末をストレートに体感出来たかもしれない。現にアメリカなどでは、日本語に字幕を付けずに疑似体験的な見せ方をしてるとか。生憎、言葉も文字の意味も分かってしまうんでねぇ~、残念!! 6点(2005-01-29 22:12:11) |
4. クリミナル・ラヴァーズ
最初っからグッサグサ!別にそれがって訳じゃないけど、こっちにもグサグサ刺さってくる。あの小屋のあたりは童話っぽかった。跳ねっ返りの現実に狂気する女に鳥肌。ってか、アレに。おやじ、オヤジ、おやっさん・・こわキモかった。ラストはオゾン故にそ~来るのんね♪落とすんかい!展開は少しノロく感じて、日常から離れた話だったので多くを求めてしまったのかも。オゾンらしくないなぁ~、なんて思ったけど。時間をおいた今は、じわじわオゾン菌に侵されて、なるほどオゾン作品だ!と、納得したり。ちゅーか思い出し笑い出るんが不思議だわ。もしや、あのオチをしたいが為に、長々と前振りしたわけじゃあるまい? 7点(2005-01-29 22:10:42) |
5. ホテル・ハイビスカス
沖縄の明るさを存分に味わわせてくれる。そして味わい深い。置いてけぼり喰うと辛いかも。美恵子の喋りがちょっとした中毒症状を引き起こすんだわ。今度のケンジにいにいはハーフなんね。異母兄弟にあの母あり、な余貴美子が素敵。余所行き頭のおとうも負けてない。今回も沖縄愛に満ち満ちてるんだけど、快晴の乱れ打ちなしなところが良いよ。一癖二癖あって、あれよあれよなテンポが。沖縄も子供はせっかちなんか? 7点(2005-01-29 22:09:32) |
6. ジャバウォッキー
レビューしにくいですぜ、コレ。何度も観ましたけど、内容理解よりも見入ってしまって終了。毎度、黒猫にピキっ!リンゴのシーン、大好きです!他の短編でもあったなぁ。女の人も。スゲ~ずら。見所満載で飽きさせない。ヤンを凝縮してるのは間違いなく短編で、でも長編のほうに惹かれるわ。 7点(2005-01-29 22:08:41) |
7. パイナップル・ツアーズ
これ、深夜に放送。で、チラチラ観てたんだけど・話がコロコロ変わって。それもその筈、オムニバスでした。沖縄にハマり始めたんで、きちんと観たんだけど思いのほかよかった。方言の嵐・・字幕ナシじゃあ解りません。一話ずつに個性があるし、素朴な人たちも何とも味があるじゃない。けんじもちゃんと出てるしねばかバカしい繋がりも好き。 7点(2005-01-29 22:06:58) |
8. スイミング・プール
ラストでかなり「?」出ましたなぁ。なに?2人の女性の内と外の変化、プールサイドに立つ欲情の男たち。対照的なリアクション。日記と書きかけの原稿と、処分したはずの小説。十字架。諸々、後から拾い集めるのが楽しぃ。そして一気に加速するストーリー。複雑な心境にさせるスイッチやったけど、ぞくぞく来た!オゾン的な刺激は要所で。ん~、なるほど!って不確かな感触にニヤリ。終盤のランプリングの奇跡的な艶やかで清らかな美しさ、そしてラストの爽やかな笑みに。魅せるって部分、天才的だわ。ラストを見ちゃうとミステリアスな側面に囚われてしまいがち。全てを解き明かすより、内面に触れ・・引かれて、隠された部分にまた吸い寄せられる。観てる時、その後、と二重引力に見事に虜にされました。 7点(2005-01-29 22:05:51) |
9. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
アキ・アウリスマキと言えば小津安二郎への敬愛を含んだ作風が有名ですが、、コレぞカウリスマキワールド・・と言わんばかりの軽快さとトホホ感。初っ端から圧倒される。ツンツクツンは犬も、挙句はリンカーンまで!無表情は相変らずで、マイペースなのに流されまくってるトンガリたちが愛らしい。統一感のない音楽でも終始揺れるぼくの体。どこまで行くんだよ?まぁ、どこまででもいいけどね・・ぼんやりとついてくから。 8点(2005-01-29 22:04:29) |
10. 焼け石に水
オゾン初体験の作品。レンタルで『ホームドラマ』を躍起になって探してた時に、手始め感覚で拝見。コレが面白かった~!初めはちょっと・・って思ったけど、次第に虜に。他のオゾン作に比べると、ドぎつさはないかも知れない。でも、あのラスト。ちょっと分かる疎外感。んでも、まだヤルカ!?一線越して笑いに変える。こんなん待ってたよ~、って感じでした。 8点(2005-01-29 22:03:36) |
11. アリス(1988)
ヤンの世界がいつ始まるのか、ヒヤヒヤうきうき。女の子は・うさ公・・ヴっ、もう始まりやがったな!ってか。アリスの終始前傾姿勢な好奇心に巻き込まれ、グロい生命体のコミカルな動きに笑っちゃう。アリスに一番怖さを感じて・・近くに居たらイヤじゃな~い?末恐ろしいわいな。 8点(2005-01-29 22:02:01) |
12. 鉄男 TETSUO
観た当時は、もう、すんげぇ!怖さと、ちょい笑える面白さが絡み合い。才能と勢いを映像と音楽に乗せて、遠慮のない凄み。なんて、衝撃を受けたもんです。モノクロがいい風に作用してるね。荒削りの蓄積で、後半少し疲れる。でも、あのラスト。もっと唐突に終了してくれた方が、突っ撥ねられたイヤぁ~な感じが残っていいのに。ヘンな余韻が。 8点(2005-01-29 22:00:26) |
13. ドッペルゲンガー
なんじゃい、スっとぼけ!序盤のテイストはむちゃ好み。仁美ちゃんのお手伝い、家に上がり込んでのトンカチ・・2人役所も勿論、こんな笑いの間を持ってはるんやぁ~。楽しめました。ユースケが出てきてからは、少しダレもチラホラ。と言うか、擽られ少し置いてチクリ刺し。『M』ばりの口笛に、えっ?今、どっち?なんて、ドキっとするシーンが効果的に思考を繋ぐ。終盤はガラっとロードムービー。秘めたるパワーが一気に噴出、前面に。その辺、何やら一貫性を感じると同時に置いてけぼりも喰いました。やっぱ、あの耐久力にはちょっくしジレンマ。ひょっとして、みんなかい?・・そんな疑いはお門違い?鬱積の開放と、初心回顧。そんな螺旋を強烈に、やんわりと。変に山場を作った感も否めませんが。こんな純然たるパワーと、奇妙に癖になる強弱はお見事でやんした。効果音がやたら控えめで、トンカチが地味ぃ~に怖かったり。虚と実とその挟間の三面を見せつつ、離し、ドキっで一気に引き込む。また離し。揺れましたわ。 8点(2005-01-29 21:59:05) |
14. ナビィの恋
沖縄ってほんとひょうたん島。沖縄の人って正直者が多いのか、ストレートな物言いは、でもズケズケじゃなく方言自体がオブラート。好感持てて!バイオリンにタップもすんごく良かったよ。この映画はダレが主役なのかなぁ~、って観てたけどみんななんね。奈々子がおばぁに言うセリフに涙した。沖縄にマイケル・ナイマンを持ってくるとは・・。いいじゃない。なんともファンタジックで素敵な余韻に浸らせて貰いました。 8点(2005-01-29 21:56:44) |
15. 黒猫・白猫
正直、戸惑いは感じた。でも、このテンションに慣れれば楽しくって仕方ない!ジプシー音楽とは、当然の如くベストマッチ。出てくる人たちが、限られたなかでの自由を最大限に謳歌していると言うか、元気を沢山くれます。見慣れたものでも、コノ作品の中にあれば生き生きして見えるんだもん。むちゃくちゃ加減も、度を超せばいとおしく中毒に。圧倒されながらも、思う存分楽しめました! 9点(2005-01-29 21:55:01) |
16. コックと泥棒、その妻と愛人
作品が観る者を飲み込む。初っ端から釘付けになり、厨房、食堂、トイレのパーンで決定打!雑然とした画面が一気に白で埋め尽くされる。妻のドレスのなんと色っぽいことか。話が展開していくうちに、自らに潜んだものを刺激され興奮を隠せない。嫌なものも度を超せば好きに変わっちゃう感じです。イイもん観やした。 9点(2005-01-29 21:53:04) |
17. 不思議惑星キン・ザ・ザ
あぁ~、なんてハイセンスなんだ。ナンセンスとは紙一重。されど、大違い。いっきなしの強烈なやりとり。んで、飛ばされて。なんじゃいな乗り物が飛んできて、そしてお馴染み「ク~」の一発目。思わず一時停止して、迷わず「ク~」しちゃったじゃないか!体制批判云々、その他も感じ取れるけど、とにかく面白い。そんなんが一番大事。この余韻にどっぷり。 9点(2005-01-29 21:51:53) |
18. カリガリ博士
この時代の映画って今見ると斬新。チープな表現だけど、本当にそう思う。だって、真似できないでしょ?嘘っぽくなっちゃうし。あの妙な間を作るカクカクした動き。影の絶妙な間誤付き。セットもかなりイカしてた!ちゃんと伏線にもなってるし。だからオチにも衝撃を受けた!博士がちくとカワイイ。 9点(2005-01-29 21:49:31) |
19. パンと植木鉢
素晴らしかった!ストーリーの交差を見事に使いこなし、こんなに完成度の高い作品を作り上げられちゃーね。。皮肉交じりの遊び心に翻弄されっぱなし。あの警官の描き方は、すなわち自分を皮肉ってのコトなんだろ~なぁ。一見、劇中に展開される映画作りが、観ている側の世界にも入り込んでくる。現実味をおびて、次第に深みを増して。。ラストは他に比べられないほどにシンプルで、忘れられない。まさに絵になる映画だ。 9点(2005-01-29 21:48:13) |
20. ブリキの太鼓
コレは想像以上でした!!なんだ??この映画。。太鼓を叩いて発狂するベネント君に、も~うクラクラ。。産まれてくるのを拒み、自らの成長をも拒む。嫌な部分もオブラートに包むことなく観せてくれるし。。このくらいじゃなきゃ。すげぇ~好き!って簡単に言えた内容じゃないけど空気がイイ!とにかく凄い映画だ、コレは。。ポーランドの暗黒時代を、物悲しい怪しさたっぷりの映像で雰囲気で、見せる魅せるミセル・・。夢に見そう。 9点(2005-01-29 21:45:39) |